290 名前:名も無きAAのようです :2012/04/09(月) 01:59:47 ID:vZyTsglMO




('A`)「どこでもいい……どこでもいいんだ……」

 それは有り触れた逃避に過ぎなかった。

( A )「……『異世界に行きたい』」


 何気なく紡いだ言葉は、落ちこぼれの少年を異界へ送る。


N| "゚'` {"゚`lリ「――来たばっかりで悪いが、死んでもらうぜ」

 そこは神からの恩恵に与った『テンプレート』と呼ばれる者達がいる世界。
 
(;'A`)「くそっ、もうなんなんだよ……あぁ、なんで……」

 少年が何度となく思いを馳せた剣と魔法の世界と言ってもいいだろう。
 しかし、その場にいるのは妄想世界の最強にして高尚な自分ではなく、現実世界の最弱にして矮小な少年自信だった。

ξ;゚听)ξ「弱音吐いてんじゃないわよ! それでも『漂泊の英雄』と同じ世界の人間なの!?」

(; A )「意味わかんねえ……俺が何したって言うんだよ……」



 また少年の言葉に力が宿る。



( A )「――『死にたい』」



 そして、少年は静かに息を引き取った。



     ('A`)与るようです



     カミング・ウーン





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