72 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:15:03 ID:Xli0YGu60

黒髪が太陽を反射するそのさまが美しい。
白い弱弱しい肌も庇護欲を掻き立てられる。
冷静に全てを見通すような視線は僕の心臓を射抜く。

('∀`)「くーにゃんくーにゃん!」

愛しいキミよ! こちらを向いてくれ!


これからするのは僕の日記で一番思い出深かった日の話。



川 ゚ -゚)くーにゃんハァハァ日記のようです。

73 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:16:09 ID:Xli0YGu60

僕の一日はくーにゃんの家の近くで待ち伏せることから始まる。

('∀`)「くーにゃんまだかなあ!」

犬は僕にほえてくるし、鳥どもは僕にむかって糞を降らせてくる。
でも大丈夫! そんな疲れもくーにゃんをみれば吹っ飛ぶんだ!

| -゚)

今日も家から出てこない。
2階のカーテンの陰から外を眺めている。
僕ではなく、空の鳥たちを見ているみたいだ。
ちくしょう。なんで僕に糞を降らすやつらなんかを。

74 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:17:12 ID:Xli0YGu60

くーにゃんは学校に行かないみたいだ。
そろそろ行かないと遅刻するギリギリまで待ってみたのに。
今日も風邪かな? あ、プリント帰りに持ってってあげよう。
家で寝てるならパジャマ姿見れる可能性あるよね。やったあ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

('A`)(くーにゃんがいないとか学校って意味あるの?)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

( ´∀`)「素直の家にプリント持ってってくれるやついるモナ?」

('∀`)ノ「はーい! 僕が持っていきます!」

( ´∀`)「いつもありがとうモナ」

('∀`)「いえいえ! 至極恐悦に存じます!」

くーにゃん待っててね!

75 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:18:07 ID:Xli0YGu60


lw´‐ _‐ノv「ありがとねいつも」

('∀`)「いえいえ」

lw´‐ _‐ノv「あいつもクラスメートにあわせてやるか」

lw´‐ _‐ノv「チョット待っててね呼んでくる」

くーにゃんにあえるよ!
またお前かとあきれた声で僕に前は語りかけてくれたよね!
僕という存在を認識してくれてとっても嬉しいなありがとうくーにゃん!
くーにゃんくーにゃんくーにゃあああああああああん!

76 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:19:06 ID:Xli0YGu60

川 ゚ -゚)「……ハァ」

ため息を吐く姿も悩ましげでイイね!

川 ゚ -゚)「お前は、」

川 ゚ -゚)「……」

('∀`)「なに?」

川 ゚ -゚)「私にかまって何が楽しいんだ?」

逆に何が楽しくないのか聞きたいぐらいだよ!

('∀`)「そばにいれるだけで幸せだよ!」

心がほっとしてとっても心地いいよ!

77 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:20:11 ID:Xli0YGu60

川 ゚ -゚)「朝、お前毎朝いるだろう」

('∀`)「清々しい朝を共有したいなあって思って!」

川 ゚ -゚)「遅刻ギリギリまで」

('∀`)「ランニングしながら学校に行くのもいい汗かけるよ?」

そういえばくーにゃんの汗なら舐めたい。
恥ずかしそうな顔して『やめてくれ……』とかいいながら顔赤らめてそっぽ向いちゃうんだきっと。

川 ゚ -゚)「毎日プリント届けに来て。お前の家こっちじゃないだろう?」

('∀`)「散歩がてら、ってやつだよ!」

くーにゃんにたまにあえるしね!

78 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:21:15 ID:Xli0YGu60



川 ゚ -゚)「お前も分かっているだろう」

('∀`)「なにが?」

川 ゚ -゚)「お前が気持ち悪いってこと」

川 ゚ -゚)「ストーカーのように毎日毎日」

うわあストレートだね。
でも知ってる。

('∀`)「分かってるよ。でもさ」

くーにゃんは静かで美しくて聡明で、でも。
だからこそ排斥されてしまって。

('∀`)「戻ってきて、欲しいから」

一つだけぽっかり空いた席。
クラスの誰もが無いもののように扱う席。
掃除のときその席を前に運ぶのは僕だし、椅子を下ろすのも僕。
そんなのって、僕は嫌いだ。

79 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:22:17 ID:Xli0YGu60

('∀`)「これぐらい強く気持ちを表さないと、僕を疑いそうだもん」

('∀`)「そういうところも、僕は好きなんだけどね」

('∀`)「隠すなんて無理だよ。これでも抑えてるし。本当なら全てを解き放ちたい」

たとえば全裸になって目を背けられたい。

('∀`)「待ち続けても来ないからって、もっと待ち続けるしか方法ないわけじゃない」

('∀`)「行動したっていいじゃない」

('∀`)「僕は待ってるから。ずっと」

('∀`)「明日も明後日も」

川 ゚ -゚)

ぽかんとした表情で見られた。
もっと見つめて! くーにゃあああああああああああん!

80 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:23:08 ID:Xli0YGu60

川 ゚ -゚)「本気なのか」

('∀`)「嘘なんていってないよ! 指きり拳万する?」

くーにゃんの細い指に触れられるチャンス! 見逃さないよ!

川 ゚ -゚)「いや、それは遠慮する」

神様は残酷だね。

川 ゚ -゚)「……お前を、信用してもいいのか」

川  -)「分からない。ただ私は」

川; -;)「手の平返しが、怖いんだ……ッ」

81 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:24:13 ID:Xli0YGu60

川; -;)「友達もだんだん離れていって」

川; -;)「悪口、は言われないけど、空気みたいに、視線そらされて、無い物みたいに……ッ」

川; -;)「話しかけても聞こえない振りされて、何度か話しかけたらやっと“え? なんて?”」

川; -;)「怖いよぉッ! もう、独りぼっちはやだよぅ……」

('A`)

どうするのが正解か分からなかった。

('A`)「指切りしよう」

川; -;)「え?」

('A`)「一緒に話そ。一緒に登下校しよ」

('∀`)「僕は絶対一緒にいる」

ゆーびきーりげーんまーん
うそついたらはりせんぼんのーます
ゆびきった

('∀`)「ね?」

川; -;)

川;ー;)「ん……」

82 名前:名も無きAAのようです :2014/04/08(火) 22:25:05 ID:Xli0YGu60

それからは、僕とくーにゃんは毎日学校に行った。
最初はくーにゃん、視線を怖がって泣きかけてたから、僕が傍にいてあげた。
あとは先生にも席替えで席をこっそり傍にしてもらえた。
もとふとーこーの生徒の友達だから、特別だそうだ。
先生も全員そろったクラスを見てどこか嬉しそうだった。

くーにゃんにも女の子の友達ができたみたいで、僕とはなれることもある。
でも僕にとって、くーにゃんの笑顔は世界で一番の宝物だから。
僕と遊んだりもするしね。

そうそう、指切りした日の日記を特別に見せてあげるよ。
これでキミにもくーにゃんの素晴らしさが分かればいいんだけど。

X月XX日 晴れ

くーにゃんの黒髪になら首を絞められても僕はいいよ!
とってもかわいいね!↓美しい↓背筋がぞくぞくするなあ
くーにゃん→          ↓          ←世界一愛しい
大好き→                   ←VeryVeryラヴ
好き→                      ←透き通る美声
細い足→        川 ゚ -゚)       ←キメ細かい肌
真実の愛→                ←キミになら命かける
いいにおい→              ←お慕い申し上げます
一生離れない→           ←瞳に射殺されたい
無表情なところがイイ→   ←貴重な微笑がかわいらしい
その足で踏まれたいな↑↑罵って!もっと!もっと!もっと!
くーにゃんかわいいなあハァハァ ペロペロしたいなあ!

川 ゚ -゚)くーにゃんハァハァ日記のようです。 おわり


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