( ＾ω＾)「なにそれ」
('A`)「公共の場を全裸で駆け抜けるパフォーマンスだ」
( ＾ω＾)+「ほう…」
('A`)「…」
( ＾ω＾)「…」
―――
―
川 ﾟ -ﾟ)「…」ｽﾞﾙｽﾞﾙ
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「素直せんぱーい！！！！！」
川 ﾟ -ﾟ)「ヒートか、相変わらずの大声量だな」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「それ、なに引きずってるんですか？」
川 ﾟ -ﾟ)「ああ、校内を全裸で走り回ってたバカ共だったものだ」
ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)そ「過去形！？その肉塊、人だったんですか！？」
こうして、二人のストリーキング伝説は幕を閉じたのであった
('A`)「ボディコンがあるんだってよ」※鍛えぬいた肉体を披露するボディ・コンテスト
( ＾ω＾) ｶﾞﾀｯ
<ヽ｀∀´>「…」
(-@∀@)+ ｷﾗﾘ
( ･∀･)「へー」
('A`)「ということで、ここにいる全員ボディコン枠でエントリーしてきました」
(；･∀･)「え？」
('A`)「お前なんてどうせメンコンでキャーキャー言われてあっさり優勝するつもりだったんだろうが…今回は同じ土俵で勝負してもらうぜ…」
(；･∀･)そ「いやいやいやいや！！！出るつもりなんて全く無かったしそもそもボディコンだなんて君らの独壇場じゃないか！！」
<ヽ｀∀´>「大丈夫ニダ、モララーくん」
(-@∀@)「文化祭まで二ヶ月とちょっと、夏休みを筋トレで費やせば優勝も狙えるって！！」
( ＾ω＾)「まぁ、俺らの三倍はやらなきゃ到底追いつけないけどな」
(；･∀･)「そ…」
＼そんなバカなーーーーーーーーーーー！！！！／
川 ﾟ -ﾟ)「…またお前のクラスからだな」
从 ﾟ∀从「大方、ボディコンの話で盛り上がってんでしょう」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「先輩方は、コンテスト出ますよね！！！！そんだけ美人なんですから！！」
川 ﾟ -ﾟ)「さぁな…ボディコン以外は文化祭委員会で出場者をノミネートするらしい」
从 ﾟ∀从「クールさんは二年連続出場者だし、今年も出るんじゃないですか？」
川 ﾟ -ﾟ)「担ぎ上げられてキャーキャー言われるのは苦手なんだがな…」
( ＾ω＾)「ドクオー、帰るおー」
('A`)「ごめ、今日は先帰ってくれ」
( ＾ω＾)「なんでや」
('A`)「この前、合法都市の話しただろ？そんで久々に撃ちに行きたくなってさ」
( ＾ω＾)「ああ、サバゲー部に顔出しに行くのかお」
('A`)「そういうこった。野郎共のケツ穴に俺のP226たんの銃弾をぶち込んでくる」
( ＾ω＾)「マグナムほどに銃身があるわけでも無く、デリンジャーほど極端に小さいわけでもなく…」
( ＾ω＾)「並ってことですね」
('A`)「何の話？」
( ＾ω＾)「カマトトぶってんじゃねえよ」
('A`)「だって俺、体は漢、心は乙女だから」
( ＾ω＾)「わかってんじゃねえか」
―――
―
～サバゲー部～
('A`)「ウーッス」
( ´_ゝ`)「おや、珍しく欝田が来たぞ弟者」
(´<_｀ )「見えているよ兄者。相変わらずムキムキのいいボディだ」
('A`)「よぉ、流石兄弟。相変わらずガチな装備してんな」
( ´_ゝ`)「二人合わせて総額が100万を越えたぞ」
(´<_｀ )「バイト代がほとんどサバゲー用品と遠征費に消えていくからな」
('A`)「バイトして銃撃って…良い生活してんじゃねえか」ｶﾁｬ ｺﾞﾄﾘ※1
( ´_ゝ`)「道楽にはいくら金と時間を掛けても惜しくはないさ」
(´<_｀ )「そうだ欝田、今週の日曜日に定例会があるんだが」
('A`)「あー、悪い。予定入ってるわ」ｼｭｰ…※2
( ´_ゝ`)「そうか、残念だな」
(´<_｀ )「女か？」
(;'A`)そ「ばっばばばばばばっばばあばばばバカ言ってんじゃねえよぼぼぼぼぼぼｂ」ﾌﾟｼｭｰ ｶﾞﾁｬﾁｶﾞﾁｬﾁ!!※3
(；´_ゝ`)「おｋ、わかった。お前に彼女が出来るのは当分先だと」
(´<_｀ )「いやいや兄者、なんでも欝田は先週高岡さんとデートしてたらしい」
(；´_ゝ`)そ「うそお！？あの『怒髪天』と！？」
('A`)「オイ」ｶﾞﾁｬｯ ﾁｬｷｯ※4
('A`)「彼女をその名前で呼ぶんじゃねえよ…」
(´<_｀ )「兄者も、今の彼女は『高岡ハイン』さんだ」
(；´_ゝ`)「あ、ああ…悪い…軽率だった」
('A`)「…いや、こっちこそカッっとなっちまって、すまん」
('A`)「お詫びにこのケツにキスをする権利を売ろう…」ｶｼｮｯ※5
( ´_ゝ`)「丁重にお断りする」
(´<_｀ )「今日はゲームをしていくか？今年は有望な一年が入部したんだ」
('A`)「あん…とりあえず試射してから考えるわ」
(´<_｀ )「おｋ、俺らはフィールドにいるから、適当に楽しんでくれ」
('A`)「はいよ」
ガスガン取り扱い解説
※１
ガスガンとマガジンを取り出します
※２
マガジンにガスを入れます
※３
注入口からガスが漏れたら満タンです
ＢＢローダーで弾を込めましょう
※４
マガジンをセットし、スライドを引いて初弾を送り込みます
※５
マガジンは決められた場所以外では外しましょう
ルールを守って、楽しいサバゲー！！
【Eye catch…】
('A`)「ゴーグルの描写はめんどいからしないぜ！！！！」ｶﾞﾁｬｯ ﾁｬｷｯ
('A`)「ガスガンを撃つときは、必ずゴーグルをつけて撃つんだぜ！！！！！こうみえて俺はゴーグルつけて撃ってるぜ！！！！！」ﾊﾞﾝ！ﾊﾞﾝ！
('A`)「ふうう！！スカッと爽快だぜえ！！」
(= ω )「…」ｶﾁｬｯ
('A`)「お、新入りか？」
(= ω )「…」ｽｯ…
('A`)「無口なんだな…ん？お前さんの銃」
(= ω )「…」
『コルト・シングル・アクション・アーミー』(ＳＡＡ)
西部開拓自体に使用されていた回転式拳銃
通称『ピースメーカー』
西部劇でも多く登場するこの拳銃は、『ファストドロウ』(早撃ち)に特化した銃である
特徴的なグリップの形状と、ハンマーの位置が早抜き早撃ちを可能にしている
だが、実際にその銃がサバゲーに使われているかと聞かれれば、答えは『ノー』だろう
荒野の早撃ち対決ならともかく、サバゲーのフィールドのには遮蔽物がある
したがって、弾数の少ないリボルバーよりも、威嚇射撃が出来るオートマチックの方が格段に有利なのである
さらに、マガジンを交換するだけでリロードが出来るオートマチックとは違い、リボルバーの装弾には時間が掛かる
余程の達人かガンマニアなければ、サバイバルゲームで使用する者はいないだろう
ドクオは度肝を抜かれた
隣の男は、一度ホルスターに仕舞ったＳＡＡを高速で抜き
連続した三発の発射音を『二回』続けて、撃った
発射されたＢＢ弾は、20メートル先のターゲットペーパーの黒塗りを撃ち抜いていた
(;'A`)「おま…すげえな…同年代でそこまでの腕前を持つ奴を見たのは初めてだぜ」
(= ω )「……あんたは」
(= ω )「そこそこの腕だょぅ」
('A`)「そりゃ、どうも。ちょっとブランクがあってね」
(= ω )「使わなけりゃ、銃が泣くょぅ」
('A`)「今はこの筋肉を泣かす方が辛いんでね…欝田ドクオだ」
(= ω )「…」
(=ﾟωﾟ)「ぃょぅ、木戸ぃょぅ」
(=ﾟωﾟ)「あんたの、恋敵だょぅ」
('A`)「えっ？」
(;'A`)「えっ、あ、はい」
(=ﾟωﾟ)「あんた、日曜日に彼女とデートしたょぅ？」
(;'A`)「いや、うん、雨に唄えば観に行っただけだけど」
(=ﾟωﾟ)「雨に…作品は別にいいょぅ」
(;'A`)「ハァ…」
(=ﾟωﾟ)「アンタも俺も彼女も、同じ中学出身だょぅ…」
(=ﾟωﾟ)「こっちは四年越しの片思いだょぅ」
(;'A`)「随分長いこと恋慕ってんだな…」
(=ﾟωﾟ)「それはアンタも同じだょぅ」
('A`)「そんで、何が言いたい？『だからこれからライバルだな！！一緒に頑張ろうぜ！！』とでも言いにきたワケじゃねえんだろ？」
(=ﾟωﾟ)「『決闘』だょぅ」
(;'A`)「遊戯…王…？俺、今のルール全然わかんないんだけど…あとデッキ持ってないんだけど」
(=ﾟωﾟ)「俺もしらねえょぅ…そうじゃなくて」
(=ﾟωﾟ)「高岡さんを賭けた一対一の早撃ち対決だょぅ」
('A`)「は？」
(=ﾟωﾟ)「見てのとおり、酔っちゃあいねえょぅ」
('A`)「そうか、じゃあオツムが足りねえんだなボクちゃん？」
('A`)「対決なら、いくらでも受けてたってやらあ。だが、『女』を賞品みたいに扱うのは気にいらねえ」
(=ﾟωﾟ)「生憎、賭けのない対決には『燃えない』性分だょぅ。それに…」
(=ﾟωﾟ)「こうみえて『強欲』な性質でね。銃の腕も、女も、何もかも自分の思い通りにしたいんだょぅ」
('A`)「悪党だな、てめぇ。清々しいくらいの悪党だよ」
(=ﾟωﾟ)「褒め言葉として受け取っておくょぅ」
('A`)「…わかった、やろう。早撃ち対決」
(=ﾟωﾟ)「おっと、受けるのかょぅ？今の射撃を見て怖気づくかと思ってたのに」
('A`)「伊達にこの筋肉鍛えちゃいねえよ…健全なる肉体には健全な精神が宿るんだ」
(=ﾟωﾟ)「それは逆じゃないかょぅ…？まぁいい、決戦は来週の月曜日、場所は屋上だょぅ」
('A`)「付添い人は？」
(=ﾟωﾟ)「流石部長に話をつけとくょぅ。精々、その日まで腕を磨いておくんだょぅ」
('A`)「…最後に一つ、いいか？」
(=ﾟωﾟ)「幾つでも？」
('A`)「お前が惚れたのは、『高岡ハイン』か？それとも…」
('A`)「『怒髪天』か？」
(=ﾟωﾟ)「無論」
(=ﾟωﾟ)「『怒髪天』だった頃の彼女、だょぅ」
.
(=ﾟωﾟ)「ょぅ？」
('A`)「これであと腐れなく」
(#'Aﾟ)「てめえをぶっ潰せる」
(=;ﾟωﾟ)そ ﾋﾞｸｯ!!
('A`)「…じゃあな、木戸」
ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ
(=;ﾟωﾟ)「…アイツ、何者だょぅ」
('A`)「…ったく、どいつもこいつも」
('A`)「嫌なこと、思い出させやがる」
『マーケティング・レンタルコミックス』
第八話『コルト・シングル・アクション・アーミー』
.
午前1時、ドクオん家にて
(;')(`)「…」ｿﾜｿﾜ
(')(`;)「…」ｿﾜｿﾜ
( ＾ω＾)「…」 ﾏｯﾃﾏｼﾀ!!ﾌﾟﾚｼﾞﾃﾞﾝﾄﾏﾝ!!＞PC
(;')(`)「なぁ」
( ＾ω＾)「なんだお」
(;')(`)「大丈夫かな？」
( ＾ω＾)「しっかり部屋の掃除はしたし、映画DVDの準備はおｋ。シャワーも浴びたしイカくせえゴミ箱はファブリーズした。概ね完璧だお」
(;')(`)「ケツは…？ケツの締まりは大丈夫かな…？」
( ＾ω＾)「締めてみ？」
(;')(`) ﾊﾟｧﾝ!!
( ＾ω＾)「いつも通り、いい音だお。だからパンツ穿け」
(;')(`)「パンツ…パンツどこだろう…」
( ＾ω＾)「お前が今顔に被ってるやつだお」
(;'A`)つﾊﾟﾝﾂ「ああ…道理でさっきからフローラルな香りがするなと思ってたんだ」
( ＾ω＾)「ナイススメルだお。ところで」
( ＾ω＾)「明日、ハインを賭けて勝負するんだって？」
( ＾ω＾)「流石兄弟が心配してたお。『キッド・ザ・ぃょぅ』と戦うなんて無謀だって」
('A`)「ハッ、なんだその名前は」
( ＾ω＾)「ファストドロウ界の新生ルーキーとしてその名を馳せているらしいお」
('A`)「ああ…確かにすげえ早撃ちだったな」
( ＾ω＾)「…バカだお」
('A`)「そうか？」
( ＾ω＾)「相手の力量も測れないなんて…本当に、バカだお」
('A`)「そう言うな。奴は悪党だが、あれだけハッキリと真正面から勝負を挑んできたんだ。俺は奴の中に『漢』を見たね」
('A`)「正直、惹かれたよ。いい漢との出会いってのは異性との恋愛より強烈で癖になる」
( ＾ω＾)「つまり、どっちもバカってことだな」
( ＾ω＾)「だけど、勝負になるかは別だお」
('A`)「生憎だが、こっちも惚れた女を易々と渡すほどお人よしじゃねえ」
('A`)「全身全霊、本気で勝負させてもらうぜ」
( ＾ω＾)「とかいって、あっさり負けたらどうするつもりだお？」
('A`)「なぁに、そん時は奴に死んだほうがマシだと思えるほどの地獄を味わってもらうだけさ」ﾊﾟｧﾝ!!
( ＾ω＾)「お前も大概、悪党だお…」
('A`)「なぁに、ハイター博士に比べりゃまだまださ」
( ＾ω＾)「おい目指すなよ？絶対目指すなよ？」
( ＾ω＾)「おいでなすったお」
(;'A`)そ「あばばあばばばあば」
( ＾ω＾)「よし、俺が出るからお前は急いでパンツとズボン穿けお」
(;'A`)「全部脱いで待ち構えちゃダメかな？」
( ＾ω＾)「せっかく立ちかけているフラグを分子レベルで微塵にしたいのならお好きなように？」
(;'A`)「…穿くわ」
( ＾ω＾)「賢明な判断だお」
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
(;'A`)「ハァァ…相棒には世話になりっ放しだなぁ…今度愛情込めた手料理でも振舞ってやるか…」ｶﾁｬｶﾁｬ
―――
―
('A`)「で」
(；＾ω＾)「…」
从 ﾟ∀从「えーと…」
川 ﾟ -ﾟ)「何か？」
('A`)「なんで姉御がいるんですかねえ…」
从;ﾟ∀从「わり、連絡するの忘れてた…」
(；＾ω＾)「来た理由は大方分かるけど…」
川 ﾟ -ﾟ)「飢えた猛獣の檻に、子ウサギを放り込むようなものだからな。手綱役は必要だろう？」
(;'A`)「んなことしねえっつの…信用ねえなぁ」
从 ﾟ∀从「そうっすよ先輩。ちょっとからかっただけで動揺するようなチキンに襲われるワケないじゃないですか」
('A`)「やだハインたん辛辣」
川 ﾟ -ﾟ)「それもそうだが、一応な…全裸で校内走り回る小学生以下のバカだから」
('A`)「芸術を見せ付けて何ｇ川#ﾟ -ﾟ)「あ？」すいません猛省しております」
川 ﾟ -ﾟ)「ま、そんな身構えなくてもいい。映画を紹介して欲しいのも本心だしな」
('A`)「……わーったよ、歓迎するぜ姉御。ようこそ我が家へ」
从 ﾟ∀从「俺は？」
('A`)「ハインは大歓迎」
( ＾ω＾)「俺は？」
('A`)「ずっとここにいてもいいのよ？」
( ＾ω＾)「やだ…イケメン…」ｷｭﾝ
从 ﾟ∀从「おーよ」
川 ﾟ -ﾟ)「なんでもいい」
('A`)「よっしゃ、じゃあ早速観ていこうか。時間の関係上、三作品が限度かな…」
从 ﾟ∀从「そうそう、これ手土産のお菓子とジュース。好きに食べたり飲んだりしてくれ」
( ＾ω＾)「こいつぁありがてえお。ちょっとお皿とコップ持ってくるお」
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ
('A`)「えーと…先ずはどれにしよっかな…」
川 ﾟ -ﾟ)「欝田」
('A`)「んー？」
川 ﾟ -ﾟ)「お前の部屋、初めて女性の人口密度の方が高いんじゃないか？」
('A`)「女性？ハハ、ゴリラは女性としてｋ
川 ﾟ -ﾟ)三三○)ﾟﾟA`))∴「ｶｳﾝｺ!!」
川 ﾟ -ﾟ)「ゴリラが…なんだって？」
(メ)A`)「女神が二人もこの場所にいて、恐悦至極にございますはい」
川 ﾟ -ﾟ)「うむ、良し」
从 ﾟ∀从(仲いいなー…）
从 ﾟ∀从「やんややんやー」
( ＾ω＾)「わーわー」
('A`)「気の抜けた歓声ありがとうございます」
('A`)「では早速、一作目。西部劇の楽しさを知るにはピッタリな作品です」
('A`)「ローレンス・カスダン監督『シルバラード』(1985)！！」
川 ﾟ -ﾟ)「おや？西部劇と言うものだからてっきりイーストウッドを持ってくるかと思ったが」
('A`)「それでもいいんだがな。先ずは西部劇の魅力を知ってもらいたくて」
('A`)「ここで質問だ。西部劇と言えば、どんなイメージがある？」
从 ﾟ∀从「えーと、荒野にウエスタンハット、そんで酒場…かな」
( ＾ω＾)「リボルバーに早撃ち対決、決闘のイメージだお」
川 ﾟ -ﾟ)「復讐劇、娼婦、盗賊…私は暗いイメージの方が強いな」
('A`)「そう、制作された年代や画質、音声にもよるけど、西部劇って『暗い』んだよ」
从 ﾟ∀从「そーなの？」
('A`)「『物悲しさ』ってのもあるかもな。主人公はさすらいの風来坊やアウトローの場合が多い。事を終えた後、静かに街を立ち去る様は哀愁をさそうんだ」
('A`)「人によっちゃ、ハッピーエンドとは捉えづらい作品もある」
('A`)「そんな『暗さ』を払拭しているのがこの映画『シルバラード』」
('A`)「あらすじは、投獄の身だった『エメット』が、下着姿で荒野で寝転がってる『ペイドン』を助け、行動を共にする」
('A`)「道中、黒人だという理由で理不尽な扱いを受けていた『マル』、揉め事に合い縛り首寸前だったエメットの弟『ジェイク』と合流し、シルバラードという街へと向かう」
('A`)「だがそこは、かつてペイドンの相棒だった保安官の『コッブ』が支配する悪徳の街だった」
('A`)「シルバラードを守り、人々が安心して暮らせる町を作るため、四人の戦いが始まる。痛快ウエスタンだ」
( ＾ω＾)「ペイドンは見られて感じるタイプなのかお？」
('A`)「んなワケねえだろ、身包み剥がされてたんだよ」
川 ﾟ -ﾟ)「いかにも、王道って感じだな」
从;ﾟ∀从「んー…実際観てみないことにはなんともなー」
('A`)「ＯＫ、じゃあご覧いただこう」
从 ﾟ∀从「また懐かしいネタを…」
( ＾ω＾)「映画観るたびこれするんだぜ？ちなみに始めてはムカデ人間だったお」
川 ﾟ -ﾟ)「そんな軽いノリであの映画観たのか」
( ＾ω＾)「一週間は寝れなかったお」
【少年少女視聴中…】
(；´_ゝ`)「うおおおおおおおおおお！！！！！『鉄狸』つえええええええええ！！！！」
(´<_｀；)「頭を出すな兄者あああああああああああああああ！！！！」
(；´_ゝﾟ)そ「ぎゃあああああああああああああああああ！！！！ヒットオオオオオオオオオオオ！！！」ﾋﾟﾁｭｰﾝ!!
(´<_｀；)「あ、兄者あああああああああああああああああああ！！！！」
【少年少女視聴中…】
川 ﾟ -ﾟ)「単純な懲悪勧善モノだったな」
从*ﾟ∀从「でも、シンプルで面白かったなー。ピンチと逆転のシーンがスリリングで」
( ＾ω＾)「脱獄や奪還、銃撃と、西部劇のいい所ばっか詰め込んだ映画だおね」
('A`)「ある意味、西部劇の見本市かもな。馬術の使い方が見事だろ？」
从 ﾟ∀从「あの、カッションってやる銃はなんだ？」
('A`)「『ヘンリー銃』だな。西部劇ではコルトSAAの次に良く見る連発式ライフルだ」
('A`)「あのカッションってやる部分は『レバーアクション』と言ってな。トリガー下部に位置するレバーを下げることで、空薬莢を排出し、撃鉄を起こし、次の弾薬をセットする」
('A`)「それまで一発ずつ弾丸を込めていた小銃とは違い、初めて『連発』が出来るライフルとして出回ったんだ」
('A`)「その銃の大量生産を行ったのが、かの名高い『ウィンチェスター社』だ」
川 ﾟ -ﾟ)「『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』だな」
('A`)「そう、悲劇の未亡人『ウィンチェスター夫人』が作り上げた奇妙な家。詳しくは『変人偏屈列伝』を読んでくれよな！！」
( ＾ω＾)「今は映画の紹介をしろ」
从 ﾟ∀从「先輩も物知りっすね」
川 ﾟ -ﾟ)「荒木先生の関連書籍は全て持ってる」
('A`)「姉御は仙台と東京のジョジョ展行くほどディープなジョジョファンだもんな…」
('A`)「なんでしょ」
川 ﾟ -ﾟ)「弾切れのリボルバーを投げ捨てるシーンがあったよな？何故リロードをしない？」
('A`)「あー、SAAはリロードに手間が掛るんだ」
('A`)「ソリッドフレームといって、シリンダーが固定されている銃なんだ。空薬莢の排出も弾丸の装填も一つずつやらなきゃいけない」
('A`)「今のリボルバーの主流はスイングアウトっつって、シリンダーを振り出せるタイプだな。ローダーを使えば素早いリロードも出来る」
( ＾ω＾)「あー、確かに撃ち合いの最中にあんな悠長にリロードしてられないおね」
从 ﾟ∀从「じゃあどうしたんだ？6発限りで勝負してたの？」
('A`)「拳銃を沢山持ち歩いたんだよ」
('A`)「この映画も、複数の拳銃を持ち歩いてる男がいただろ？弾が無くなれば新しい銃で対抗したんだ」
('A`)「イーストウッド主演の『アウトロー』では、なんと七丁のリボルバーを装備している」
从 ﾟ∀从「重そうだなー」
川 ﾟ -ﾟ)「次はその作品か？」
('A`)「いんや、次はこれだ」
从;ﾟ∀从「またふっるいの持ってきたな…」
('A`)「イタリア製西部劇『マカロニ・ウエスタン』を確立した作品だ。今観た『シルバラード』のような気持ちのいいヒーロー西部劇とは違い、正義感の無い主人公や残虐性を売り物にしている」
川 ﾟ -ﾟ)「私のイメージよりの西部劇ってことだな」
('A`)「そうなるな。実際、シルバラードのような軽快な音楽やダンスシーンなんてほぼ皆無。仁義無き戦いがほぼ全篇に渡って繰り広げられている」
( ＾ω＾)「ところで、なんでマカロニなんだお？」
('A`)「ああ、これは日本側の造語でな。海外では『スパゲッティ・ウエスタン』と呼ばれていた名前を『貧弱だから』って理由でマカロニにしたらしい」
从 ﾟ∀从「マカロニも結構なもんだと思うけどな…」
('A`)「そんで、面白い事に日本製西部劇は『スキヤキ・ウエスタン』、韓国製西部劇は『キムチ・ウエスタン』なんて呼ばれてたりするんだ」
( ＾ω＾)「呼べば良いってもんじゃねえお…」
从 ﾟ∀从「わぁ、超シンプル』
('A`)「この『ジョー』という名前は『名無し』という意味を持つ。日本で言う『名無しの権兵衛』みたいなもんだな」
( ＾ω＾)「寄生獣の…」
('A`)「顎じゃねえぞ」
('A`)「この映画は何と言っても音楽がいい。口笛を主体にした勇ましい曲だ。実際に聞いてみてくれ」
【少年少女視聴中…】
ニトロプラスから発売されたエロゲー『続・殺戮のジャンゴ』で荒野の用心棒の町並みを再現した背景を見ることができる
脚本は、まどかマギカでお馴染みの虚淵玄だったりする
西部劇好きが高じて買ったものの、未だにクリアしてない
ノベルゲーってマジだりいな
【少年少女視聴中…】
从;ﾟ∀从「悪党三つ巴って感じだなー。主人公の動機も結局は金だし」
( ＾ω＾)「でも、情はあったおね。なんだかんだで人助けしたし」
('A`)「シルバラードはどこか清潔感があったが、こっちの映画は汗と砂埃に塗れた作品だったろ？そういう汚さもマカロニ・ウエスタンの醍醐味かもな」
从 ﾟ∀从「そーいや、ラストのワンシーンどこかで観たことあるんだよな…」
('A`)「ああ、そりゃ多分『バック・トゥ・ザ・フューチャー２』だな。悪役ビフが観賞している映画がこの荒野の用心棒なんだ」
从 ﾟ∀从「そうだそうだ。この前テレビでやっててなーんか見覚えあるなーって思ったんだ」
('A`)「パート３ではパロディとしても使われているしな…まあ３はまんま西部開拓時代が舞台だし」
( ＾ω＾)「そういうちょっとしたワンシーンを楽しむのも映画の楽しさ…かもね」
('A`)「おいなに綺麗にまとめてんだボケ」
从;ﾟ∀从「ふーい、さすがに二本ぶっ続けは疲れるな…」
( ＾ω＾)「この前、オールでゾンビ映画四本観たときに比べればハハハ」
从;ﾟ∀从「ハードなことやってんな…」
('A`)「映画鑑賞会も、コレ入れてもう三回くらいやってんなぁ」
( ＾ω＾)「ムカデ人間、ゾンビ映画、西部劇な」
川 ﾟ -ﾟ)「人によっちゃカルト映画として捉えられるジャンルばっかじゃないか」
('A`)「なあに、むしろ耐性がつく」
( ＾ω＾)「内面を鍛える漢泊まり会な」
从;ﾟ∀从「どんだけ自分追い込むの好きなんだよお前ら」
('A`)「Ｍじゃなきゃマッチョなんてやってられねえよ」
( ＾ω＾)「お前と一緒にすんな」
川 ﾟ -ﾟ)「ふむ…」
('A`)「ジェームズ・マンゴールド監督『3時10分、決断のとき』(2007)」
( ＾ω＾)「新しいなんてもんじゃねえｗｗｗｗｗ」
('A`)「ここでカウボーイ&エイリアン出すよりはマシだろうが」
( ＾ω＾)「ＳＦｗｗｗｗｗｗｗｗ」
('A`)「近年、衰退した西部劇作品のなかでヒットした映画だ。アカデミー賞にもノミネートされたが、残念ながら受賞にまで到らなかった」
从 ﾟ∀从「もうあんまり撮られてないのか？」
('A`)「そういうわけでも無いんだがな。今年のアカデミー賞受賞作品にタランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』がある」
川 ﾟ -ﾟ)「あのアホ映画、『キル・ビル』を作った監督か…」
(#'A`)「おいキルビルバカにすんなよ！！前半の緊張感と後半のアホな日本語のギャップはさておき、音楽はすげえテンションあがるんだからな！！」
从;ﾟ∀从「結局アホなのか！？」
('A`)「あんだけふざけ倒した映画もなかなかねえよ」
川 ﾟ -ﾟ)「あらすじは無し、か」
('A`)「うん、なんかたまには観てない映画を一緒に観るってのもいいかなって」
( ＾ω＾)「最後に観た映画あれだもんな。ムカデ人間だもんな」
从 ﾟ∀从「お前どんだけ人に映画紹介するの好きなんだよ」
('A`)「そりゃ、アレだよ。このスｒ( ＾ω＾)「それ以上いけない」
【少年少女視聴中…】
主演のラッセルクロウと脇役のは、2010年公開の映画『ロビン・フッド』でも共演している
ケヴィン・デュランドは『リアル・スティール』『バイオハザードⅣ』『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』にも出演している
なんかこいつ見た事あんなーと思ってたら、好きな映画にことごとく登場してたでござるｗｗｗｗｗｗｗｗ
あと、ラッセル・クロウの声優をしているのはステイサムの吹き替えでお馴染みの山路和弘さん
【少年少女視聴中…】
( ＾ω＾)「人妻だろうとホイホイ口説くベンさんマジかっけえ」
从 ﾟ∀从「男ってああ言うタイプに憧れんのか？」
('A`)「目指すっつーより、抱かれたいの方が強いかな」
( ＾ω＾)「もうつーか処女奪って欲しい」
川 ﾟ -ﾟ)「たまにお前らがガチでホモなんじゃないかって思うときがある」
('A`)「逆に女性お二人はどう？」
川 ﾟ -ﾟ)「私の好みは一歩後ろにピッタリと従う忠犬タイプの男だ。この作品ならチャーリーだな」
( ＾ω＾)「はいはいニダーニダー」
('A`)「ハインは？」
从 ﾟ∀从「俺も悪いのはもう食傷気味かな…ダンみたいな誠実なタイプが好みかな」
('A`)「ふーん…」
川 ﾟ -ﾟ)(こいつサラッと好きなタイプ聞いときながら『ふーん』で済ましやがった)
( ＾ω＾)(これはアレだ。映画の話として聞いてるから大丈夫なんだ）
川 ﾟ -ﾟ)「危険度が段違いだけどな。あれは気持ちのいい終え方をした作品だったが、こっちはハッピーとは言いがたい終わり方をした。西部劇特有の寂しさが感動を増しているな」
( ＾ω＾)「ホテルでのシーンに漢を感じたお。誇れるものが無かったダンが覚悟を決めるシーンが燃えるお」
从 ﾟ∀从「男の意地と、悪党の良心のせめぎ合いも良かったな。今日観た中では一番の面白さだったぜ」
('A`)「いやマジで…いい映画だった…胸が熱くなるな…」
( ＾ω＾)「ついでに腹も鳴るな…」ｸﾞｰｯ
从;ﾟ∀从そ「って、うわ！！もう八時前じゃん！！そりゃ腹も減るわけだ！！」
川;ﾟ -ﾟ)「まさか本当に三本も観るとは思わなかったからな…長居してもご両親に迷惑が掛るし、ここらでお暇しようか」
ドア|＜みんな～。ご飯できたよ～
从 ﾟ∀从「えっ？」
('A`)「あー、こうなると思って母ちゃんにご飯作っといてって頼んでたんだ。せっかくだし食ってけよ」
( ＾ω＾)「さすがお客様満足ナンバー１の欝田宅。そのもてなしに抜け目無し」
川 ﾟ -ﾟ)=3「やれやれ、作ってしまったのなら仕方ない。ご馳走になろうかハイン」
从 ﾟ∀从「…ですね。じゃ、遠慮なく頂くことにするぜ」
―――
―
从 ﾟ∀从「ごちそうさまでしたー」
川 ﾟ -ﾟ)「ご馳走様でした。そろそろお暇します」
从´ヮ｀从ﾄ「あらー、もう帰っちゃうのー？泊まっていけばいいのにー」
(；"ゞ)「母さん…男友達とは違うんだよ…」
川 ﾟ -ﾟ)「折角ですが、明日は学校ですので。ご夕食、美味しかったです」
( "ゞ)「うん、気をつけて帰るんだよ」
从´ヮ｀从ﾄ「またいつでも遊びに来てねー」
从 ﾟ∀从「是非お邪魔させてもらいます」」
('A`)「んじゃ、送ってくるわ」
( ＾ω＾)「ついでに俺も」
( "ゞ)「ああ、彼女らのお家までしっかり送り届けなさい」
( ＾ω＾)「俺は姉御送るから、ドクオはハイン送れお」
川 ﾟ -ﾟ)「お前らが一番の変質者なんだが…まぁいい、ここはお前らを立ててやることにするよ」
('A`)「そりゃ、ありがてーこって」
从 ﾟ∀从「じゃあ、また明日学校でな」
( ＾ω＾)「バイバイお」
川 ﾟ -ﾟ)「じゃあな、気をつけて」
从 ﾟ∀从「途中までで大丈夫だから、あんまり遅くならないうちに帰ってくれよ？」
(;'A`)「あ、や、大丈夫だ。ちゃんと最後まで送り届けるよ」
从 ﾟ∀从「気ぃ使わなくてもいいのに」
('A`)「こう見えて、心配性でね。肉体を鍛えても、内面が図太くなるかは別らしい」
从 ﾟ∀从「ふぅん…ま、お前みてーなボディガードがいりゃ安心だな」
从 ﾟ∀从「送り狼って言葉もあるけどよ」
(;'A`)そ「まままままままま」
从;=∀从「…うん、ドクオに関しちゃそりゃねーか」
(;'A`)「心外だな･･･俺はそこまで不誠実な野郎じゃねえよ。マッチョは常に紳士じゃなきゃあな」
从 ﾟ∀从「はー、俺に魅力が無いってことなのかなー？素直先輩くらい美人だったら、いてもたってもいられないだろうし」
(;'A`)「…」
从;ﾟ∀从「って、そこは『そんなことねえよ』っつってくれよ。黙ってちゃ本当にそうなのかって思っちまうじゃねえか｝」
(;'A`)そ「あ、ああ、ゴメン、宇宙と筋肉の神秘のこと考えてボーっとしてた」
从;ﾟ∀从「関連性なくね？その二つ」
(;'A`)(いてもたってもいられねえから、こんな事になってるだなんてケツが割れても言えない)
( ＾ω＾)「未だかつて、これほどまで送る必要の無い女がいただろうか？」
川 ﾟ -ﾟ)「華のJKになんて酷い暴言を…」
( メ)ω＾)「お前の言う華のJKは、マッチョをぶん殴って壁に叩きつけることが出来るゴリラの事をいうのか？」
【少年少女青春中…】
(;'A`)(結局まともに話すことが出来なかった…死にた、いや、筋トレしたい…)
从 ﾟ∀从「送ってくれてありがとな。今日も楽しかったよ」
(;'A`)「ああ、うん、俺も」
从 ﾟ∀从「その…また行ってもいいかな？お前の家に」
('A`)「そりゃ、いつでも大歓迎だ。欝田家は客人をもてなすのが好きだから」
从*^∀从「そっか、ありがと」
(*'A`)「お、おう…」
从 ﾟ∀从「そうだ、そのお礼と言っちゃなんだけど…弁当作ってきてやるよ」
('A`)「えっ」
从;ﾟ∀从「えっ、ってなんだよ。これでも一応花嫁修業は積んでるんだぜ？」
(;'A`)「は、花嫁修業って、男がするもんじゃないの？」
从 ﾟ∀从「その理屈はおかしい。明日…はちょっと無理だから、明後日にでも」
(;'A`)「い、良いのか？俺別に大したことしてねえけど」
从 ﾟ∀从「何言ってんだよ」
从 ﾟ∀从「この二週間、お前のお陰で楽しかったぜ？だから、これはそのお礼と、前払いの報酬」
从 ﾟ∀从「そ、これから俺をもっと楽しませるための報酬…ってことで」
('A`)「……」
('∀`)「ハ、ハハ、そりゃあ…断るわけにもいかねえな。母ちゃん越えの弁当、期待してるぜ」
从;ﾟ∀从「ハードルたけえよ…善処はするけどな」
从 ﾟ∀从「じゃあ、おやすみドクオ。また明日」
('A`)「ああ、また明日…」
('A`)「…」
('A`)「…俺も、人のことは言えんようだぜ。木戸」
('A`)「何が何でも、独占したいモノが出来ちまったからな」
('A`)「……」ﾋﾟｯﾎﾟｯﾊﾟ
('A`)白「もしもしブーン？」
『…今何時だと思ってんだお』
('A`)白「3時10分、決断のとき｣
『殺すぞ』
('A`)白「それより聞いてくれよ相棒」
『なんだお…明日の決闘のことなら知らんお…勝手にしてくれお…」
('A`)白「いやそれはどうでもいいんだ」
『ずいぶん余裕だなお前」
('A`)白「ハインが座ってたベッドに意識しすぎて寝れないんだ」
『床で寝ろ』
(;'A`)白「ハインが踏んだ床で！？そんな恥ずかしいこと出来るかよ！！」
『お前どんだけウブなんだ。そこまできたら変態の領域だお』
『あーもー、一階のソファーで寝ろ。おやすみ』
('A`)白「お前天才か…？おやすみ」ﾋﾟｯ
('A`)「…」
(*'A`)「ハインが家に来た…ご飯食べてった…ｸﾞﾌｯ、ｸﾞﾌﾌﾌﾌﾌ…」
決闘まで、残り14時間50分
しかし現実は、安全性の問題から施錠されていることが殆どである
だが、この日に限っては
('A`)「…」
(=ﾟωﾟ)「…」
漢のプライドがぶつかり合う、この日に限っては
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ「なかなか楽しめそうじゃないの…」
教師の監視の下、特別に使用許可が出た
( ＾ω＾)「サバゲーでも半裸で挑むドクオマジ男前」
(´<_｀ )「正気の沙汰じゃないな」※もちろんゴーグルは着けています
('A`)「ずいぶん便利なもん持ってんだな」
(´<_｀ )「暇なときに作ったんだ。ゾンビ対策になればいいかなと思って」
(=ﾟωﾟ)「おあつらえ向きだょぅ」
( ´_ゝ`)「武器のチェックは既に済ませた。まさか二人とも『コルト・シングル・アクション・アーミー』だとは思わなかったが」
('A`)「俺のは借りもんだけどな」
(=ﾟωﾟ)「それにしては、使い込まれてる一品だょぅ…誰の物かょぅ？」
('A`)「そんなこと、どうでもいいだろうが。さっさと始めるぞ」
( ＾ω＾)「あ、ちょっと待って」
('A`)「どうした相棒」
( ＾ω＾)「折角のショーだお。観客がいないと盛り上がらないだろ？」
('A`)「さすが相棒、見られて感じる俺の性癖を良くわかっている」
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ「俺の性癖も良くわかっている」
( ＾ω＾)「先生のは知らん。ギャラリー呼んでもいいおね？」
( ´_ゝ`)「あー…」
(=ﾟωﾟ)「…構わねえょぅ」
(´<_｀ )「だ、そうだ」
( ＾ω＾)「よーし、みんなおいでー！！」
ﾉﾊ*ﾟ⊿ﾟ)「喧嘩だ喧嘩！！」
川 ﾟ -ﾟ)「昨日の今日でこんな面白い見世物を用意するとはな…」
<ヽ｀∀´>「楽しみニダ」
从 ﾟ∀从「屋上来たの初めてだなー」
('A`)「」
(=ﾟωﾟ)「」
从 ﾟ∀从「ん？なんであいつ半裸なの？」
(;'A`)そ「！？」
(=;ﾟωﾟ)そ「！？」
( ＾ω＾)「安心しろ、賭けのことは伝えてないお」
('A`)「いやそういう問題じゃない」
(=;ﾟωﾟ)「卑怯だょぅ…」
( ＾ω＾)「いや、だって…盛り上がるだろうし…そういう作戦とかじゃないし…」
( ＾ω＾)「ていうか漢ならこれくらいのプレッシャーはねのけろっていうか…ガタガタ抜かすなよ女々しい野郎だな俺が今ここで代理戦争しようか？アアン？」
(=;ﾟωﾟ)「なんで喧嘩腰なんだょぅ…」
( ´_ゝ`)「ともかく、これで舞台は揃ったと考えて良いな」
(´<_｀ )「日が落ちる前に始めようか」
(=ﾟωﾟ)「不要。如何なる状況でも、冷静に引き金を引くのが『ガンマン』だょぅ」
('A`)「…いいね、お前。気に入ったよ。燃えてきた」
♪Don't Let Me Be Misunderstood
ぃょぅとドクオは互いに背を向け、きっちりと五歩、歩いた
('A`)「…」
夕陽を間に置き
(=ﾟωﾟ)「…」
対峙する
マーカーは心臓部
先に撃ったほうの、勝利
( ･∀･)「…」
騒がしかったギャラリー達も、静かに息を潜めた
ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ)「…」
風の音と
<ヽ｀∀´>「…」
床を舞う砂埃の音が
川 ﾟ -ﾟ)「…」
その場を支配した
( ´_ゝ`)「…」
合図は無い
(´<_｀ )「…」
一撃必殺のタイミングを
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ「…」
必中必沈の一瞬を
( ＾ω＾)「…」
互いに探り合っていた
全ては
从 ﾟ∀从「…」
一人の女の為に
('A`)「…」
(=ﾟωﾟ)「…」
.
('A`)「ッ！！」
(=ﾟωﾟ)「ょぅッ！！」
.
『狙い』
『撃つ』
三つの動作の最速を極めた『コルト・シングル・アクション・アーミー』から放たれた弾丸は
ほぼ同時に、互いのマーカーに到達した
(=;ﾟωﾟ)「…」
ぃょぅだった
('A`)「…」
ドクオは、コルトをクルクルとスピンさせ
ホルスターに仕舞った
('A`)「判定は？」
(；´_ゝ`)「…」
兄者のFMVには、判定結果が映し出されていた
(；´_ゝ`)「…木戸、0.43…欝田」
(；´_ゝ`)「0.39」
(=;ﾟωﾟ)「っ…」
('A`)「ヒュウ、紙一重だな」
( ＾ω＾)「だから、言っただろうが」
( ＾ω＾)「相手の力量も量れねえ、バカだってよ」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「地味だなー！！もっと血糊とか仕込んでいるかと思ってたのに！！」
( ･∀･)「せめて銃声くらい欲しかったね」
<ヽ;｀∀´>「何を期待してたニダ…」
不満の声を挙げるギャラリーの中で、唯一
川;ﾟ -ﾟ)「…」
クールと
从;ﾟ∀从「…」
ハインは
目の前で行われた決闘の『レベルの高さ』に圧倒された
从;ﾟ∀从「すっげ…意外な特技…」
川;ﾟ -ﾟ)「筋肉以外の取り柄があったとはな…」
('A`)「いや、お前はすげえ奴だよ。同じ高校生で『俺くらい速い』奴に出会ったのは初めてだった」
('A`)「だが悪いな。漢として、『鉄狸』の息子として、この勝負落とすわけにはいかなかったんだよ」
(；´_ゝ`)「て、鉄狸だと！？」
Ｎ| "ﾟ'` {"ﾟ｀lﾘ「知っているのか雷電」
(´<_｀；)「サバゲー界ではその名を知らぬ者はいませんよ…ウィンチェスターとコルトだけで、百戦錬磨のサバゲーマー百人を一人で沈めた伝説の射手」
(；´_ゝ`)「昨日の定例会にもひょこっと顔出しては、フィールドを荒らして回ってました…あれはバケモノですよ」
(=;ﾟωﾟ)「あの鉄狸が…あんたの親？」
('A`)「この銃も、母ちゃんの銃だしな。所で…」
('A`)「賭けの内容は覚えているよな？」
(=;ﾟωﾟ)「…」
( ＾ω＾)「負けたほうがハイｎ('A`)「言わんでいい」
从 ﾟ∀从「なんか賭けてたのか？」
('A`)「パイン飴だよパイン飴」
( ･∀･)「パイン飴如きで真剣勝負しちゃう男の人って」
('A`)「黙れ、そこにお前を振ったゴリラがいるぞ」
川 ﾟ -ﾟ)「おいそこの一年、銃をよこせ。その肉ダルマ風穴だらけにしてやる」
('A`)「で？」
(=;ﾟωﾟ)「賭けの内容を決めたのも…俺…」
('A`)「そんで？」
(=;-ω-)「…」
(=;ﾟωﾟ)「潔く、諦めるょぅ…」
从 ﾟ∀从(そんなにパイン飴が好きだったのか…？)
( ＾ω＾)(…とか、考えてるんだろうなぁ)
('A`)「ん、わかった」
('A`)「じゃあこれからライバルだな！！一緒に頑張ろうぜ！！」
(=;ﾟωﾟ)「は？」
('A`)「ああ、諦めろ。『お前が昔、好きだった奴』をな」
(=;ﾟωﾟ)「！？」
('A`)「あの頃のアイツはもういない。憧れか何かは知らんが、もう出会うことは無い。俺がさせない」
('A`)「だから、今のアイツを見て、もう一度その想いを燃やせ」
(=;ﾟωﾟ)「…」
从 ﾟ∀从「パイン飴って、リニューアルしたのか？」
川 ﾟ -ﾟ)「さぁな…」
(=;ﾟωﾟ)「俺に…そんな資格はあるのかょぅ？」
('A`)「そんなもん、俺に聞くな。てめえで考えろ」
('A`)「だが、今日の勝負は楽しめたぜ。久々に本気になれた」
('A`)「その気になれば、いつでも喧嘩売りに来い。受けてたってやる」
ドクオは、右手を差し出した
(=ﾟωﾟ)「…」
(=ﾟωﾟ)「ありがとうございました。欝田先輩」
ぃょぅは、その握手に応えた
夕陽が静かに沈む午後6時
漢達の決闘は、清々しい後味を残して
幕を閉じた
( ＾ω＾)「台無しだよ」
第八話 終わり
( ＾ω＾)「夏休み始まったけど暇すぎワロタ」
('A`)「俺ら宿題は早めに終わらせる系男子だもんな」
夏休み到来！！
( ＾ω＾)「久しぶりに二人きりの空間だお」
('A`)「へへっ…なんか懐かしいな…」
暑さで深まる二人の友情！！
( ＾ω＾)「嘘だろ…これ全部…無料だってのか…！？」
('A`)「小便ちびるんじゃねえぜ…」
一体何が無料なのか！？
次回！！！『マーケティング・レンタルコミックス』！！
第九話『たまには基本に戻ることも大切だと思うんだ』
乞うご期待！！！