(゚、゚トソンDifferent Dimension Revivalのようです
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- 218 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:18:44 ID:b.S2drZM0
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( *゚¥゚)~ 「の、みスぎたかなァ……?」 フラフラ
( *゚¥゚)「い、いま、なんじら……」
( *゚¥゚)「い、いちりィ〜〜? あさがえりンじゃねえかよォ〜〜」
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〜( *゚¥゚)~ 「さっさとかえらねえとなァ〜〜」 フラフラ
「ちょっと、おっさん」
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- 219 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:19:56 ID:b.S2drZM0
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( *゚¥゚)「だ、らでらァ〜〜?」
「酔いすぎなんじゃねーの」
( # *゚¥゚)「お、おまえ、このおれさまにさしずすんのかア!?」
( # *゚¥゚)「テンカのメイイ、フェイナーさまらぞォ!?」
「天下の名医? おっさんが?」
( # *゚¥゚)「そうらぞォ!? おれさまのてにかかればァ、ろんなカンジャも……」
「だったら、俺の顔に見覚えがあるか?」
( # *゚¥゚)「お、おめーみたいなゾクモンのかおなんざ、しらねえよぉオ!」
「知らない……? 違うな」
「お前は、知りたくない、もしくは忘れたいって思っているはずだ。 ……酔ってない時は」
( # *゚¥゚)「な、なんらとぉ!!? お、おめえは、ダレなんだ!!」
「俺……俺か?」
「あんたが失敗した手術の患者だよ」
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- 220 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:20:44 ID:b.S2drZM0
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( *゚¥゚)「ず、ももももも!! お、おれさまがシズツをシッパイしたのはいちどらけだ!
でェ、そいつはいま、ケームショにいるんだ! シケーセンコクくらって、なア!」
「名前、なんて言った?」
( *゚¥゚)「よォォーーくおぼえてらァ! オトジャ=フーンとかいったっけなァ!」
( *゚¥゚)「キノーケーシュっつーメンドーなシゴトでよォ!!」
「ただしくは畸形嚢種、な」
( *゚¥゚)「そうそう、それそれ! おめえ、ハナシがわかンなあ!」
「俺がその畸形嚢種を患ってたんだしな」
( *゚¥゚)「おうおう、おめーさんだったのか、へェー……」
( ゚¥゚)「………へ?」 スゥー…
「よう。 久しぶり……だな」
( ; ゚¥゚)「な………、な、なんで……」
( ; ゚¥゚)「なんで、ここにいるんだ!! お前、死刑囚だろう!!」
「なんで……って、そんなわかりきったことを聞かれても」 スッ
( ; ゚¥゚)「ちょ―――」
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- 221 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:22:02 ID:b.S2drZM0
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お 前 に 復 讐 す る た め に 、 わ ざ わ ざ 脱 獄 し て き た ん だ よ
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V///,  ̄` ソ
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- 222 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:22:45 ID:b.S2drZM0
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お 前 に 復 讐 す る た め に 、 わ ざ わ ざ 脱 獄 し て き た ん だ よ
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- 223 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 16:24:16 ID:b.S2drZM0
- >>222はミス
なんか心なしか重いので投下はもう少し遅らせます
- 225 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:31:49 ID:b.S2drZM0
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│ 帝 ! . _ ‐f: ´ ロ |
| 国 ! ./ l!|:. -―|
| 中 !´ l!| ロ | ,..ィ‐、
| 央 !. l!|:. -―| _ rー '" :| ロヽ
r| 刑 ! .l!| ロ | _ ,.-゙≦ :| :|―-|
|.! 務 !.. ..l!|:. -―| _ __,,.-≦ | :l ロ |
|:! 所 !.. ..l!| ロ |___l_ヽ__l_K_l______ .| :|―-|
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`゙ 、 _;:' ゙` ---一 ''゙゙"´ ̄ ̄、;:゙`''r―――|゙「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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(゚、゚トソン「 《アイアン・コックローチ》 ……いわゆる、アレ」
(゚、゚トソン「 《ラピッド・ラビット》 に唯一対抗できる反射神経と初速」
(゚、゚トソン「危機察知能力に関しては 《パーフェクト・ロジック》 並で」
(゚、゚トソン「生命力に至っては、おそらく全人類ナンバーワン―――」
(゚、゚トソン「 “もっとも脱獄を許したくなかった死刑囚” ですね」
(゚、゚トソン「ですよね、所長」
.
- 226 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:32:29 ID:b.S2drZM0
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(ヽ´゚'ω゚)
(゚、゚トソン
(ヽ´゚'ω゚)
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……どうしました」
(゚、゚トソン「そんなに、 “記者会見” がおそろしかったのですか」
(ヽ´゚'ω゚)「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!」
(゚、゚トソン「いちいち “記者会見” なんて言葉に反応――」
(ヽ´゚'ω゚)「クェウェエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!」
(゚、゚トソン「……」
(ヽ´゚'ω゚)「………不幸だ……」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「ところで今晩のスケジュールですが、」
(ヽ´゚'ω゚)「少しは空気を読めってんだバカ!!」
.
- 227 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:33:11 ID:b.S2drZM0
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(゚、゚トソン「さすがにあそこまで暴れられては、隠しようがないでしょうに」
(ヽ;´・ω-)「な、なんとかはぐらかしてはおいた」
(゚、゚トソン「でも、こうも早くツーを収監できたのは不幸中の幸いですよ」
(゚、゚トソン「迂闊に近づけない上に、長期戦になると彼女ほど厄介な【ゼロ級】死刑囚はいませんから」
(ヽ´・ω・)「でも、いきなり 《ノン・シュール・ストレミング》 を使うことになるとはねえ……」
(ヽ´・ω・)「対ロマネスクの切り札にするつもりだったんだけど……」
(゚、゚トソン「ははは」
(゚、゚トソン「のん気なこと言ってる場合ですか」
(ヽ´゚'ω゚)「せっかく落ち着けてきたってのに!! バカバカバーーカ!!」
.
- 228 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:33:52 ID:b.S2drZM0
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(゚、゚トソン「違います」
(ヽ;´・ω-)「へ?」
(゚、゚トソン「ロマネスクは、もう倒したみたいなのですよ」
(ヽ´・ω・)
(ヽ´゚'ω゚)
(ヽ´・ω・)
(ヽ´゚'ω゚)「なにイイイイイイイイイイイイイッ!!?」
.
- 229 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:34:32 ID:b.S2drZM0
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(;´・ω・)「そんな情報、こっちには回ってきてないぞ!」
(゚、゚トソン「ついさっき、報告をいただきました」
(;´・ω・)「しかも、あいつは 《ヒーロー・オブ・ナイトメア》 !
. 生半可な攻撃じゃ、あっさり回復され――」
(゚、゚トソン「全身複雑骨折、両方の肺が破裂、頭蓋骨粉砕……
. 《ヒーロー・オブ・ナイトメア》 じゃなければ即死、そんなダメージを与えたようです」
(;´^ω^)「そ………そうか! よくやった!」
(;´^ω^)「よくまあこの短時間であいつを再逮捕できたもんだ!」
(;´・ω・)「が………どうやって、あいつに勝てたんだ?
. とてもじゃないけど、うちの職員はあいつらに勝てそうになかったんだけど――」
(゚、゚トソン「ああ、それ」 \
ガチャ…
(゚、゚トソン「正直言って、あたしも驚いたのですが……」 /
「 《ガルガンチュア》 」
.
- 230 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:35:12 ID:b.S2drZM0
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(゚、゚トソン”
(;´・ω・)「?」
「ジョルジュはブラフで、ほんとうはこの三人が “あたしを” 補佐する作戦」
「まったく隙が見出せなかったから、あのままやられそうになったけど……ロマネスクも、バカね」
「ビルを破壊することで、自ら融通の利かない宙に出て」
「 “投擲用の” 瓦礫まで用意してくれるというおまけ付き」
ξ゚听)ξ「………あたしのおかげなんだからね、カンシャしてよね」
.
- 231 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:35:52 ID:b.S2drZM0
- / { | | '/ {\__〉 `丶、{::::::, - 、:::::_/
「 ̄´ ∨{ / ´ /´ ,ヽ_r----、
{ | ∨ / / / { __ -、_}イ |
\ ト、/ / ' / / / / 〈`ー<_ノ 、} /
{ \ { // // / ' / / , `∨ イ、__}/ / ∧
_,ィ |\ ,'イ // /、/ l\ // / ; } | / , /イ/ \
{ | 、 \ | ,| | |! |r≠ミ/l \l イ / / / : l! | , | ' / /' ' }
、 {\_ \ |/| | |{ |l て:::≧ミ、 | /}イ /! | | l / ,' ,'/ / ,:' ,/ /
\ ∧  ̄{ ', |ィ∨l|{ 弋zソ | /_/,ム斗七¨7,' / // `ヽ_/// /
\ ヽ Yl!/,\ }イ` て:::刈下,' ,:' // ´/ /ァ-、
\ ', _ \}=叭 ' 弋zソ{イ /、イ / / / 〉
`  ̄ ̄ /:.:| | 、 v‐、 / /イ 、_ イ__/ /
l/:.:.:.| |、 \ `¨ _r--ムイ:.:.:.:||__r--, / /
__ \:.:.| |:.:.ー/::\ イ/ _ >-'\ノ-,く / /
, ´ `7`ヽ:、:| |_/::::::::/`7::¨¨´と{_ム/ / /:::::| _/ , ´
/ //:.::.:.:.:、ム{::{ ̄ィ介ヽ::::::|://:.:.:.:.:〈_/ /::::::::::| ` ̄ ̄´
r、/ //:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉:∨//l|、::》::,'//:.:.:./ / ,<___:::::::{
(;´^ω^)「ッ! こ、これはこれは! ご令嬢さま!」
ξ゚听)ξ「……ツンデレシアよ。 デレシアじゃないわ」
( ;´゚ω゚)ゞ「ししッ失礼!!」 ビシッ
ξ゚听)ξ「……」
.
- 232 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:36:44 ID:b.S2drZM0
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(;´・ω・)っ” 「ちょ、ちょ、ちょ! トソン!」
(゚、゚トソン「?」
(;´・ω・)「なんでご令嬢がこっちにきてるんだ!」 ボソボソ
(゚、゚トソン「なんで、って……いや、あたしが知るわけ、」
( ;´゚ω゚)「 『聞け』 って意味だよバーカ! あんた、それでも秘書か!」
(゚、゚トソン「……人づかい、荒い」
( ;´゚ω゚)「そーゆーもんだ! さあ、聞け!」
(゚、゚トソン「そんな大声出さなくても聞こえますよ。 もっと小声で」
( ;´゚ω゚)「……ハッ」
( ;´゚ω゚)
(;´^ω^)「……」 ゴマスリゴマスリ
っと”
“
ξ;゚听)ξ o O(ゼンブ聞こえてた、なんて言いづらいよねー…)
.
- 233 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:37:25 ID:b.S2drZM0
-
(゚、゚トソン「次の【DDR】執行に向かわれないのですか?」
ξ゚听)ξ「行かない理由が、ふたつあるの」
(゚、゚トソン「ふたつ……あ、ゴハンとかですか?」
ξ;゚听)ξ「………! ……そいつを除いてあとふたつ、あるわ」
( ;´゚ω゚) o O(ッ! 今すぐラーメンでもよこさせないと!)
(゚、゚トソン「【DDR】に向かうべき相手がいない、とか」
ξ゚听)ξ「うん、それ」
(゚、゚トソン「でも、もうゴキブリ…… 《アイアン・コックローチ》 が動いているようですが」
ξ-听)ξ「悪いけど……あたしの【ゼロ級】じゃあ、あいつには勝てんわ。 相性サイアク」
(゚、゚トソン「知ってて聞きました」
ξ゚听)ξ「相変わらず、性格悪いねー」
(゚、゚トソン「わ、わるい…?」 キョトン
ξ゚听)ξ「………ごめんなさい、なんでもない」
.
- 234 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:38:07 ID:b.S2drZM0
-
ξ゚听)ξ「まあ、もう一個」
ξ゚听)ξ「ほかのメンツが軒並み治療中で、動くに動けないのよ」
(゚、゚トソン「ほかの、メンツ? 治療中?」
ξ゚听)ξ「あのね、相手はロマネスクだったのよ。
最強の【ゼロ級】よ。 《ヒーロー・オブ・ナイトメア》 なのよ」
ξ゚听)ξ「隠れてたあたしはともかく……面と向かって戦ってた三人は、重傷もいいところよ」
(゚、゚トソン「ああ……。 はやく動けないと、まずいですね」
... ξ゚听)ξ「治療するのは 《ブロック・ジャック》 と 《ミラージュ・イン・ザ・ミラー》 よ。
. 大丈夫……たぶん」 カツカツ…
(゚、゚トソン「たぶん、とは? ……あと、 “ほかの” 三人って……」
... ξ゚听)ξ「ああ、それ? 言ってなかったっけ」 カツカツ…
(゚、゚トソン「?」
.
- 235 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:38:54 ID:b.S2drZM0
- r ミ x =―-z_ .∨ / _ /
__r =― \`ヽ `ヽ ∨ /彡'
,イ{ /!_ 厂 `ヽ \ :/ ハ. ∨: /<
、._ ,. {: /: |ハ ∨ / ゝ__./ ` - 、 _
V丶、._ / ハ 'し 弌: :/ ∨ / >-==二___≧x
V. 丶, -‐― 、 .ノ ___ ´て __V ト , '´∨ ∧ }_,..- ' }
. V / ヽ' .///7 ( <:_:_:/ | \ / z___, / ,ィ ヽ< <
V ノ .ヽ '////う て 〃 | \ / x≦芯〉∧ 从/ レ'"ー -<_彡 }
.i' u ○ ○ .レ/と (-、 と {._! / \. \ ,イ∨: : ソ }/ {く /} / |
.|. U '、_,、_; ノ// ノ_,人 イ ∨ ∧_\ イ′ ゞ'´ / .〉} _ // / ィ´ ̄
ヽ.、.,_ ∧,、<;:´;;::::::ヘ {_彡∧:/イヘ. \ z/ ハ l. / ./
. へ ̄`ー;―ヘ\>、_,ィ=´∧:;'::::リー、;::::::::ヘ / ∧ ∧代:ヽ / .ト、_ 从{
/::::::::::::::::リ::::::::::ヘ;; \’ V´∧;:'::〈 リへヘ、::ヘ ガ シ ッ .イ´ ̄∧:/ ヽ `´、 , / ∨ /∧
./:::::::::::::::::::;::::::::::::::ヘ;; . 丶/;::;:ソ、そ(;;;;;;:::〉\::_;_ {__彡ノ ./从乂 丶 -‐ イ. ∨/ ∧
::::::::::::::::::::/;::::::::::::::::::\ <;;::',;ー';;:⌒<;:;::っ \ `,ー、. / / __}〉>:. /、. ノ: : / ∧
:::::::::::::::::/;;;:::::::::::::::::::::`;;;7:::::::::::::::::::::;;; ` > . ソ ::;`\ {ゝ \ ヽ: : : : : :`: 二x< } ,イ: : : : : :/: ∧
::::::::::::::/;;;;;:::::::::::::::::::::::::;;i!:::::::::::::::::::::::;;;;;;llヽ;;;:::>7´ ::::;;;;;\ ./レ `ヾxヽ `ヽ: : : :/ヘ // /: : : : : : : 彡'
:::::::::::/ll;;;;;::::::::::::::::::::::::::;;il::::::::::::::::::::::::;;;;;;;i! ヽ;; :::;;;;ノ丶/ / /レ ___}: : />ヘ | /: :>:':´: : : >、
( ;´゚ω゚)「ごごごッご令嬢!?」
とξ゚听)ξ「ジョルジュ、クー……そして、シィ」
(゚、゚トソン「…!」
とξ゚听)ξ「ジョルジュとクーは肉体的なダメージだからいいものの……
シィはたいへんよ。 なんせ、神経にダメージが行ってるんだから」
(゚、゚トソン「………」
とξ゚听)ξ「……あとで、見舞いにでも行ったげたら?」
“ (゚、゚トソン「……」 コク
.
- 236 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:39:35 ID:b.S2drZM0
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ξ#゚听)ξ「―――で、オラ、眉毛っ! その電話はなにかしら!?」
(;´^ω^)「ご、ご令嬢がおなかを空かせていらっしゃると聞いてですね、」
ξ#゚听)ξ「いちいち、あたしを特別扱いすんな、しょぼ眉毛!」
(;´^ω^)「そ、そのとーりでございます! いや、すみま…」 ミシ…
:;( ;´゚ω゚);:「……あ、ほんっとにすんません! あぁ、ちょっと!」 ミシミシ…
(゚、゚トソン「……」
ξ゚听)ξ「……で、いまはエクスト達がゴキブリに対応しようと、ね」
(゚、゚トソン「ほかの班のかたがたは?」
ξ゚听)ξ「まだそれまでの任務から戻ってきてないみたい。 海外に出てるトコもいるのよ」
ξ゚听)ξ「元々の任務で【ゼロ級】犯罪者との戦いが想定されてたからこそ、シュールさん達だけが動けてるの」
(゚、゚トソン「ああ……」
.
- 237 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:40:17 ID:b.S2drZM0
-
(゚、゚トソン「だったら、あなたも向かったほうがいいのでは……」
ξ゚听)ξ「あたしは、 “アイツ” が出てくるまで待たないとだめだから」
(゚、゚トソン「 “アイツ” ?」
ξ゚听)ξ「 《ハニー・ホーネット》 よ」
(゚、゚トソン「………ッ!」
ξ゚听)ξ「あの殺し屋に勝つには、あたしが一発当てないとだめじゃない」
(゚、゚トソン「で、でも……」
ξ゚听)ξ「……知ってる? スズメバチって、黒い色に反応するみたいなの」
(゚、゚トソン「?」
ξ゚听)ξ「その理由が、クマが天敵だからですって」
(゚、゚トソン「…!」
ξ゚听)ξ「クマなんて目じゃない剛力で……勝つ」
ξ゚听)ξ「それに備えて、洞穴で息を潜めて待つ」
ξ゚听)ξ「……それが、今のあたしにできることでしょう?」
.
- 238 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:41:05 ID:b.S2drZM0
-
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「ちゃっかりゴハンでも食べるつもりですか」
ξ;゚听)ξ「!」
(゚、゚トソン「それはそうと……シュールさん達は、大丈夫なのかな」
(゚、゚トソン「ツーと戦って、そのまま続投でしょう。 体力が……」
ξ;゚听)ξ「……ゴホン」
ξ゚听)ξ「一人だけで厄介な【ゼロ級】死刑囚が、
一度に七人も脱獄する時点で体力もクソもないわ」
ξ゚听)ξ「文字通り、死ぬ気で働かないとね。
【ゼロ級】の力を持ってコッチの世界にきた時点で、この運命は決まってたのよ」
(゚、゚トソン「ちなみに、今シュールさん達はなにをしているかわかりますか?」
ξ゚听)ξ「あんたが知らないことをあたしが知るはずないじゃない……」
ξ゚听)ξ「……でも」
ξ゚听)ξ「いまごろ、邂逅しちゃってるかもね」
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- 239 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:42:04 ID:b.S2drZM0
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;': .: :l: :i: :i l: :仆ヽ: :ヽ: :.. ',:;: l
!l: : l l: :l .l l: :从ヾヾ: :'、:.:: i:;: !,.、
',l: : l l ‐l-i、ハl ヽヾ、,-‐',:: l:.、lo;:),_
ト: :',.', lイ弋リ ^'1ユ>l l.トシト,::::o)
γ::ヽ トト'、-‐′ ‐-' イYノヽ´ー '
(:o>、ミ、ト、, '_ _,ノ1 l ヽ';,ヽ
y , '^ヽ.', r卞‐ '"lヽ、l.l_ ヽ';,'、
,.':; ' ,乂 r'ー‐‐ヘ l,'、 .i ヽ'、'、
,.' ;:' r'" / ト、` .´,イ ' ヾ .l ヽ:';'、
, / ! / '、ヽノ ,i 、 _,,> .l ヽハ
/,:' l ーイ ト. †ィハ ヽ、 .{ ヽヽ
./:;' l ./ }Y l ハ 〉rヽ ,> キト、
,':/ 「 '、 } Y / '、 ,' i:::レ′ '、;.、
, '/ ル'::ヽ'i ..'、 ,ヘ l/ .ハ ; .i:::::::l ',i '、
, ' / {:::::::::::!l ..', ./7ワ下弋、 i .i::::::::i ', ト'、
,' :/ l:::::::::::i.l } / / / ',ヽ '、 ! i:::::::::i ', l '、
o川*゚−゚)o「……なに」
o川*゚−゚)o「なんなの、あんた達」
lw´‐ _‐ノv「……なんだと思う?」
.
- 240 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:43:01 ID:b.S2drZM0
-
o川*゚−゚)o「アタシ、楽しくお散歩してただけなんだけど」
lw´‐ _‐ノv「お嬢さん、楽しく散歩してちゃあ建物は壊れないぜ」
o川*゚−゚)o「ああ、喫茶店のこと?」
o川*゚−゚)o「だって、楽しくおしゃべりしてたら、勝手に向こうが騒いできたんだもん」
o川*゚−゚)o「うるさかったから、蹴散らしてきちゃっただけだもん」
lw´‐ _‐ノv「そりゃあ、騒ぐだろうよ。 牢獄から出てきた、なんて言ったら」
lw´‐ _‐ノv「それに、騒ぎに駆けつけた警官や野次馬たちも蹴散らしちゃって、さあ」
o川*゚−゚)o「うるさいの、嫌いだもん」
lw´‐ _‐ノv「……それを世間じゃあ、犯罪って言うんだよ」
o川*゚−゚)o「知らない」
lw´‐ _‐ノv「……やれやれだぜ」
.
- 241 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:43:42 ID:b.S2drZM0
-
o川*゚−゚)o「つーかさ、あんた、誰なの」
lw´‐ _‐ノv「さっき名乗らなかった?」
lw´‐ _‐ノv「警察局の、一刑事さ。 シュールさんと呼びなさい」
o川*゚−゚)o「……刑事……っ」
lw´‐ _‐ノv「そうそう。 しにきました、タイホ」
o川;゚−゚)o≡「―――ッ!! やッ!」 サッ
lw´‐ _‐ノv「慌てない慌てない。 ……ちょっ、逃げないで、まじ待って」
o川;゚−゚)o「い、いや………タイホ……嫌ッ!」
lw´‐ _‐ノv「わかってるって。 だから、こうして “話し合い” に来たんじゃあないか」
o川;゚−゚)o「はな、し……?」
lw´‐ _‐ノv「なに。 きみが、えらく可哀想に思えてね。 だから、譲歩してあげるのよ」
o川;゚−゚)o「可哀想って――あんた、こっちの何がわかるのっ!」
lw´‐ _‐ノv「何って……ぜんぶさ」
lw´‐ _‐ノv「 《アイアン・コックローチ》 ―――お前は、」
.
- 242 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:44:22 ID:b.S2drZM0
-
──┐
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ヽ .| r==,、 ‖‖_/_/_/_/_/_/ _/ ┗━━
ヽ .| `=´ ‖‖_/_/_/_/_/_/ ./
──────‐ヽ──────‐.|──────‐‖──────/───
\ ヽ _____|______.‖_______/___
\_______ヽr'´ ̄ ̄ ̄ ̄''T ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'''‖ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'7 ̄ ̄`ヾヽ
 ̄//二二二二二二`li─────|─────‐‖─────/───ni⌒l
ヾヽ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ il | φ / n「i .| i
──ヾ-ヽ────‐ヽil────‐|────‐‖────‐/──nl^| i!.| .| .|
、___ヽ ヽ____.',i!_____|____.‖____/____.|.| .| | | .| .|
ヽ, l^l^h、,,,,,,,,,,,,,,,,,,i^h .| ‖ /,,,,,,,,,,,,_/|.| .| |.| .| .|
__ヽ_‖i |.ト|:::| |::::| l|____|____‖____/li三三三.| .|| ..| || .| .|
‖.l |.l .l:::i l::::i .|:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.: : : :.:.:.:.:.:.:.|::|i::::::::::::::::| .|i ..| |i .| |
il .l |l .l:::l i::::| .|::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:: : : :: : :.:.:.:.:.:.:.|::|l::::::::::::::::l .|| ..| |l .| |
三三ニij l .|iニl:::l l:::i .|三三三三三三三三三三三三l::|i::::::::::::::::l |i .| |i .| |
三三ニij l .|ニl:::i .l:::l . |三三三三三三三三三三三三l::|l::::::::::::::::i ..|l .| |l i .|
ij .| .| ,l:::i .l:::l |::::::: : : : : :: : : :::: : : ::::: :: : ::l::|i::::::::::::::::l ..|i .i |l .| |
.il .| | |::::| l:::i |:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:: : : :: : : : : ::::::.|::|i:::::::::::::::::i .|l .| |i .| |
(//−゚)「………で」
(//−゚)「飛んできたってわけなの」
(゚、゚トソン「わるかった?」
(//−゚)「わるかった」
.
- 243 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:45:02 ID:b.S2drZM0
-
(゚、゚トソン「……」
(//ー゚)「だーいじょうぶよ、ただ神経痛めただけだもの」
(//ー゚)「むしろ、ロマネスク相手にこの程度で済んだってことのほうがうれしいわ」
(゚、゚トソン「……いいニュースとわるいニュースがあるんだけど」
(//−゚)「ば、場の空気考えてよ……いいニュースだけにして……」
(゚、゚トソン「そこはほら、秘書として、事実をありのまま伝えないと……」
(//Д゚)「だったら今すぐ帰って所長の手助けでもしなさい! ……いま、所長は?」
(゚、゚トソン「会議、かな…?」
(//Д゚)「そーゆーのを管理するのが秘書でしょ! 『?』 じゃない!」
(゚、゚トソン「だって、会議といってもスカイプチャットですし」
(;//ー゚)「え、えぇぇ…?」
(゚、゚トソン「……ジョークです。 笑って」
(;//ー゚)「どー笑えばいいの……」
.
- 244 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:46:05 ID:b.S2drZM0
-
(//ー゚)「とにかく、いいニュースは?」
(゚、゚トソン「ツー=シャルテリアが、再逮捕されました」
(//ー゚)「…っ! ほんと!?」
(゚、゚トソン「シュールさんの班のお手柄です」
(;//Д゚)「警察局最強グループじゃない! そりゃはやいわ!」
(;//ー゚)「ほかの班はなにやってるの?」
(゚、゚トソン「言いません」
(;//ー゚)「え、え?」
(゚、゚トソン「だって、わるいニュースは言わないで、って」
(;//ー゚)「い、言ってよ……頑固にならないでよ……」
(゚、゚トソン「じゃあ、言うけど……おちついて、聞いてね」
(;//−゚)「……」 ゴク
.
- 245 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:46:52 ID:b.S2drZM0
-
r"/"⌒`ヽ、
,. .--─-x !V,..--.、: : :ヽ
., <: : :,、: : : : :`ヽ,:::::::::\: : :ハ
, Y ヽ∧: :/ ヽ : : : : : : V:::::::::::\: ∧
/:/: ,イ: : ,: : : : ヽ: : : : : : V::::r─ヾ、:ハ
. i: i: :/i : イi: :V: : ∧ : : : : : マ::! : : : : : : i
. !: !_ハ !:/! ヽ V: : :ハ : : : : : W: : : : : : : :!
. V:!:i_ !爪 ̄x! : : : }: : : : :/! : : : : : : : : i
V:!(ト ヽr .‐ァ! : : イ./`Y !: : : : : : : : :!
ヾ ,ノ i_ノ .} / !"_ソノ i: : : : : : : : :i
ヽ、 , イ) !: : : : : : : : :|
` ; -_ イx< .└! !: : : : : : : : :!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
……アイアン・コックローチが動き出した
_________________________
.く ! i : ノ / / ! : : : : : : i
.i.ゝ‐メ( / ! : : : : : : !
.| i イ ../ i : : : : : : ハ
.i Y ./ ./ ,: !: : : : : トム
! i ./ / i: /!: : : : : !ヽヽ、
i N. ./ `!.V: :ト: : ハ ` .ヽ、
.r V / `.Vハ ヽ ム
.{ / / ,ヘ ,.V:iヽヽ ハ、
.
- 246 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:47:34 ID:b.S2drZM0
-
(//'Д゚)「 」
(゚、゚トソン「だから、いま、動ける人たちはそちらに――」
(//'Д゚)
(゚、゚トソン「……シィ?」
(//'Д゚)
(;//−゚)” 「……」 ドサッ
(゚、゚トソン「寝てないとだめじゃあ……」
(;//Д゚)「なァァーに言ってんの! ゴキブリ!? ハァァ!?」
(;//Д゚)「あのね、ゴキブリ捕らえられんの、あたしくらいなもんなのよ!?」
(;//Д゚)「しかも、ほったらかしたら、逃げられて……消息を、絶たれる!」
(;//Д゚)「だったら、休んでる暇なんかないじゃない!」
「それはだめだ」
.
- 247 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:48:18 ID:b.S2drZM0
- ,.、- '^ ̄ ̄ ' - ._
/ 丶
/ i:,
l 'l:,
i ':;!
l.. !|
l ::... 〈 /^,
__,...八 ;;:::::::, 弋゙でア .. r'_.ノ
_..xz≦三从. {ニ;三} ::::/  ̄ ´ .:::: ./__
xz≦三三三三三ヘ{ニ三〈 :〈 ヾ ...:::::: /;;;;;;:::,,,ィ
\ 、 ´  ̄ ̄ ` '' ‐<ニ三三∧ ilヾ __ _;:::;;,:、ィ≦三三三!
ヽ ` . ______`''<三_ヘjニニヽ、,,.r≦ニ二三三三三三ニ/
} ` .}三三三三三三/ ̄`丶、乂___\三三三三三三ニイ、
乂 `''<三三三../⌒/`丶、 ∨_ヽ__ ヾ三三三三彡'゙三リ:.、
` .. _ `''<三人`ー───(/_ `ヽ.∨三..>''三三三三\
____ フ≧zx.. ____ヽ... _ .... ィ{ {/ ノ_j>''三三三三三三三\
<.  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ _...∠.j_ゝ-‐=≦三三三三三三三三三三
`ヽ. __ .... --===≦二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
∠三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三
〈::゚−゚〉「これ以上神経を使ったら、意思がもたなくなる」
〈::゚−゚〉「医師の命令だ。 いまは、神経を頤使するのをやめろ」
.
- 248 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:48:59 ID:b.S2drZM0
-
(゚、゚トソン「……!」
(;//−゚)「あ、アニキ……」
┏━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ _ , - 、 .┃ィシ=メビウス。 VIPご用達である帝国特別中央病院の医師。 ┃
┃ ノllフ:゚−゚〉;:ァ.┃【ゼロ級】の治療技術により、人智を超えた神業で手術を行う。 ┃
┃ 〉lllllll〉;;〉llリ_ ┃シィの兄だが愛想がない。 またの名を 《ブロック・ジャック》 。 ┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
(゚、゚トソン「ほかの、みんなは?」
〈::゚−゚〉「ジョルジュ=ランバルディは、治した。 一応、な」
(゚、゚トソン「一応、って……」
(;//−゚)「……! じゃあ、クーは!?」
〈::゚−゚〉「眼球に瓦礫が刺さったとか聞いたが……それで、眼球の裏側にある骨が砕けていた」
〈::゚−゚〉「眼の件も含めて、事態は急を要している」
(;//−゚)「く、クーの目が……!」
(゚、゚トソン「…… 《サウザンド・アイ》 もここまで、なのでしょうかね」
.
- 249 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:49:41 ID:b.S2drZM0
-
(;//−゚)「さっさと治してあげてよ! なんであたしのトコにきてんのよ!」
〈::゚−゚〉「現在進行形で治してある。 医師が、石のような意志で……な」
(゚、゚トソン「…?」
〈::゚−゚〉「 《ミラージュ・イン・ザ・ミラー》 」
〈::゚−゚〉「医師の助手が “医師に成って” いるのだ」
(゚、゚トソン「【ゼロ級】の擬態能力……なるほど」
(;//−゚)「だ、だったらアニキは手が空いてるんでしょ!?」
(;//−゚)「さっさと、あたしを回復させてよ! ゴキブリがいるのよ!?」
〈::゚−゚〉「連絡は聞いている。 現に、いま、シュール=シャルル達が現場に急行とのことだ」
(;//−゚)「あの人一人じゃあ敵いっこないよ!」
〈::゚−゚〉「なら、今から向かうか?」
(;//−゚)「……え?」
.
- 250 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:50:26 ID:b.S2drZM0
-
〈::゚−゚〉「いま、お前が神経を頤使させたとして、だ」
〈::゚−゚〉「もって、五分……いや、三分……三分だ」
〈::゚−゚〉「三分も動き回れば、神経が、切れる」
(;//−゚)「……っ!」
〈::゚−゚〉「その場で、意志に背いて身体が動かなくなる」
(゚、゚トソン「どうして……?」
〈::゚−゚〉「シィの 《ラピッド・ラビット》 で使っているのは、反射神経だけではないのだ」
〈::゚−゚〉「運動神経、それも移動を司る全神経のリミッターを、一時的に解除する」
〈::゚−゚〉「そうすることで、シィは、 《アイアン・コックローチ》 に勝る速さを得ているのだ」
〈::゚−゚〉「それを頤使する……良し事とは、言えない」
(;//−゚)「ッ……」
.
- 251 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:51:14 ID:b.S2drZM0
-
〈::゚−゚〉「いまのお前に必要なのは、手術でも薬剤でもない、静養だ」
〈::゚−゚〉「……特殊なアルファ波を流してある。 一時間でもすれば、回復できるだろう」
(;//−゚)「………」
〈::゚−゚〉「それまで、ゼッタイに、動くな。 医師の命令だ」
ツカ…
ツカ…
ツカ…
(;//−゚)「………」
(゚、゚トソン「行っちゃいました、ね」
(;//−゚)「………」
(゚、゚トソン「……シィ?」
.
- 252 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:51:59 ID:b.S2drZM0
-
(;//−゚)「……トソンは、ゴキブリ―― キュートのこと、どこまで知ってる?」
(゚、゚トソン「…? いや、あまり」
(;//−゚)「じゃあ、言ってあげる」
(;//−゚)「キュートというオンナが、如何に危険な【ゼロ級】死刑囚なのか……―――」
_
. : :´ : : : : : : : : : :` : .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
, ' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
/: : : : : 厂: : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : . あ
/: : : : |:/ 、 : : : : : ヽ: : : \: : ノ l: | : : :.
': : :|: : :|:| ./\: \: : :`_,.-十´ :|: |: |: ; : :j. い
|: |: |: : :N,/ ;/^\: \\{ ≧=ミ|: |: | ; : : |
|: |: |: l :|「 :/ :./ ノ. う心 ヽノ: 「: : : :|. つ
|: |: |: l: l :/ :/ :イ ..乂ツ ノ/: :| : : : ′
|/|: l: lヽl :/ .:イ |' イ: : |: : : j. は
ヽ|: l: :トハ :/ リ! `,ー 、 u .|: : |: : :八
|:.l: :|;从./ .i、r'´| . /| : 八レ │
|:.lヽ|: : : >、.,_ 二二 イl从|: :ルハ| │
|八:.トlヽ从ハ | Y_|//⌒ヽ. │
/ ヘ ノ \
- 253 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:52:41 ID:b.S2drZM0
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l::::::|:::|::ヽ::::::l::::::::l:::::l:::::::::::、::::::ヽ
|::::::|:::!:::ト、::::::、:::::ト、::.\::::::ヽ:::::::.
',:::::!::l 、!. \:! ',::l \j \::::'、:::::\
リ:l:::::,下ijT \ Tijア \ミ、::::::\
/レ:\::\ ´ ,  ̄´ ,'イ、:::::::::::::::::\
/:::/::::::.\::`ヽ、 /::::::\:::::::、:::::::::\
. /:::/::::::::::ヽ \:::::\ ,ィ::':::::::::::::::`ヽ、:::、`ヽ、::':.,
/:::/:,..-‐、三≧=-、::::\´{,::::::::::::::::::::::::', ` \ `ヽ、':.,
/r '"´ ∨三三ニ!\:::\\:::::::::::::::::::::'., `\
/::::l ヽ三三/ r、\::::.、三!\::::::::::::::'.,
/::::::,イ ,/ ̄ ̄-∨//!/三、:.ヽ::.l三! \::::::::::::\
/::::::/ l / _/l///!三ニ、:.:.ヘ!ミ/ ',:::::::::::::::\
,;.イ:::::::/ /イ ∨ / /{/二ヘ!三ニ、:.:.:.\ !::::、:::::::::::::\
lw´‐ _‐ノv「躁鬱病」
o川*゚−゚)o「!」
lw´‐ _‐ノv「平生でいる時は、おちゃめな少女」
lw´‐ _‐ノv「しかし、スイッチが入ってしまうと……まさに、アンゴル=モア。 そうなのだろう?」
.
- 254 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:53:22 ID:b.S2drZM0
-
┏━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ r´ノノヾ、 ┃キュート=エイリークイーン。 【ゼロ級】死刑囚の一人。 ┃
┃ o川*゚−゚)o,.┃生命力、回復力、適応力、耐久力、速さ等が抜きん出ている。 ┃
┃ リハ 〈,リ_ ┃躁鬱病で運悪く死刑。 またの名を 《アイアン・コックローチ》 。 .┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
lw´‐ _‐ノv「しっかし、可哀想だねぇ」
lw´‐ _‐ノv「フツーなら、精神病なら死刑なんて喰らわないんだよ、いまの法律じゃ」
lw´‐ _‐ノv「だというのに、死刑囚になってしまった。 しかも、特別処置が下される【ゼロ級】判定」
lw´‐ _‐ノv「なんてことはない、コロしたのがたまたま当時こっちに来てた外交官だった――
落とし前を付けるために、死刑を無理やり下すしかなかった。
そんなとばっちりで、精神病患者に国内初の死刑が下ったんだろう?」
o川*゚−゚)o「………」
lw´‐ _‐ノv「その境遇に、同情しちゃったのさ」
lw´‐ _‐ノv「だから、こうして交渉している。 ……牢獄に、おとなしく帰らないか、と」
o川*゚−゚)o「…………いや……」
lw´‐ _‐ノv「………そう」
.
- 255 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:54:05 ID:b.S2drZM0
-
─────────────────────────────────
じ ゃ あ
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_......._ _
,、.- .''"´: : : : :.^`'ヽ、 > ´ ` 、
, .イァ.: : : : : : : : : : : : : : :.ヽ / ヽ
,': : : :.;,'. , : : : : : : ; : : ',:. '., / .:::●::::....... '.
;': .: :l: :i: :i l: :仆ヽ: :ヽ: :.. ',:;: lー{ ::::::::::::::●::. i
> ´  ̄ ` !l: : l l: :l .l l: :从ヾヾ: :'、:.:: i:;: !,.、l :::::: !
/ ..●:::::::::::.. ',l: : l l 'l .l l.ハl ヽヾr=;、 l:.、lo;:),_ヘ ● /、
./ ...:::::::::::::::::::::: .ト: :',.', lイ弋リ ^'1ユ>l l.トシト,::::o)、 ./ .)
⌒y ..:::::::::::::: ,.;:ヽ トト'、-‐′, ‐-' イYノヽ´ー ' >- .,_ .、 - ´ /
:;;:: ● ● (:o>、ミ、ト、, - _,ノ1 l ヽ';,ヽ ヘ ::::::::/ ,;'
-― ''  ̄`', . y ; '^ヽ.', r卞‐ '"lヽ、l.l_ ヽ';,'、 ヘ ::::( /
ヘ / .,.':; ' ,乂 r'ー‐‐ヘ l,'、 .i ヽ'、'、 ヘ::: ` ー '´/
\ _ノ ,.' ;:' r'" / ト、` .´,イ ' ヾ .l ヽ:';'、 ヘ ノ
> 、_ ,: / ! / '、ヽノ ,i 、 _,,> .l ヽハ 〉 /
 ̄ /;:' l ーイ ト. †ィハ ヽ、 .{ ヽヽ レ ´
./:;' l ./ }Y l ハ 〉rヽ ,> キト、
,':/ 「 '、 } Y / '、 ,' i:::レ′ '、;.、
, '/ ル'::ヽ'i ..'、 ,ヘ l/ .ハ ; .i:::::::l ',i '、
, ' / {:::::::::::!l ..', ./7ワ下弋、 i .i::::::::i ', ト'、
,' ./ l:::::::::::i.l } / / / ',ヽ '、 ! i:::::::::i ', l '、
─────────────────────────────────
泣 か な い で ね
─────────────────────────────────
.
- 256 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:54:48 ID:b.S2drZM0
-
o(゚Д゚;川o 彡 「ッ―――」
<_フメД゚)フ「動くな! ケーサツだ!」
o川;゚Д゚)o「あッ……あんたは……―――ッ!!」
rノノノ丶n(∵ )
( ∴川; Д゚)oと'(
) つ>〉 i'っ ヾ
/´ ノ ,、〈 力゙ シ ッ
し´ 'J
. .... . ...
o川;゚Д゚)o「アタシを逮捕した―――!!」
<_フメД゚)フ「確保ッ!!」
o川; Д゚)o「 ッ―――!!!」 ギュ…
.
- 257 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:55:35 ID:b.S2drZM0
-
lw´‐ _‐ノv「……乱暴な手段は、とりたくなかった。 ほんとだよ」
っ0+o ジャラ
o川; Д゚)o「アア・・ ・ !?」 ジタバタ
lw´‐ _‐ノv「………」 スタ..スタ..
o川; Д゚')o「 あ っ ・・・ ・・ !」 ギュ…
lw´‐ _‐ノv「……タイh」
o川 Д゜)o「 」 スッ
.
- 258 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:56:16 ID:b.S2drZM0
-
,: : : : : : :,:' : : : : : : : : : : : : ./. : : : : : : : : : : :. '. :
/. : : : : :/: :. :,' ; ,' : :.| ,: : : : ;'.: : : : : : : ::.:l. : : : : : : :.|
/. : : : ::.:.'. : : : |.:|.:|:: ;: | { : : : :|:: |:. :.l: : : :| l|: : : ;:.|: : :.l
': : ,' : : :| : : : : |.:|_|_/l l从 : : :.|:: {:: 、|: : /: :.|; : : : !: : ; }
:. :/| : : :,: : : ::.:.|.{.:{/ .l .{: : 从 ;ム ´l_/∧ ;. : : :.:|::./ ;|,.、、
| ': :! : : :| : : : : |ィ´≧zx、∨ l| ,ィ≦、ヽ}/.: : : :.|: :/,::::::c;l
'.|: :|. :. :l| : : : : lY _ノ:刈 .v | _ノ:刈 }': ;/: : ;|:/::;’;ー′
{ ∧: : l|: ;.: : :从 込zリ Y 込zリ / ,:: : :,/'}'ヾ;_c;ノ:l
ヾ;:::cト、 |∧: : ;.| , \ / イ : ; ' .|:.: |
/: :(;:::cノ;八: : | . /: : イ.. |: : i
/: : : :/ { /\}込、 - .イ':.:/:j. i: : :.i
,':.:.: .:.; 从 |\; ; >, .. ...,<; 'イ;;: :/ ': : : ;
/. : : :/ \} /⌒ ,:| `¨´ |,. - 、j;; / i :.: :.i
,'. : : :/ /⌒\_,イ /_ノ 乂 Y/イ\ ,:; : :.l
/. : : :; {ィ^\ \ ∨--- 、 ,. ---} / `¨/⌒ヽ |: : : :|
,:. : : :/ /: : : : : :>-- イ| |イ< ´ / : `ヽ .| : : :.:|
────────────────────────────────
『 キュート=エイリークイーン。 死刑だ。 』
────────────────────────────────
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/. : : : ::.:.'. : : : |.:|.:|:: ;: | { : : : :|:: |:. :.l: : : :| l|: : : ;:.|: : :.l
': : ,' : : :| : : : : |.:|_|_/l l从 : : :.|:: {:: 、|: : /: :.|; : : : !: : ; }
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| ': :! : : :| : : : : |ィ´ `'V.∨ l| ,ィ´ 'ヽ}/.: : : :.|: :/,::::::c;l
'.|: :|. :. :l| : : : : lY 〈;〉 i v | 〈;〉 i}': ;/: : ;|:/::;’;ー′
{ ∧: : l|: ;.: : :从ヽ__ ノ Y ヽ__ ィ:.:.; : :,/'}'ヾ;_c;ノ:l
ヾ;:::cト、 |∧: : ;.| , \ / イ : ; ' .|:.: |
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/: : : :/ { /\}込、 - .イ':.:/:j .i: : :.i
,':.:.: .:.; 从 |\; ; >, .. ...,<; 'イ;;: :/ ': : : ;
/. : : :/ \} /⌒ ,:| `¨´ |,. - 、j;; / i :.: :.i
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/. : : :; {ィ^\ \ ∨--- 、 ,. ---} / `¨/⌒ヽ .|: : : :|
,:. : : :/ /: : : : : :>-- イ| |イ< ´ / : `ヽ | : : :.:|
.
- 259 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:57:04 ID:b.S2drZM0
-
o川 - )o「 あ ……」
o川 ;Д;)o「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
.
- 260 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:57:46 ID:b.S2drZM0
-
( ∵)≡ ピュー
( ∴)≡ ピュー
<_フ;メД゚)フ「なッ―――」
<_フ;メД゚)フ o O( “振りほどいた” !?)
<_フ;メД゚)フ o O( “ツー以上の力を持ってないと動けないはず” なのに!)
lw´‐ _‐ノv≡「………ッ」 サッ
o川 ;Д;)o「いやっ! いやっ! いやあああああああああああああっ!!!」
<_フ;メ−゚)フ「ッ―――」
サッ
ノ レ ノノ∩
<_フ;メД゚)フ 「のわっ!!」
⊂、___ _丶 \ 、―――
ェ=ヾ ――― \  ̄ ̄__ ____ ――
(Д; oェ==一 丶 ――― ―――  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――― ――  ̄ ̄ ̄ , へ レ'_
______ ―――― r’/|| レ' r ク ./
'´ ノノ '´ //
/ レ' /
ヽ/
- 261 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:58:26 ID:b.S2drZM0
-
<_フ;メД゚)フ o O(こッ―――これほどまでに速かったか!?)
<_フ;メД゚)フ o O(もはや弾丸――じゃねえか!!)
lw´‐ _‐ノv「後ろ!」
<_フ;メ−゚)フ≡「―――チッ!」
______
________________
――――
――――
____________________  ̄ ̄ ̄ ̄ 〉ヽ丶
―――― ,rェェ 、 て∴ )、 <(Д゚;< フ 「とめろっ!!」
==ェo川 ;Д)o そ(∵ ) ⊂〉 ⊃
'´ て し、( / / ゝ
_____――― \ し ⌒''Jー′
____  ̄ ̄ |^| [] [] ロ /
_______________ ――― | .ト、 // ロロ∧
|_.|ヽ′ レ´ r'´/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
.
- 262 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 17:59:15 ID:b.S2drZM0
-
( ∵)n (∴ )
d l ;Д;)て「―――あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ああああああああああああッ!!」 ズッ
<_フ;メ−゚)フ「逃がすな!」
)))o川 ;Д;)o「どけ、どけ!! どけえええええええええええ!!!」 グググ…
(;∵))) ズズ…
(;∴))) ググ…
<_フ;メД゚)フ「班長! 手じょ―――」
. . . . . . . . . . .
: :
: . . . . . . . . . :
<_フ;メД゚)フ「―――どこ行った!! クソ!!」
.
- 263 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:00:03 ID:b.S2drZM0
-
(( o川 ;Д;)o ))「―――ガアアアアアアアアアアアアッ!!!」 ブルンブルン
≡(∵;) キャー
≡(∴;) ワー
<_フ;メД゚)フ「あ゛!」
o(Д; 川o≡≡≡「あああああああああああああああああああああ!!」 シュッ
<(Д゚;<_フ「くそッ!」
<(Д゚;<_フ o O(――― いま逃がしたら――――ッ!!)
.
- 264 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:00:43 ID:b.S2drZM0
-
lw´‐ _‐ノv「――捕まえたぞ!」 ガッ
o川 ;Д;)o ))「 ッ ! 」
<(−゚;<_フ「――! 班長!」
o川 ;Д;)o「うッ うそ!! “誰もいなかったはず” なのに!!」
lw´‐ _‐ノv「G並の察知能力でも、私は……捉えられなかったのね」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ……勝機は、ないことはないか」
<(Д゚;<_フ「なァァーーに言ってんスか! さっさと手錠―――」
lw´‐ _‐ノv「いやー、ごめんね」
lw´‐ _‐ノv「いま、ぶつかった瞬間に “とられた” 」
<(−゚;<_フ「 ッ―――!?」
.
- 265 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:01:27 ID:b.S2drZM0
-
((o川 ;Д;)o))「は、はなせぇ!!」 ジタバタ
(( (#∵) )) =3
(( (#∴) )) =3
lw´‐ _‐ノv o O(ゴースト二体と力を合わせて、やっと拘束できるのか……
. 間違いない。 確実に “進化” しているね、この子)
<_フ;メ−゚)フ「と、とられたァァ!?」
lw´‐ _‐ノv「 『この輪っかを付けられたら牢獄に入れられる』 ……」
lw´‐ _‐ノv「もう、そいつを “学習” したみたい」
<_フ;メ−゚)フ「じゃ、じゃあオレの手錠―――」
≡o川 ;Д;)o「 カ゛ ッ !!」
.
- 266 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:02:09 ID:b.S2drZM0
-
<_フ;メД゚)フ彡「 ゲッ!! 」 サッ
<_フ;メД゚)フ o O(―――やられた! オレもとられた!)
o川 ;Д;)o⊃≡0+o「こんなもの、いらない!!」 シュッ
lw´‐ _‐ノv「!」
(;∵))) ググ…
(;∴))) ゴゴ…
. lw´‐ _‐ノv:;「エクスト、ほかの霊はっ」
<_フ;メ−゚)フ「いま交信してるんスけど応答なし! 地縛霊も浮遊霊も近くにいない!」
:; lw´‐ _‐ノv,:「応援はっ」
<_フ;メД゚)フ「ンな連絡なし!」
: lw´;‐ _‐ノv ::「…………ふむ」
<_フ;メД゚)フ「どーするんスか!」
:; lw´‐ _‐ノv :.:「……エクスト、ゼアフォーと代わるのです」
<_フ;メ−゚)フ「え…?」
.
- 267 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:02:54 ID:b.S2drZM0
-
: lw´‐ _‐ノv;:「ゼアフォーを遣いにだして、応援を、呼んで……もらう」 グッ
<_フ;メー゚)フ「ンなことしてる間に逃げられ―――」
:;lw´;‐ _‐ノv'; 「三人でこの子をがんじ搦めにする! 力を貸しなさい!」 ギュゥ…
<_フ;メД゚)フ「オレ自身は戦闘員じゃねえし! そ、それにさっきのツー戦でもう体力残ってねえよ!」
;: lw´;‐ _‐ノv「目がえぐられたくらいで減る体力があるか!」 グググ…
<_フ;メД゚)フ「く、くらいって……」
:;o川 ;゚−;)o;:「ギ………!」 グググ…
(( lw´;‐ _‐ノv「……まずい。 “適応してきた” よ……!」 ググ
<_フ;メД゚)フ「!」
(( lw´;‐ _‐ノv「はやく!」 グ…
<_フ;メ−゚)フ「………〜〜〜!」
.
- 268 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:03:38 ID:b.S2drZM0
-
:; lw´;‐ _‐ノv ;:「もう、抜けられ………」 ググ…
<_フ;メД゚)フ「〜〜〜〜〜クソ! イチかバチかだ!」
<_フ;メД゚)フ「代われ、ゼアフォー! 行ってこい!!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
) し,
て (
_.. -'"´ )〆⌒ \ ――――‐‐‐‐‐------- ,_________
... -‐''"´ ,,. 'ー ..,,,゙゙゙''''―- ....,,_,  ̄ ̄
,/ 、 | ,、.`゙'''ー ..,,,_ `゙゙'''''―- ..,,,,_ ー--- .___
./ 、 .|'. `''ー .._ . `゙'''ー-..,,,_ `゙゙'''''― ....,,_,
/ ./ ,i" .| ':, ..,..`''ー 、、 `゙''''ー ..,,_ ´゙゙''''―- ..,,,,_
,/ / / / ,! ,! .! .ヽ.| \ ゙''-、 `''ー..,、`゙'ー 、、 .`゙'''ー- ..,,_ `゙゙''''―
″ . / /゛,i′ .,! ! . ! .、 .l l〉 :::: \ `'-、. ゙ `゙'''ー- ..,,、
/ ./ / l .,! l V :::::::::丶 >  ̄ ̄ ` ' < _,.、 − 、 `゙゙'''ー ..,,、
./ ./ / l .,! l. V ::::::::::`丶:.., , ' ´ ` .、 '.,
/. .,i′/ ! ! ! V :::::::::::::::::::';' ヽ i
./ / / ! ! │ ! V ● V /
./ / .l .,! .! ! l . \ l- <
/ .i′ .! i \! \ U ● .l
./ .,! ∠二> ,.イ i. ヽ ● /
i! ∠二> /_/ ,イ二.7 ,イ,イ ,イ. ヘ t u ./
.l′ // _/ム_ レレ //.. ヽ、 i、 , <
,i' . // '──‐' . /' `ー 、,_ ノ `' ー ‐ '  ̄
|/  ̄
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.
- 269 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:04:19 ID:b.S2drZM0
-
≡o川 ;゚Д;)o「がッ!!」
<_フ;メД゚)フ「逃がすか!!」 ガシッ
∧
o川 ;゚Д)o「――――v―′ ー――w―― ッ!!」 ジタバタ
;: lw´;‐ _‐ノv::「……あのねぇ、こっちも戦闘員じゃあないんだからね……」
:; <_フ;メД゚)フ; .「ちょッ、チカラ緩めないでください!」
(( lw´;‐ _‐ノv「……違う」
(( lw´;‐ _‐ノv「 “強く” なってるのさ…この子が…ひとりでに…っ!」
(( <_フ;メД゚)フ「なッ……」
,, ''o川 ;゚Д)o「離せ………っ!」 グイグイ…
((..lw´;‐ _‐ノv「これなら……連行はベルベット一人に任せとけば……ッ!」 ググ…
((.;:<_フ;メ−゚)フ「ごォーたごた言っても後の祭りッス! いまは、目の前の……」 ググ…
((_(_ ;: <_フ;メД゚)フ「わ、わ……! ヤベエ!」 ググググ…!!
(_( :; lw´;‐ _‐ノv「踏ん張っ……、……クッ!」 ググ…ッ
(_(_... o川* ;゚Д)o「 はアッ!!! 」
.
- 270 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:05:15 ID:b.S2drZM0
-
/ルヾ 、、ヽ
リ. 、 ;w l し ( ∵)っ
て"W"`し'( / ノ⊃
) ル' i レ ;’ ノ从ノヽ
| ' ’ < 〉 メД)フ
丶 | / / ⊂そ 7 ⊃
\、ノし;// ) \
―−= て___ (_ ノ\_ ) ‐- ._
ゝ、 (´ ̄ ̄ __-
// Y⌒`\ .r'イ`ヽ-< `¨ヽヽ `' ー- 、 _
' / . l. .〉-/ /: :: :ヽ__ // , -―..、
.l 〈 !: :: :: :: : : :`ヽ , -‐': : ̄.`ヽ、 メ;:-┬-、:.\
l. `ヽ、__: : : : : :ヽ/. : : : : : : : : : . V;::o) ヽ; ':,
l. .メ_//: : : : : : : : : : ';(;::o) ./:.:j
.l (o;;:)ィ/.:/.:/.;: : :;イ: : l: : i: :l^´ /:.:/
l. /.;:(o::;/i/.:/.:/レレ .|:./j儿jヘ!⌒ヽ、__/;/
l. ,/:;:'. ^ー,//| l弋j_>レ f_jノj.}'ヽ /7¨ヽr、
l. ,;':;/ .く_ . _リヽ、 _'_ ノ リ/zーV/:.:.:r=-ヽ
l. /.;/ /: :了 .j二ニ彡〈. 〉:::::`'l/〈_/ノj〉
'./;:' l: : : :ヽ::::/ニニニニ}}. /:::::/ `¨¨´
/;:' |: : : : : V,ニニ―-、_l{ 〈:::::/
. /;: ' l. ヽ: : :/ }ヽヾ{ノ
__ -‐''.:イ .l 丶{ /-―- ノ ,ヘ
 ̄ ̄ l. 人,/三三ミ,//_l
/  ̄ ̄ ̄ / .__ l . lヽ/二ニニミ// ,-‐_l
. /_/ ̄/ /// 7 l. V ̄ ̄/`Vヽ// l
匚 ./i/i/ ∧∧ ,ヘ. .l. /:.:.:.:.:./:.:/ ヘ_-―l
/ ./ l /l / / ./ l /:.:.:.:.:./:.:/ l二二-l
. / ./ /./ 'i. /:.:.:.:.:./:.:/ rl二二ニ|
 ̄  ̄ .l .,':.:.:.:.:./:.:/ | {l<二_|
l l:.:.:.:.:ノ:.:.〉 | ヽ___j
、. r':.:.r':.:.:.( ヽ_ー‐'
\、. ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.〕
_ ゞ、_ ヽ__/
 ̄) {
-=''''^ヽ \_
/⌒) ¨=ー-。.、
.
- 271 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:05:57 ID:b.S2drZM0
-
≡≡≡o川 ; ゚Д)o o O(いまのうち―――ッ!!)
<_フ;メД゚)フ「 ―――――ッ!!」
lw´;‐ _‐ノv「 ッ ―――― 」
.
- 272 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:06:43 ID:b.S2drZM0
-
.., ''ソ゛ l l ――――
゛ l゙ ll ll . = ニニ ―――
.! ll . ll, .: ;ヘヾヽ―――‐
ヽ ll . ll .: (゚−゚;川o  ̄ ̄ ̄ ̄
.`'-、、 .ll . ll :. プ〉,、 ヾゝリ ___
`''ー ..,,_ ll . ll, :. レ `'ヽ7 _,,,.. .、、 ---
´゙'''ー ..,_ . ll ll, . _____ii;;;;;;ニ二......、
.,,_. : =i i ,,、 ,゙,゙;;;;;;;;;; ll ll '''''''''''''''''''''''''''"
.`゙''''〜 .`''ー ..,,,,,____ .__ .`゙゙''''〜 ll l! ー''''''''三゙゙..........---;;;;=' ._,,..
'''ー ..,,,_  ̄ ̄ ゙゙゙゙̄^.ll l! .,,,,,,...... -―''''"´ . --l∋´
¬――ー`-′ .ll ll _,,.. -‐''"゛
`゙"'''―- ....,,,_ `゙`-`-二,゙" ll ll -¬''"´ .__,,,,,,,_,,,,...
'―-- 、..,,,,_、 .  ̄''- ..,,_、 ."ll ll .-―ー¬''''゙゙゙ ̄´゛
 ̄ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄'''''゙゙“''' ll ll .、 ヽ \
、 .ll ,.,-=-, ll l. '、 ヽ . ..,
/ . ./ ./ ll | i. ll. ヽ ヽ .ヽ. \ \
/ / / i'~\l | | .ll .l. .、 ヽ. \.\
/ ./ 、 ,/./ | ヽ !l |. _ .l. ヽ .ヽ .\ ヽ.
″ ./ / ./ ,i′ ヽ, ヽ | | ,/~ .ヽ..l. .ヽ .ヽ ヽ.
/ / ./ / llヽ ヽ i | / ノ . l ヽ ヽ .゙‐
'" ./ ,/ / .、 ll ヽ, ヽ | | / ,/l l ヽ ヽ ヽ.
./ ./ ./ / l'|},. ヽ.. !、- l' | / ./リ|ト.l, ヽ .ヽ .ヽ
./ ./ ./ ./ 巛〃 !、 ゛ !、 /j!、,,/ _, ,./l.l.!|″ l . l. ..ヽ
./ / ./ リl゙i| // ,,/ , ' ,/l ||l, l l l .ヽ
/ ./ ./ ` l,/. !、 \___ .l, ...l, .ヽ
../ / / .,,/ ;:;;:-~  ̄ ̄`ヽ. ..l, ゙‐
" ./ / ,,,,,=~ _ソ___,,,、、ノ .l,
../ ,/'~^^ ̄ _ ~| ̄ ̄| .l ヽ
′ i _ 〈 i l .l .l. ヽ
/~゛-──`~  ̄\.〉 ヘli l ! .l, l,
`〉 ヘ
.′ ヘ
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- 273 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:07:35 ID:b.S2drZM0
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ヽ ̄ ̄ ̄ ヽ--- ニニ=− ィ´ =---z >'´
\ `` ヽ、 < >- __
ー=ニ__ > ィ´ ハ `ー-----≧ ``ー-z_
>'´ // ! \ iト、  ̄ ̄ ̄ /
/ /´ ,: | i | i >-Vム_ ヽ γ ヽ、 _>'´
ー─ フ , 7i | }, i∨',/x, r-、',`ヾム \  ̄リ 〃:Y∨ `ヽ、_
∠_,. ィ' { 7 i:||zx|ヽム ヽiヾ { Y リ ``ヽ、|.| tN::i ∨_,.、ェ=三三三ニ=ェェ
/ ! ,i Vトi{Yヽ ゝ' ,.t′ Vi rェ';≦三三三三三三三三三
V,' i|ヾハ 乂! ,:  ̄ u. .り,;≦三三三三三三三三三三三
ヾ iと='t' u_≦三三三三三三三三三三三三三
_,.ェェェl _,r'"⌒'、 :<ニ三三三三三三三三三三三三三三
ェ=ンニ三三三三ヽ ー’ r'´ _,ゝ u .>三三三三三三三三三三干三入
イ三三三三三三三三ニ`ヽ ヽ,_、y'´ ..イ::::::::::::`''<三三三三三干三三三三三
</三三三三三三三三三三ニ`ヽ <::: `-三ェエニ三三三三三三三
>三三三三三三三三三三三ニ> ´ヘ x<リli三三三三三三三三三
`''<三三三三三三三三三三三三i x< ∧三三三三三三三三三
`''<三三三三三三三三>':イ / .il三三三三三三三三三三
.`''<三三三三>'´< / .il三三三三三三三三三三ニ
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- 274 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:08:23 ID:b.S2drZM0
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/:::::::::::::::::::::::::〃/ヽ:::::::::::::::/::/ \/ l::l:::::::/ l::::::l、:.
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::/ ヽ ∨//l:ハ、:::::,// l::| /:::::イ/
´ 、 l V// {/ 、::. l::!,/::::://
\.////,\ |:/::/
´ / /\/// , \ .// '
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- 275 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:09:08 ID:b.S2drZM0
-
「 待 た せ た な 」
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- 276 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:09:51 ID:b.S2drZM0
-
__, -―‐ミ、 __
,イi ヽ、 ll ヽハ ヽ
7.〃ハ li l! i l ヽ
/ , i! l .ハ,l l l lil ハ
イ./|从リ ヽl .〃`i | |
.リ .レ'` ,.-| . //r,.イ ハノ
,' ,i .ハ ∠/ イ// l! ,リ/
.i, 〃! .\__,'./,// lイ、_
.l| |! ' /イ,.ィ:::::::ゝ'\
| | /...::::://l:::/:::::ハ
ヽ! .,.'ニ=:::::::: ̄::`:/'.:::::,::::',
//l:::::::::::::::::::::::::l::::/:;'::::;.i
;:::`´:::::::::::::::/l:::::::l//‐、!
─────────────────────────────────────
] ィ ッ
幽 霊 の お か げ で 、 間 一 髪 だ っ た ぜ
─────────────────────────────────────
/ ./.:/l::::::::::::::::::::::::::::/ ', ',
_ ./ ,.イ::::`'::::::::::::::::ト、_:;' ヽ. '.,、
丶_r'´ r /!/.:::彡:::::::::::::::: ̄ ̄:〉 ', .>.-―― 、__
〈.| ム ( ..ノ.:::::/ イ__::::::::::::{ ', ′ _ _,ィ 、__ノ
| ./⌒ . /.::://´ ィi! `ト、:::l V 、ー―'´ l
レ′ .|:イl'´/ィ \__,ノ |/ i } ,.' 〉
| . ,| イ´ ̄ | . l |__.'__ ,ィ ,ィ l
|ニミ、、{ | l /./ ,イ ./ | |
|ヽ、`.| .l l .l.イ .// / l′|
| ` ! ' .,' し'/ / . | |
| l ′ `´ ヽ.ノ
| | ,'
| | ′
| | ,
.
- 277 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:10:36 ID:b.S2drZM0
-
<_フ;メー゚)フ「ッ!!」
o川 ; ゚Д)o「 !?」
lw´‐ _‐ノv「………お前は………」
.
- 278 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:11:21 ID:b.S2drZM0
-
、_
( ゚∀゚;)
/〉 n,ゝ
〈/ \
し⌒`J
<_フ;メー゚)フ「―――― ジョルジュ!!」
_
( ;゚∀゚)「 《ワンショット・レールガン》 だ! 俺も混ぜやがれ!!」
.
- 279 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:12:01 ID:b.S2drZM0
-
──┐
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| |:::::::::|:::::: | |:| "'i
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| |:::::::::|:::: | |:| | | ::/
| |:::::::::|:: | |:| | | :/
| |:::::::::|:: | |:| | |
ト . |:::::::::|:: | |:| | | /
l `! ´, `l | |:| | | /
_,..、-''" ¨` ´ ` . | |:| | | //
ζ(゚−゚;ζ「じゃあ、二人は捕まえたのね!?」
(;´^ω^)「そ、そういうことになる……んだろう、ね…?」
ζ(゚Д゚;ζ「聞かないでバカ!」
.
- 280 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:12:49 ID:b.S2drZM0
-
(;´・ω・)「と、とにかく、だ!」
(;´・ω・)「ロマネスクは厳重警備の上で監視している。
ツーも、きつく拘束させてある。 残り四人、だ」
ζ(゚−゚;ζ「シューちゃんから、今はゴキブリを相手にしてるって聞いたけど……」
(;´・ω・)「時間はかかるだろうが……逆に言えば、時間さえかければ確保はまあできるだろう」
(;´-ω-)「ただ、問題が……」
ζ(゚−゚;ζ「問題?」
( ;´゚ω゚)「 “ほかの三人が表立って動いてくれない” んだよ!」
( ;´゚ω゚)「表に出て暴れてくれないと、逮捕のしようがない!」
.
- 281 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:13:29 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚;ζ「……」
( ;´゚ω゚)「 《ダ・カーポ》 と 《アンチェイン・ボディ》 はまだいいとして、だ」
( ;´゚ω゚)「 《ハニー・ホーネット》 ! こいつだけは、優先して捕まえないとだめだ!」
( ;´゚ω゚)「ヤツは、裏で暗躍するのが本業の 『殺し屋』 だぞ!」
ζ(゚−゚;ζ「………」
(;´・ω・)「そっちの報道規制は、どうなってる?」
ζ(゚−゚;ζ「………いちおう押さえちゃあいるけど……もう、まずいかもね」
ζ(゚−゚;ζ「ツーの残した爪あとが、あまりにも大きすぎて……」
ζ(゚−゚;ζ「アラマキのおじさまが協力してくれてるのが、大きいわね」
(;´^ω^)「あ、あのジジィが生きててよかった……」
ζ(゚−゚;ζ「でも、だからこその問題があるのよ」
(;´・ω・)「え?」
.
- 282 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:14:10 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚;ζ「本来対応するべきはずの、モララーがいない」
ζ(゚−゚;ζ「それが、報道陣にも、国家内部のほうにも、重く響いているわ」
(;´・ω・)「ッ!」
ζ(゚−゚;ζ「サイアク、 《ハニー・ホーネット》 は国際指名手配に出すとして……」
ζ(゚−゚;ζ「いまは、なによりもまず、モララーを取り返さないと!」
ζ(゚−゚;ζ「国が混乱して、最悪、崩壊―――」
( ;´゚'ω゚)「え、えええ、エンギの悪いことは言わんでくれ!!」
ζ(゚−゚;ζ「でも―――」
TELLL....
TELLL....
(´゚'ω゚'`)「ギエアアアアアアアアアアア!!!」
ζ(゚−゚;ζ「ここはあなたのおたくじゃないわ。 落ち着いて」
(;´・ω・)「ハッ…」
.
- 283 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:14:50 ID:b.S2drZM0
-
ガチャ
【ζ(゚−゚;ζ「もしもし、アタシよ」
【ζ(゚−゚;ζ「事件? 悪いけど、今はそれどころじゃ――」
【ζ(゚−゚;ζ
【ζ(゚−゚;ζ「………なんだって……?」
( ;´゚'ω゚)「……?」
【ζ(゚−゚;ζ「でも、いまはもう【ゼロ級】のみんなは……」
【ζ(゚−゚;ζ「………もう! とりあえず、追跡だけは怠らないで! 見失ったらクビだから!」
】cζ(゚−゚;ζ ガチャン
.
- 284 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:16:28 ID:b.S2drZM0
-
( ;´゚'ω゚)「………コンドハナンデスカ……?」
ζ(゚−゚;ζ「………出た」
( ;´゚'ω゚)「!? なにが!?」
ζ(゚−゚;ζ「フェイナーっていう医者、知ってる?」
(;´・ω-)「な、なんだ急に……」
ζ(゚−゚;ζ「その男が、肉片になって発見されたんだけど……」
(;´・ω・)「……あのね、こっちは今、帝国規模の話を――」
ζ(゚−゚;ζ「アタシらの業界じゃあ、特別な意味を持つ名なのよ? 知らない?」
(;´・ω・)「…? フェイナー、フェイナー……」
(;´-ω-)「…………、」
( ;´゚ω゚)「……――――あっ!!」
ζ(゚−゚;ζ「そう。 《アンチェイン・ボディ》 よ」
.
- 285 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:17:08 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚;ζ「生まれながらにして畸形嚢種を患った、男」
ζ(゚−゚;ζ「でも、そこに異常が発生して……【ゼロ級】の難病となった」
ζ(゚−゚;ζ「それを治そうとして、でも失敗した医者、そいつが、フェイナー」
ζ(゚−゚;ζ「………このとき、治療を受けていたのが、オトジャ=フーン」
ζ(゚−゚;ζ「ただの手術の失敗――で、とどまらなかった」
ζ(゚−゚;ζ「同一の思考と同一の肉体を持つ男」
ζ(゚−゚;ζ「そこから、畸形嚢種として生まれたもう一人の男が……」
「 “ 分 離 ” し た 」
.
- 286 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:17:48 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚Д゚';ζ「―――ッ!?」
(゚ω゚'`; ) 彡 「 !!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヘ .、 ,: 7 \ . | !
V.丶 /.::/ \ . | !
r'ハヘ. V \_, -―- ,、/ .::/ ∧,,∧ \ ..| !
.ζ;゚Д゚)ζ V ′_ェニニェ_ ` ; / (´゚ω゚`;) \ | !
てリ' ト'´ .,〉 ニ三三三ニ Y て〉`'’´ ,⊃ \|_|_
ノ _,、_ゝ .l' ニ三三三三ニ. 'l / ∧
し⌒'J .|. ニ三三=三ニ | し'⌒`J
l .ニ三三ニ . i'
V  ̄ ̄ /_
< ̄ ̄ ̄"' ー―――,´
,、 >- 、, ___ /_
<´ `' 、
/ ≧ 〈 ` ' ー- 、.,_ _
/ .:::リ .:...:::::..:ヽ .ヘ  ̄"
/ ..::::/ ....::::: ::.:::::::..:..ヾ l| .......::::::::
/ ..::/ハ ..::::::::::. .::: :: ト 、.,__ :::::::::::::.....
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.
- 287 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:18:29 ID:b.S2drZM0
-
( _> )「そして、気が狂ったその患者は、殺人鬼にはや変わり……」
( ´_>`)「………呼ばれた気がしたのでね、来ちまったよ」
.
- 288 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:19:11 ID:b.S2drZM0
-
( ;´゚'ω゚)≡「ぎゃ、ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
ζ(゚Д゚';ζ「!!!?!?!?」
( ´_>`)「そこまで露骨に怯えるなよ」
( ´_>`)「前まで、おたくの独房にぶち込まれていた男なんだぜ?」
( ´_>`)「むしろ、俺を追い返しかねない態度でも見せてくれよ」
ζ(゚Д゚';ζ「な……なんで!? なんで!!?」
ζ(゚Д゚';ζ「アンタは、ろ……路地裏で、確認されて……」
ζ(゚Д゚'*ζ「そのまま、監視も、つけさせたの……に!」
( ´_>`)「………はぁ。 デレシアさんよ、そいつァないんじゃないのか?」
ζ(゚−゚';ζ「エ……?」
.
- 289 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:19:53 ID:b.S2drZM0
-
( ´_>`)「俺を、誰だと思ってるんだ?」
( ´_>`)「誰が呼んだか、 《アンチェイン・ボディ》 ……」
( ´_>`)「言ったら、強欲と謙虚を併せ持つ男なわけよ」
ζ(゚−゚';ζ「…………ど、どういう……意味、かしら……?」
( ´_>`)「おたくらが監視していた、とか言う俺」
( ´_>`)「そいつが、 “ほんとうに俺だ” と、よく言えるなあってことさ」
ζ(゚−゚';ζ「…?」
( ;´゚'ω゚)「…………! ま……まさか」
( ;´゚'ω゚)「お前が “監視させた” 男は――――」
( ´_>`)「俺の “兄” さ」
.
- 290 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:20:34 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚';ζ「あっ――!」
( ´_>`)「オトジャ=フーンに、兄なんていない。 そいつは、警察局でも確かとなっているデータだ」
コ ッ チ
( ´_>`)「でも……あくまで【ゼロ級】の分野として話を進めるなら、違ってくるよな?」
( ´_>`)「……デレシアさんよ。 さっきの話の続き、聞かせてくれや」
ζ(゚−゚';ζ「……っ!」
( ´_>`)「 “俺” っつー【ゼロ級】が、いったいどう認識されているのか。 非常に、興味深い」
ζ(゚−゚';ζ「…………」
( ´_>`)「俺はいまなかなかに上機嫌なのだが……だからこそ、機嫌を損ないたくない」
( ´_>`)「……俺の言っている意味、わかるか?」
ζ(゚−゚';ζ「…!」
( ;´゚'ω゚)「い、言え! いや、言ってください! 僕も続きが気になります!」
ζ(゚−゚';ζ「………え、……ええ。 いいわ」
ζ(゚−゚';ζ「手術に失敗したまではただの不幸だった……でも。
オトジャ=フーンの場合、それはただの不幸じゃあとどまらなくなった」
ζ(゚−゚';ζ「 “ただの畸形嚢種としての存在だった兄に意思が宿った” のよ」
.
- 291 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:21:14 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚';ζ「結果、 “一人で二人” という、【ゼロ級】としても人間としても異色な存在ができあがった」
ζ(゚−゚';ζ「オトジャ=フーン、あなたは、まったく同じ容姿と思考を持っている兄を
自在に “呼び出す” ことができるようになったわ。
それも…… “自身の体内から” ね」
ζ(゚−゚';ζ「それが―――【ゼロ級】の奇病、 《アンチェイン・ボディ》 」
┏━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃. ∧_∧ . ┃オトジャ=フーン。 【ゼロ級】死刑囚の一人。 ┃
┃ (´<_` ) .┃畸形嚢種が分離して一個人になる【ゼロ級】の奇病を持つ。 ┃
┃ / / .〈ヽ.┃猟奇殺人をして死刑に。 またの名を 《アンチェイン・ボディ》 。 ┃
┗━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.
- 292 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:21:55 ID:b.S2drZM0
-
( ´_>`)「……」
ζ(゚−゚';ζ「アンタに監視をつけたとき、ひとまずほっとしたのよ。
暴れる気配がなかったから、安全に再逮捕ができそうだ、って……」
ζ(゚−゚';ζ「でも、まさか、その隙を突かれるなんて、思っちゃいなかったわ。
まだ “分離” してない、と思っていたこっちの負けだった、ということかしら……?」
( ´_>`)「……ああ、そうだな。 おたくらの、負けだ」
( ´_>`)「ここに忍び込むのは、簡単だった。 もっとも、争いごとがなかったとは言えないがね」
( ´_>`)「で、仕上げは、おたくら……」
( ;´゚'ω゚)「ま、待ってくれ!」
( ´_>`)”
( ;´゚'ω゚)「せめて、 “誰が” 今回の計画を、持ち出したのか!!」
( ;´゚'ω゚)「そいつを、教えてくれ!」
.
- 293 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:22:52 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚';ζ o O(この窮地になに言ってんのよ!)
( ´_>`)「無理だ」
( ;´゚'ω゚)「め、冥土の土産だと思って―――」
( ´_>`)「 “わからないこと” を言えるはずもないだろうに」
( ;´゚'ω゚)「――――え?」
ζ(゚−゚';ζ「わからな、い?」
( ´_>`)「先に言ってやろう。 俺を独房から出したのは、 《ヒーロー・オブ・ナイトメア》 だ」
(;´・ω・)「な………なに!? 外の人間じゃあないのか!?」
( ´_>`)「俺は、なにも聞かされちゃあいない。 ただ、独房から外に出る機会をくれたのさ」
( ´_>`)「たった一つの条件、 “帝国の御三家を殺せ” を快諾するもとで、ね」
.
- 294 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:23:32 ID:b.S2drZM0
-
ζ(゚−゚';ζ「!!!」
( ´_>`)「俺は、別に独房から一瞬でも外に出られるのであれば、なんだってよかったぜ」
( ´_>`)「なんたって、この命に換えてでも殺してやりたかったあの医者と、会うことができたんだから」
(;´^ω^)「よ、よかったじゃないか〜……。 ぼ、僕もね、あのフェイナーとかいう医者はヤブだと―――」
( ´_>`)「……殺されてえのか」
( ;´゚'ω゚)「ごめんなっさああああああああああああい!!!!」
( ´_>`)「………」
ζ(゚−゚';ζ o O(もう! 時間稼ぎならちゃんとやってよ!!)
( ;´゚'ω゚) o O(助けてトソォォーーーーーン!!)
.
- 295 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:24:14 ID:b.S2drZM0
-
( ´_>`)「ほんとうは、あの医者さえ殺せたら、
もう今すぐにでも死刑カッ喰らったってかまわねえのよ」
(;´^ω^)「! だ、だったら今すぐ手配―――」
( ´_>`)「……………そうか、」
( ;´゚'ω゚)「―――アアアアアアアア! うそ! うそです!」
( ´_>`)「どうも、おたくらは俺に機嫌を損ねてもらいたいらしい」
:( ;´゚'ω゚):「め、め、め、め、め、メッソウもない!!」
( ´_>`)「別に、いいんだぜ。 そっちが、その気なら」
...( ´_>`)「もっと、聞きたい話はあったのだが……な」 スタスタ
ζ(゚−゚';ζ o O(ちょ、ショボン! なんとか言って!)
(´;ω;`)「だじゅげでぇぇ〜〜〜〜〜〜〜」
ζ( ワ ';ζ o O(あ、終わった……)
.
- 296 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:24:55 ID:b.S2drZM0
-
「――――間に合った!!!」
.
- 297 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:25:35 ID:b.S2drZM0
-
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≦:::::::::::::::::::::::::r‐'´////,ヽ:::::::::::::::::::::::::V ////∧V/∧
V:::::::::::::::::::::::::::V///////∧r-―'7 :::::::V ////∧V/∧
V:::::::::::::::::::::::::::V//_;、r;'´_ィ´7/ ::::::::::::V ////∧V/∧
V:::::::::::::::::::::::::ナ'´_;、r'´illlllllliゝ ::::::::::::::::::V ////∧V/∧
V::::::::::::::::::/_;r'´ll/レ′ヽ;illリ:::::::::::::::::::::::V ////∧V/∧
V::::::::::∠_ェエヽll/:::i_::.. /、!::::::::::::::::::::::::V ////∧V/∧
V:::::::::::::::ノ圭圭ゞ、_ノi.l圭圭=_、 :::::::V ////∧V/∧
V::::::<圭圭圭l i!ーャl l圭圭圭lソiヽ :::::::V ////∧V/∧
V::;::≦圭圭圭l , リ l圭圭圭〈::ヽ r‐、_:V ////∧V/∧
≦llllリ圭圭圭ニl r_,/ l圭圭圭 .';::::i }::::}{;;;;lヾ;、.//∧V/∧
≦llllllllllll/圭圭圭ニl¨>ー< 'l圭圭圭/lll::::`:::::ヽ:::lr-、.///∧V/∧
.≦lllllllllllllllllll/圭圭圭圭ニl / l lヽ.l圭圭/llllll,}:::::、::::::::::ヽノ ..///∧V/∧
≦lllllllllllllllllllllllllllllハ圭圭圭圭ニV_ノl .ソl圭圭く:_:_:::::::::ヽ;:::::::ノllllリ////∧V/∧
.≦llilll!lllllllllllllllllllll」< ヾi圭圭圭圭ヾ l /圭圭圭ニhヽ-、::::/lllノ ../////∧V/∧
≦lllllllllllllllllllliillllll」<´ ゝ圭圭圭圭〉';ノ圭圭圭圭圭ヾilllllli;<:::::V /////∧V/∧
lllllllllllllllllllllllllllllllll<´ ナ´圭圭≧i;圭//圭圭圭圭≦n、.,_ :::::::::::::::::::V /////∧V/∧
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.
- 298 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:26:16 ID:b.S2drZM0
-
≡【+ 】_ゞ) スッ
( ´_>`)≡「……!」 サッ
(・ω・`;)彡「 ! 」
ζ(゚−゚';ζ彡「 ! 」
/ 。゜3「あっさりと侵入されよってからに!!
【ゼロ級】の頭脳はどうしたんじゃあ!!」
.
- 299 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:27:08 ID:b.S2drZM0
-
(´・ω・`)「……………………ご」
(´;ω;`)「御老公ぉぉ〜〜〜〜〜〜!! だずがっだぁぁ〜〜〜〜!」
ζ(゚Д゚';ζ「じ、時間を稼ぐしか方法がなかったのよ!!」
/;,' 3「とにかく、逃げるぞ!」
ζ(゚−゚';ζ「………、……ショボン!」
(´;ω;`)「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ」
(´<_` )「……」
【+ 】ゞ゚)「……」
.
- 300 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:27:49 ID:b.S2drZM0
-
(´<_` )「きたかー、もうちょっとしゃべってたかったんだがな」
【+ 】ゞ゚)「…」
(´<_` )「さすがの俺でも、お前に、それも単体で勝てるとは思えないからお暇するとしよう」
ζ(゚Д゚';ζ「ッ! だめっ! 捕まえて!」
【+ 】ゞ゚:::.... スゥ
(;´^ω^)「で、でた! 霧散化攻撃っ! ロマネスクに圧勝した攻撃ィィ!」
/;。゜3≡「阿呆、逃げるぞ!」 ピュー
(゚ω゚`; )≡「あ、ま、待って!!」 ピュー
.
- 301 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:28:30 ID:b.S2drZM0
-
( ´_>`)「うーん……逃げ損ねたか」
( ´_>`)「でも、まあ、 “目的は果たした” から、よしとしよう」
( _> )「………まったく、人が悪いとはこういうことを言うんだな……」 スゥ…
「……でも、俺は 『人』 じゃないし、よしとするか」
グチャ
.
- 302 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:29:11 ID:b.S2drZM0
-
──┐
━━┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
::::::::: └────────────────────────────────────────────╂──
:::::::::::::::::::::::... ヽ ', / /{ !八 ::.' ... } :/ / :/ .┗━━
::::::::::';:::::::::::::::::...:',:. .', / /i; ∧ }\{ j/ j/ 八 i{ 八
::::::::::::';::::::::::::::::::::..';:. ', / /八{ \\\ u / /}i ハ j}/
';::::::::::::';::::::::::::::::::::::';:. i / /八 ハ {!`T:∧ .,< ̄ ̄ ̄ ヽ U .′ 八 j/
::';::::::::::::';::::::::::::::::::::::i:::. l: / / .ハ } j} i i|/::∧. ._,´ -- ―一 ン /.::::/ {
::::';:::::::::::::i:::::::::::::::::::::l:::: l:. / / j/ 八乂::/::::::::、 ー--- ____ -‐′ . ` .::/ }
:';:::';:::::::::::::l::l:::::::::::::::::l::::. .:l::. ./ / //{i j{ ヽ::::::::::::::.. //.::::/ j{ !
:::i:::::::::';::::::::::lヽ::::::::::::::l::;.. ...:::l:::. / /. / } :八 \:::::::::::个: . / {i::::: j :八 ‘
';:::l'::::::::';:::::::::l::::';::;::-::':l::::::::::::::l::::. / / j/} \ \:::::::i} .` __ .´ j{.:.:.: }.:/| |ハ }
::';:::l::';::::i:';:::::;:-:'::';:::::::::l:!!:::l/ヽ / / ハ ‘,.:.:i} {!____{/ :| | j/
::::';::l:::';::-::':ヽ:l:::::::';::::::::l::::::::::::::l /: ./ / j/ j/{ リ V .7{\{
_::::::, -‐ '"´ ̄ 二プl:::::::::::::l:::: / / / /!/ ∨ }!
::::/ヘ (__,.イ //::l::::::::::::l:::: / / / \{
';:::::::::ヽ ノ::::::: ';l::::::::::::l::::/ / / __,. <.,_ __,.>、__ ___
::';::::::::::、 二二 ノ::::: 'l::::::::::::l-' / ./ / _ノ≧=- _三 三三二ニ======ニ二三三 = _ =-≧
:::::':;::::::::::::::::::::/l〃 l::::::: l__ノ ./ / _,. -<≦三三三≧=‐- =二三 三三 三三 三二==≦ニ≧>≦
_
( ;゚∀゚) o O(………な……なんだ、コイツ……)
_
( ;゚∀゚) o O(速い、強い、なんてモンじゃねえ……)
_ ゼ ロ
( ;゚∀゚) o O( 『異次元』 級じゃねえか……それも、ド級の……)
_
( ;゚∀゚) o O(まさか、こいつを追いかけ回すだけで……)
.
- 303 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:30:14 ID:b.S2drZM0
-
: : : : : r7/!,: : l : /!lヘ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : : : : : :|三三三三:ヽ: r ‐
ヽ-───' ,/l l |! ./ j !l l r'^ーz_,-、 r'三三三三三| |三
──r-、三l `ヽ li / /' l l ! | 三三三| |三三三三三 | |三
三ニ/三了ニl三 l !l, / /! ! !l | 三三三| |三三三三三 | |三
三:/:三Zzヽzヽ :l l / //ヽ、l l _ | 三三三| |三三三三三 | |三
Z/`ヽ、三 ヽ、zヽ/ /'三lヽ,zヽ、 / 7ヽ、 | 三三三l、 ..|三三三三三 | |三
:/三三ヽ、三z:ヽ、三l ィz、三ァ ヽr-──, /!/三/Z/ r-‐、_ |三三三三! |三三三三三 | |三
─r 、Z/:;\ Z zヽ、三ヽヲ ZY'"ヽzヽ三Zヽ,ノ /三/Z/} l 三Zl _,.i j-vh, .|三三三三l7.,_ .::|三三三三三ヲヾ'三
三|Zヽ/三l Z\ t7/Z/7三三lZヾ7三ヽ三Zん'三/Z/7 j三三l ,゙::::::', .|三Zl .|三三三Z!.|三,ヽ,j三三三三三三Z!三
!ソ、_/三Z\三ZVZ:://三三l 三l ヽ三ヘヽ三>-'"Z// .l三三 l r'ヽヾノ'ヽl三三ヽ!三三三 ‐|-三 /l ̄ヘ三三三三i:三
\三ヽ、三Zヽ/ヲ>//三三l三シ Zl 三Zヽ´三ヽ/シ r─-.,__,「三三Zl l::::l' ̄:l::::l三三三三三三ヾl !l三ノ三;l三zヘ..r‐─‐-, 三
:::::ヽ 7三ヽ、三!三V/三ヽ三ノニ l三ヘ 三Zヽ三三`ヽ、三三三三三三Z<-、:-r'_,.ノ三三三三三三,/!.!ll ,.ヽ三:l三Z:ヘ!三z三l :三
::::::::l|;三/ /ヽ/三 Z!三Z:ヽ/ /三 - 、三三ヽ_,. -‐ `l!三三三γ⌒`/`'-z_jヘ-'──'^ヽ三三 r-!,Zl !lZヽZ:l!三三ヽロ!ロロ! /
:::::::::lヽ/Zl三:ヽ三j-へ- , X -‐≪ 三l l三三三三ヽ,/j!-<三/ jl !1ヽ,八.j:::l' , ' 〈三三!t::l r‐'"~ヽヽZヽ三三ヽZ:/::::::
::::::::::>-,ヽ三_l/:::::::::l:::::lZlヽ三三三V,> 、三三三'"^l_,.j_,/ ' ヽ::l l:::l _,. .,-ノ三j^"':::j l::::!:::::::l7三三 ̄ ̄/:::::::/
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─ z _____ _ ,. - ─ - z _ -─ - ─ - 一‐- 、, ...,,::::-─-一γ^ヽ' ̄`' ‐- v , . ; : : : '^ー-z>':::::_,.::::、::!7-ヘ_,- '_
_ , . ィ -z_,. - ──- .,_ _,. -─< , . . . . . .- -───────一 - --...,,_ ─ - z==z ─ - -
-‐─''""~´ ̄_ , .. -─ -========ニ== - -  ̄`~' ー─一 - - - - ──一- - - ‐'" ̄ - , . -‐'"`'ー - ‐'" __
__., -‐''"´ _,. ,. -─< , . . . . . .- -───────一 -──── ─ ─ ‐ - - z .,_
 ̄ _  ̄ " _ ,. _ _ ,. - ─ ─一 ‐- ,  ̄ ̄z= 、 _ _ _ `'ヽz_
z=z_ - , . - r7 __,. -‐'´< _ , .... - ─ - , . -─ '''"~´ ̄ ' " ゙ z=z_,. -=z、 , . : ::
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.
- 304 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:30:58 ID:b.S2drZM0
-
_
( ;゚∀゚) o O(なんだ、この荒れ様………っ!)
_
( ;゚∀゚) o O(それに、いくら、この場の重力をあげても……)
o川 ;゚−)o
_
( ;゚∀゚) o O( “効き目があるのは最初だけ” )
_
( ;゚∀゚) o O(気がつきゃ、あっという間に慣れちまう!)
_
( ;゚∀゚) o O( “厄介さなら【ゼロ級】死刑囚のなかでもトップクラス” ……これほどまでとは……ッッ)
.
- 305 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:31:39 ID:b.S2drZM0
-
lw´;‐ _‐ノv「………」
<_フ;メ−゚)フ「班長! そろそろ気配を消して捕まえてくださいよ!」
lw´;‐ _‐ノv「…………」
<_フ;メ−゚)フ「班長!」
lw´;‐ _‐ノv「………もう、やってるんだよ」
<_フ;メ−゚)フ「…………… え?」
lw´;‐ _‐ノv「やってるのに……感づかれてしまう」
lw´;‐ _‐ノv「【ゼロ級】の気配のなさをも、察するようになっちゃったのさ、この子は」
.
- 306 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:32:21 ID:b.S2drZM0
-
_
( ;゚∀゚)「あ、あなたでも……!?」
<_フ;メД゚)フ「じゃ……じゃあ! “誰がアイツをとらえる” んスか!」
_
( ;゚∀゚)「お、お前じゃねーのかよ! ゴーストを使って、さ!」
o川 ;゚−)o「………」
<_フ;メ−゚)フ「………オレが、対ゴキブリでシィさんかブーンさんがいるっつってんのは知ってっか?」
_
( ;゚∀゚)「あァ?」
<_フ;メ−゚)フ「確かにオレの守護霊で、アイツを押さえ込むことができる」
<_フ;メ−゚)フ「姿の見えない霊の、別次元からの干渉だ。 アイツでも、そうそう抜け出せないのよ」
_
( ;゚∀゚)「だったら、」
<_フ;メ−゚)フ「でも―――」
<_フ;メД゚)フ「 “そもそもスピードで負ける” んだよ、オレの場合……っ!」
.
- 307 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:33:02 ID:b.S2drZM0
-
_
( ;゚∀゚)「……!」
<_フ;メ−゚)フ「だから、スピードで勝つ 《ラピッド・ラビット》 か………」
<_フ;メ−゚)フ「そもそもの動きを止める…… 《プリーズ・フリーズ》 !」
<_フ;メ−゚)フ「……どっちかのチカラを借りねェと、オレは……
こうして、動きを制限させる程度しか、できねェ……!」
_
( ;゚∀゚)「 《プリーズ・フリーズ》 ……ブーンさん、か」
lw´;‐ _‐ノv「なんで、あの子、こっち来てないの」
<_フ;メ−゚)フ「歯医者。 ショージキ、あの人の協力は望み薄ッス」
lw´;‐ _‐ノv「…………くそ」
.,o川 ;゚−)o「…………」 ジリ
.
- 308 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:33:47 ID:b.S2drZM0
-
lw´;‐ _‐ノv「ジョルジュクン。 これ以上、磁場を強められる?」
_
( ;゚∀゚)「き、厳しいっす。 いまン時点で、もう、血管が破裂しそう……だ」
<_フ;メ−゚)フ「いまのうちに、取り押さえないと……」
lw´;‐ _‐ノv「………」
lw´;‐ _‐ノv
スッ
_
( ;゚∀゚)「……? あれ? シュールさん、どこ――」
<_フ;メД゚)フ「シッ! 気配を消したんだ!」 ヒソヒソ
_
( ;゚∀゚)「…っ! よし!」
.
- 309 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:34:31 ID:b.S2drZM0
-
o川 ;゚−)o「………」
o川 ;゚−)o
o川 ;゚−゚)o「―――?」 ピク
≡≡≡o川 ;゚−)o「ッ!」 ダッ
lw´;‐ _ ノv「―――くそッ……!」
_
( ;゚∀゚)「なッ―――!」
<_フ;メД゚)フ「とめろッ!」
.
- 310 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:35:16 ID:b.S2drZM0
-
_ 、.,
( ;゚Д゚)⊃,.、「逃がすか!」 バチ…
<_フ;メД゚)フ「行けッ!!」
≡≡(`∵) ピュー
≡≡(`∴) ピュー
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., 、
, -‐ 、 ノリ ; )
,,, _ _ /. っ .) /‖. '´
 ̄_二ニ==― ー='´ _ < "
.,_'' ‐ '  ̄  ̄ JVし
_.) (
_..-''ン´ ⌒ ., -‐ 、
,..-'" ,r'゛ f )'フ
,..-'" / ; .:::;;r′
_..-'" ./ ュ ∧ /
// .,..-'" / ,!| V
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.../, へ.."''''y-'" |「¨¨ ゙̄''ミュ__// i
< / .,..r'" / `-'" 1
.l ! ,..-'´ / !|
._..|'|゛ / リ
l"''!l、 へ / /,
/゛ ¨l ! / .'
/ l ! _.、 ´ /
/ / / _ -‐´ .:/
/ / ./ _ - ― ' ´ ̄ .:::/
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- 311 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:35:57 ID:b.S2drZM0
-
≡≡o川 ;゚皿)o「――ッ―― 」 グググ…
≡(;`∵) ピュー
≡(;`∴) ピュー
<_フ;メ皿゚)フ「もう……ちょっ………と……ッ!」
_
:( ; ∀゚)⊃:「…………」 プルプル
<_フ;メ皿゚)フ「ど……どうした!」
_
:( ; ∀゚)⊃:「ちょ……っと……キツ………」
_
:::( ; ∀゚):::「―――ぐッ!」 グワン
.
- 312 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:36:43 ID:b.S2drZM0
-
≡≡≡o川 ;゚−)o「―――?」 フワッ
<_フ;メД゚)フ「 ゲッ! 」 フワッ
lw´;‐ _‐ノv「磁場が―――消えた!」 フワッ
≡≡(;∴) ヒュー
≡≡≡(;∵) ヒュー
≡≡≡≡≡≡o川 ;゚ヮ)o「…ッ!」 ドドド…
<_フ;メД゚)フ「―――― ヤベエ!!」
.
- 313 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:38:35 ID:b.S2drZM0
-
「 ほら、言わんこっちゃない 」
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- 314 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:39:21 ID:b.S2drZM0
-
o川;゚Д゚)o))「 ―――― ッ 」 ピタッ
_
( ;゚∀゚)「!」
<_フ;メー゚)フ「この声は……―――ッ!!」
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- 315 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:40:03 ID:b.S2drZM0
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..: ´: : : : : :.`ヽ iイl.:l:从{ 从: : : :i、|ェン:./
<: : : : : : : : : : : : :ヽ |ハi7;j 弋;ア; :|.:リo::)
ー=彡/: :,イ : : : : : : : : : : ' ; ゞヽ _ u.ノVシ′´
/: :{:/,'|/ :}: : }: : : : : : : :} r―个テ≦lハト-;:、
厶イハ//,}.: ハ/_」: : :|/:./.:} 〈 ':; ヽ / ., ヽ
}/} : |//|/ fン} }/:/f):/.:/ `ト、_ .′〈 i 'ー'r,
厶イト./′ `´/:/イ{/.:/. ヾ_`リlll\ V_、 .,.ノ;:\
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_ハハハ./ ./ _. 丶 <;;;;;;;::::::::: ´と、 リ、′
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,ィ/ イ \/`\.′ヽ ..::/ ./ /
厂 ../、 \ \/∧,:′ ./ /
{ 7 / ハ.\ \ ヽ┐ ト i
{. // \∧ .///と"´へ i/,'ゝ、.,_f
〈∨ メ、 ////;:} r、 ヽ\!/////∧
〈 \ .\////└′\}jjjゝ////.∧
\_ ', .\ ノゞ、fj V///∧
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|_ / {\__ノノ}  ̄ ̄ V///∧
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- 316 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:40:43 ID:b.S2drZM0
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:;o川;゚Д゚)o;:「 あ…… あっ……… …ッ! 」
(,//ー)「…………やっぱ、来て、よかった……」
(//−゚)「―――さあ!」
(;//'Д゚)「鬼ごっこのはじまりよ! キュートッ!!」
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- 317 名前:名も無きAAのようです :2013/10/29(火) 18:41:24 ID:b.S2drZM0
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