695 名前:1レスお題「レンゲ」 :2015/02/23(月) 17:07:56 ID:TRmL0a.U0

 昼下がり。林に囲まれた平原には、一面のレンゲソウ。
 春風が、紫の絨毯を撫でていく。そこに座り込むのは、二人の少年少女。
 ここはファンもマスコミも知らない、彼らの秘密の場所だ。

(,,゚Д゚)「しぃ、この前 放送してた『FlowerShopのキューピット』見たぞ」

 少年は、今や期待の新人女優である恋人に話しかける。

(,,^Д^)「最後の『貴方に幸せの蝶が飛んでいきますように』って呟きながら海に胡蝶蘭の花びらを流すのが、本当に良かった」

(*^ー^)「本当? ギコ君にそういってもらえて嬉しい!」

 少女は、10代特有のあどけない笑顔を見せながら、答える。彼女は、先ほど摘んだレンゲソウを編んで何かを作っていた。 

(*゚ー゚)「あの場面、実はアドリブだったの」

(,,゚Д゚)「台本にない台詞だったのか!? よく思いついたな」

(*゚ー゚)「役作りのために花言葉調べてたから…… 結構おもしろいよ?」

(,,゚Д゚)「やっぱりスゴイな、しぃは」

 少年は、花畑にごろんと仰向けに寝転んだ。ミツバチ達は花から離れ、彼の周りを飛ぶ。少年は目を瞑った。

(,,-Д-) (……俺なんかが彼氏でいいのかな)

 自分は彼女とつり合ってないのでは。こうして無理に会うのが彼女の負担になっているのでは。
 実はもう彼女にとって自分は鬱陶しい存在なのでは。そんな考えが彼の脳内を駆け巡るのはしょっちゅうだった。

(*^ー^)「できた!」

 少年の頭に何かが被せられる。彼は目をパッと開けた。

(*゚ー゚)「どう?」

(,,゚Д゚)「これは……花輪か」

 少年は体を起こし、少女に「ありがとう」と伝えてから、花輪を被りなおした。
    
(*゚ー゚)「レンゲの花言葉をね、ギコ君に送りたかったの」

 少女は、嬉しそうに少年をみつめる。  

(,,゚Д゚)「どんな花言葉なんだ?」

 彼が尋ねると、彼女はふわりと微笑んだ。

(*^ー^)「ひーみつ!」


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