- 1 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:15:13 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「」カタカタカタカタ
川д川「……おっ、レア装備ゲットォ」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ?『あけおめ〜ことよろ〜』って何だぁ?」
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ―もう年越してたのかよぉ。1年なんかあっという間だよなぁ」ピンポーン
川д川「……」ピンポーン
川д川「……無視だ無視ぃ、こんな時間にインターホン鳴らすとかロクな奴じゃねえだろうしぃ」ピンポーンピンポーン
- 2 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:15:58 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「……」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
川#д川「……」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン川#д゜川「うっっっっっるせええぇぇんだよおぉぉぉ糞ったれがああはああぁぁぁぁぁ!!」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
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- 3 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:16:58 ID:bTaTuJiA0
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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- 4 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:17:41 ID:bTaTuJiA0
- ( ;∀;)「ふええぇぇぇん!!ミルナ―――!!」
川#д川「こんな時間に泣いて喚いて人様の家に上がり込んで来るんじゃねぇよ糞ったれがぁ!!何しに来たんだぁ!?」
( ;∀;)「何でもいいから酒をくれよ―!!今日は酔いたい気分なんだよ――!!」
川#д川「だぁかぁらぁ!人様の家を酒場代わりにするなってあれほど……ってバカ野郎!抱き付いてくんじゃねえ!!このパジャマお気に入りなんだよぉ!!」
(# ;∀;)「酒を寄越せ酒を寄越せ酒を寄越せ酒を寄越せ――!!」
川#д゚川「ああぁぁぁ!もう分かったから少し落ち着きやがれ糞ったれがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
……………………………
………………………
…………………
……………
………
…
- 5 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:18:29 ID:bTaTuJiA0
- 川#д゚川「んでぇ? こんな夜中に泣きながら人様の家に上がり込んで、俺の至福のネトゲタイムを破壊した理由をお聞かせ願いましょうかぁ? 糞ったれぇ」
( ;∀;)「グスッ……たんだよお……」
川#д川「あぁん?」
(# ;∀;)「また振られたんだよお――! 最近ミセリちゃんの付き合い悪いと思ってたらさっき他の男とデートしてる現場を目撃しちゃったんだよおおぉぉぉぉ!!」
川;д川「……まぁた失恋かよぉ」
(# ;∀;)「問い詰めたら逆ギレされて『あんたみたいな顔だけ男、アクセサリー代わりにしかならないし捨ててやるわ!』って言われるし……グスッ」
川д川「あぁ、まあ、何だぁ? 新年そうそうお疲れ様ですぅ」
( ;∀;)「あんまりだぁ……あんまりだよミルナ―!!」
- 6 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:25:12 ID:bTaTuJiA0
- 川;д川「あぁもう分かった分かったぁ。騒いでないでコイツでもクイッと飲んでとっとと潰れちまえよぉ」コトッ
( ・∀;)「何この酒?……どっかで見たような……」
川д川「お前、何で現役のバーテンダーなのにコイツを知らね―んだよぉ」
(# ・∀・)「僕はまだ見習いだからいいんだい! とにかくこのお酒について教えてよマスター!!」
川#д川「だぁれがマスターだ糞ったれぇ!! ああもう、説明してやっからとっとと飲みやがれってんだぁ!!」
- 7 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:26:11 ID:bTaTuJiA0
【イエーガーマイスター】
ドイツ生まれのハーブ系『リキュール』。
そのレシビはアニスや甘草など、実に56種類もの様々なハーブをブレンドし、原料としている。
「狩人の守護聖人」という意味の名を持つこの酒の色はトロリとした赤色で、ラベルに印刷された鹿のマークからか、本物の鹿の血液が入ってるという噂も一時期流れていた程。
アルコール度数は35°、エキス分は15.7%で、現代ではクラブやバーなどで若者達がテキーラの代わりにショットで煽るシーンがよく目撃される。
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- 8 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:26:56 ID:bTaTuJiA0
- ( ・∀・)「あ―イエーガーかこれ。ウチの店でもたま―に出るよ。映画にも出てたよね、『ハングオーバー』ってやつ」
川д川「知るかぁ。つ―か、なぁんで現役のバーテンダーがこんな有名な酒を忘れてたのかねぇ?」
( ・∀・)「ウチはウィスキーメインのバーだからあんまりリキュールなんか出ないんだもん。と、まあとにかく頂きます」クイッ
川д川「おうおう。いい飲みっぷりだことでぇ」
( ・∀・)「……」ゴクゴク
(* >∀・)「……かぁ!! 甘くて臭くて美味いね!! あんな糞ビッチなんか死んじまえ!! やっぱりリキュールは甘さが命だねコンチクショウ!!」
川д川「女の愚痴を漏らすか酒の感想を語るかどっちかにしろよ糞ったれぇ。ほら、もう1杯」トクトク
(* ・∀・)「へへんだ! 今日はとことん飲んでやるんだからな!!やっぱりリキュール最高!!」
- 9 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:27:40 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「人ん家でよくもまぁ、このリキュール馬鹿がぁ……つ―かよぉ、お前。あの人とはどうなったんだよぉ? 」
( ・∀・)「へ? 誰の事?」
川д川「前にお前が連れてきた黒髪ロングの女だよぉ。ジンばっかり飲んでたジンマニアの」
( ・∀・)「ああ、クールさんのこと? あの人はただの友達だよ。恋人もいるみたいだしね」
川д川「ああ、そうなのかぁ」
( ・∀・)「あれ? もしかしてミルナの好みだったりする?」
川д川「バカ言ってんじゃねえよ糞ったれぇ。俺が女に興味無いの知ってるだろうがぁ」
( ・∀・)「その発言だけ聴くとゲイっぽいよね……っと、もう1杯」ゴクゴクカラン
川д川「ハイハイっと。つ―か何でわざわざ家に来るかねぇ、お前はぁ」トクトク
(* ・∀・)「そりゃ異常なまでの種類の酒を、異常なまでの安値で楽しめるBARなんてここの他に知らないからね!」
- 10 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:28:30 ID:bTaTuJiA0
- 川#д川「ウチはBARじゃねえっつってんだろうが糞ったれぇ!! ここはただの、俺の自宅だぁ!!」
( ・∀・)「でもお客にミルナの話をすると皆、行ってみたいって目をキラキラさせてるよ?」
川#д川「お前マジでこれ以上、勝手に他人をウチに連れ込むんじゃねえぞぉ?」
( ・∀・)「ケチんぼ。っていうか、いい加減にBAR開業しちゃえばいいのに。金ならあるんでしょ?」チビチビ
川д川+「金はあるぅ。時間もあるぅ。だが働いたら負けかなって思ってるぅ」キリッ
(# ・∀・)「こんの腐れニートが!!」チビチビ
川д゚川「普段の10倍の金とるぞ?」
(;・∀・)「ごめんちゃい!!」
- 11 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:29:21 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「ったく糞ったれがぁ……俺も久々にリキュール飲むかねぇ」
( ・∀・)「イエーガー?」
川д川「俺、それ嫌いだしぃ。コイツを飲むわぁ」
( ・∀・)「ん? ドランブイじゃん」
川;д川「なぁんでイエーガーが分からなかったのにコイツは知ってるのかねぇ?」
( ・∀・)「ほら、ウチってウィスキーメインのBARだからさ」
川;д川「……関係あんのかぁ? それぇ?」
- 12 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:30:23 ID:bTaTuJiA0
【ドランブイ】
イギリス生まれのモルトウィスキーベースの『リキュール』。
1745年、スコットランドの王族チャールズ・エドワード・ステュアートが戦に敗れたさいに、献身的に尽くしたとされるジョン・マッキノンという男に褒美として王家秘伝の酒、ドランブイの製法が授けられた。という伝説が残っている。
ハイランド産のモルトにハーブや厳選されたハチミツをブレンドして作られているため、ドロッとした濃厚な甘さの中にハーブの華やかな香り、そしてモルトウィスキーの力強いアルコールが燃え上がる。
アルコール度数は40゜、エキス分は35%。
ストレートの他、お湯割りやスコッチと混ぜたカクテル『ラスティネイル』として飲まれている。
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- 13 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:31:09 ID:bTaTuJiA0
- ( ・∀・)「王家の酒だなんてまた贅沢だね―」
川*д川「知るかぁ。んな高くも無えだろうがぁ。あぁ、甘くて美味いわぁ」チビチビ
(* ・∀・)「イエーガーだって甘いじゃないか」チビチビ
川*д川「俺はよぉ、ハチミツとかメープルシロップとか、そういう甘さが好きなんだよぉ」チビチビ
(*‐∀‐)「ふぅん。あ、イエーガーお代わり」
川д川「……お前、今日泊まってくつもりかぁ?」トクトク
(* ‐∀‐)「いやぁ、意外と心の傷が深くてだね―今日は1日付き合ってくれると嬉しいな―」チビチビ
- 14 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:31:59 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「どうせ直ぐに次の女見つける癖によぉ、糞ったれがぁ」
(* ・∀・)+「まあ、そこはほら!! やっぱり僕ってイケメンだからね!!」
川д川「そんでアクセサリー代わりにされてぇ、また捨てられる訳だなぁ」
( ;∀;)「」ブワァ
川*∀川「ケケケッ!ざまぁ無えなぁ」
(# ;∀;)「うるさいうるさ―い!僕はミルナと違ってモテモテなんだからな!!」
川д川「俺もその気になりゃあ女なんか幾らでも作れるけどな。金の力でぇ」
(# ;∀;)「うわあ―――ん!! この勝ち組ニートがあぁぁ!!」ゴクゴクカラン
川*∀川「ケケケッ! ばぁかばぁか!!」
(# ;∀;)「今日はとことん飲んでやるんだからな !この家の酒を全部飲み干してやる―!!」
川д川「1000種類以上の酒を飲み干せるなら勝手にどうぞぉ?」
(# ;∀;)「無理に決まってんだろバカやろ――!! そんでもってミセリちゃんのバカやろ―!!」ゴクゴクカラン
- 15 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:33:06 ID:bTaTuJiA0
- 川д川「あぁ、はいはい。今日は付き合ってやっから好きなだけ泣き言わめいとけぇ」チビチビ
(* ;∀;)「うわあ――ん!! ミセリちゃんありがとう!! ミルナの糞ビッチ!! でも大好き――!!」
川;д゚川「色々混ざって気持ち悪い事になってっからちょっとは飲むペース落とせぇ!!」
(* ;∀;)「ミルナちゃん大好きだよぉ!ミルナちゃんのナマ足!ミルナちゃんのナマ足!!」
川#д川「だから飲み過ぎなんだよ脚フェチの変態……って何でこっちににじりよって来るんだよ、おい!? マジで離れやがれぇ!!」
(* ;∀;)「ミルナちゃんミルナちゃんミルナちゃ――ん!!」
川#д゚川「やっぱりとっとと帰りやがれ!! この残念男があああぁぁぁぁぁ!!」
- 16 名前:名も無きAAのようです :2015/01/02(金) 02:34:05 ID:bTaTuJiA0
【CLOSE】
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