- 111 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:37:51 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「……」
( ;><)「何してるんですか班長! 至急、南区に!」
lw´‐ _‐ノv「…」
lw´‐ _‐ノv カタカタ
( ;><)「班長!!」
( <●><●>)「まあ、待とうではありませんか」
(><; )「ベルベット君…?」
.
- 112 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:38:34 ID:1bNT1BEw0
-
( <●><●>)「班長はきっと、なにかお考えの上で調べ物をしているのです」
( <●><●>)「一秒でできる無策より、一分でできる対策のほうが強いのはわかってます
か」
( ;><)「わかんないんです!」
( <●><●>)「見ての通り、班長はツー=シャルテリアのデータを調べていらっしゃる」
( <●><●>)「過去の犯行やその有する【ゼロ級】を知らないことには、対策なんて練られ
ない……
それを、班長は言われるまでもなく存じていたのですよ」
( ><)「そ、そんな………」
( <●><●>)「わかりましたか?」
( ><)「し、信じられない……」
( ><)「班長が、まじめに仕事をするなんて!!」
.
- 113 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:39:22 ID:1bNT1BEw0
lw´‐ _‐ノv「マ、だいたいのことは調べ終えた。 ……行こうか」 サッ
( <●><●>)「ハッ」
( ;#) <)「あ、待って!」
lw´‐ _‐ノv「ほかにも脱獄囚は多いみたいだけど……
そいつらは、ほかの人に任せるとしましょう」
(> (#; )「ぽ、ぽぽちゃん! 行くよ!」
∧∧
≡( *'ω')「ぽ!」 ダッ
.
- 114 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:40:02 ID:1bNT1BEw0
-
( ´W`)「ほう……煙たく」 キュッキュ
っ~Ud”
( "ゞ)「そうなんだよ。 こう、ぶわっと! 煙が広がってさ」
( ´W`)「今時爆破テロだなんて、珍しいですな……」 キュッキュ
っ~Ud”
( "ゞ)「物騒だとも言えるけどな、その分」
( ´W`)「いや、最近が静かすぎた、だけなのかもしれませんよ」 キュッキュ
っ~Ud”
( "ゞ)「静かすぎた?」
.
- 115 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:40:45 ID:1bNT1BEw0
-
( ´W`)っU「ほら……あれは、二、三年前だったでしょうか」 コト
( ´W`)「ハイジャックや自爆テロを繰り返して荒稼ぎしていた悪党がいたでしょう」
( "ゞ)「ああ……いたっけな、そんなヤツ。 そういや、逮捕されたんだっけ?」
( ´W`)「はい。 もう、即刻死刑判決が下されたようで」
( "ゞ)「懐かしいな」
( ´W`)「彼女も、相当な悪党でしたからねえ……」
( "ゞ)「でも、オレ、未だに不思議でしかたないんだけど、」
( ´W`)「不思議?」
( "ゞ)「飛行機はほら、最近、セキュリティーが厳重になってんじゃん。
爆発物はおろか、ライターすら持ち込めないってウワサだぜ」
( ´W`)「ですね」
( "ゞ)「でもそいつは、ハイジャックをやすやすとこなしてみせてたじゃんか。
どうやって、機械の目を潜り抜けたんだろうな?」
( ´W`)「………これは、ただのウワサなんですが……」
( "ゞ)「お?」
.
- 116 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:41:25 ID:1bNT1BEw0
-
( ´W`)「なんでも、その犯人、 “爆発物ナシでハイジャックを行った” そうですよ」
( ;"ゞ)「なんだと!? ほ、ホンキで言ってんのか?」
( ´W`)「あくまで、ウワサです。 しかし……」
( ;"ゞ)「しかし?」
( ´W`)「先ほどの、佐藤商事での爆発。 そこでも、未だに爆発元を特定できていないようですが……」
( ;"ゞ)「現場はガスで充満してたんだろ? 爆弾なんざ用意しなくても……」
( ´W`)「発火装置も見つからない以上、ふつうにやったらテロ犯自身も巻き添えを喰らいますよ?」
( "ゞ)「あ、ああ……」
( ´W`)「………ひょっとすると、ひょっとするのかも………しれません、ね」
( "ゞ)「 “爆発元が見つからないのは、そもそも爆発物ナシで爆発が起こったから”
……とか、言うんじゃああるまい?」
( ´W`)「……」
( ;"ゞ)「ま、まさか……ねえ?」
( ´W`)「わかりませんよ? 最近はほら、物騒なもんで……」
( ;"ゞ)「おどかすんじゃねえよ……」
( ´W`)「コーヒーおかわり、どうですか?」
( ;"ゞ)「もらう」
.
- 117 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:42:06 ID:1bNT1BEw0
-
カランコロン
( ´W`)「いらっしゃいませ」
( "ゞ)「……」 ゴクゴク
っu
( ´W`)「どうぞ……がらがらなので、お好きなところへ」
「こんちわ! ここ、何屋さんですか?」
.
( ;"ゞ) ..;.;・, ブッ
っu
(;´W`)「………み、見ての通り、喫茶店です」
.
- 118 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:42:47 ID:1bNT1BEw0
-
「あ、喫茶店だったんだ! はー!」
「ね、ね、ここってさ、最近できたの?」
( ´W`)「そう、ですね。 二年前のいまくらい、でしょうか」
「そっか! どーりでアタシが知らないわけだ!」
( ´W`)「引越しでもされていたので?」
「うーん、引越し……かなあ?」
( ´W`)「あ、どうぞ、カウンター席へ。 疲れたでしょう」
「あっりがとー!」
( ´W`)「すごく機嫌がよろしいようですが……なにかいいことがあったので?」
「うん、そーだよ。 いまアタシね、すっごくキモチイイんだ」
( ´W`)「数年ぶりに故郷に帰ってきたから……ですか?」
「うーん。 どっちかっていうと……」
.
- 119 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:43:28 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 120 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:44:09 ID:1bNT1BEw0
-
(゚∀゚*)「ア――――ッヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
そ( ;><)σ「うわっ! あそこ!!」
( <●><●>)「班長、奴です!」
.
- 122 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:44:49 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「―――そこまでだ、ツー=シャルテリア!」
(*゚∀゚)” 「ッ!」
( ><)
( <●><●>)
lw´‐ _‐ノv
(*゚∀゚)「……!」
( <●><●>)っ冂「帝国中央警察局……特別捜査班のベルベットだ」 サッ
( ><)っ冂「同じく、ビロード! 身柄を拘束します!」 サッ
.
- 123 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:45:30 ID:1bNT1BEw0
-
(*゚∀゚)「やーー、来るの遅かったね!」
(*゚∀゚)「こんだけハデに暴れないと出てこないんだもんな、ケーサツってもんは!」
( <●><●>)「来るに来れなかった理由、お前もわかっているだろう?」
(*゚∀゚)「……」
( <●><●>)「爆破テロの時点で、犯人がお前である説はすぐに浮上した。
どこにも、爆発物の残骸が見当たらなかったのだからな」
( <●><●>)「だが……当初は、この説は真っ先に消えた。
……言うまでもあるまい?」
(*゚∀゚)「オレは、 “本当なら刑務所にいるから” ―――か?」
( <●><●>)「ご名答」
- 124 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:46:17 ID:1bNT1BEw0
-
(*゚∀゚)「やー、不意打ちか! やってくれんじゃないの!」
( <●><●>)っr=~~「……はずれることは、わかってました」
( ;><)「ベルベット君!」
(*゚∀゚)「あのさ、オレを誰だと思ってンの?」
(*゚∀゚)「ツーだぜ?
ツー=シャルテリアだぜ!?」
(*゚∀゚)「世紀の死刑囚が脱獄したってのに、
なんだ、取り押さえに来たの、たったの三匹かよ!」
( ;><)「さ、三匹……」
( <●><●>)「………」
(*゚∀゚)「なんだ、来ないのか?」
(*゚∀゚)「……来ないんだったら――」
.
- 125 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:46:57 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 126 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:47:38 ID:1bNT1BEw0
-
(;<●><●>)≡ 「うおッ!!」 サッ
(*゚∀゚)「やー! よく避けまし――」
(∩<○><○)「ォ……!」
(;;><)「ベルベットォォ!!」
(*゚∀゚)「忘れんなよ? こちとら、身体能力も【ゼロ級】なんだぜ?」
(*゚∀゚)「オレとヤり合える奴がいないんだったら、さっさと――」
(#><)「だ、だったらこっちが相手なんです!」
(゚∀゚*)彡 「ンな、ナヨナヨした奴に――――」
.
- 127 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:48:18 ID:1bNT1BEw0
(* ∀ ) ゜ ゜ ポーン
∧ ∧
(;*'ω' *)「待たせたな…」
∧ ∧
(;*'ω' *)「てめえが、おれの相手になンのか…?」
.
- 128 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:49:20 ID:1bNT1BEw0
-
:(;゚∀゚):「な………なんなんだお前!!! ただの猫じゃなかったのか!?!」
( ><)+「フッ……ただの猫を【ゼロ級】死刑囚との戦いに連れてくるワケないじゃないですか」
(;゚∀゚)「!! じゃッ、じゃあ、そいつは―――」
( ><)「そのとおり!!」
( ><)「【ゼロ級】の肉体を持つ、無二の愛玩動物―――」
( ><)「 ぽぽちゃん だ!」
(;゚∀゚)≡「ちょ、待―――」 サッ
.
- 129 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:50:01 ID:1bNT1BEw0
ドガァッ!!
≡≡≡(#);゚ヱ):.。.;.:・゙.
(#><)「その調子ですぽぽちゃんっ!」
( <●><●>)「なにをしている、下がれッ!!」
( ><)「! 大丈夫ですか!」
( <●><●>)「私は大丈夫です。 ……はやく、ぽぽちゃんを下げなさい!」
( ;><)「わ、わかりました! ぽぽちゃん、帰ってきなさい!」
∧ ∧
(;*'ω' *)「ぽゥ…」
.
- 130 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:50:41 ID:1bNT1BEw0
\
ドゥゥゥゥン…
(*><)「やったか!!」 /
( <●><●>)「やってません」
( <●><●>)「それより……これは、厄介かもしれませんね……」
( ;><)「な……なんで?」
( <●><●>)「そんなもの、言うまでもありません」 \
ガラッ
/
.
- 131 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:51:21 ID:1bNT1BEw0
-
( <●><●>)「ツー=シャルテリアを本気にさせたと同時に」
( <●><●>)「この場が、 《ヴィッグ・ヴァン》
にとってのベスト・コンディションになったからです」
.
- 132 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:52:05 ID:1bNT1BEw0
(* ∀)「―――ア ――」
(* ∀)「ア―――ッヒャヒャヒャヒャヒャ!!! ヒャヒャヒャヒャヒャ!!」
(*゚∀゚)「ッヒャヒャヒャ!! ……ヒャ! ヒャ――ッヒャヒャヒャ!!」
(*゚∀゚)「〜〜〜ヒャヒャヒャ! アヒャヒャ!! アヒャヒャ……」
(*゚∀゚)「ヒャ、ヒャ………………、……………」
.
- 133 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:52:45 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 134 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:53:30 ID:1bNT1BEw0
-
... (* ∀゚) スタ…スタ…
( ;><) o O(来るッ!!) ササッ
“∩(* ∀゚)「……」 スッ
.
- 135 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:54:10 ID:1bNT1BEw0
-
( ;><)「!」
( ;><)
( ;><)
( ><)
( ><)「………?」
(;<○><○>)「バカ、下がれ!!!」
( ><)「え―――
.
- 136 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:54:54 ID:1bNT1BEw0
- 138 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:55:35 ID:1bNT1BEw0
- ::::::::::
/:;、::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::(:::::∀:;:::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::
:::::::::
:::
(:::;><)「!!?!?」
(::;<●><●>)≡「こっちだ!!!」 サッ
∧∧
(:: ;*'ω')「ッ!」
:::
:::::::::
:::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
- 139 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:56:17 ID:1bNT1BEw0
(;<●><●>) o O(あの位置からの爆発における、安全地帯……ビルの谷間!)
(;<●><●>) o O(よく、あの土壇場でそれを見つけられたもの……だ)
(;<●><●>) o O(これも、【ゼロ級】の危機感知能力のおかげなの……か)
( ;><)「ケホ! ……な、なにが……」
(;<●><●>)「君は、彼女のこと、何も知らないのか!?」
( ;><)「た、確か、爆破テロを繰り返していたとか……」
(;<●><●>)「なら、知っているだろう!」
.
- 140 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:56:57 ID:1bNT1BEw0
-
(;<●><●>)「【ゼロ級】死刑囚、ツー=シャルテリア!!」
(;<●><●>)「奴は、無から爆発を生み出すことができる!!」
.
- 141 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:57:37 ID:1bNT1BEw0
-
( ;><)「な……」
( ;><)「なんだって!? 無から!?」
(;<●><●>)「だから、なるたけ接近戦を挑まないと、勝ち目がない!」
(;<○><○>)「いや、その前に………この街が焼け野原にさせられてしまう!!」
( ;><)「!!!」
「よォォ〜〜く、わかってンじゃん」
(<●><●>;)「!!」
(><; )「!!」
.
- 142 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:58:22 ID:1bNT1BEw0
(*゚∀゚)「……ちょーっとデカく爆発させちまったかな?」
(;;><)「!!? あ、あの爆発を喰らって……!」
(*゚∀゚)「それはおめーらにも言えるっつの。
あーあ、イッパツで決めるつもりだったのに。 あーあ」
(;;><)「い、いったい……お前は、何者なんだ!!」
(*゚∀゚)「え? わかってンじゃねえの? どっちなの?」
(;;><)「………わからない、な」
.
- 143 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:59:02 ID:1bNT1BEw0
-
コイツ
(*゚∀゚)「あれれぇ? 爆 発 のからくりわかってねえと、オレを逮捕すンのは無理じゃ――」
( <●><●>)「フン。 いらぬ心配だ」
(*゚∀゚)「お?」
( <●><●>)「お前の爆発のからくりなど、わかっている!」
( <●><●>)「 “粉塵爆発” ッ!!」
( <●><●>)「それが貴様の正体だ!!」
.
- 144 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 18:59:42 ID:1bNT1BEw0
-
(*゚∀゚)「!」
( ><)「粉塵……爆発?」
( <●><●>)「さっき、ぽぽちゃんに殴られた衝撃で、奴は近くの建物に衝突した」
( <●><●>)「そのときに塵が舞ったが、大気中におけるその塵の密度が異常になった」
( <●><●>)「そこに、火気………そう、指を弾いて生まれた火花を、与えた」
( <●><●>)「だから……異常な燃焼反応が起こって、爆発したのだ。 ―――違うか!」
(*゚∀゚)「……やー。 最近のケーサツは怖いねえ。 そんなトコまで調べてくんのかい」
( ><) o O(指パッチンで火花……!?)
(*゚∀゚)「だけどよ、それがどーした?」
コイツ
(*゚∀゚)「オレが最初に逮捕される時点で、 爆 発 のからくりはバレてたんだ。
ドヤ顔でンなこと言われても、なんとも思わないね!」
( <●><●>)「―――それはどうかな?」
(*゚∀゚)「なに?」
.
- 145 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:00:27 ID:1bNT1BEw0
-
( <●><●>)「この時点で、貴様の負けは確定した!」
( <●><●>)「見せてやろう……… 《パーフェクト・ロジック》 を!!」
.
- 146 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:01:09 ID:1bNT1BEw0
-
( ;´゚ω゚)「なんなんだあの爆音! あと地震!」
(゚、゚トソン「爆音はおそらくツー=シャルテリアによるもの。
. 地震は、その爆発に連動して起こったものでしょう」
( ;´゚ω゚)「冷静な分析なんざいらないんだよ!!
とッとにかく、状況を報告しろ!」
.
- 147 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:01:50 ID:1bNT1BEw0
-
(゚、゚トソン「…」
(;´・ω・)「な、なんだよ」
(゚、゚トソン「…やっと、秘書らしい仕事だなあ、って思うと、」
( ;´゚ω゚)「あんたの感慨なんざ心底どーーーーでもいいんだよ!!」
(゚、゚トソン「…」 ムッ
( ;´゚ω゚)「…」
(゚、゚トソン「…」 ブスッ
(;´・ω・)「…」
(゚、゚トソン「…」 ブスー…
(;´・ω・)
(;´^ω^)「………僕が、わるかった」
(゚、゚トソン「では、現状ですが、」
( ;´゚ω゚)「はい!! なんですか!?」
.
- 148 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:02:31 ID:1bNT1BEw0
-
(゚、゚トソン「まず、脱走経路」
(;´・ω・)「わかったか!?」
(゚、゚トソン「いえ、依然不明です。 警備部を中心に目下捜索中」
(;´・ω・)「どうなってるんだ! 脱走経路くらい、一瞬で見つけられるだろ!」
(゚、゚トソン「はい。 そのことで、一つ」
(;´・ω・)「………なんだ?」
(゚、゚トソン「どうも、イレギュラーが発生した可能性が非常に高いのです」
(;´・ω・)「い……イレギュラー?」
(゚、゚トソン「はい」
(;´・ω・)「一応……聞こう。 なんだ?」
(゚、゚トソン「買収」
.
- 149 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:03:33 ID:1bNT1BEw0
-
(´・ω・`)「!」
(゚、゚トソン「刑務所側の人間が、死刑囚側の人間に手を貸した。
. だから、死刑囚を逃がすはめになった……」
(゚、゚トソン「警備部では、現在その仮定をもとに原因を追究しているようです」
(´・ω・`)「………裏切り、か」
(゚、゚トソン「ただし、今はジョルジュ警備部長が【DDR】に向かっているため、
. 統率がとれているかと言われれば、むしろとれていない状況にあるのですが」
(;´・ω・)「……クソ! どうなってるんだ!」
(゚、゚トソン「幸い、脱獄の件に関してはまだマスコミには拾われていません。
. ……いや、国家から無理やり押さえつけている、といったほうが正確でしょうが」
( ;´゚'ω゚)「きょッ今日中に収監し終えないと……!!!」
TELLL...
TELLL...
(゚、゚トソン”
.
- 150 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:04:14 ID:1bNT1BEw0
-
≡( ;´゚'ω゚)「ぼ、僕は会議中だと言ってくれ!!」 ダッ
(゚、゚トソン「あっ…」 TELLL...
(゚、゚トソン「……」 TELLL...
【c(゚、゚トソン ガチャ
【(゚、゚トソン「はい、こちら帝国中お―――」
『警察局のエクストだ! おい、トソンか!?』
【(゚、゚トソン「トソンですよ。 【DDR】に向かわないのですか?」
『それどころじゃねえよ! お前、ニュース見たか!?』
【(゚、゚トソン「あいにくですが」
『だーったら、教えてやる! 東区にて、事件発生だ!』
【(゚、゚トソン「あの、ダイヤルイン、間違えてません? ここ、刑務所ですよ?」
『だからこそだよ! いいか、よく聞けよ!』
【(゚、゚トソン「?」
.
- 151 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:04:54 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 152 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:05:38 ID:1bNT1BEw0
-
【(゚、゚トソン「……そうですか」
『だから、ソッチの統括部長に知らせといてくれ!』
【(゚、゚トソン「え?」
『アイツを止めれるのは、オレとあの人だけじゃねえか! だから――』
【(゚、゚トソン「ただいま、統括部長は席をはずしているのですが……」
『そうか――なんだと!?』
【(゚、゚トソン「歯医者なう」
『は、ハアァ――ッ!!?』
『い、いつコッチ来れんだ!!』
【(゚、゚トソン「わかりません。 一応、連絡のほうは入れておきますが」
『――― クソ! そうしてくれ!』
【(゚、゚トソン「あなたはどうするのですか?」
『先に現場に行ってヤツを押さえてくる! じゃあな!』 プツッ
【(゚、゚トソン「………」
【(゚、゚トソン
】c(゚、゚トソン ガチャン
.
- 153 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:06:19 ID:1bNT1BEw0
-
( ;´゚'ω゚)「国家だった!? 国家だった!!?」
(゚、゚トソン「エクストさんです」
(;´^ω^)「あ、あいつだったの……。 用件は?」
(゚、゚トソン「 《アイアン・コックローチ》 出現」
( ;´゚'ω゚)「 ッにイイ―――――!!?!?」
(゚、゚トソン「どうしましょう」
“<( ;´゚'ω゚)>”「う、うわああああああああああああああ!!!」 ジタバタ
(゚、゚トソン「まあ、まだ脱獄囚七人全員が動いているわけではないそうですし」
( ;´゚'ω゚)「それだ! ゴキブリ以外で動いてる奴、いったい何人いるんだ!」
(゚、゚トソン「最新のものはわからないですが……」
( ;´゚'ω゚)「いま把握できてる分だけでいいよ!」
(゚、゚トソン「そうですか」
.
- 154 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:06:59 ID:1bNT1BEw0
-
(゚、゚トソン「現在行動している【ゼロ級】死刑囚は、二人」
(゚、゚トソン「一人がツー=シャルテリアで、もう一人がロマネスク=ハートルディです」
(;´・ω・)「ろ、ロマネスクだと……?」
(゚、゚トソン「【DDR】に向かったシィさんから連絡をいただきました」
(;´・ω・)「ロマネスクを前にして連絡……?」
(゚、゚トソン「あ、いえ」
[]c(゚、゚トソン「ラインです」
( ;´゚'ω゚)「プッ ライベートを仕事に使うんじゃねーよバカタレ!!!」
(゚、゚トソン「倒れたフリをしているうちに、状況を送ってくれたようです」
( ;´゚'ω゚)「ででっ、状況は!?」
(゚、゚トソン「………状況は、」
.
- 156 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:08:02 ID:1bNT1BEw0
-
- 157 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:08:42 ID:1bNT1BEw0
- 158 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:09:24 ID:1bNT1BEw0
-
i
.l |
l| l | l
( ФωФ)「………弱い」 スタッ
_
(;;;.゙∀゚)「………じょ、……常人だったら………死んでた、ぞ」
( ФωФ)「当然よ。 常人が死ぬような攻撃しかしておらぬわ」
:(;゙'Д゙):「ゼェ…ゼェ……、……ゲホッ!」
( ФωФ)「もう、こいつも限界のようだが、諦めるか?」
_
(;;;.ぅ∀)「じょ、冗談じゃねえ!!」 ゴシゴシ
( ФωФ)「して、女も」
川:;;: -゚)っr=「!」
( ФωФ)「隠れて銃を撃つのはかまわぬが」
( ФωФ)「吾輩に “何発銃弾を当てたら気が済む” のだ?」
.
- 159 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:10:08 ID:1bNT1BEw0
-
川:;;: -゚)っr=「………」
( ФωФ)「無駄と知りつつも足掻かざるを得ないのであろう、わかっておる」
( ФωФ)「が……」
川:;;: -゚)彡 スッ
( ФωФ)「…?」
.
- 160 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:10:49 ID:1bNT1BEw0
-
_
(;;:.゚∀゚)「この距離でドラグノフだと!!?」
≡( ФωФ)≡「チッ…」 シュン
川:;;: -゚)「―――ッ!」 カチッ
.
- 161 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:11:36 ID:1bNT1BEw0
-
.
,.;;・( .;*!%ω )「ッ!!」
’
_
(;;:.゚∀゚)「あ……当たった!?」
川:;;: -゚)「ジョルジュ! 今だ!」
_ 、
-'`(;:.゚∀゚)' 「ッ! おう!」 バチ…
'′ ^'
( ,.il!'ωФ)「………グ」
川:;;: -゚)「早くしろ!」
_ _,
;-'(;;.゚∀゚) ′「も、もう少し……」 バチバチ…
⊃; '.⊂
′
( i!";;ωФ)「………めガ……ッたカ……」 ユラ…
川:;;: -゚)「早く!!」
_
(;;..゚∀゚)「―――クソ!!」 バチッ
⊃.;-'.⊂
′
.
- 162 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:12:48 ID:1bNT1BEw0
- 163 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:13:29 ID:1bNT1BEw0
-
そ (:: ,il!,;'ω ) て 「 ッ!!」 ドォォン
_
(;;:゚∀゚)「!! ――ッシャ!」
川:;:: -゚)「確保しろ!」
_
≡(;;:゚∀゚)っO+、 「おう!」 ダッ
ジャラ 0
;':(:: ,il!.'ωФ)';.「 ……… ……ッ ………。 」 ビリビリ
_
(;;:゚∀゚)「ロマネスク、確保!」 カチャ
川:;゚ -゚)「シィ! 運ぶぞ!」
:(;゙'Д゚):「ヒィ…! わ、かっ……ゼェ…った!」
(:: ,il!.'ωФ)「吾……ワガハイヲ……アナドらないことだ…ッ!!」 ググッ
.
- 164 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:14:09 ID:1bNT1BEw0
-
〜:(;"'Д゚):「ちょ、ちょっと、一人じゃ無理かも…」 フラフラ
川:;゚ -゚)っ】「! 今すぐ応援―――」
:(:: ,ih'ωФ): 「……」 ゴゴゴ…
_
(;;:゚∀゚)” 「…!」
_
(;;:゚∀゚)「は、はやくしろ! “錠が破られる” !!」
(::,!l ' ωФ)「遅いッ!!」
_
(;;:゚∀゚)「!」
.
- 165 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:14:52 ID:1bNT1BEw0
-
_
(;;:゚Д゚)「!!?」
(::,i!Ф'ωФ)「このような手錠など、もはや枷にすらならぬわッ!」
川:;゚ -゚)「………! 先日バージョンアップされたものだぞ!」
:(:; Ф'ωФ):「愚問ッ! 確固たる意志の前では、全てが脆弱だ!」 ゴゴゴ…
_
(;;:゚∀゚)「ッ! 《ヒーロー・オブ・ナイトメア》 ―――」
川;:゚ -゚)「危ない! 逃げるぞ!」
:(:; +'ω+):「……――……ッ!」 ゴゴゴゴ…
_
(;;:゚∀゚)「なんかよくわか――― 」
≡(:; Ф'ωФ)「ハァッ!!!」
.
- 166 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:15:33 ID:1bNT1BEw0
- 167 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:16:14 ID:1bNT1BEw0
-
_
(;;:゚Д゚)「 !!? ………!!?!? 」 ヒュゥゥ…
(;゙'Д゚)「間一髪じゃないの!! なにやってんのよ!」 ヒュゥゥ…
_
(;;:゚∀゚)「なんで、俺ら落ちてんだ―――いや!」 ヒュゥゥ…
_
(;;:゚∀゚)「いッ、いま!」 ヒュゥ…
_
(;;:゚∀゚)「ロマネスクは、なにをしたんだ! ……ば、爆発!?」 ヒュゥゥ
川;:Ti!-゚)「 “足場を、思いっきり殴った” 」
.
- 168 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:16:54 ID:1bNT1BEw0
-
_
(;;:゚∀゚)「なッ……!?」 ヒュー…
(;゙'Д゚)「ってか……クー! その、傷!」 ヒュゥ
川;:Ti!-゚)「破片が食い込んだだけ、だ。 局に戻れば治るだろう」 ヒュゥゥ…
_
(;;:゚∀゚)「…!」 ヒュー…
(;゙'Д゚)「あ、あと、落ちる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」 ヒュー!!
_
(;;:゚∀゚)「おい、落ち着―――」 ヒュー
( ФωФ)「さすがの【DDR】要員でも、空中では融通が利かぬか」
.
- 169 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:17:41 ID:1bNT1BEw0
-
_
(;;:゚∀゚)「……! ッ!!」 ヒュー
( ФωФ)「殺めるつもりはなかったが……吾輩の計画が邪魔されるのだけは、避けたいのでな」
( Ф'ωФ)「ここで………仕留める!!」
川;:Ti!-゚)「…! 貴様、ダメージは……」 ヒュー…
( Ф'ωФ)「あの程度のもの…… “強く念じれば” 治ろう」
(;゙'Д゚)「な、なんでそこまでデタラメなの!?」 ヒュー…
(;゙'Д゚)「そんなに強かったら……もっと、充実した毎日が送れてたかもしれないのに!」 ヒュー…
( Ф'ωФ)「………」
(;゙'Д゚)「ねえ!」
.
- 170 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:18:21 ID:1bNT1BEw0
-
川;:Ti!-゚)「―――墜落するッッ!」 ヒュー…
, _
、′(;;:゚∀゚) ン 「いま電磁波出してっから、落ち着け!」 バチバチ…
;
(.. Ф'ωФ)「電磁浮遊……か。 吾輩を前に、ずいぶんと余裕よの」
: : : : : : . . . .
(;゙'Д゚)「そーゆーアンタもピンチだからね!」
: : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . . .
(:::::Ф'ωФ)「吾輩が、:この程度の高度を落ちるのにピンチだ、と」
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . . . .
(;゙'Д゚)「そうじゃないわ!: :よく見てみなさい!」 .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : .
(:::::ФωФ)「………?」: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : .
(;;:゚∀゚)「……あれ?: :なんか、暗……」: : : : : : : : : : : : : .
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : .
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:「おらアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」: : : : : .
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- 171 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:19:11 ID:1bNT1BEw0
- 172 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:19:52 ID:1bNT1BEw0
-
( ФωФ)「――――ッ!?」
ξ#゚听)ξ「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
.
- 173 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:20:45 ID:1bNT1BEw0
- 174 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:21:25 ID:1bNT1BEw0
-
≡<_フ;゚−゚)フ o O(………オレだけで、ゴキブリを止めれんのか…?) キーン…
≡<_フ;゚ー゚)フ o O(チクショウ! なんで、よりにもよって、ブーンさんはこんな時に歯医者なんだよ!) キーン…
≡( ∵) キーン…
≡( ∴) キーン…
コイツラ
≡<_フ;゚ー゚)フ o O(……いま飛びすぎると、守護霊、本番になりゃあバテちまうかな…?) キーン…
≡<_フ;゚ー゚)フ o O(いや、でも遅れて被害が拡大されるくらいなら、バテられるほうがマシだ!) キーン…
.
- 175 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:22:08 ID:1bNT1BEw0
-
≡(´∵) キーン…
≡<_フ;゚ー゚)フ「疲れたァ!? それでも守護霊か! 踏ん張れ!」 キーン…
≡(´∵) キーン…
≡(`∴) キーン!!
≡<_フ;゚ー゚)フ「ゼアフォーを見ろ、ヤル気だぞ! 今は踏ん張れ!」 キーン…
≡( ∵) キーン…
≡(`∴) キーン…
≡( ∵) キーン…
≡≡(`∵) キーーン!!
≡≡≡<_フ;゚Д゚)フ「その調子だ! ………いや、ちょっと飛ばしすぎ! おさえて! おい!」 ゴォォォ…
.
- 176 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:22:58 ID:1bNT1BEw0
-
≡<_フ;゚−゚)フ o O(ゴキブリ……いや、キュート=エイリークイーン) キーン…
≡<_フ;゚−゚)フ o O(オレ一人で、立ち向かえるのか……?) キーン…
≡<_フ;゚−゚)フ o O(単純な戦闘力じゃあ、ツーとかロマネスクのほうが格段に上だけど……) キーン…
≡<_フ;゚−゚)フ o O( 『厄介さ』 なら、あらゆる【ゼロ級】死刑囚のなかでもダントツでトップを走る!) キーン…
≡<_フ;゚−゚)フ o O(生命力、回復力、学習力、応用力……そして、圧倒的なまでの、速さ!!) キーン…
≡<_フ;゚−゚)フ o O(……前はシィさんのおかげで逮捕できたけど、今はいないし……) キーン…
≡<_フ;゚Д゚)フ「――― チックショウ!! なんで脱獄されたんだ!! クソ!!」 キーン…
≡( ∵)” ピク
≡<_フ;゚ー゚)フ「……あ、大声出して悪かったな」 キーン…
≡((( ∵))) フルフル
≡<_フ;゚ー゚)フ「違う? じゃあ――」 キーン…… \
アッヒャヒャヒャ!!
/
≡<_フ;゚−゚)フ「―――ッ!!」
≡<_フ;゚Д゚)フ「止まれ!」 ピタッ
.
- 177 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:23:38 ID:1bNT1BEw0
∧∧
(∀ *,:)
<_フ;゚−゚)フ「……あ、あいつは……」
<_フ;゚Д゚)フ「………ツー……!?」
.
- 178 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:24:30 ID:1bNT1BEw0
(*;l!'∀゚)「ヤーー!! 耐えるねえ!!」
ヴァン
(*;l!'∀゚)「オレに、ここまで 爆発 使わせた奴ァ、はじめてだ!!」
.
- 179 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:25:12 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「……全身火傷、じゃあすまなさそう……ですね」
(;,;.”) <)「このままじゃあ……もう、取り返しのつかないことになるよ!」
( ;;) #><●>)「……隙が、見出せないのだ」
(;,;.”) <)「! ベルベットの眼でも!?」
(*;l!'∀゚)「やー、 《パーフェクト・ロジック》 だっけ?」
(*;l!'∀゚)「今なら認めてやるよ。 おめえ、すっげえ分野が【ゼロ級】になってンじゃねーか!」
(*;l!'∀゚)「まさか、オレの爆発の被害……ここまで最小限に食い止めるなんて、なア!」
<_フ;゚Д゚)フ o O(――――!!! アイツら!!)
<_フ;゚Д゚)フ o O(【DDR】に向かってるって聞いてたけど……相手、ツーだったのか!)
.
- 180 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:25:52 ID:1bNT1BEw0
-
(*;l!'∀゚)「こっちの爆発は避けられるわ、っつーのにこっちはそのでっけェ猫にやられるわ……」
(*;l!'∀゚)「――おめェがいなかったら、オレの圧勝だったってのによ! 《パーフェクト・ロジック》!」
( ;;) #><●>)「…………」
(;,;.”) <)「ぽぽちゃんの攻撃を、あと数回当てられたら……!」
( ;;) #><●>)「無理だ。 もう、完全に見切られている」
∧∧
(";*'ω')「………」
(;,;.”) <)「でッでも、下手な鉄砲も数撃ちゃなんとやらです!
ぽぽちゃ―――」
(*;l!'∀゚)「―――だから」
(;,;.”) <)「――……?」
.
- 181 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:26:33 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 182 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:27:37 ID:1bNT1BEw0
-
────────────────────────────────────
ホ ン キ の 爆 発 を 見 せ て や る
────────────────────────────────────
.
- 183 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:28:17 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「……ッ!!」
(;;) #><●>)「なんだと……?」
“∩(*;l!'∀゚) スッ…
.
- 184 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:28:58 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「に、逃げ―――」
(;;) #><●>)「………」
(;;) #><○>)「………ッ!! だめだ!」
(;,;.”) <)「ど、どうして……」
(;;) #><○>)「しまった! “これが狙いだったのか” !!」
(;,;.”) <)「ね、狙いっ?」
(;;) #><○>)「もう、何度も爆発が起こっただろ! それで―――」
(;;) #><○>)「広範囲に、大量の粉塵が広がった!」
(;;) #><○>)「これじゃあ、爆発から逃れることはできないぞ!!」
.
- 185 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:29:38 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「! ぽぽちゃん!」
∧∧
≡(";*'ω')「おうッ!」 ダッ
∩(*;l!'∀ )「遅ェ!! 逝きな!!」
.
- 186 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:30:21 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「・・・・・・」
(;;) #><○>)「・・・・・・・」
∧∧
(";*'ω')「・・・・・・・・?」
(;,;.”) <)「………爆発は……?」
.
- 187 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:31:01 ID:1bNT1BEw0
-
(;;) #><○>)
( ;;) #><●>)「……!」
( ;;) #><●>)「様子が……変だぞ!」
(;;l!'∀゚)「ナ……あれ……?」 ググ…
(;;l!'∀゚)「 “躯が動かない” ……!?」 ググ…
(;,;.”) <)「! なにが――」
「待たせたな!」
.
- 188 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:31:46 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「あっ!」
( ;;) #><●>)「……!」
( ;;) #><●>)「エクスト!!」
<_フ;゚Д゚)フ「ツーを好き勝手させてんじゃねーよ! もう半分焼け野原じゃねーか!」
(;,;.”) <)「じゃ、じゃあ、ツーの “躯が動かない” ってのは―――」
.
<_フ;゚ー゚)フ「ビコーズ、ゼアフォー!!」
<_フ;゚ー゚)フ「オレの守護霊だ!」
.
- 189 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:32:27 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)「ッ! 《ゴースト・パラノイア》 か!」
(;;l!'∀゚)「ゴースト……?」
<_フ;゚Д゚)フ「ごたごた言ってねーで、逮捕すっぞ!」
(;,;.”) <)「! はッはい!」
(*;l!'∀゚)「―――そういうことかッ!」
( ;;) #><○>)「ッ! はやく――」
(*;l!'∀゚)「 “霊がオレに絡みついてた” ってことか!」
(*;l!'∀゚)「ンなもん―― “振り払えばいい” ッ!」
.
- 190 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:33:07 ID:1bNT1BEw0
-
(;;;) #><●>)「ッ……」
(;,;.”) <)「―――」
i!∩(*;l!∀゚) スッ
<_フ;゚Д゚)フ「止めろ!」
≡( ∴) キー!!
≡≡( ∵) キー!
(*;l!∀゚)「チッ……クソが!」
<_フ;゚ー゚)フ「指は弾かせねェ! 爆発は封じた!」
<_フ;゚Д゚)フ「―――ビロード!!」
(;,;.”) <)「はい! ぽぽちゃん!」
∧∧
( ;*'ω')「ぽ?」
.
- 191 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:33:48 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”) <)
(;,;.”) <)
(;,;.”) <)
(;,;.”) <)「時間切れ! ぽぽちゃんのスタミナが切れました!」
<_フ;゚Д゚)フ
∧∧
( ;*'ω')「ぽ…」
<_フ;゚−゚)フ「―――――え?」
(;;;) #><○>)「なッ――――」
(*l!∀゚)「――……んだ、って?」
.
- 192 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:34:30 ID:1bNT1BEw0
-
(;;;) #><●>)「まずい! “戦闘員が消えた” !」
(*;l!∀゚)「……へー」
(;;;) #><○>)「 ………あ……」
(;,;.”) <)「ベルベット君!!」
(*l!∀゚)「なァーんだ……やっと、オシマイ……かア!」
(*l!∀゚)「じゃあ……イチイチ爆発使うまでもないみてーだな」
(;;;) #><●>)「貴様も大きなダメージを負っている! 数の差には勝てないはず――」
<二rて(*l!∀゚)「え、なんて?」 スッ
(;;;) #><●>)「―――……」
(;;;) #><○>)「…………ッ!! それは!!」
.
- 193 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:35:13 ID:1bNT1BEw0
(*l ∀゚)「さて……なんでしょう?」
(;,;.”) <)「ほ、包丁……?」
(;;;) #><○>)「………」
(;,;.”) <)「ベルベット君!」
(;;;) #><○>)「…………ツーは」
(;,;.”) <)「?」
.
- 194 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:35:54 ID:1bNT1BEw0
-
(;;;) #><●>)「ツー=シャルテリアは……今でこそ、爆破テロを行ったとして罰せられている」
(;;;) #><●>)「が……その前にも、彼女は逮捕されているのだ」
(;,;.”) <)「そ、そうなのですか?」
(;;;) #><●>)「そのときの罪状は……通り魔殺人!」
(;,;.”) <)「そ、それがなにか……」
(;;;) #><●>)「―――よく聞け!」
(;;;) #><○>)「ツーの真骨頂は “包丁” ――― なんだ!」
(*i ∀゚)「そーのーとーおー……」
≡(*i ∀゚)「りッ!!」 ダッ
.
- 195 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:36:35 ID:1bNT1BEw0
-
<_フ;゚Д゚)フ「押さえろ!」
:;( ∵);:
:;( ∴);:
<_フ;゚Д゚)フ「―――なァァァにビビってんだよオラァ!!」
≡(* ∀゚) _ノ 「ゴルァッ!!」 シュッ
し-ェァ '´
<_フ;゚−゚)フ≡「―――ッ!」 サッ
.
- 196 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:37:33 ID:1bNT1BEw0
-
(;,;.”, <)「え……エクスト!!」
<_フメー゚)フ「……やってくれるじゃねーの!」
≡(*゚∀゚)「やー! めんたま潰すつもりだったのによ!」 ダッ
<_フメー゚)フ「――― “運んでやったぜ、班長” 」
(*゚∀゚) )) 「 ッ?」 ピタッ
「ご苦労」
.
- 197 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:38:15 ID:1bNT1BEw0
-
.
- 198 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:39:04 ID:1bNT1BEw0
-
(゚Д゚*) 彡 「・・・・・ッ!!」 カチャ…
lw´‐ _‐ノv「はい、逮捕。 罪状は……別にいいでしょう」
( ,;.”, <)「ッ! 班長!」
(;゚∀゚)「―――ッ!!? ッザけんな! 外せ!」 カチャカチャ…
lw´‐ _‐ノv「【ゼロ級】死刑囚用の手錠さ。 もう、付けられ慣れているだろう?」
(;゚∀゚)「てっめエ! いつの間にいやがった!」 カチャッ
(;゚∀゚)「―――違う!」
(;゚∀゚)「 “いつから消えていやがった” ッ!」
.
- 199 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:39:55 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「…世界で一番臭いものは、なんだと思う?」
(;゚∀゚)「……ア…?」
lw´‐ _‐ノv「ほれ、ビロード。 答えなさい」
( ,;.”, <)「はい!」
( ,;.”, <)「 『シュールストレミング』 っていう、缶詰です!」
(;゚∀゚)「シュール……、……!」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ、世界で一番におわないものは?」
( ,;.”, <)「それは―――」
( ,;.”) <)「【ゼロ級】の影の薄さを持つ、あなた!」
( ,;.”, <)「 《ノン・シュール・ストレミング》 です!」
.
- 200 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:40:36 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「ロコツにこびを売るんじゃあありません」
( ,;.”, <)「ヘヘェお代官様!」
lw´‐ _‐ノv「あとでシュールストレミング食わせる」
( ,;.”, <)
(ll! 。”, <)゜。「びえええええええええええええええっ!!!」
て(∩<●> )「来い、ツー=シャルテリア!」 グイグイ…
(( (;゚∀゚)「は……離せ! ブッコロすぞ!!」 ズリズリ…
lw´‐ _‐ノv「いやー、あそこでエクストが来るなんてねェー」
<_フメー゚)フ「オレが来なかったら、どうしてたんスか!」
lw´‐ _‐ノv「 “アイツ” の当初のプランだったら、あと五分ははやく逮捕できていたね」
<_フメー゚)フ「でしょ! だったらオレが来て………、……え?」
.
- 201 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:41:22 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「ツーは、指パッチンをするとき、二秒ほどのラグが生じる」
lw´‐ _‐ノv「爆発を起こすのに最適な火花を散らさないとだめだから」
lw´‐ _‐ノv「本当だったら、最後の爆発のタイミングで私が出てきていたのさ」
<_フ;メー゚)フ「……………え?」
lw´‐ _‐ノv「ったく。 遅刻はするわ、計画はジャマするわ……」
<_フ;メー゚)フ「い、いや、いやいやいやいや! だって、アキラカに窮地だったっしょ――」
lw´‐ _‐ノv「おいおい。 うちの班が結成されて、何年経ってると思ってるのさ」
<_フメー゚)フ「え…?」
.
- 202 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:42:33 ID:1bNT1BEw0
-
lw´‐ _‐ノv「なにもかも、 “アイツ” の計画通りだったさ」
lw´‐ _‐ノv「なんたって “アイツ”は 《パーフェクト・ロジック》 だぜ?」
. ヴァン
lw´‐ _‐ノv「 『 爆発 を間一髪でかわして持久戦に持ち込む』 」
lw´‐ _‐ノv「 『疲れが見えてきたところで、ツーは最終手段に出る』 」
lw´‐ _‐ノv「 『わざと焦ることで、抵抗できないことを示して警戒心を削ぐ』 」
lw´‐ _‐ノv「 『そして、最後の、ホンキの大爆発の瞬間を見計らって、私が颯爽と……』 だね、」
<_フ;メー゚)フ「…………ッ! ……!!」
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- 203 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:43:14 ID:1bNT1BEw0
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(;:.<●><●>)「班長」
lw´‐ _‐ノv「はぁい」
(;:.<●><●>)「脱獄の件がばれないうちに、撤退しましょう」
lw´‐ _‐ノv「ここまで被害が出てるのに、見てみぬふりなのねー」
(;:.<●><●>)「我々は警察です。 刑務所のことには干渉しないでおくのです」
lw´‐ _‐ノv「その利己的な性格……嫌いじゃあないぜ」
<_フメー゚)フ「……」
<_フメー゚)フ
<_フ;メー゚)フ「………っ」
<_フ;メД゚)フ「……! ……あッ!」
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- 204 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:43:55 ID:1bNT1BEw0
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(;:.<●><●>)「どうした」
<_フ;メД゚)フ「おい、ツーを連行する奴以外はオレについて来い!」
lw´‐ _‐ノv「どうしたのさ」
<_フ;メД゚)フ「どうしたもこうしたもないッス! いいか、よく聞け!」
<_フ;メД゚)フ「 《アイアン・コックローチ》 が、動いてんだ!」
(;:.<●><●>)「!」
<_フ;メД゚)フ「奴を押さえるのに、オレ一人じゃあ心もとない! 誰かきてくれ!」
lw´‐ _‐ノv「………ッ」
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- 205 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:44:36 ID:1bNT1BEw0
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- 206 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:45:19 ID:1bNT1BEw0
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「うーんっ。 やっぱり、外の世界ってキモチいい!」
「明るいのはちょっとニガテだけど……ま、許しちゃおっ」
「ツーが暴れてるおかげで、まだコッチには誰もきてないし」
「今のうちに、やりたかったことを済ませておかなくちゃね」
「でも……やりたかったことって、なんだったっけ?」
「まあ……いいやっ」
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- 207 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:46:02 ID:1bNT1BEw0
- 208 名前:名も無きAAのようです
:2013/10/28(月) 19:46:44 ID:1bNT1BEw0
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