656 名前:名も無きAAのようです :2013/08/23(金) 15:36:25 ID:izVHysBI0

 また、少年をあの夢が苛む。
 誰かが、助けを求めているのだ。

 声のする方に辿り着こうと急ぐが、その道すがらでは見知らぬ男性がまた、囚われている。
 少年はそこでいつも、一つの岐路に立たされる。

 ( A )

 一人は苦しそうに表情を歪めながら何かに重くのしかかられ、脱しようともがく。
 何か、というのはそれは一見人の姿形をしているが、どこか異形だからだ。

 (  - )

 もう一人は、背負った大きな十字で磔刑(たっけい)に処されながらうなだれて、表情は窺えない。
 こちらは逆で、運命を悟りそれを受け入れているようにも思えた。

(…公園で発見された、女子高生遺棄事件の続報です…)

 少年は彼らに、何かの答えを求められているのだと遅まきながら気付く。
 しかし、いつもこの場面で覚醒してしまう。その先に、辿り着くことが出来ない。

 覚醒する間際、決まって少年は妖しげな儀式の行われる祭壇の置かれた場所に立つ。
 そこではまるで供物のように担ぎ上げられる女性の姿が映し出されては、彼女は少年に求める。

 ξ )ξ

(……の、…前を……)

 彼女もまた、少年に何かを求めている。
 声を振り絞り、必死に叫びをあげようと。
 そこで映像に、ノイズが走る。

「―――ツ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪―――」

 必死の呼びかけは彼女に届く事なく、そこで目覚める。
 起きればすぐに頭からは消え去ってしまうのに、何故か強烈に印象を重ねるその夢から。

 少年にとっては、夢と現が融け合うようなそれは、何か大きな予兆のように感じられた。

657 名前:名も無きAAのようです :2013/08/23(金) 15:37:26 ID:izVHysBI0

          EL ELOHIM ELOHO ELOHIM SEBAOTH
           ―永遠なる主、ツァバトの神―

          ELION EIECH ADIER EIECH ADONAI
        ―栄光に満ちたるアドナイの神の名において―

          JAH SADAI TETRAGRAMMATON SADAI
       ―さらに口にできぬ名、四文字の神の名において―

          AGIOS O THEOS ISCHIROS ATHANATON
       ―オ・テオス、イクトロス、アタナトスにおいて―


               AGLA AMEN
         ―秘密の名アグラにおいて、アーメン―


 RESET;
 SEI
 CLC
 XCE
 CLD

 X16
 M8

 LDX #1FFFH
 TXS
 STZ NMITIME
 LDA #BLANKING
 STA INIDSP

( ^ω^)デジタルデビルバスターのようです■


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