215 名前:名も無きAAのようです :2012/01/31(火) 21:36:51 ID:OWqkOdswO
俺は逃げて来た。
過去の悪夢から、己の業から、逃れられようがないと知っていながらも。


<ヽ`∀´>「おい弟者、カレーパン買って来いニダ」

(´<_` )「おう、OK!」

(゚、゚トソン「OKじゃない。ニダー、ガキじゃあるまいに、自分の食事ぐらい自分で用意しろ」

(´<_`;)「わっ、トソン、ちょっと引っ張るなって」


平凡な日常を送る振りをすることで逃げた。


(゚、゚トソン「なぜですか! 貴方様ともあろう方がなぜ!」

(´<_` )「……ごめん。俺はただの人間、そうやって生きていくって決めたんだ」


だけど、運命はそれを許してはくれなくて。


<ヽ`∀´>「ウガアアアアアァァァ!!」

(´<_` )「人心惑わり鬼と化すか。……ニダー、俺はお前のこと嫌いじゃなかったんだぜ?」

(´<_` )「だからもう人には戻れないお前への、せめてもの手向けだ。もらっていけ」

(´<_` )「鬼神拳対奥義! 鬼神乱舞っ!!」

216 名前:名も無きAAのようです :2012/01/31(火) 21:37:50 ID:OWqkOdswO
闘いが闘いを呼び寄せる。


(´<_` )「兄、者……、兄者ああああアアアアアぁぁぁぁ!!」

( ´_ゝ`)「はっ、家族の死から逃げ、己からも逃げ、成れの果ては破壊衝動で暴走した化物か」

( ´_ゝ`)「救えないな、愚かな弟よ。……俺ではお前を救えない」

( ´_ゝ`)「だから、……鬼神拳対奥義! 鬼神無双っ!!」


もう逃げられないなら、闘うしかないじゃないか。


(,,゚Д゚)「敗北を、絶望を、どん底を知った上で這い上がって来た男か」

(,,゚Д゚)「鍛え上げられたいい拳だ。弟者、お前は強いよ」

(,,゚Д゚)「だが俺はそれを打ち砕いて、更に高みへ昇る!!」

217 名前:名も無きAAのようです :2012/01/31(火) 21:39:00 ID:OWqkOdswO
闘うことでしか生きられない鬼、阿修羅の頂点へ。


∬´_ゝ`)「鬼人が家族の敵討ちだと? 笑わせる」

∬´_ゝ`)「まあ闘う理由なぞ、どうでもよいか。掛かって来るがいい、愚弟共!」

(´<_` )「兄者、タイミングを合わせろっ!」

( ´_ゝ`)「言われるまでもないっ!」

(´<_` )「二つに分かれてしまった鬼神拳を、今こそ完成させる!」

( ´_ゝ`)「鬼神拳!」

(´<_` )「真奥義!」


( ´_ゝ`)「「鬼神無双乱舞っ!!」」(´<_` )

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218 名前:名も無きAAのようです :2012/01/31(火) 21:40:26 ID:OWqkOdswO
闘争の果てに待つものが、例え滅びだとしても。
俺は――


(´<_` )「母者、あなたの教えで俺はここまで生きて来れました」

(´<_` )「父者、俺はあなたに愛情というものを教えてもらいました」

(´<_` )「妹者、お前との思い出がいつも俺を支えてくれた」

(´<_` )「兄者、あなたが壁になってくれたから、だから俺はどこまでも高みへ昇れた」

(´<_` )「姉者、あなたも本当は……」

「あの世の家族へお祈りか? 安心しろ、今すぐ追わせてやる」

(´<_` )「……トソン。ごめんな、約束守れそうにないや」

(´<_` )「だが、お前が生きていく世界を守るために! 俺は命を賭してこいつを倒すっ!!」


(´<_` )「鬼神拳、今……極める!! これが最後の鬼神拳だっ!!」



(´<_` )阿修羅の狂宴のようです


.

219 名前:名も無きAAのようです :2012/01/31(火) 21:41:20 ID:OWqkOdswO
(゚、゚トソン「生きて帰るって、指切り、したじゃないですか」

(゚、゚トソン「針千本、誰に飲ませたら、いいんですか? ねえ、ねえってば!」



(;、;トソン「……弟者の嘘つきっ!!」



2月31日投下予定


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