「DUELIST REVOLUTION−製作速報大学が遊戯王の世界で頂点を目指すようです」

 特別編「制限改訂」

 今日は本来、製作速報大学遊戯王同好会の活動は休みであるはずだったのだが、クーによって同好会メンバーは急遽、部室へと召集された。

( ・∀・)「会長、急に呼び出して何ですか?」

川 ゚ -゚)「緊急事態だ。次の制限改訂がわかった」

(=゚ω゚)「そういえばもう、そんな時期だったょぅ」

( ><)「制限改訂って何ですか?」

(*゚∀゚)「遊戯王の禁止・制限は三月と九月の年に二回変わるんだ。一番最初に発表されるのは∨ジャンプだな」

( ><)「へー、ってあれ? ∨ジャンプの発売日って二十一日のはずじゃ。今日は十八日ですよ?」

川 ゚ -゚)「フラゲというものがあってだな、ようするに発売日前に手に入れるというやつだ。その情報がネットで出回る」

川 ゚ -゚)「私は気になって十四日からずっとパソコンに貼りついていたよ。何度壁を殴ったことか」

(;・∀・)「それで、僕たちのデッキのカードに影響はあったんですか?」

川 ゚ -゚)「トリシューラが制限になったよ」

http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%C9%B9%B7%E...

(=゚ω゚)「モララー終わったwwwwwwwwwww」

(;・∀・)「いや、僕のデッキは貪欲が三枚積んであるから、まだ大丈夫。このデッキは使い続けますよ」

川 ゚ -゚)「あとレスキューキャットが禁止になったぞ」

http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%A5%EC%A5%B...

( ・∀・)「ゴフゥ!」

( ><)「うわあああああああああ、モララー君が血を吐いて倒れたんです!」

(*゚∀゚)「救急車ー!」

 駆けつけた救急隊員によって、モララーは近くの大学病院に搬送された。

川 ゚ -゚)「仕方ない、今日はモララー君なしで話を進めよう。とりあえず印刷してきた制限変更のリストがある。これだ」

【新禁止】
レスキューキャット
イレカエル
大嵐
洗脳−ブレインコントロール

【新制限】
氷結界の龍 トリシューラ
黒い旋風
王宮の弾圧
インフェルニティガン
死者蘇生
ブラックホール

【準制限】
カオス・ソーサラー
スナイプストーカー
サイクロン
おジャマトリオ
魔法の筒

【制限解除】
ブラック・ローズ・ドラゴン
ゴブリンゾンビ
サイバー・ドラゴン
黄泉ガエル
王宮のお触れ
団結の力

(=゚ω゚)「なん……だと……?」

(*゚∀゚)「これはひどい」

( ><)「僕はよくわからないんです」

川 ゚ -゚)「私はあまり、制限改訂や壊れカードに文句つけたりしないのだがこれはビックリしたな」

川 ゚ -゚)「やはりこの制限での注目するべき部分は大嵐の禁止、死者蘇生とブラック・ホールの制限解除だな」

http://yugioh-wiki.net/?%A1%D4%C2%E7%CD%F2%A1%D5
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%BB%E0%BC%D...
http://yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%A5%D6%A5%E...

(=゚ω゚)「意味がわからねえょぅ」

川 ゚ -゚)「クレームをつけていても話が進まない。この制限でやっていくしかないからな。とりあえず大嵐についてみんなの意見を聞きたい」

(*゚∀゚)「伏せ放題だな……いや、一応は大嵐以外にも復数の伏せを壊すカードはあるか」

川 ゚ -゚)「そうだな。しかし、罠や永続魔法、罠の地位が向上するには違いない。大嵐とはそれだけの影響力のあったカードだった」

( ><)「代用カードみたいなのは何かありそうなんですか?」

(*゚∀゚)「拘束解放波?」

(=゚ω゚)「地縛旋風?」

川 ゚ -゚)「すごく……限定的です。個人的にはブラック・ローズ・ドラゴンも役割が違う気がする。大嵐偉大すぎるだろう」

川 ゚ -゚)「次は死者蘇生」

( ><)「遊戯王を代表するカードなんです!」

(=゚ω゚)「こっちの切り札を蘇生されたら壁を殴りたくなるょぅ」

(*゚∀゚)「こいつがあった頃のダーク・ダイブ・ボンバー時代を思い出すぜ」

川 ゚ -゚)「これも投入率が高くなりそうなカードだ。幅広い範囲から選べる特殊召喚を行えるというのはやはり強いな」

川 ゚ -゚)「そして、相手のモンスターを蘇生することによって軽い墓地封じにもなりえることもある」

川 ゚ -゚)「次、ブラック・ホール」

(=゚ω゚)「除去としては最優秀じゃねえかょぅ」

(*゚∀゚)「裏向きのモンスターを破壊出来るのが大きいよなー」

( ><)「でもこっちにモンスターがあると使いにくいんです!」

川 ゚ -゚)「基本的に、モンスターを場に多く並べる行為も復数除去によってのアド損を考慮しなければならないものだったが、こいつの存在によってより警戒しなければならなくなった」

川 ゚ -゚)「我が身を盾に、なんかを投入する選択肢は考慮しておいたほうがいいかもしれない」

川 ゚ -゚)「他に気になるやつはある?」

(=゚ω゚)「洗脳が使えなくなったょぅ」

川 ゚ -゚)「強いし。個人的な意見を述べるなら、駆け引きにもならない必須級のカードが減ることはいいことだと思ってる。それだけに死者蘇生とブラック・ホールが戻ってきたのは残念だな」

(*゚∀゚)「インフェルニティガンの制限はよかったな。とりあえずインフェルニティ対策を考える必要がなくなるのはホッとするぜ」

川 ゚ -゚)「私のデッキだと黒い旋風、王宮の弾圧が制限になってしまった。しかし、この程度なら私はブラック・フェザーを使い続ける」

(=゚ω゚)「あとのやつはまあ……今のところはどうでもいいょぅ」

川 ゚ -゚)「まとめると、今回の制限改訂はプレイング面での意識改革になる改訂だった。早めに新しい環境に慣れ、プレイングを身につける必要がある」

川 ゚ -゚)「そしてモララー君は残念だったが、例え自分のデッキのカードが制限にかかったとしても、制限改訂はピンチではなくチャンスだと思っている。特に経験の浅いものにとってはな」

(*゚∀゚)「ある部分では経験値がリセットされるようなものだからか。熟練プレーヤーでも制限改訂でこの先の環境がどうなるのか正確には予測がつかねえし」

川 ゚ -゚)「そういうことだ。これを機会とみて私達もより早く、より多くの経験を積まなければならない」

(=゚ω゚)「よおし、俺も帰ったら新しい制限に対応したデッキを組んで回してみるょぅ!」

( ><)「初心者の僕も強くなれるチャンスなんです!」

川 ゚ -゚)「じゃあ今日の活動はこれで終わりだ。解散!」



 その頃、病院のモララーはベッドでうなされていた。

(;-∀-)「うーん――オレのデッキが死んだし……し……し……」

(;-∀-)「いや、レスキューキャットとエアベルンがなくても何か手段があるはずだ。新しいデッキの方向性、きっと見つけてみせるからな」

 おわり

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