765 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 1/6 :2014/06/30(月) 17:11:34 ID:mniF40ps0
>>733 >>734
ありがとうございます
お題:収集癖 デンドロバテス




 収集癖のある川 ゚ -゚)はデンドロバテスに思いを馳せるようです


( ^ω^)「それじゃあまた明日だお〜!」

ξ゚听)ξ「気をつけて帰んなさいよ。最近変質者が増えてるらしいから……」

( ^ω^)「女の子一人だと危ないお。一緒に変えるかお?」

川 ゚ -゚)「その申し出は非常に有難いが、君たちと私の家では正反対だ。断ることにしよう」

川 ゚ ー゚)「それに、二人のラブラブの邪魔をするのは本意ではない」

ξ*゚听)ξ「ラ、ラ、ラ、ラ……ラブラブってアタシとブーンはそんなんじゃないわよ!」

川 ゚ -゚)「おや?私は『ツンとブーン』なんてことは一言も言ってないぞ」

ξ*゚听)ξ「だ、騙したわね!」

川 ゚ -゚)「心外だ」

(;^ω^)「何でもいいから早く帰るお……」

766 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 2/6 :2014/06/30(月) 17:12:26 ID:mniF40ps0
川 ゚ -゚)「ふぅ。やはりツンはからかいがいがあるな。それに比べてブーンのなんと面白味のないことか」

川 ゚ -゚)「あんな鈍感男、この世界に二人といないぞ。天然記念物に指定するべきではないだろうか」

川 ゚ -゚)「……?」

川 ゚ -゚)「ゴミ捨て場に等身大の人形が捨ててあるぞ。迷惑だな、今日は粗大ゴミの日ではないと言うのに」

( A )「う、うーん」

川 ゚ -゚)「なんと。喋ったぞ、この人形だと思っていたのは人間だったのか」

( A )「た  たす け……」

川 ゚ -゚)「うむ?この人間は『助けて』と言っているのか」

川 ゚ -゚)「それならば助けてやろう。立てそうに、はないな。おぶって行くか」

川 ゚ -゚)「何。この素直クールにかかれば背の高い男も容易く背負える」ヒョイ

767 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 3/6 :2014/06/30(月) 17:13:19 ID:mniF40ps0
川 ゚ -゚)「家に連れ帰ったはいいが……これからどうしようか」

('A`)「あ あんた は」

川 ゚ -゚)「起きたか。私の名前は素直クール、お前の名前は?」

('A`)「ドクオ……鬱田ドクオ」

川 ゚ -゚)「ふむ、ドクオと言うのか。それで、何故あんなところで倒れていたのか理由を聞かせて貰おうか」

('A`)「……言えない」

川 ゚ -゚)「何故だ?」

('A`)「き、君にも、迷惑がかかる……。助けてくれたのは、感謝してる。けど……俺の事に巻き込みたくない」

川 ゚ -゚)「………」

('A`)「俺はもう出ていく。いつ奴らがここを発見するかわからない……いつまでもここにいる訳にはいかない」

768 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 4/6 :2014/06/30(月) 17:14:02 ID:mniF40ps0
川 ゚ -゚)「それは違うだろう」

('A`)「は?」

川 ゚ -゚)「君を助けた時点で私も無関係とは言えなくなった。とういことは、私にも危険が及ぶ可能性があるんじゃないか?」

('A`)「……」

川 ゚ -゚)「事情を聞かせて貰おうか」

( A )「……君のいう事も一理ある。でも、俺としては君がどうなろと知ったこっちゃないんだ」

('A`)「さようならだ。……俺の事は忘れろ。永遠に!」

川 ゚ -゚)「!」


瞬間、ドンドンという大きな音が二回聞こえた。
どうやら玄関を叩く音のようでノックのつもりらしい。
身を固くするドクオ。対して、冷静なクール。

そんな二人の空気などおかまいなしに、玄関の扉が開けられた。
部屋に入り込んでくる背の高い男……

769 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 5/6 :2014/06/30(月) 17:14:46 ID:mniF40ps0
( ゚∀゚)o彡゜「よーう。ここにいたのか、ドクオ」

('A`)「お前はジョルジュ長岡! ちっ、もう追手が……」

('A`)「素直クール、逃げろ!」

川 ゚ -゚)「何故だ。ここは私の家だ、何故逃げる必要がある?」

('A`)「馬鹿言ってんじゃねえぞ。ここにいる男は本当にヤバい……イカれてるんだ」

( ゚∀゚)o彡゜「そんな悠長なことしてる場合か?」

('A`)「ちくしょっ……!」

( ゚∀゚)o彡゜「それじゃ、さっさと死んでくれ」


ジョルジュ長岡の拳が、上からドクオの頭に振り下ろされる。
ドクオ、これを飛んで回避。空を切ったジョルジュ長岡の拳はそのまま素直クールの家の床に。

床には、大きな穴があいた。


川 ゚ -゚)「………」

川 ゚ -゚)「私の家が……」


両親を説き伏せ、苦労して掴んだ一人暮らし。
何度も悩み、何度も話し合いやっとの思いで決めた小さなアパート。
少しずつ私らしく変わっていく家。
まだ一年と少ししか住んでいないが、ここは私の城だ。

それを、この男共が

770 名前:お題:収集癖 デンドロバテス 6/6 :2014/06/30(月) 17:16:33 ID:mniF40ps0
川 ゚ -゚)「許さんぞ」

川 ゚益゚)「ゆぅぅぅるさぁぁァァんぞぉぉぉおおオオオオ!」


懐からモデルガンを取り出す。M9ドルフィン。一時期はまっていたのだ。
今は自分の収集癖に感謝しよう。


川 ゚益゚)「秘儀☆素直銃連射!!」

 ズガガガガガ

(;゚∀゚)o彡゜「なにィ!?」

('A`)「素直クール、お前何を…顔怖ッ!」

(;゚∀゚)o彡゜「お、お前はまさか『デンドロバテス』の一員なのか!?」

川 ゚益゚)「知らん! 何それ! それより家を弁償しろォ!」

 ズガガガガガ

('A`)「やめろ素直クール、やめろ!」

川 ゚益゚)「うるさい!」


モデルガンをふりまわす。あ、弾無くなった。
しょうがないので素手で殴りに行く。


('A`)「えぐぉっ!」

( ゚∀゚)o彡゜「へぶィ!」

川 ゚益゚)「勝った!」


この二人に勝った。でも、何かが変わるわけじゃない。
私はいつもと同じ学校生活を続けていく。これからも、ずっと。
それは、何があってもくじけないデンドロバテスに似ている気がした。


川 ゚益゚)「おしまい」


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