深夜、シティ、沿岸部

倉庫が静かに立ち並ぶ空間に2つの影があった。

「も、もう許してくれぇ!」

見ると片方の影は何かを叫んでいる。

その音はもう1つの影に吸い込まれ、

「駄目だ、貴様には死を3回味わってもらう」

あまりにも残酷な音が返ってくる。

「決闘での死、精神の死、そして…」

「生物としての『死』だ」

もう1つの影は何かを叫びたそうにもがいていたが

やがて、動かなくなった。

序章「破壊王」

翌朝、同場所

(´・ω・`)「これまた随分酷く殺られたねぇ…」

ショボン、シティを守る集団「セキュリティ」の一員。

彼の前にはある物が転がっていた。

死体。

死屍累々、いや四肢累々か、なぜならそれは

(´・ω・`)「バラバラ死体だ、なんて。おまけに頭は未発見」

( ゚Д゚)「何度見ても気分悪いぞゴラァ!どうやら被害者は死ぬ直前デュエルをしてたみたいだ」

彼はゴルァ!同じく「セキュリティ」の一員である。

(´・ω・`)「じゃあ、結果でいざこざでもあったのかな?でもここまで…」

( ゚Д゚)「ああ…ん?誰だあの一般人」

(´・ω・`)「野次馬だろ、まったく…そこの君、何してるんだ。ここは関係者以外立ち入り禁止だよ」

( ^ω^)「フム、僕の推理によるとあなたは…セキュリティですお」

(´・ω・`)「おい、言葉のキャッチボールしろよ」

( ゚Д゚)「殺人現場にセキュリティ以外いてたまるかゴラァ!」

( ^ω^)「いや、それはおかしいお。いるじゃないですか、僕とか」

( ゚Д゚)「だから出てけゴラァ!」

( ^ω^)「じゃああなたも出てってくださいお」

( ゚Д゚)「何でだゴラァ!」

(´・ω・`)「妙なのに絡んじまったなぁ…」

探偵帽を目深に被り、古臭いパイプを加えたふざけた格好、その男は自身を名探偵だと言った。

( ^ω^)「事件なら何でも難でも解決しますお」

( ゚Д゚)「だからセキュリティ以外に捜査はさせないって言ってるだろゴラァ!」

( ^ω^)「でも、あの人がやるよりはいいかと思いますお?」

(´・ω・`)「グサッときた。そこまで言うなら、君の推理、聞かせてくれないか?」

( ゚Д゚)(おいゴラァ!)ヒソヒソ

(´・ω・`)(こういうのはさっさと満足させて帰らした方がいい)ヒソヒソ

( ^ω^)「ふむ、ではあなた方にヒントだけ」

(´・ω・`)「ほう」

( ^ω^)「犯人は女王そして殺害方法は…」

( ^ω^)「デュエルだお!」

( ゚Д゚)「…」

(´・ω・`)「…キミね、デュエルで人は死なないよ?それに女王?それって誰?そしてヒントといいつつ結論なんだけど」

( ^ω^)「まあ、すぐ解るお。おっと小学生の登校時間じゃないか、それでは!」

(´・ω・`)「…また近いうち会いそうだなぁ、不審人物とかで」

( ゚Д゚)「…ああ」

夜、シティ内陸部、居酒屋『ツインテール』

( ゚Д゚)「ったく何だったんだあの野郎…」

ξ゚听)ξ「なにかあったの?セキュリティさん」

(´・ω・`)「聞いてくれ、今日、ある事件調べてたら…」

ξ゚听)ξ「ショボーンの話は長いから嫌だわ」

(´・ω・`)ショボーン

( ゚Д゚)「辛辣!?」

(´・ω・`)「僕はそろそろ帰るよ」

( ゚Д゚)「そうか、なら送るぜ、相棒」

(´・ω・`)「ありがとう」

ξ゚听)ξ「ハァハァ…相棒の肉棒を欲望にまかせて…」

( ゚Д゚)「お前は何を言っているんだ」

深夜、事件現場。

(´・ω・`)「タクシーが拾えないとは弱ったなぁ…と、またここか」

( ゚Д゚)「…ああ」

(´・ω・`)「薄気味悪い、はやく帰ろう」

( ゚Д゚)「いや、帰らせない」

(´・ω・`)「…キミもツンと同じ趣味だったのかい?」

( ゚Д゚)「いや、俺とデュエルしてほしいんだ」

(´・ω・`)「こんな時間に?いったいなんで」

( ゚Д゚)「決まっているだろう、そこにカードがあるからだ」

(´・ω・`)「そんな登山家風に語られても」

( ゚Д゚)「それと、昨日みたいなのが見たいんだ」

(´・ω・`)「昨日?…それって」

( ゚Д゚)「 血 が 」

デュエルスタート

(;´・ω・`)「デュエルディスクが勝手に!?」

( ゚Д゚)「行くぞ、闇のデュエルのスタートだ」

( ゚Д゚)【運命の女王】「デュエル!」(´・ω・`)【セキュリティデッキ】



( ^ω^)「始まったかお…」

( ^ω^)「最終下校時間もとっくに過ぎた。そろそろ出発の時、か」

D-ホイール『マイクロフト』スタート

( ^ω^)「待ってろ、女王…今すぐ」

          「破壊しつくしてやるお」





□□□□□      手札:3枚    ( ゚Д゚)
□□T□□ □   ライフ:8000
        
□□□□□ □   ライフ:400 (´・ω・`)
□□□□□      手札:0枚

T???/攻撃表示

( ゚Д゚)「もう終わりか、詰まらんな」

(;´・ω・`)(何故だ!?この黒い霧が出だしてからダメージが実体化している。強制終了もきかない。第一)

( ゚Д゚)「いくぞ……トドメだ」

(;´・ω・`)「あのカードはなんなんだ!?」

1台のバイクが2人の間に立ち塞がり、霧を掃う。

( ^ω^)「女王だお」

( ゚Д゚)「貴様!いつの間に…」

(;´・ω・`)「キ、きみは…」

( ^ω^)「闇のデュエルは解除したお、さっさと強制終了するといい」

(;´・ω・`)「!、ああ」

デュエルストップ…コノデュエルハキョウセイシュウロウトナリマシタ

( ゚Д゚)「ぐ…」

( ^ω^)「女王、さっさと正体を見せるお」

( ゚Д゚)「…いつ、気付いた」

( ^ω^)「ゴラァ!」

( ゚Д゚)「うお!?」ビクッ

( ^ω^)「じゃなくて…ゴルァ!だ、お」

( ゚Д゚)「…凡ミスだったな」

ゴルァの身体が砂のようになり風に消えていく…そしてその後に立っているものは。

(;´・ω・`)「だ、誰だ!?」

川 ゚ -゚)「…そこの男に聞け」

( ^ω^)「彼女は女王、僕と同じ」

( ^ω^)「選ばれし、デュエリストだお」

黒い霧が男のデッキからあふれ出ていく。

(;´・ω・`)「さっきの霧!?なにをしているんだ君達は!?」

( ^ω^)「まあ、説明は後で」

川 ゚ -゚)【運命の女王】「デュエル!」(^ω^ )【破壊王】

(;´・ω・`)「な、なあキミ、一体全体なにが起こっているんだ」

( ^ω^)「闇のゲームですお」

全ての不可能を可能にする、闇のゲーム。

ショボンも噂は聞いていたが、あくまで噂だと思っていた。

(;´・ω・`)「本当にそんなものが…」

川 ゚ -゚)「ドロー、手札からヘカテリスを捨て、効果を発動する」

《ヘカテリス/Hecatrice》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1500/守1100
このカードを手札から墓地に捨てる。
デッキから「神の居城−ヴァルハラ」1枚を手札に加える。

( ^ω^)「始まった、黙ってるお」

(;´・ω・`)「気をつけろ!アイツは天使を」

( ^ω^)「わかってる」

(;´・ω・`)「へ?」

( ^ω^)「なぜなら僕は、名探偵だから、ね」

川 ゚ -゚)「神の居城ヴァルハラをサーチ、そのまま発動する」

《神の居城−ヴァルハラ/Valhalla, Hall of the Fallen》
永続魔法
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
手札から天使族モンスター1体を特殊召喚できる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

川 ゚ -゚)「効果で光神テテュスを特殊召喚、モンスターをセットしエンドだ」

《光神テテュス/Tethys, Goddess of Light》
効果モンスター
星5/光属性/天使族/攻2400/守1800
???

□□T□□      手札:3枚    川 ゚ -゚)
□□U■□ □   ライフ:8000
        
□□□□□ □   ライフ:8000 ( ^ω^)
□□□□□      手札:5枚

T神の居城−ヴァルハラ
U光神テテュス/攻撃表示

( ^ω^)「僕のターン…ドロー」

( ^ω^)「モンスターをセット、リバースカードを2枚セットしターンエンドだお」

□□T□□      手札:3枚    川 ゚ -゚)
□□U■□ □   ライフ:8000
        
□□■□□ □   ライフ:8000 ( ^ω^)
□□■■□      手札:3枚

T神の居城−ヴァルハラ
U光神テテュス/攻撃表示

川 ゚ -゚)「私のターン。ドロー、ここでテテュスの効果を発動する」

このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分がドローしたカードが天使族モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。

(;´・ω・`)「アイツはあれで天使を展開してくるんだ!も、もうお仕舞いだぁ!」

( ^ω^)「むしろあれでいい。あれでいいんです」

(;´・ω・`)「?」

川 ゚ -゚)「ドローしたカードは、もけもけだ。さらにドロー!」

川 ゚ -゚)「次は心眼の女神だ、さらにドロー!」

川 ゚ -゚)「今度はジェルエンデュオ、さらにドロー!」

川 ゚ -゚)「もけもけ、ドロー!」

川 ゚ -゚)「光神テテュス、ドロー!」

川 ゚ -゚)「アテナ、ドロー!」

川 ゚ -゚)「おっとここで打ち止めだ」

(;´・ω・`)「手札が10枚!?」

川 ゚ -゚)「さて、これからキミは死ぬ…最後に名前だけ教えてくれないか?」

( ^ω^)「おお、申し送れましたお、私。『破壊王』でございます」

川 ゚ -゚)「…破壊王か、いい名だ」

( ^ω^)「ありがとうございますお」

川 ゚ -゚)「では死ね」

川 ゚ -゚)「手札からブラックホールを発動!」

《ブラック・ホール/Dark Hole》
通常魔法(制限カード)
フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。

(´・ω・`)「?自分の場も破壊するじゃないか、意味ないんじゃ…」

( ^ω^)「いいえ、女王にはヴァルハラがあるお、展開は容易だ」

(;´・ω・`)「それじゃあどうするのさ!」

( ^ω^)「こうするのです、魔宮の賄賂発動!」

《魔宮の賄賂/Dark Bribe》
カウンター罠
相手の魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
相手はデッキからカードを1枚ドローする。

川;゚ -゚)「チッ、攻め急いだか…ドロー時、テテュスの効果を発動!」

( ^ω^)「では私も効果を、便乗を発動します」

《便乗/Appropriate》
永続罠
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。
その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

川;゚ -゚)「…ッ!?」

( ^ω^)「あなたのテテュスのドローに反応し便乗します、2枚ドロー」□□□+□□

(´・ω・`)「す、凄いよキミ、あのドローを利用するなんて!」

川;゚ -゚)「クソッ!私は手札からもけもけを召喚!コート・オブ・ジャスティス発動!」

《もけもけ/Mokey Mokey》
通常モンスター
星1/光属性/天使族/攻 300/守 100
何を考えているのかさっぱりわからない天使のはみだし者。
たまに怒ると怖い。

《コート・オブ・ジャスティス》
永続魔法
自分フィールド上にレベル1の天使族モンスターが表側表示で存在する場合、
手札から天使族モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
「コート・オブ・ジャスティス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

川 ゚ -゚)「効果でアテナを特殊召喚!セットしていたジェルエンデュオを反転召喚!効果で600ダメージだ!」

《アテナ/Athena》
効果モンスター
星7/光属性/天使族/攻2600/守 800
自分フィールド上に存在する「アテナ」以外の
天使族モンスター1体を墓地に送る事で、
自分の墓地に存在する「アテナ」以外の
天使族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
フィールド上に天使族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚される度に、
相手ライフに600ポイントダメージを与える。

《ジェルエンデュオ/Gellenduo》
効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1700/守 0
このカードは戦闘では破壊されない。
このカードのコントローラーがダメージを受けた時、
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを破壊する。
天使族・光属性モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは2体分のリリースとする事ができる。

( ^ω^)「温い攻撃だお、ヤケドにもなりませんよ?」LP8000→7400

川 ゚ -゚)「何時までそんな口聞いていれるかな?アテナ!攻撃しろ!」

川 ゚ -゚)「アルテマ・ブレイク!」

( ^ω^)「セットモンスターはX・E・N・O!アテナをこちらの支配下に置く」

《X・E・N・O/Jowls of Dark Demise》
効果モンスター
星2/水属性/悪魔族/攻 200/守 100
リバース:ターン終了時まで
相手フィールド上モンスター1体のコントロールを得る。
コントロールを得たモンスターが攻撃する場合、
相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。

川 ゚ -゚)「ッチ、ターンエンドだ、手札からもけもけと心眼の女神を墓地へ送る」

□□TW□      手札:6枚    川 ゚ -゚)
□XUVY □   ライフ:8000
        
□□□□□ □   ライフ:7400 ( ^ω^)
□□@□□      手札:5枚

T神の居城−ヴァルハラ
U光神テテュス/攻撃表示
Vジュエルンデュオ/攻撃表示
Wコート・オブ・ジャスティス
Xアテナ/攻撃表示
Yもけもけ/攻撃表示

@便乗

( ^ω^)「ドロー…いいカードを引きました、手札断殺だお」

《手札断殺/Hand Destruction》
速攻魔法
お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする。

(´・ω・`)「なるほど!相手もドローするから実質こちらは手札が1枚増えるのか!」

( ^ω^)「僕はヘルウェイ・パトロールとジャイアントウイルスを墓地に送るお」
□□□■■

(´・ω・`)「無視かい」

川 ゚ -゚)「…私はテテュスともけもけだ」
□□□□■■

( ^ω^)「そして互いに2枚ドロー」
□□□+□□

川 ゚ -゚)
□□□□+□□

( ^ω^)「便乗の効果を発動しますが…あなたはどうするお?」

川 ゚ -゚)(ここで手札増強をさせるのは得策では無い…)

川 ゚ -゚)「私はテテュスの効果を使用しない」

( ^ω^)「なら僕だけ2枚ドローだ」
□□□□□+□□

( ^ω^)「続いてカップ・オブ・エースを発動するお」

《カップ・オブ・エース/Cup of Ace》
通常魔法
コイントスを1回行い、表が出た場合は自分のデッキからカードを2枚ドローし、
裏が出た場合は相手はデッキからカードを2枚ドローする。

( ^ω^)「コイントスをお願いします」

(;´・ω・`)「え?あ、うん…」

チャリーン

( ^ω^)「結果は表だお、2枚ドロー」
□□□□□□+□□

( ^ω^)「悪魔の調理師を召喚、バトルです、もけもけを攻撃だお」

《悪魔の調理師/The Bistro Butcher》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1000
このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
相手はデッキからカードを2枚ドローする。

川 ゚ -゚)「クッ…」LP8000→6500

( ^ω^)「更にあなたが戦闘ダメージを受けた事によってジェルエンデュオは破壊されます」

( ^ω^)「更に更に悪魔の調理師が戦闘ダメージを与えた時、あなたは2枚ドローする。無論これにも便乗は発動しますお」
□□□□□□□+□□

川 ゚ -゚)「結局ドローさせてしまった…」
□□□□□□+□□

( ^ω^)「メイン2、カードを3枚セットします。エンドだお」

□□TW□      手札:8枚    川 ゚ -゚)
□XU□□ □   ライフ:6500
        
□□A□□ □   ライフ:7400 ( ^ω^)
□■@■■      手札:6枚

T神の居城−ヴァルハラ
U光神テテュス/攻撃表示
Wコート・オブ・ジャスティス
Xアテナ/攻撃表示

@便乗
A悪魔の調理師/攻撃表示

川 ゚ -゚)(このドローフェイズのドローで引かなければ…)

川 ゚ -゚)「ドロー!…チッ」

川 ゚ -゚)「仕方無い、私は成金ゴブリンを使用」

《成金ゴブリン/Upstart Goblin》
通常魔法
デッキからカードを1枚ドローする。
相手は1000ライフポイント回復する。

( ^ω^)「では、私はチェーンします」

( ^ω^)「リバースカード、大暴落」

《大暴落/Heavy Slump》
通常罠
相手の手札が8枚以上ある時に発動する事ができる。
相手は手札を全てデッキに加えてシャッフルした後、
カードを2枚ドローする。

川 ゚ -゚)「なんだと!?」

( ^ω^)「タダで引かせるわけないお?さっさと戻して2ドローしなさい」

川 ゚ -゚)「…1枚ドロー」
□□□□□□□□□→□□+□

( ^ω^)「このドローもメインだからカウントされる、どうする?」

川 ゚ -゚)「…私はアテナを見せテテュスの効果を使用する」
□□□+□

( ^ω^)「あっそ、なら僕は合計4ドローだ」
□□□□□□+□□+□□

川 ゚ -゚)「フフフ…ありがとうな」

( ^ω^)「ん?」

川 ゚ -゚)「揃ったよ!全て!」

川 ゚ -゚)「アテナの効果を発動!テテュスをリリースし、もけもけを特殊召喚!効果で600ダメージ!」

( ^ω^)LP8400→7800

川 ゚ -゚)「コート・オブ・ジャスティスの効果を発動!アテナを特殊召喚!効果で600ダメージ!」

( ^ω^)LP7800→7200

(;´・ω・`)「あわわわ、ライフが…」

川 ゚ -゚)「さらに効果でもけもけをリリースしてジェルエンデュオを特殊召喚!」

川 ゚ -゚)「1200ダメージ!」

( ^ω^)「これは…」LP7200→6000

川 ゚ -゚)「行くぞ!アテナと、2体分として扱うジェルエンデュオをリリース!」

( ^ω^)「来るか…」

(;´・ω・`)「あ、あれは…さっき出された」


It metes out punishment to the person who lives.


The death is given to a foolish person.


Nothing is given to the dying person.

川 ゚ -゚)「答えは運命!我、ココニアリ!」

     アドバンス召喚!

川 ゚ -゚)「 Queen of Fate - Eternia 」


《運命の女王エターニア/Queen of Fate - Eternia》
Effect
LV8/Light/Fairy/ATK2400/DEF2000
This card cannot be Special Summoned.
This card must be Tribute Summoned by offering 3 Fairy-Type monsters
on your side of the field as Tributes.
If this card attacks your opponent's Life Points directly and makes them 0,
This card gives the other party three deaths.

効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2400/守2000
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上の天使族モンスター3体を
生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
このカードは相手に3つの死を与える。

川 ゚ -゚)「コイツも天使族だ、600ダメージ」

( ^ω^)「やっとお出ましかお、女王」LP6000→5400

川 ゚ -゚)「クク…死ぬというのに、余裕だな破壊王」

(;´・ω・`)「さっきからなんなんだ!君たちはいったい…」

( ^ω^)「では説明しましょう」

( ^ω^)「僕達は、神に選ばれたデュエリストだ」

(;´・ω・`)「か、神に選ばれた?なんだそれは…」

( ^ω^)「ある時、神は俺達に1枚のカードを授け、こう言ったんです」

( ^ω^)「願いを叶えてやる、だから戦えと」

( ^ω^)「選ばれ者達で闘い合い、全てのカードを手に入れろ、と」

( ^ω^)「選ばれし者は12人」

( ^ω^)「神官、巨人、魔導神、武道神、獣王、雷皇、軍神、音響兵器、羅阿邪神将、羅漢獅子、女王」

( ^ω^)「そしてこの僕、破壊王」

(;´・ω・`)「…」

( ^ω^)「『狂ってる』、『世迷言』そう思うでしょ?けど、僕達は闘っているお」

( ^ω^)「現実に、目の前で、闇のゲームで」

見れば、今闘っている二人の身体には傷。無論、先ほど闘った自身にも傷。

(;´・ω・`)「な、なら神はなんで」

( ^ω^)「…いくら名探偵でもそれはわかりません、けどこの闘いに参加しているのは」

( ^ω^)「そんな神にすがるしか無い願いを持つ者」

( ^ω^)「例えばそこの女王は、無能なセキュリティが捕まえられなかった、両親を殺した殺人犯を捜している」

( ^ω^)「その過程で、怨みのあるセキュリティも根こそぎ殺してるみたいですけどね」

(;´・ω・`)「なら本物のゴルァは」

( ^ω^)「おそらく、あのバラバラ死体でしょう」

(;´・ω・`)「そ…そんな」

川 ゚ -゚)「フンッ…そんなことまでお見通しか」

( ^ω^)「名探偵ですから」

(;´・ω・`)「いくら神の力だか闇のゲームだか知らないが!殺人はいけない事だ!それを分かっていて…」

(  ω )「五月蠅いです」

(;´・ω・`)「うへぇ!?」

(  ω )「そんな正しい言葉が通じないから、神に縋ったんですお」

(  ω )「僕は」

(;´・ω・`)「…」

川 ゚ -゚)「その通りだ!だが貴様はここで終わる!短い付き合いだったな破壊王!」

川 ゚ -゚)「私はもけもけとテテュスを除外!神聖なる魂を特殊召喚、さらに600ダメージ!」

《神聖なる魂/Soul of Purity And Light》
効果モンスター
星6/光属性/天使族/攻2000/守1800
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性モンスター2体をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手のバトルフェイズ中のみ
全ての相手モンスターの攻撃力は300ポイントダウンする。

(  ω )LP5400→4800

川 ゚ -゚)「アテナで悪魔の調理師に攻撃!アルテマ・ブレイク!」

川 ゚ -゚)「そしてダメージ計算時にオネスト!これで2600ダメージが通る!」

《オネスト/Honest》
効果モンスター(準制限カード)
星4/光属性/天使族/攻1100/守1900
自分のメインフェイズ時に、フィールド上に表側表示で存在する
このカードを手札に戻す事ができる。
また、自分フィールド上に表側表示で存在する光属性モンスターが
戦闘を行うダメージステップ時にこのカードを手札から墓地へ送る事で、
エンドフェイズ時までそのモンスターの攻撃力は、
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする。

(  ω )LP4800→2200

川 ゚ -゚)「トドメだ!Ending fate!」

(  ω )「それは通しません、皆既日食の書!」

《皆既日蝕の書/Book of Eclipse》
速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て裏側守備表示にする。
このターンのエンドフェイズ時に相手フィールド上に
裏側守備表示で存在するモンスターを全て表側守備表示にし、
その枚数分だけ相手はデッキからカードをドローする。

川 ゚ -゚)「チィッ!小ざかしい!」

川 ゚ -゚)「エンド時、私は3枚ドローする」

(  ω )「便乗の効果で2枚ドロー」

□□TW□      手札:3枚    川 ゚ -゚)
□XUV□ □   ライフ:6500
        
□□□□□ □   ライフ:2200 ( ^ω^)
□■@□□      手札:12枚

T神の居城−ヴァルハラ
U運命の女王エターニア/守備表示
V神聖なる魂/守備表示
Wコート・オブ・ジャスティス
Xアテナ/守備表示

@便乗

(  ω )「僕のターン…ドロー!」

(  ω )「…女王、あなたの願い、本当に神にしか叶えられなかったんですかね?」

川 ゚ -゚)…何だって?」

(  ω )「もっと早く知っていれば…名探偵の僕が見つけられたかもしれないのに」

川 ゚ -゚)「…うるさい!もう戻れないんだよ私は!もう何人も殺してしまった!いまさらそんな『たられば』を言うな!」

(  ω )「…破壊してあげましょう、その罪を」

(  ω )「僕はエンド・オブ・ワールド発動」

《エンド・オブ・ザ・ワールド/End of the World》
儀式魔法
「破滅の女神ルイン」「終焉の王デミス」の降臨に使用する事ができる。
フィールドか手札から、儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように
生け贄を捧げなければならない。

(  ω )「デミスを選択、コストは手札の悪魔の調理師とヘルウェイパトロールだお」

《終焉の王デミス/Demise, King of Armageddon》
儀式・効果モンスター(準制限カード)
星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000
「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。
フィールドか手札から、レベルの合計が8になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
2000ライフポイントを払う事で、
このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。

(  ω )「チェーン、手札断殺、クリボーとサイクロンを墓地へ」

川 ゚ -゚)「私はオネストとハネワタを墓地へ送る」

(  ω )「チェーン、サモンチェーン、このターン3度の通常召喚が可能となる」

(  ω )「解決です、互いに2枚ドローし、その後デミスを儀式召喚、そして便乗で2ドロー」

(  ω )「ライフを2000払い、場をリセットする」LP2200→200

川 ゚ -゚)「あるのか…破壊王が」

(  ω )「ええ、悪魔の調理師を通常召喚、ジャイアントウイルスを通常召喚」

(  ω )「…3体をリリースしアドバンス召喚するお!」


The king who destroys the god is born.


The king loses everything.


The king obtains the name at the end.

(  ω )「その名は破壊王。我、ココニアリ」

     アドバンス召喚!

( ^ω^)「 King of Destruction - Xexex 」

《破壊王ゼクセクス/King of Destruction - Xexex》
Effect
LV10/DARK/Fiend/ATK3000/DEF2500
This card cannot be Special Summoned.
This card must be Tribute Summoned by offering 3 Fiend-Type monsters
on your side of the field as Tributes.
If this card attacks your opponent's Life Points directly and makes them 0,
This card gives the other party three deaths.

効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻3000/守2500
このカードは特殊召喚できない。
自分フィールド上の悪魔族モンスター3体を
生け贄にして生け贄召喚しなければならない。
このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、
このカードは相手に3つの死を与える。

( ^ω^)「そして、墓地のヘルウェイパトロールを除外することで、コイツを召喚するお」

《ヘルウェイ・パトロール/Stygian Street Patrol》
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターのレベル×100ポイントダメージを相手ライフに与える。
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。

( ^ω^)「現れろヘルゲイナー」

《E−HERO ヘル・ゲイナー/Evil Hero Infernal Gainer》
効果モンスター
星4/地属性/悪魔族/攻1600/守 0
自分のターンのメインフェイズ1にこのカードをゲームから除外する事で、
自分フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスター1体は
1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
この効果を使用した場合、このカードは2回目の自分のスタンバイフェイズ時に
表側攻撃表示で自分フィールド上に特殊召喚される。

( ^ω^)「そして効果を発動、ゼクセクスはこのターン二回の攻撃を可能にする!」

川 ゚ -゚)「だが!それでもギリギリ500残る!私は負けない!」

( ^ω^)「…では解決しましょう。魔法カード、名推理発動」

《名推理/Reasoning》
通常魔法(制限カード)
相手プレイヤーはモンスターのレベルを宣言する。
通常召喚が可能なモンスターが出るまで自分のデッキからカードをめくる。
出たモンスターが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地に送る。
違う場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを墓地へ送る。

川 ゚ -゚)「!?」

( ^ω^)「さあ、あなたが宣言するのです、レベルを。それによって勝つか、負けるかが変わります」

川 ゚ -゚)「私の宣言は…」

川 ゚ -゚)「1だ」

(;´・ω・`)「なっ、なぜだ?悪魔族にはレベル1の攻撃力0が多い、そうじゃなくとも普通は8や7を…」

( ^ω^)「やはり名探偵の推理通り。あなたは自身の罪を認めています」

( ^ω^)「そして罪から逃れたい、心の奥底でそう願っている」

川 ゚ -゚)「…なんのことだ?ただのプレイングミスさ」

( ^ω^)「そうですか、ではめくっていきます」

便乗
カップ・オブ・エース
ハ・デスの使い魔


《ハ・デスの使い魔/Winged Minion》
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 700/守 700
このカードを生け贄に捧げる。
フィールド上に表側表示で存在する悪魔族モンスター1体を選択する。
そのモンスターは表側表示でフィールド上に存在する限り、
攻撃力と守備力が700ポイントアップする。

( ^ω^)「ハ・デスの使い魔の効果を発動します」

川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「これで終わりです、エンディング・ヘル!」

川 ゚ -゚)「…今、行くよ。父さん、母さん」

川  ‐ )LP6500→0

( ^ω^)WIN!



(´・ω・`)「…」

あの後、『破壊王』こと名探偵は姿を消した、

後に残ったのは僕と、女王の死体。

最初は疑われたりもしたが、結局捜査は迷宮入り。

同僚の厳しい視線から耐えられなくなった僕はセキュリティを退職。

絶賛ニート中である。

(´・ω・`)「おっと、このお墓かな」

退職前に調べたところ、女王の本名はクーと言うらしい。

今日はクーの家族、未解決事件被害者の墓参りだ。

(´・ω・`)「…結局幸せだったのかな」

罪を破壊されたと同時に願いも破壊されてしまった女王は。

そういえば、立ち去る前あの名探偵はこんなことを言ってた気がする。

「破壊は結果を生み出さない、結果も破壊してしまうから。破壊にできるのはただ破壊するだけだお」

あの名探偵は、罪を破壊し、願いを破壊し、女王を破壊し、事件を破壊し、ついでに僕の職も破壊した。

ただ、それだけ、ハッピーエンドでもバットエンドでもない、トゥルーエンドですらないのかもしれない。

(´・ω・`)「難しいなぁ」

彼が正義だったのか、悪だったのか。

(´・ω・`)「…さっさとすませるか」

花を供えようとすると、僕はようやくソレに気付いた。

(´・ω・`)「少なくともいいヤツではあったな」

古臭いパイプが一個、線香代わりに煙をふかしていた。


序章「破壊王」・完

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