71 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/02/27(日) 02:55:30 ID:d5v471qs0

(;゚∀゚)「(正直……勝てる気なんざ、しねぇ)」

_,r;=;く`'ー≧=ゝ,\
≦r入`ャ .∠=弍イ入_   
く<<<ム,Y三弐弋xX_ヾ;、 ── 齢100にも満たぬ若竜殺した程度で 我に勝てるとでも思ったか ──
くく<<<'ハヾ三うゝ__ヾく`'y)_
ェ≦≦ィ彡,゙ミえ'/,r‐ミ, ゞ> ^≧ぅーャ、
´\ネ彡ソハヾヌ 〈::..、 `ヾイrテメry、_ソ


次々に、倒されてゆく。
倒れてゆく、討伐隊の部下達。

やはり、自分はあの時と同じように、見ているだけしか出来ないのか。
無力を嘆いたあの時と、母や姉の亡骸をかき集めて日が暮れるまで泣き叫んだあの時と、何も───
_
(; ∀ )「(くそったれ……ッ)

72 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/02/27(日) 02:57:16 ID:d5v471qs0

(#゚∋゚)「……ゥウゴアァァァァァァァァーッ!!」

その時、駆け出していったクックルの戦斧が、ファフニールの足に突き立てられる。
_
( ゚∀゚)「(………!)」

気づいた時には、膝を着くジョルジュを中心として円陣が組まれていた。
剣を落としたジョルジュをブレスの脅威から守ろうと、全員がしっかりと大盾を構えている。
はっと顔を上げた先には、こちらを真っ直ぐに見つめるフィレンクトの瞳があった。

(‘_L’)「……立って下さい、ジョルジュ」

(‘_L’)「信じましょう。我々ならば、勝てる……と」
_
(;゚∀゚) 「フィレンクト……お前……」

(‘_L’)「私達は信じています。貴方さえ居てくれれば、必ず勝てるという事を」
_
( ゚∀゚) 「………ッ!!」

───いや、違うはずだ。
そうだ、あの頃とは間違いなく、違う。

こんな、敵を前に震えている情けない自分を慕って、命を投げ打ってくれる仲間がいる。
いつしか、昔から泣き虫だったはずの自分には、戦う事の出来る力もついた。


───そして、何より───

73 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/02/27(日) 02:59:01 ID:d5v471qs0

(;・∀・)「……やれやれ。僕の”捕縛の術”も、そろそろ限界なんだけどねぇ?」

(‘_L’)「ッ!…助勢しますよ、クックル!!」

(#゚∋゚)「……ガァァァァァァァーッ!!」
_
(;゚∀゚) 「(……ったくよぉ、とんだ命知らず共とパーティー組んじまった……)」


───何より、この邪龍を前にしても尚、断ち切れる事のない”絆”の力があった───

_
(;゚∀゚) 「だけどよぉ…嫌いじゃねぇぜ」

たったそれだけでも、随分と分がいいのだろう。
勝つではない。”勝てる”、そう思わせてくれる程に。
_
(# ゚∀゚) 「お前らみたいな……大馬鹿野郎どもはよぉッ!!」

手足の震えは、いつの間にか収まっていた。
相変わらず苦戦を強いられている仲間達の背中に、力の限り吼える。

74 名前:以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/02/27(日) 03:06:06 ID:d5v471qs0
ようやく、最初の気持ちを思い出したのだ。

今や、ファフニールを討つのは単なる復讐の為だけではない。
自分の人生の全てを賭けて、全存在を懸けてもいい───

そんな”どうしても倒したい宿敵”として、今日までのジョルジュ=レーベンヴルストの生き甲斐なのだ。
それが今、自分の剣の届く場所にいる。それならば、やる事は一つだけだった。


───必ず倒してみせる 500年の時を生きる、この邪龍を───
 _
(# ゚∀゚)「いくぜぇ……”双狼連牙山”ッ!!」


(  ^ω^)達は冒険者のようです
      ベテランパーティー編
      「龍殺しの依頼」
        予定は未定

以前忠告されたにも関わらず、ジョルの眉毛のズレ具合が更に
悪化したので不貞寝します。本当にありがとうございました。


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