- 826 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:30:14 ID:Ww.QFPJw0
- ( ー∀ー )「……Zzz……Zzz」
「アヒャ様、どうかお目覚め下さいな」ユサユサ
( ー∀ー )「……Zzz……Zzz」
「お仕事中ですわよ? どうか目を覚まして下さいまし」ユサユサ
( ー∀ー )「……んがぁ〜…………Zzz……Zzz」
「アヒャ様……」ユサユサ
( ー∀ー )「うっせぇなぁ……むにゃ……Zzz……Zzz」
「……」ユサユサ
( ー∀ー )「……Zzz……Zzz」
「……アヒャ様?」
- 827 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:34:22 ID:Ww.QFPJw0
- ( ー∀ー )「むにゃ……姉ちゃんいい身体してんじゃねえか……アヒャ……Zzz……Zzz」
「」ピクッ
(* ー∀ー )「ちょっとケツ触らせてくれや……アヒャ………Zzz……Zzz」
「……」
(* ー∀ー )「おぉ……胸もいい感じ……アヒャヒャヒャ………Zzz……Zzz」
「……いい加減に」スッ
(* ー∀ー )「アヒャ……アヒャヒャヒャ……Zzz……Zzz」
|゚ノ#^∀^)つ=●゙))「目を覚ましなさいなこの甲斐性無しがあああああああぁぁぁ」ブンッ
(##) Д )そ「うぎゃあああああああぁぁ!?」バチコ―――ン!!
.
- 828 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:35:03 ID:Ww.QFPJw0
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
.
- 829 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:37:09 ID:Ww.QFPJw0
- (# ゚∀゚ )「てっめえ『レモン』ごらぁ!? 店長様であるこの俺様のご尊顔をフライパンでぶっ叩くとは何事だああぁぁ!!」
|゚ノ#^∀^)「何が店長様ですか! 営業時間中だっていうのに酒浸りでゴロゴロと寝てばかり!! 少しは恥ずかしいと思いませんの!?」
(# ゚∀゚ )「恥ずかしいも糞も俺様とレモン以外に誰もいねぇだろうが! そもそもここは俺様の店なんだから何してたって構わねぇだろうがぁ!!」
|゚ノ#^∀^)「営業時間中だって私さっきから言っているでしょうが!! 大体アヒャ様がそんなぐうたらな甲斐性無しですから……」
|゚ノ ^∀^)「金曜日の夕食時に!」
|゚ノ ^∀^)「このそこそこ広めのレストランに!!」
|゚ノ#^∀^)「お客様がスッカラカンなのですわよ――――!?」
.
- 830 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:38:05 ID:Ww.QFPJw0
( ー∀ー )「……Zzz……Zzz」
|゚ノ ∀ )「」ブチッ
|゚ノ#^∀^)つ―●゙))「だ か ら 寝るなって言ってるんですのおおおおおぉぉぉ!!」ブンブンブンッッッ
(###)Д。 )そ「ぶぎゃあああああぁぁぁ!?」バチコンバチコンバチコ―ン
.
- 831 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:38:54 ID:Ww.QFPJw0
- …………………………………
……………………………
……………………
……………
………
…
- 832 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:39:34 ID:Ww.QFPJw0
【翌日 某喫茶店】
|゚ノ#^∀^)「全く! 酷い話だと思いませんか!? 先生!!」
(;<―><●>)「んな下らない話の為に休日の新婚夫婦を道すがら呼び止めんなっつーの」
|゚ノ;^∀^)「まあ酷いですわ!! 私と稚内先生の仲だというのに!!」
(;<●><●>)「たまたまキャラ作りしてたのがお前にバレただけだろうが!! あぁ……やっかいな奴にバレちまったぜ」
(*‘ω‘ *)「まあまあ恋する女の相談くらい乗ってやれっぽ。先生?」
(#<●><●>)「大前はOGだし、そもそも担任でも無かったっつうの! 糞、あそこのレストラン行かなきゃ良かった」
- 833 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:40:24 ID:Ww.QFPJw0
- (*‘ω‘ *)「料理は美味かったじゃねえかっぽ。酒もアホほど揃ってたし」
|゚ノ ^∀^)「是非ともまた来て下さいな。潰れてなければ、ですが」
(;*‘ω‘ *)「いやいや不穏な事言うなよ」
|゚ノ ー∀ー)「はぁ、どうしたらあの方は私の事を見て下さるのでしょうか……」
(#<●><●>)「だからそう言うのを俺に相談すんなっつうの! 同年代の男のダチに聞きゃいいだろうが」
|゚ノ ^∀^)+「女子校育ちの箱入り娘ですので、殿方のお知り合い等ほとんどおりませんわ。私、大前家が一人娘、大前レモナ! でございますもの」ドドン!
- 834 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:41:26 ID:Ww.QFPJw0
- (*‘ω‘ *)「大前ってあの大前グループのだろ? 日本三大財閥の」
|゚ノ ^∀^)「えぇ、黄金堤、大前、杉浦の三大財閥。まあ、ゴールデンコーポレーションの黄金堤は別格ですが」
(*‘ω‘ *)「そんなお嬢様なら箱入りもしゃあ無ぇっぽ。んじゃ、年の近い野郎共がいる所に言ってみるかっぽ!」
( <●><●>)「あぁ、ミルナんとこ? まあ喫茶店でダラダラするよりはいいか」
|゚ノ ^∀^)「?? どこに行くのでしょうか?」
(*‘ω‘ *)「なぁに、ちょっとばかし変わったニートがやってるBARだっぽ」
|゚ノ ^∀^)「はぁ……?」
( <―><●>)(まあ、ミルナやヘッポコに押し付ければ案外すぐ解決したりしてな)
- 835 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:42:51 ID:Ww.QFPJw0
- …………………………………
……………………………
……………………
……………
………
…
- 836 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:43:52 ID:Ww.QFPJw0
- 【ミルナ宅】
( <●><●>)「……で」
|゚ノ ^∀^)「」
(;・∀・)「」
|゚ノ ^∀^)「」
(;・∀・)「」
(;<●><●>)「何だこの空気?」
川;д゚川「いやぁ、こっちが教えろよぉ。何だってんだぁ? 糞ったれどもがぁ」
(;*‘ω‘ *)「知り合いには間違いなさそうな雰囲気だけど、なあ?」
- 838 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:44:35 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ ^∀^)「……先生、私。1つだけ言い忘れていた事が御座いましたわ」
(;<●><●>)「な、なんだ?」
|゚ノ ^∀^)「実は私、友人の紹介でとある殿方と3度ほどデートする機会がありまして、ええ、はい」
(;*‘ω‘ *)「で、もしやその相手が……」
|゚ノ ^∀^)「えぇ。ご察しの通り、こちらの残念な殿方代表。毛利様で御座いますわ」
(# ・∀・)「残念言うな! っていうか何でレモナさんがワカさん達とここに!?」
(;<―><●>)「色々あったんだよ……つうかまさかヘッポコの元カノとはなぁ」
- 839 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:45:28 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ ^∀^)「御冗談を、先生。恋人などでは御座いませんわ。あくまで友人の顔を立てる為に、形だけのデートをしただけですので」キッパリ
(;―∀・)そ「グハッ……!?」
|゚ノ ^∀^)「正直言いまして、毛利様と過ごした時間は何の思い出も御座いませんの。中身の無い時間とでも言いましょうか……?」
(;・Д・)そ「ギョホッ……!?」
|゚ノ ^∀^)「何と言うか、殿方としての頼り甲斐が皆無とでも申しましょうか? 見た目は、まあ格好いいと素直に称賛させて頂きますが、肝心の中身がスッカラカンでしたわ」
(; Д )そ「あべしっ……!?」
|゚ノ ^∀^)「例を挙げて説明するのならば、そうですわね先ずは真っ先に思い付くのはヘタレですしヘッポコですし空気読めないですし空回りばかりですし間抜けですしお馬鹿ですし……」
( ∀ )「」チーン
(;<●><●>)「すまん、もう止してやれ、な? 引き合わせた俺が悪かったから!」
|゚ノ ^∀^)「はぁ。先生がそう仰いますなら……」
(;*‘ω‘ *)(えげつない程の口撃。大前レモナ、侮れねーっぽ)
- 840 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:46:37 ID:Ww.QFPJw0
( ∀ )「」チーン
川д゚川「まぁ燃え尽きたモララーはともかくとしてぇ、この嬢さんはワカッテマスの知り合いかぁ?」
( <●><●>)「元教え子だ、つっても担任じゃねえが。素のキャラで都内のレストランに飯食いにいったら大前が働いてやがってよ」
|゚ノ ^∀^)「あの時は大変、驚きましたわ。まさか学院1の人気者の稚内先生が……ねえ?」クスッ
(;*‘ω‘ *)「末恐ろしい娘だっぽ」
|゚ノ ^∀^)「申し遅れましたが、私。大前家が一人娘。大前レモナ! と申しますわ」ペコリ
川д川「へいへぃ、俺はミルナァ。此方ミルナなぁ。つうか大前って財閥のぉ?」
|゚ノ ^∀^)「ええ、日本三大財閥の大前家で御座いますわ」
川д川「ふぅん、ならマニーと似たような金持ちタイプかぁ」
- 841 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:47:31 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ ^∀^)「マニー、と仰いますとゴールデンコーポレーションの。黄金堤様の事をご存じで?」
川д川「あの、ニャアニャアうっせぇチビだろぉ? 俺のダチだよぉ、互いに酒オタクなもんでなぁ?」
|゚ノ;^∀^)「まぁ、驚きですわ」
|゚ノ;^∀^)(まさかゴールデンコーポレーションの統帥の関係者が居るだなんて。ここに御父様がいらっしゃらなくて良かったですわ)
川д゚川「んでぇ、何しに来たんだか知らねえがぁ。とりあえず酒でも飲んだらぁ?」
(;<●><●>)「あ、あぁ。そうだな。つってもヘッポコは使い物にならねーから今日はニューヨークは無しだな」
(*‘ω‘ *)「あぁ、そう言えばレモナ嬢。あのレストランで働いてるって事は酒には詳しいのかっぽ?」
|゚ノ ^∀^)「えぇ、嗜む程度ですがワインの方を少々。ここ最近はあのお方の趣味にあわせてスピリッツばかりでしたが」
- 842 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:48:23 ID:Ww.QFPJw0
- (*‘ω‘ *)「なら丁度いい、なんか美味いワインベースのカクテル教えてくれっぽ。私もワカもワインはさっぱりでね」
|゚ノ ^∀^)「私などの若輩者でよろしいのでしたら……ところで、この店にはメニューはありませんの?」
川#д川「ウチは店じゃねえっつうの!!」
( <●><●>)「あぁ、悪い。説明すんの忘れてたわ、カクカクシカジカでな」
|゚ノ*^∀^)「サケサケゴクゴクですわ。まあ、こんな立派なショットバー仕立てのご自宅だなんて素晴らしいですわ!」
川д川「へえへぇどうもぉ。まあワインは適当にそこそこのランクのもん出すからそれで妥協してくれやぁ」
|゚ノ ^∀^)「そうですか。では1杯めですし、メジャーな『キール』をお願い致しますわ」
川д川「あいよぅ」
- 843 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:49:22 ID:Ww.QFPJw0
【キール】
<参考レシピ>
・白ワイン…適量
・カシス リキュール…少量
グラスによく冷やしたカシス リキュールを少量注ぎ、冷えた辛口の白ワインを注ぎ、軽くステアする。
割合はカシス:ワイン=1〜4 : 9〜6と、好みで。
白ワインを使ったメジャーどころのカクテルとして有名なのが、この『キール』だ。
アルコール度数は比率によって変わるが、大体14°前後。
名前の由来はフランスのとある市長であったフェリックス・キール氏の姓から。
アレンジバリエーションも非常に多く、ベースをスパークリングワインに代えた『キール・ロワイヤル』も同じく人気がある。
カシスを足すだけのシンプルなので、家庭でも簡単に再現でき、余ったワインの処分にも向いている万能レシピ。
ちなみに『ヴァン・ブラン・カシス』という別名があるが、まず普通の日本人には通じないのでキールで注文しよう。
.
- 844 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:50:08 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ ^∀^)「頂きますわ」ゴクゴク
(*‘ω‘ *)「ん、思ったより飲みやすいっぽ」ゴクゴク
|゚ノ ^∀^)「ワインベースのカクテルの代表格ですわ。カシスの甘みと赤ワインの深みがマッチングして人気のカクテルですの」
( <―><●>)「あー……甘ったるいしジュースみてえだな」ゴクゴク
(*‘ω‘ *)「まあ確かに度数は弱いけど妊婦の私にゃ丁度いいっぽ」
|゚ノ;^∀^)(妊婦さんがお酒を飲んでよろしいのでしょうか?)
( <●><●>)「大前。次は?」カラン
|゚ノ ^∀^)「先生は酒豪ですわね。では『キティ』などでお口をサッパリさせては如何でしょうか?」
( <●><●>)「ミルナー」
川д゚川「はいよぉ」
- 845 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:50:53 ID:Ww.QFPJw0
【キティ】
<参考レシピ>
・赤ワイン…適量
・ジンジャーエール…適量
氷を入れたゴブレットに赤ワイン、次にジンジャー・エールを注いで、ストローを添える。
好みによってレモンスライスを飾る。
赤ワインにジンジャーエールというシンプルなレシピのカクテルが『キティ』だ。
アルコール度数は5°。
赤ワインの深いコクがジンジャーエールの爽やかな辛さと相まって、口の中で清々しくマッチング。
基本的なレシピには等量を混ぜるとあるが、比率などは個人で調節してみよう。
ただし、日本在住のワイン通の方々からは嫌われる可能性がある飲み方なので注意。
.
- 846 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:51:48 ID:Ww.QFPJw0
- ( <●><●>)「ん―。こりゃジンジャーエール割りか?」ゴクゴク
|゚ノ ^∀^)「ええ。この程度のシンプルなカクテルならご自宅でも簡単に再現が出来るかと」
(*‘ω‘ *)「確かに。今度の買い出しでワインでも買ってみるかっぽ」ゴクゴク
( <―><●>)「ガキ孕んでんだ。飲み過ぎんなよ?」
(* ーω‘ *)「んなもん言われなくても分かってるっぽ」ゴクゴク
川д゚川「んでぇ? レモナだっけぇ? あんた何しに来たんだぁ?」
|゚ノ*^∀^)「初対面の此方様にこのようなご相談をするのは少々お恥ずかしいのですが……実は私、恋をしていまして」
川д゚川「はぁ? 恋ぃ?」
- 847 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:52:41 ID:Ww.QFPJw0
- ( <●><●>)「そうそう。色々あって、こいつの想い人へのプレゼント選びに付き合ってやってからって言うもの、一々俺んとこに愚痴や相談が来るからな」
(*‘ω‘ *)「年の近いモララーやミルナにも話を聴いてもらったらどうだ? って私が提案してな。まあ見た感じモララーはダメっぽいが」
( ∀ )「」チーン
川д川「まぁ別に話聴くだけなら構わなぇけどよぉ……俺はそんなに恋愛経験無ぇぞぉ?」
(*‘ω‘ *)「よく言うっぽ。ヒートとラブラブな癖にぃ」
|゚ノ ^∀^)「ヒート? ……もしや素直様の事ですか?」
川д゚川「あぁん? 知り合いかぁ?」
- 848 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:53:23 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ ^∀^)「はい。素直様が経営しているお店には私、大変お世話になっていますわ。素直様がお勧めして下さるラム酒はとても美味なものばかりで」
川д川「ヒートんとこの常連だったのかぁ。変な偶然もあったもんだなぁ」
|゚ノ ^∀^)「えぇ。それに、あのお方もヒート様のお店には足しげく通っていらっしゃいますわ」
( <●><●>)「酒が好きらしくてな、そいつ。プレゼントも最終的には酒とデキャンタに決定してたぞ? めちゃくちゃ高いやつ」
|゚ノ ^∀^)「あのお方の為ですもの。お金など幾ら使っても惜しくはありませんわ」
川д川「一途だねぇ。んでぇ? 具体的な話はぁ? またプレゼントでも贈るのかぁ?」
|゚ノ;^∀^)「いぇ……その、あのお方がどうしたら私に振り向いて下さるか、というご相談を……」
- 849 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:54:22 ID:Ww.QFPJw0
- 川;д川「また漠然としてやがるなぁ。つぅかその男がどんなやつか知らない俺からしたら言える事なんて無いぜぇ?」
|゚ノ*^∀^)つ「それでしたら、こちらのロケットのペンダントを。あのお方の写真なら肌身離さずに」パカッ
川д゚川「写メじゃなくてロケットとはまた古風だねぇ……どれどれぇ?」
【( ゚∀゚ )】
川д゚川「あれぇ? こいつアヒャじゃねぇかぁ?」
|゚ノ*^∀^)そ「まあ! アヒャ様の事をご存知で!?」
( <●><●>)「なんだ? ミルナの知り合いなのか?」
- 850 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:55:29 ID:Ww.QFPJw0
- 川д゚川「『笑角福アヒャ』、高校の頃のダチだぁ。年に2、3回はウチで飲んでるぜぇ。 確か都内でレストランやってんだろぉ?」
|゚ノ*^∀^)「えぇ! その通りですわ!! 私はそこでアヒャ様のお手伝いをさせて頂いてますの!!まぁ、まぁ! なんて素敵な縁なのかしら!!」
(*‘ω‘ *)「こりゃまた偶然だっぽ。ミルナのダチなら話も早いんじゃねぇかっぽ?」
川;д川「えぇ……いやぁ? まぁ、うぅん……?」
( <●><●>)「なんだその反応」
川;д川「いやぁ、レモナにゃ悪いけどよぉ? ちょっと諦めた方がいいんじゃねえかぁ?」
|゚ノ;^∀^)「まぁ! なぜそのような殺生な事を!?」
( <―><●>)「何か訳ありなのか?」
- 851 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:56:49 ID:Ww.QFPJw0
- 川;д川「いやぁ、見た感じ純情そうなお嬢様の相手にゃ相応しく無ぇっつうかぁ……ちょっとアレなやつだからなぁ?」
( <●><●>)「アレ?」
川д゚川「控えめに言ってクズ」
(;<●><●>)「控えめで!? っていうかそいつに惚れてる大前の前で言うなよ!!」
|゚ノ ^∀^)「まあ否定は致しませんわ」
Σ(<●><●>;)「否定しねぇの!? お前クズに惚れてるの!?」
|゚ノ ^∀^)「ただのクズでは御座いませんわよ? アル中で女ったらしでサボり魔でケンカっ早くて自己中心的で学力も無くて……」
(;<●><●>)そ「想像以上のドクズじゃねえか!? 一応教師として言っておくがソイツは辞めとけ!!」
(;*‘ω‘ *)「世界で一番教師らしく無いお前です心配するレベルか」
- 852 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:57:49 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ;^∀^)「うぅ……確かにロクでも無い方だというのは分かってますわ!! 自由恋愛を認めて下さる御父様ですら『アレだけは止めろ』と土下座しながら半泣きで説得されましたし」
(;<●><●>)そ「相当なレベルじゃねえか!? もう辞めとけよマジで!! 会ったことも無いお前の親父さんが哀れになって来るレベルだぜ!?」
|゚ノ#^∀^)「でも! でも好きになってしまったものは仕方無いのですわ!! アヒャ様の前でだけは、私は大前家が一人娘としてでは無く」
|゚ノ; ー∀ ー )「一人の、ただの、レモナとして。自然体で過ごせるんです……ですので、諦めるなんて出来ませんわ」
- 853 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:58:30 ID:Ww.QFPJw0
- 川;д゚川「うわぁ……お前ぇマジでメッチャいい娘じゃん。いやぁ、相手がアレじゃなかったら素直に応援するんだけどなぁ……」
(;*‘ω‘ *)(どんだけ酷いやつなんだっぽ)
|゚ノ ^∀^)「……申し訳ございませんわ。私としたことが、少々熱くなってしまいましたわ。お恥ずかしい」
川д川「まぁ気にすんなぁ。とりあえずコレでも飲んでクールダウンしろぉ」スッ
|゚ノ ^∀^)「これは、『アメリカン・レモネード』でしょうか?」
川∀川「正解ぃ」
- 854 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:59:11 ID:Ww.QFPJw0
【アメリカン・レモネード】
<参考レシピ>
・赤ワイン…30ミリ
・ミネラルウォーター…適量
・砂糖…15グラム
・レモン…1個
あらかじめレモンの皮を螺旋状に剥き、果実を絞りジュースを作っておく。
次にタンブラーにレモンジュースと砂糖、ミネラルウォーターを注ぎステアし、レモネードを作る。
氷をいれ、最後に赤ワインを静かに注ぎ、フロートさせる。
赤ワインのフロートが美しい、大人のレモネード。
アルコール度数は3%だが調節可能。
ぶっちゃけレモネードが出来た時点で8割りがた完成したようなもの。
見た目に拘るならやはり飾りのレモンのカットと、赤ワインのフロートを慎重に行おう。
休日の真っ昼間、青空を見上げながら優雅に一杯。
そんなシーンにいかが?
.
- 855 名前:名も無きAAのようです :2016/02/07(日) 23:59:54 ID:Ww.QFPJw0
- |゚ノ*^∀^)「ふう。レモンの清涼な風味が癒してくれますわ」ゴクゴク
( <●><●>)「このレモンの皮をクルクル螺旋状にカットすんのってカッコいいよな。なかなか真似できん」ゴクゴク
川д川「慣れりゃあ案外簡単だぜぇ? 林檎の皮剥きと大差ねぇ」
|゚ノ ー∀ ー )「はぁ。アヒャ様……」
(*‘ω‘ *)「こりゃ重症。まさに恋の病だっぽ」
川д川「まぁ、最近アイツとも会ってなかったしなぁ? 連絡とってみるかぁ。んでぇ、そん時にでも然り気無くレモナの事について探り入れといてやるよぉ」
|゚ノ ^∀^)そ「まあ、本当でございますか!?」
川д゚川「あぁ。ただ結果にケチはつけんなよぉ? アイツは良くも悪くも正直だからなぁ。特に酒と女に関しては」
- 856 名前:名も無きAAのようです :2016/02/08(月) 00:01:01 ID:vH2AOP6o0
- |゚ノ*^∀^)「えぇ、それでも構いませんわ! 此方様、この御恩は忘れませんわ!! もし何か困った事が御座いましたら……」
|゚ノ*^∀^)「この、大前家が一人娘! 大前 レ モ ナ が!! お力にならせて頂きますわ!! オーホッホッホッホッ!!」ドドン!
川;д゚川「いやぁ別に恩って程じゃぁ。っつうかぁ、なかなかお前もキャラ濃いのなぁ」
(*‘ω‘ *)(まさかこのお嬢様がヒートのとこの常連だとわ。私もヒートにちょっと探り入れてみるかっぽ)
( <―><●>)(またぽぽのやつは、お節介な事考えてやがんな?)ゴクゴク
- 857 名前:名も無きAAのようです :2016/02/08(月) 00:01:45 ID:vH2AOP6o0
( ;∀;)(散々ボロクソに言われて、挙げ句元カノのノロケ聞かされて、放置されてる僕って一体……)グスン
.
- 858 名前:名も無きAAのようです :2016/02/08(月) 00:02:35 ID:vH2AOP6o0
【CLOSE】
.
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