956 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:26:36 ID:38.8pVAQ0
【ヘアサロン Choki2】


( ^Д^)「しゃっせ―wwwらっしゃっせ―www」

( ^Д^)(自分、カリスマ美容師の指差プギャーちゃんっすwwww)

( ^Д^)(横浜市内の超一流サロンでwwプギャーちゃんは今日もアイカッチューしちゃうっすwwwwww)


ガチャ カランカラン


( ^Д^)「しゃっせ―wwwらっしゃっせ―www」

川д川「ん」

( ^Д^)(うはwww貞子キタコレwwwwwwくっそキモいwwwwwwプギャーwwwwww)

( ^Д^)(お前みたいなキモいのがwwwwこの一流サロンに来るとかwwwwマジ空気嫁wwwwww)

957 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:27:19 ID:38.8pVAQ0
( ^Д^)「本日はwwwwwwカットでよろしいっすかwwwwww」

川д川「ん?あぁ、はい」

( ^Д^)「どんな感じでwwwwwwやっちゃいますかwwwwww」

川д川「長さは変えないで鋤いてくれぇ。後でオールバックにして纏めるつもりなんでサイドは剃る感じでぇ」

( ^Д^)「つまりツーブロックっすねwwwwwwかしこwwwかしこまりましたかしこwwwwww」

( ^Д^)(うはwwww楽勝wwww5分で終わらせますわwwww)



……………………………………

……………………………

………………………

…………………

……………

………



958 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:28:17 ID:38.8pVAQ0
( ^Д^)「こんな感じでwwwwww見た目あんま変わって無いっすけどwwwwwwサイドはがっつりww切りましたwwww」

川д川「ん。どうもぉ」

( ^Д^)(貞子は髪切ってもwwwwww貞子wwwwwwうはwwwキモいわあwwwwww)

( ^Д^)(しかしwwwwそんなキモ貞子にも手を抜かないプギャーちゃんwwwwまじカリスマだわwwwwww)

( ^Д^)「カットのみでwwwwwwお会計wwwwww10000円ですwwwwww」

川д川「カードでぇ」

( ^Д^)「かwwしwwこwwまwwりwwまwwしwwたww」

( ^Д^)(貞子の分際でwwwwクレジットカードwwwwwwプギャーwwwwww生意気wwwwww)

( ^Д^)(wwwwwwwwwww)

( ^Д^)(へ?)


( ^Д^)「」







( ゚Д゚)「」

959 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:29:13 ID:38.8pVAQ0
川д川「ん?」

(; ゚Д゚)「しょ……しょしょしょ少々お待ちくださいませお客様あああぁぁ!!」ドタバタドタバタ

川д川「あん?」

(; ゚Д゚)「おっ! 御待たせ致しました!? こっ……ここここちらカードの御返しでございます!!」

川;д川「いやぁ、そんな待って無ぇけどぉ……まぁ、どうも?」

(; ゚Д゚)「またの御越しを! またの御越しをお待ちしていますお客様あああぁぁぉ!!」


ガチャ カランカラン


川д川「……さてとぉ」スタスタ

川д川「次はスーツ取りに行ってぇ、その後はメンズサロンで髭と眉を整えなきゃいけねえのかぁ、めんどくせぇ」

川;д川「……にしてもぉ、さっきの美容師。なんか変な奴だったなぁ」スタスタ

川д川「ブラックカードってそんなに珍しいのかねぇ」スタスタ





川;д゚川(あぁ、外に出るのって本当にかったるいわなぁ)スタスタ

960 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:30:03 ID:38.8pVAQ0





【糞ったれBAR NEETのようです】


     【OPEN】





.

961 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:31:34 ID:38.8pVAQ0
【BAR Dokuo】


( ・∀・)「週末なのに客こないね―」

('A`)「どうしよ、本当。家賃払えるかな、マジで」

(゚、゚トソン「ぶつくさ言ってないで客引きでもして来いよフナムシ」

(;'A`)そ「フナムシ!? 俺の存在ってフナムシなの!?」

ノハ;ー听)「客の前で漫才してるんじゃないよ、全く」

川 ゚ -゚)「しかしここはいつ来てもガラガラだな」

( ・∀・)「ハナキンなのにクールさんとヒートさんだけだからね―。次の職場探した方がいいかもな―」

ノパ听)「ウチで雇ってやろうか? モララーの腕なら文句無しだ」

(* ・∀・)「ありがとうヒートさん!」

(#'A`)「オーナーの前で引き抜きの話とか止めてくれません!? それにこの店潰すつもり無いですからね!?」

962 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:33:16 ID:38.8pVAQ0
(゚、゚トソン「つっても客が来ないじゃん」

(;'A`)「うっ……!」

川 ゚ -゚)「立地の問題もあるだろうな。私もモララーの紹介が無かったらこの店の存在に気がつかなかっただろう」ゴクゴク

ノパ听)「酒が美味いだけじゃ経営はやってけないからな」チビ

(゚、゚トソン「お―。さすが経営社姉妹の素直姉妹ですね。カッコいい」

ノパ听)「トソンもこの店無くなったらウチんとこ来るか? それなりに指導は厳しいけどな」

(゚、゚トソン「ん―オーナーを虐められないのがちょっと残念だけどお願いしましょうかね」

('A`)「いや、だから潰れないからね? ねえ、何でウチの従業員ってオーナーのこと信用しない訳?」


ガチャ カランカラン


('A`)+「……いらっしゃいませ」キリッ

(゚、゚トソン(あっオーナーが仕事モード入った)

963 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:34:36 ID:38.8pVAQ0
¥・∀・¥「友人と待ち合わせをしていてね。2人だけど、いいかニャア?」

('A`)「(ニャア?) もちろんです。こちらのカウンターへどうぞ」

ノパ听)「見ない顔だな。一見さんかい?」ヒソヒソ

( ・∀・)「だね。……ん? クールさん、どしたの?」ヒソヒソ

川 ゚ -゚)「……いや」

川 ー -゚)(あの顔、どこかで見たような気がするんだが)

('A`)「お飲み物はいかがなさいましょうか?」

¥・∀・¥「ふむ。『ゴールデン・キャデラック』をお願いするニャア」

('A`)「畏まりました」

¥・∀・¥「あ、そうそう。悪いんだけどそこの若いお兄ちゃんに作って貰えるかニャア?」

(;・∀・)そ「えっ!? 僕ですか!?」

¥∧∀∧¥「うん。お願いするニャア」

(;・∀・)「かっ……畏まりました」

965 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:38:10 ID:38.8pVAQ0
(・∀・;)(裏に籠ってレシピ調べて来なきゃ)スタスタ

ノハー听)(モララーはいつまで経ってもレシピの覚えが悪いなあ)

(゚、゚トソン「あ、ヒート姉さんは次どうしますか?」

ノパ听)「ん? ああ『パンペロ』を頼む」

(゚、゚トソン「常温ツーフィンガーで?」

ノパ听)「ああ」

川 ゚ -゚)「このラム狂いめ」

ノハー匆)「ふん、ジンマニアに言われたくはない」

(゚、゚トソン「はい、御待たせです」

ノパ听)「ありがとう。やっぱりいつ飲んでも美味いな」チビチビ

(゚、゚トソン「お客さんにこういう事を言うのも失礼かもですけど自宅に買い置きとかしないんですか?」

ノハー听)「雰囲気によって味覚なんて変わるからな、こういう所で飲むのがいいのさ。それにお気に入りの銘柄は自宅に常備している」チビ

(゚、゚トソン「あ、なるほど」

966 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:39:58 ID:38.8pVAQ0
川 ゚ -゚)「トソン君、私にジントニのお代わりを」カラン

(゚、゚トソン「は―い、少々お待ちを―」スタスタ





('A`)「こちら、ミックスナッツとキスチョコになります」スッ

¥・∀・¥「おや? ありがとう」

('A`)「……こちらにはお仕事で?」

¥・〜・¥「まぁ、そんな感じかニャア? 先日まで得意先のパーティー続きで、ようやっと休日が取れたものでね」モグモグ

('A`)「それはそれは、お疲れ様でございます」

¥・∀・¥「今日は久々に友人に会えるからね。それだけを楽しみに頑張ってきたようなものだニャア」ゴクゴク

('A`)「随分と仲がよろしいのですね」

¥・∀・¥「付き合いは短いけどね。それでも『僕と対等に』友人をやってくれるやつなんてなかなか居ないから有りがたいんだニャア」

('A`)「はぁ……?」

968 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:42:47 ID:38.8pVAQ0
ガチャ カランカラン


('A`)+「いらっしゃいませ」キリッ

(゚、゚トソン「(やけに客来るな―なんか久々) いらっしゃいませ―」

( ーд゚ )「ん」

¥*・∀・¥「やあやあ! 久しぶりじゃないかニャア!! 相変わらず目付きが悪い事で!!」

(; ゚д゚ )「喧しいわ糞ったれぇ。こちとら久々の外出で疲れてんだぁ」

川; ゚ -゚)(ん? 今の声)

ノハ;゚听)(どこかで聞いた事あるような……?)

(;'A`)(えっ 何かどっかで見たことあるような……でも間違いなく新規の客だよな)

(;'A`)「えぇと、お飲み物はいかがなさいましょうか?」

( ーд゚ )「ん? あぁ、とりあえず水ぅ」

('A`)「かしこまりました」

(゚、゚トソン(なんか二人とも高そうなスーツ着てるなあ。金持ちっぽい)

ノハ;゚听)(あの声……まさかな?)

川; ゚ -゚)(いや、でも他人のそら似にしては少々……)

969 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:46:15 ID:38.8pVAQ0
( ーд゚ )「ん?」

( ゚д゚ )そ「おぉ、ヒートにクールじゃねえかぁ!」

¥・∀・¥「おや、知り合いかニャア?」

ノハ;ー听)「おいクール。私にあんな顔の知り合いは居ない筈だ。だと言うのに不思議な事にあの喋り方に物凄く既視感を感じるんだ」ヒソヒソ

川;ー -゚)「ああ、偶然だな。あんな独特な喋り方にくぐもった声の知り合いなんか私には1人しか居ないぞ」ヒソヒソ

(;・∀・)そ「ん? あれ!? ミルナ――!?」

( ゚∀゚ )「おぅ。残念男の制服姿は見慣れねぇなぁ? ケッケッケッ」

ノハ;゚听)「やっ……やっぱり!?」

川; ゚ -゚)「ミルナ!? なんだその格好は!?」

(; ゚д゚ )「何だって言われてもなぁ? ……なぁ、成金。俺の格好そんなに変かぁ?」

¥・∀・¥「うんニャ? スーツも上等、時計にベルトに靴まで抜かりなし。長い髪もオールバックでしっかりオシャレに決まってるニャア」

970 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:48:28 ID:38.8pVAQ0
川; ゚ -゚)「いやいや!! 君がそんなしっかりとした服装をしているのがおかしいんだよ!?」

ノハ;゚听)「いつもの貞子ヘアーにパジャマとスリッパはどうしたんだ!?」

(;ーдー )「貞子って言うな糞ったれぇ……いやぁ、俺もその方が落ち着くんだけどよぉ。こいつが煩いんだわぁ」

¥#・∀・¥「あんなヒキオタニート丸出しの格好で一緒にバーなんか行きたくないニャア!」

(; ゚д゚ )「ほらなぁ?」

(;・∀・)「え―スクール時代ぶりだよミルナのまともな格好見るの……っていうかわざわざウチの店までどしたの?」

( ゚д゚ )「こいつにお前を紹介したかったんだよぉ。俺はついでだぁ」

¥*・∀・¥「マニャハハハハハ! 初めまして、毛利モララー君! 君の事はニート君から聞いてるニャア」

(;・∀・)「あっ、どうも初めましてです」

¥*∧∀∧¥「ニート君の友人は僕の友人! 僕の名前は『黄金堤マニー』、どうぞ気軽にマニーと呼んで欲しいニャア」

971 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:50:45 ID:38.8pVAQ0
(;・∀・)「よろしくですマニーさん (なんかやけに存在感ある人だな)」

Σ(゚、゚;トソン「こ……黄金堤マニー!?」

川; ゚ -゚)そ「あのゴールデン・コーポレーションの!?」

¥・∀・¥「おや、僕の事をご存じかニャア?」

( ・∀・)「へ? クールさんもトソンちゃんも知り合い?」

(゚、゚;トソン「逆に先輩は何で知らないんですか!? ゴールデン・コーポレーションって言ったら日本で……いや世界でも1、2を争う大企業ですよ!?」

川; ゚ -゚)「そしてそこにいるマニーさんはその2代目の総取締役だ。よくメディアにも顔を出しているぞ?」

(;・∀・)「えっ!? でも社長さんにしては若くない!? 僕とあんま変わらないように見えるけど!?」

¥・∀・¥「社長じゃなくて統帥ね? もともと童顔だし、それにウチの持ってる会社は美容関係もやってるからニャア? 暇潰しもかねて僕がテスターやってるんだよ」

972 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:52:25 ID:38.8pVAQ0
¥>∀・¥「背が低いのも相まって、お陰さまで見た目だけなら高校生で通る始末。まぁ、こう見えてももう38だニャア」

(;・Д・)「うぇ!? 全然見えない!! なんならミルナの方が老けて見えるもん!!」

(# ゚д゚ )「やかましいわ糞ったれぇ!!」

¥∧∀∧¥「マニャハハハハ! 嬉しい勘違いだニャア」

(;'A`)(ミルナ君の交友関係って一体……)

(゚、゚;トソン(金持ちには金持ちの友達が集まるのかな―?)

(;・∀・)そ「……はっ!? 呆けてる場合じゃなかった! こちら『ゴールデン・キャデラック』でございます!」

¥*・∀・¥「うん。ありがとう」

( ーд゚ )「お前ぇ、好きだなぁ。それぇ」

ノパ听)「……」ボー

川 ゚ -゚)(?? やけに姉さんが静かだな?)

973 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:53:06 ID:38.8pVAQ0

【ゴールデン・キャデラック】


<参考レシピ>

・ガリアーノ…20ミリ
・カカオ リキュール(ホワイト)…20ミリ
・生クリーム…20ミリ

材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。


特徴的な長身のボトルが目印のリキュール『ガリアーノ』の代表的なをベースカクテル。
アルコール度数は16°前後。

派手な名前とは裏腹に、落ち着いた乳白色の色合いと甘くまろやかな味わいが特徴で、アフターディナーのデザートカクテルとしても最適。

チョコレートと生クリーム、そしてハーブのスパイスとバニラの風味が絶妙にマッチしている。
欲を言うなれば、ベースのガリアーノは蓋が紫色のオールドボトルを指定したい。

.

975 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/24(水) 23:59:15 ID:38.8pVAQ0
¥・∀・¥「……」チビ

¥・∀・¥「……ふむ」

( ゚д゚ )「どうよぉ?」

¥・へ・¥「60点」チビチビ

(;・Д・)そ(うげっ!? まさかの酷評!?)

( ゚д゚ )「理由はぁ?」

¥・∀・¥「まずこのグラス。飲み口が厚すぎるニャア。これで 10点マイナス」

¥・∀・¥「それにベースの『ガリアーノ』が現行物を使ってて、どうしても味が薄いニャア。マイナス20点」

¥・∀・¥「やけに乳臭いって事は使ってるクリームも安物。察するに氷も安物。これで15点マイナス」

¥・∀・¥「最後に見た目。僕は専属のバーテンに作らせる時、華やかに魅せるために金粉を散らさせるニャア。これはそれが無いからマイナス5点」

( ーд゚ )「ケッ! この成金野郎がぁ。材料やらなんやらは置いといてぇ、純粋にバーテンダーの腕だけで評価したらぁ?」

¥・へ・¥「聞くまでも無いんじゃないかニャア?」

(;・∀・)「」ドキドキ

976 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:01:32 ID:fvRjq.jM0
¥∧∀∧¥「文句無しの満点だニャア!」

(* ・∀・)「よ……良かった―!!」

(゚、ートソン「随分と評論家ぶった喋り方ですね?」ヒソヒソ

川 ー -゚)「マニー氏は美食家やソムリエとしても有名だからな。確か何冊も本を出していた筈だ」ヒソヒソ

('A`)(氷や生クリームも、もっと高いやつを用意した方がいいのかな? あっ、破産するから無理だ)

ノパ听)「……」ボー

¥*・∀・¥「うん。美味しかったニャア」チビチビカラン

( ゚д゚ )「んじゃ、俺も何か飲みますかねぇ?」

¥・∀・¥「僕は『アレクサンダー』をお願いするニャア」

( ゚д゚ )「なら俺はその姉妹ぃ。『アレクサンダーズシスター』で頼むわぁ」

(;ー∀ー)「あぁ……良かったらレシピを……」

(# ゚д゚ )「このヘッポコがぁ!!」

977 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:02:21 ID:fvRjq.jM0

【アレクサンダー】


<参考レシピ>

・ブランデー…30ミリ
・カカオ リキュール(ブラウン)…ミリ
・生クリーム…15ミリ

材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。


19世紀半ば、イギリス国の王妃アレキサンドラに捧げられたとされるカクテル。
アルコール度数は23°前後。

チョコレートの甘味と生クリームの濃厚なコク。
そして包み込むようなブランデーの深い味わいが混ざりあい、上質なチョコレートケーキのような味と例えられる。
ただし、『グラスホッパー』や『オーガズム』のように、ひたすらに甘いカクテルでは無いので注意が必要。
あくまで上品に、甘いのだ。

ちなみにレディキラーとして有名なカクテルなので、もし貴女が男性にこのカクテルを勧められたら警戒した方が良いだろう。


.

978 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:05:48 ID:fvRjq.jM0

【アレクサンダーズ・シスター】


<参考レシピ>

・ドライ ジン…30ミリ
・グリーンぺパーミント リキュール…15ミリ
・生クリーム…15ミリ

材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。


『アレクサンダー』変形レシピ。
ちなみに外国では『アレクサンダー』と注文するとこちらのレシピが出てくるらしい。
アルコール度数は25°前後。

見た目は『グラスホッパー』のような鮮やかなパステルグリーンだが、その味わいは想像より強烈。
ミントの爽やかさとジンの爽快感が口の中で弾けるように広がるのだ。

『グラスホッパー』や『アレクサンダー』に比べて知名度は低いので、上記のカクテルが好みなら是非とも試して欲しい。

.

979 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:06:59 ID:fvRjq.jM0
( ・∀・)「御待たせ致しました! 『アレクサンダー』です!」スッ

('A`)「シスターの方は自分が作りました。どうぞ」スッ

¥・∀・¥「頂くニャア」チビ

( ゚д゚ )「貰うわぁ。オッサンの作るカクテルは初めてだわなぁ」チビ

¥*・∀・¥「うん。見習いバーテンダーが作った物とは思えないクオリティだニャア! ほろ苦く、上品で、儚い味」チビチビ

(;ーд゚ )「一々、面倒臭ぇ口上垂らす奴だなぁ糞ったれぇ。ポエマーかっつうのぉ」チビチビ

¥;・∀・¥「全く、品の無いニート君だニャア。ところでそちらの味は?」チビチビ

( ゚д゚ )「ん? まあ、サッパリして美味いぜぇ? ぶっちゃけモララーの作った物と大して差も無ぇけどよぉ」チビチビ

('A`)「」




(;A; )(今この瞬間、20年以上やってきたバーテンダー人生の全てを否定された気がする)グスッ

980 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:09:49 ID:fvRjq.jM0
川; ゚ -゚)「なぁ、ミルナ。不躾な質問だが、どうして君はそんな大物と友人なんだ?」

( ゚д゚ )「あぁん? 別に大した理由じゃ無ぇぞぉ? ベガスで偶々知り合っただけだわなぁ」

川 ゚ -゚)「ベガス?」

¥・∀・¥「ラスベガスのカジノでね。見かけた事の無い日本人が大勝ちしていて気になって声をかけたのが始まりだニャア」

('A`)(ベガスって……カジノって……)

(゚、゚;トソン(本当に金持ちなんだなあ、ミルナさんって)

¥・∀・¥「なんやかんやで飲みに誘ってみたら、これがまた酒に詳しくて詳しくてビックリ!」

川 ゚ -゚)「確かにミルナの酒に対する情熱と知識は驚くものがあるな」

(; ゚д゚ )「買い被り過ぎだぁ、糞ったれぇ」

¥∧∀∧¥「マニャハハハハハ! そう照れないでおくれよニート君! まあ、彼のその豊富な知識と止めどなく溢れる酒への情熱に惹かれてね? こうして年に何度か飲んでいる訳さ」

( ゚д゚ )「この成金野郎は糞みてぇに忙しいからよぉ、なかなかタイミングも合わないんだけどなぁ」

981 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:11:22 ID:fvRjq.jM0
( ・∀・)「なるほどね―」

川 ゚ -゚)(しかし、そもそもミルナはどうしてそんなにも資産を?)

ノパ听)「……」ボー

¥・∀・¥「さて、ちょっと早いけど僕たちは御暇するニャア」

(;・∀・)「えっ!? もう帰っちゃうんですか?」

¥・∀・¥「この後はニート君の自宅でゆっくりと二次会を楽しむ事になっているからね? もちろん、ここで過ごした時間も最高だったニャア?」

( ゚д゚ )「まあ、俺的にはモララーとマニーを会わせてみたかっただけだしなぁ」

¥・∀・¥「と言うわけで、マスター。これを」スッ

('A`)「はい? え―と、これは……」

('A`)「」



(゚A゚)「」






(((((((((((;゚A゚))))))))))「」ガタガタガタガタ

(;・∀・)「ちょっ!? オーナー!? どうしたの!?」

982 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:13:08 ID:fvRjq.jM0
(((;゚A゚)))「ぜぜぜぜぜぜぜぜぜろが! ゼロが一杯!!」

Σ(゚、゚;トソン「こっ……これって小切手ってやつですか!?」

¥・∀・¥「とりあえず100万円分ほどある筈だニャア。あ、もちろん釣りは結構」

(;゚A`)「お客様! いくら何でもこんな大金は受け取れませんよ!?」

¥・∀・¥「まあまあ。浮いたお金であちらの綺麗なお嬢さん方に沢山ご馳走してくれニャア。余った分はチップ代わりだニャア」

(゚、゚;トソン「チップって……」

¥・∀・¥「それからモララー君。君にはこれを」スッ

(;・∀・)そ「うわっ!? 名刺!? ゴールデンに輝いてる!?」

¥>∀・¥「美味しいカクテルのお礼だニャア。僕のプライベートの番号が書いてある名刺だよ。何か困った事や相談事があったら遠慮無く連絡くれたまえ」

983 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:14:49 ID:fvRjq.jM0
( ゚д゚ )「おい成金。まだかぁ?」

¥・∀・¥「おや? ニート君が御待ちかねのようだし、僕は失礼するニャア」

( ゚д゚ )「んじゃあなぁ、お前らぁ。暇があったら家に顔出せやぁ」

¥>∀・¥「素敵な時間をありがとう。チャオ」


ガチャ カランカラン


川; ゚ -゚)「……嵐のような人だったな」

(゚、゚;トソン「とりあえずウチで一番高い酒でも皆さんにご馳走します? オーナー」

(゚A゚)「」

(゚、゚;トソン「ダメだこの童貞ジジイ。見たことの無い大金にまだ固まってるよ」

(;・∀・)「まあ無理も無いよ。僕もミルナで慣れてなかったら今ごろオーナーと一緒にオブジェになってたし」

984 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:16:58 ID:fvRjq.jM0
(゚、゚トソン「んじゃ、とりあえず年代物のマッカランでも出しときますか。クールさんもヒート姉さんもそれで大丈夫ですか?」

川 ゚ -゚)「ああ、構わないよ」

ノパ听)「……」ボー

(゚、゚トソン「?? ヒート姉さん」

( ・∀・)「どしたの?」

川 ー -ー)「ああ、姉は気にせずに放っておいてくれ。どうせ暫くこのままだろうしな」

( ・∀・)「??」










ノハ*゚听)(ミルナの素顔が……あんなにカッコ良かったなんて……)ボー




.

985 名前: ◆eOod7XM/js :2015/06/25(木) 00:17:41 ID:fvRjq.jM0







     【CLOSE】







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