('A`)「…五時じゃん」
( -∀-)「ZZZ…」
一時間寝過ごす事態に
五時間パックで取っていたので、追加料金を支払う
('A`)「あたし、ネカフェで野口三枚使ったの初めて」
( ﾟ∀ﾟ)「高かったよなー」
その後、マクドナルドで朝食
( ﾟ∀ﾟ)「俺は企業ブースいくけど、お前どうすんの？」
('A`)「適当についていくよ」
タルの目当ては『マジこい』グッズなのに対し
俺の目当ては艦これの薄い本と、pixivでブックマークしてるサークルのオリジナル同人
どっちも二日目、三日目に売り出されるので、この日は目的無しだった
(；ﾟ∀ﾟ)「ついてくんのは良いが、絶対きついぞ」
('A`)「なぁに、かえって免疫がつく」
この時、俺は知る由もなかった
コミケの本当の恐ろしさを…
そこから目的地のビッグサイトへ乗り込む
('A`)「なんだこの人の数は…」
※イメージ図
早朝にも関わらず多くのスケベたちが列を成していた
('A`)「オタクってすげえな…」
( ﾟ∀ﾟ)「あ、電車きた」
大体こんな感じで、すし詰め状態だった
(;'A`)「うわあああああ人多いよう！！！」
(；ﾟ∀ﾟ)「これでも早いほうなんだけどな…今日は東館に向かうぞ！！」
コミケ一日目
西館はだいたい女性向け同人を扱い、東館は男性向け同人と企業ブースを取り扱っているらしい
もしかしたら間違ってるかもしんない…その時は誰かが優しく指摘してくれるはず…
(;'A`)「待機列長すぎだろ…」
例えるなら、東京国際マラソンの列みたいな感じ
それの何倍もの規模がずっらーと並んでいた
( ﾟ∀ﾟ)「おい、真ん中行くんじゃねえよ」
('A`)「え？なんで？」
( ﾟ∀ﾟ)「外側の方が楽だし涼しいからな」
('A`)「なるほど」
幸いにも、右側の木陰スペースを確保した
(-@∀@)「コミケ二回目？僕はもう10年くらい参加してるかな？」
クッソ長い待ち時間中、隣にいたコスプレイヤーさんとコミケ暦十年くらいの気のよさそうな兄ちゃんと仲良くなる
( ﾟ∀ﾟ)「何のコスプレしてるんすか？」
ζ(ﾟーﾟ*ζ「さちこうです」
( ﾟ∀ﾟ)そ「マジッスか！！！」
('A`)（わからん…)
なんでも、モバマスのキャラクターらしい
タルも好きなキャラだそうで、テンション上がってた
ζ(ﾟーﾟ*ζ「もし良かったら、後で見に来てくださいね」
('A`)「はい、是非」
水分補給を怠れば、熱中症の危険がある
(;'A`)「ファッキンホット…」
『一リットルでいけるだろ…』と高をくくっていた結果
あっという間に汗となり流れて行った
(-@∀@)「近くにコンビニあったから、行ってくれば？」
なんと、少し歩いた先にガラガラのコンビニがあるそうだ
('A`)「じゃあなんか買ってくるわ。何欲しい？」
( ﾟ∀ﾟ)ζ(ﾟーﾟ*ζ「「これ！！」」
二人同時に、兄ちゃんが買ってきた冷凍飲料を指差した
('A`)「あー、これね」
買ってからわかるけど、これは実際重宝する
首筋を冷やすだけでも結構違うもんだから
('A`)(そういや、創作板に熱中症スレがあったな…)
タイムリーなスレである
その時間にバッタバッタ倒れる人は続出する
ζ(ﾟーﾟ*ζ「今の人、車椅子で運ばれてましたね」
( ﾟ∀ﾟ)「無念だろうなー」
何がそこまで彼らを限界まで搔き立てるのか
夏の有明には魔物が住んでいるらしい
そうこう言っている内に10時となり、コミックマーケットが開催された
('A`)「わー」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
何万人もの人が拍手する
この一体感が心地よかった
('A`)「目的無いけど、わくわくするなー」
ζ(ﾟーﾟ*ζ「じゃあ、紙袋とか集めてみたら？」
('A`)「紙袋？」
( ﾟ∀ﾟ)「コミケといえば紙袋だろ」
(-@∀@)「だね」
('A`)「はぁ…」
なんでも、色々な所でアニメの紙袋を手にする機会があるらしい
萌えアニメにあまり執着しない身としては、割りとどうでもいいアイテムだった
('A`)(なんでキングダムブースがねーんだよ…)
ですよね
ζ(ﾟーﾟ*ζ「それじゃあ、私こっちなんで。また後で会いましょう」
( ﾟ∀ﾟ)「ウーッス、頑張ってください」
('A`)「それじゃあ」
コスプレイヤーさんと別れ、スケベ三人は企業ブースへ向かう
(;'A`)「おい押すなよ！！危ないだろ！！！」
( ﾟ∀ﾟ)「いやいやｗｗｗｗ不可抗力だってｗｗｗｗｗ」
アホみたいな人ごみの中、グイグイ押してくるタル
もうなんていうか例えるなら人間砂時計状態
狭い入り口にぶわーっと大軍が押し寄せる
(;'A`)「ぎゃああああああ！！人多すぎ！！！」
大きな流れがぶわーっと押し動くような感じ
とにかく人が多いし、落し物も多かった
(;'A`)「この流れいつまで続くんですかねー！！」
(；ﾟ∀ﾟ)「知るかー！！」
一度会場内に入り、外に向かう
企業ブースは外の階段から上がって四階にあるらしい
(;'A`)「内にいても地獄、外に出ても地獄か…」
大名行列はまだまだ続く
その後方には広場があり、コスプレイヤーがちょこちょこ集まっている
( ﾟ∀ﾟ)「はぐれたときはケバブ屋集合な」
('A`)「おｋ」
コスプレ広場を大きく回り、企業の列へ
途中、進撃の巨人コスやまどマギコスを目にしテンションが上がる
(*'A`)「すげえ！！杏子だ杏子！！」←コスプレ始めて見た
(；ﾟ∀ﾟ)「いいから先進めよ！！」
この列いつまで続くのかなんて考えてたら
(;'A`)「うっわ…」
ブースへ上がる階段、その周辺までズラリと並ぶ列が見える
('A`)「撤退しよう」
目的が無いのにこの列に並ぶのはあまりにも苦痛すぎると判断
('A`)「こんな列に並べるか！！俺は離脱するぜ！！！」
(；ﾟ∀ﾟ)「ちょｗｗｗｗ」
抜け出せそうな隙間を見つけて、脱出した
この判断が、後々タルを救う事になるのである
(*'A`)「うんめえ〜」
お祭り効果で最高に美味かった
('A`)「それにしても…」
本当に紙袋が多かった
後でわかることなのだが、同人誌を購入した後は肩から下げる紙袋に入れるのが一番楽なのだ
俺はリュック背負ってた
('A`)「同人誌も売ってんだなー」
タルが言うに、薄い本の本番は二日目かららしいが、一日目にも売っているそうだ
チェックしていた艦これ本は、二日、三日発売だったので特に興味は無かった
('A`)「今日は全然金使わねーかもな」
カキ氷食った後は適当にぶらついて
(-A-)「ZZZ…」
疲れたから寝た
起きてまず携帯を確認すると、タルからの着信がいくつか
('A`)白「あいあい」
『あ、今何してた？』
('A`)白「寝てたけど？」
『ちょｗｗｗｗちょっと水買って来てくんねえ？』
('A`)白「ダリィ」
『お前にコミケのカタログ渡しただろ』
('A`)白「俺がリュックだからってあんなクソ重いもん渡しやがって死ね」
C84のコミケカタログの重量はおよそ1.3キロ
その他色々服とか入れてたから実際重い
『それ開いてな…』
('A`)白「鞄から取り出すのもだりいから今いるところ教えろ」
『あー…企業ブースのな…』
要約すると『企業ブースのみなとカーニバル(マジこい制作会社)の列に並んでるから俺見つけて水届けて来いぶっ殺すぞクソ野郎』ってことだった
('A`)「マジだりぃ…」
熱中症で倒れられても面倒だし、することも無かったので補給部隊として活動する事にした
企業ブースは西館4階にある
先ほど言ったように、企業目的の列はコスプレスペースを大きく回って屋外の大きな階段へと続いている
列から離れて暫く経ったが、まだまだ長い行列が続いていた
(;'A`)「これ上がって良いのか…？」
なんか悪い気がする
遠慮しがちな日本人だったため、四階に行くのを躊躇っていた
(;'A`)白「これめっちゃ並んでんぞ！！昇っていいのか！？」
『いいっつってんだろ！！さっさとこいボケ！！』
('A`)白 ｲﾗｧ…
暑さでストレスが募る
(;'A`)「ええい！！ままよ！！」
階段の右側は降りる人たちの為なのかなんかしらんが空いていたため、そこからダバダバと昇る
(;'A`)「うわあ…また列だよ…」
野外から企業ブースが並ぶ屋内へとぎっちり列が並んでいる
つーかこんなかで友人一人見つけろってマジ鬼畜の所業だと思った
(;'A`)白「で、どこいんの！？」
『だからカタログ開いて確認しろって！！』
(#'A`)白「こんなクソ暑い中クッソ重いもん持ちながら歩けるかボケ！！』
意地でもコミケカタログは開きたくなかった
なんつーかもう死ねって感じ
もうなんかイライラしてたしパシリにされてるし買ってきた水重いし暑いしで
('A`)「野郎の並んでるブース見つけて逆に辿ればいいんだろうが…」
というごり押し戦法で見つける事にした
(#'A`)「突撃じゃあ！！」
気分はもう麃公将軍
いざ、歴戦のスケベ達が一同に集うブース内へと足を踏み入れたのである
('A`)「うわぁ…」
ブース内は外以上の人口密度だった
一平方メートルの中に５、６人いるくらい。よくわからんがそんな感じ
みんなエロゲとかアニメのグッズ買いに何時間も並んでるんだな…そんな列の中に俺もいたんだな…と思う余裕もなくなんかもうもみくちゃだった
これが競泳水着を着用したプール上がりの巨乳黒髪ロングだったら楽園だったが、生憎ほとんどの人間が汗と脂に塗れた男
目的の無い俺にとっちゃ拷問に近かった
('A`)「あー」
とはいえ、ブース内を見て回る余裕は僅かにあった
艦これを配信しているDMMのブースもあったが、残念ながらロードオブヴァルキューレ関連のグッズしか取り扱っていないようだった
ナビィかわいいよね。初登場時に触手プレイされてたよねグフフフﾌｧｶﾇﾎﾟｫｗｗｗｗｗｗｗ
俺が入った入場口からだいぶ離れたところにみなとカーニバルのブースを発見
一体何がカーニバルなのか？
こういうことなのだろうか？
取り扱っている商品は『マジこいA』だかのグッズ
まだ無印のプロローグすらクリアしてない俺には無用の長物だ
8月19日現在も、まだ攻略対象選択まで至っていない
因みに( ﾟ∀ﾟ)←こいつもSだかAだかをプレイしていない
ゲームプレイ前にグッズ買い揃えるってどうなんだ
もうここまできたら那珂ちゃんを解体するくらい簡単だった
(；ﾟ∀ﾟ)「おー…来たかー…」
外で並んでたタルはもうなんか死にかけだった
でもそんなことはイライラしてた俺には関係なかったつーかそのまま死ねって感じだった
( ＾ω＾)「お水渡しましょうか？」←近くで並んでた人
('A`)「ありがとうございます。ついでにぶん殴っといてください」
(；＾ω＾)そ「おっ！？」
こうして、タルは命を繋いだのであった
―――
―
('A`)「おー、おつかれ」
(；ﾟ∀ﾟ)「あー…」
暫くして、合流したタルはもう満身創痍だった
だが、肩にはしっかり『戦利品』がぶら下がっていた
('A`)「マジこいの紙袋か…外で持ち歩くのはかなりキツいな」
( ﾟ∀ﾟ)「まぁここ以外じゃ使う機会ねーだろうしな。さて、今からどうする？」
('A`)「コスプレ視姦しに行こうぜ」
( ﾟ∀ﾟ)「おう」
朝のζ(ﾟーﾟ*ζさんのコスプレを見に広場へ
( ﾟ∀ﾟ)「さちこうどこかな…」
('A`)(わぁ、トンファーキックだ)
('A`)(モルさんだ）
カメラ小僧さんも気合入れて写真撮っていた
('A`)(厚着のコスしてる人は地獄を見ているんだろうな…)
俺も写真取りたかったけど、グッとくるものが見つからなかった
具体的に言うと王騎将軍が見つからなかった
( ﾟ∀ﾟ)「いねーよ」
('A`)「諦めたらそこでコミケ終了ですよ？」
(;'A`)「ア、アイア！！」
サイレントヒルのバブルヘッドナースと▲様のコスをした集団を発見！！
ホラーモンスターに目が無い俺は写真を撮る事にした
(;'A`)「ど、どうすればいいの？勝手に撮っていいもんなの？」ｵﾀｵﾀ
( ﾟ∀ﾟ)「一枚オナシャースっつって、撮った後は礼言えばいいよ」
なんでも、お願いしますと言えばコスプレイヤー達がポーズをとってくれるらしい
(;'A`)「お、オナシャス！！」←コミュ障
▲「はーい、ちょっと待ってくださいねー」
とても気さくな▲だった
( ﾟ∀ﾟ)「さちこういねー」
しかし、お目当てのζ(ﾟーﾟ*ζは見つからず
( ﾟ∀ﾟ)「別の場所かもしれんね」
('A`)「ほう」
場所を移す事にした
(*'A`)「うおおおおおおおおおおおおおお！！！！！アイアンマンにキャップにソーだあああああああああああああああああ！！！！！」
アベンジャーズメンバーのコスプレも発見
キャップのコスプレイヤーさんがイケメンで大はしゃぎの俺はきっと世界で一番かわいいと断言できる
(*'A`)「ぎゃああああああああああああ！！！！！アイアンマンの顔の装備がカッションって動いたああああああああああああああああああああ！！！！！」
装備が可動するのアイアンマンコスしてる人も
マスク部分が自動で装着されたとき、カメ小さんたちもどよめいた
(*'A`)「やｗｗｗｗｗべｗｗｗｗｗｗえｗｗｗｗｗｗｗｗ楽しいｗｗｗｗｗｗｗｗ」
前から見たかった自宅警備員NEETの人々も発見
ハローワークの人らとなんかしてた
( ﾟ∀ﾟ)「いねーなぁ」
しかし、その場所でも発見することが出来ず
( ﾟ∀ﾟ)「庭園のほうかも」
と、最後のコス会場へ足を運んだ
コスプレ業界にも艦これの風は吹いているようで
露出度の高い島風コスをしている人や、人気の高い金剛コスをしている人が多数いた
庭園は特に目をひくコスプレは見つからなかった
つーか狭くて写真どころじゃない
(；ﾟ∀ﾟ)「やっぱいねーな…」
('A`)「帰ったんじゃねえ？」
( ﾟ∀ﾟ)「かもなー…」
お互いの疲労も結構なものだったので、残念ながらζ(ﾟーﾟ*ζのコスプレは断念する事に
彼女のTwitterでわかったことなのだが、コスプレはしたにはしたのだが、熱中症になりかけ帰ったのだそうだ
三時を少し過ぎたあたりで、ホテルへ向かう事にした
( ﾟ∀ﾟ)「そりゃあ、なぁ」
行きほどの人数はいなかったが、疲労もあってか電車移動がとても辛い
紙袋集団がぎちぎちに詰まった車内は、なかなかシュールなものなんじゃないだろうか？
(;'A`)「っあー…つかれた…」
(；ﾟ∀ﾟ)「おつかれ…」
４時過ぎ、ホテルチェックイン
部屋に入った途端パン一になるタル
( ﾟ∀ﾟ)「クーラー23度なｗｗｗｗｗｗｗ」
(;'A`)「バカじゃねえの？」
こちとら風邪気味だってのに自重しないタル
咳が長引いたのはこいつのタバコとクーラーの所為だって今でも考えている
('ω`)「スヤァ…」
シャワーを浴びて、夕食まで休む事に
('A`)「ハッ…今何時だ」
( ﾟ∀ﾟ)「八時だバカ」
すっげー寝てた
('A`)「明日からが本番か…」
( ﾟ∀ﾟ)「覚悟しろよ…薄い本争奪戦はきついぞ…」
('A`)「ああ…」
なんだかんだで、コミケ一日目が終了した
そして、全日程中最も辛い二日目が始まるのであった…
マジこい戦利品
( ﾟ∀ﾟ)「えーと、まずはクリアケースだろ？」
('A`)「使う機会ねーだろこれ」
※クリアケース
なんかキャラが印刷されてたクリアケース
あれがクッキーだなんて俺は信じない
なんだかんだで薄い本入れに使っていた
( ﾟ∀ﾟ)「ストラップにタオルに団扇…」
※その他諸々
キャラクタータオルの使いどころがよくわかんねーんだよ
あれで股間拭いて興奮すんのお前ら？
なんか踏み絵的な背徳感を覚える
( ﾟ∀ﾟ)「あと松風」
(ﾟAﾟ)そ「くれよ！！！！！！！！！」
※松風
萌える携帯ストラップ
無印マジこいの段階で登場してたので、俺でも知ってる
これ超欲しかった
ばら売りしろよマジで
(;'A`)「んだよー…松風入ってるだけで超おたからじゃん…」
( ﾟ∀ﾟ)「せやろ？でもまだこのゲームやってないｗｗｗｗｗｗｗ」
(;'A`)「なんで先にグッズ買うんだよ…」
なんだかんだで満足したようでなによりでした