ここは、田舎の片隅に立つ、小さなカードショップ。
その名も『A.u.R.a.t』、読みづらいし覚えづらいし言いづらい。
見るからにパッとしないこの店を経営しているのは、若くして店長となった1人の青年である。
そしてその青年は今、カウンターの奥で頭を抱えていた。
( A )「……」
(,,;゚Д゚)「て、てんちょー……どうしちまったんだ、ゴラァ」
(;*゚ー゚)「覇気がないのはいつものことだけど、今日は一段とひどいね」
店内はボロく、どこか薄暗い。
その粗末な内装と比例するように、売り上げは下降。下降、下降の一途。
『子供たちの遊び場』という役割はどうにか果たしている。が、経営の方はほぼどん底である。
(|l|'A`)「ああ……おまえたちか……大学受験、どうだった? 受かったか?」
(,,;゚Д゚)「いや、俺たちまだ小学生なんだけど」
(;*゚ー゚)「だいぶキてるみたいだね……」
あまりに異様な雰囲気を発するその青年。店内の子供たちが、心配そうに駆け寄ってくる。
店もパッとしなければ店長もパッとしないのだが、こんなのでも一応子供たちには慕われているのだ。
( ・∀・)「なんだなんだー、どうしたんだー?」
从'ー'从「とうとう自殺する気になったの?」
(´<_` )「練炭なら、兄者に頼めば譲ってもらえると思うぞ」
一応、慕われているのだ。
そんな子供たちを一瞥すると、青年はのっそりと立ち上がる。
足元に置いてあった段ボール箱を抱え、持ち上げると、そのままカウンターの上に置いた。
('A`)「……聞いてくれるか? 俺の悩み」
(*゚ー゚)「まあ、私たちでよければ……」
(,,゚Д゚)「一応、聞いてやるぞ」
(´<_` )「メシウマできそうな内容の話なら聞いてやる」
从'ー'从「私はパスで」
( ・∀・)「俺もいいや」
(;A;)「うっ……ありがとう、ありがとう……!」
年端も行かぬ子供たちのぬくもり(2/5)に触れ、号泣する青年@27歳。そろそろ体にガタが来る年齢である。
青年は涙を拭い、一度ゆっくりと息を吐く。
そして、段ボール箱に張られていたガムテープを、力強く引き剥がした。
('A`)「見よ、この神々しき光景を!」
そこには――
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
産業廃棄物が、ぎっしりと詰まっていた。
(,,゚Д゚)「うわぁ……」
(*゚ー゚)「うわぁ……」
(´<_` )「うわぁ……」
从'ー'从「流石の私でもこれは引く」
( ・∀・)「うわぁ……」
段ボール箱を隙間なく埋め尽くすその光景は、一瞬にして子供たちを真顔にさせた。
その様子を見て、青年は再び涙を零す。
(;A;)「うっ……知り合いから、いいカードが大量に入ったからって言われて……つい、入荷しちまって……グスッ」
( ・∀・)「完璧騙されてんじゃねーか。ってか、仕入れる前に内容の確認くらいしろよ」
('A`)「いや、中身は最初から知ってた。『《ゴールドラット》詰め合わせ』って」
从'ー'从「中身ダークマターって知ってて何で仕入れてんだよ、馬鹿か」
(*゚ー゚)「その知り合いって人に、弱みでも握られてるんですか?」
(´<_` )「わざわざそんなもん握らなくても、全方位弱みだらけの人間だってのに……」
(,,゚Д゚)「そういう話なら、力になってやらねーこともねーぞ!」
(;'A`)「いやいや、なんでそういう話になるんだよ」
口々に喚きたてる子供たちを見て、青年は慌てて手を振った。
自分が悪く言われるのには慣れているが、友人を悪く言われるのは心外だったからである。
('A`)「あいつはいい奴だぞ? 今回の話だって、向こうの好意で持ちかけてくれたんだ」
(´<_` )「好意で不良債権押し付ける奴がいるかよ」
(;'A`)「いや、だからさ……」
それでもなお疑惑のまなざしを向け続ける子供たちを見て、青年は溜め息をついた。
しょうがないか、と一言呟き、カウンターに座り込む。
('A`)「……なんていうか、さ」
('A`)「俺、このカードには……ちょっと思い入れがあるんだよね」
っ『《No.56 ゴールドラット》』
段ボール箱から産廃を1枚抜き出して、しみじみと言う。
从'ー'从「こんな産廃のどこに思い入れ要素があるんだよ。バカじゃねえの」
( ・∀・)「ノスタルジック入ったとこ悪いけどさ、ぶっちゃけキモいよ」
子供たちの反応は辛辣だった。
('A`)「少し、長い話になるかもしれんが。俺の昔話、聞いてくれるか?」
(´<_` )「やめろ」
从'ー'从「無理」
( ・∀・)「帰るわ」
辛辣だった。
('A`)「そーだなぁ。あれは、俺がまだ高校生だったころの話……」
しかし青年は聞いちゃいなかった。
――――
(;*゚ー゚)「え、このまま昔話入っちゃう流れ? そういう流れなの?」
(,,;゚Д゚)「……しかたねーから、聞くだけ聞いてやることにするぞ。ゴルァ……」
実は俺って、天涯孤独の身だったりするんだよね。
今時厨二ラノベでもこんな設定のキャラいねーよwwww神様厨二すぎワロスwwwww
いや、そんなドン引きしないで……そんなに重い話じゃないから……
正確に言うと、天涯孤独ってわけじゃないしね。ちゃんと親族はいるよ。
キキィーッ
( ;'∀`)「うお――!?」
J( ;'ー`)し「いやああああああああ!!」
中学生ぐらいのころかなぁ、親が2人とも交通事故で死んじゃってさー。
よく知らない親戚に引き取られたり、爺ちゃん婆ちゃんの家に転がり込んだりしたんだけど……
( ^Д^)「バイト代出たんだろ? よこせよ」
('A`)「え? いや、これは君のお父さんのところに……」
( ^Д^)「は? 居候の分際で口答えすんのか? 誰のおかげで生きてられると思ってんだ?」
いやーなんていうか、血は争えないね。
いろんなところへ行ったけど、ものの見事にクズばっかりでさーwwwwww
こいつだけじゃなくて、ここの親父も酷い奴でさ……まあ詳しくは語らないけど。
しかし、最後の手段だと思ってた爺ちゃん婆ちゃんまでクズだったときは笑ったね。詳しくは語らないけど。
だから、俺は家出したんだ。バイトで稼いだはした金と、ちょっとの荷物だけ持って。
('A`)「……」
これからどうしよっかなー。
学校は奨学金で行けるかな、とか。リアルホームレス中学生ktkrwwwwとか……
って、お前らの年じゃホームレス中学生とか知らないか。
ミ ゚Д゚彡「……どうしたんだ、お前?」
そんなときに、フサ兄ちゃんと出会ったんだ。
精一杯ポジティブに考えようとはしてたが、ぶっちゃけお先真っ暗だったからな。助かったよ。
ミ ゚Д゚彡「まあ、座れよ」
('A`)「はい……」
フサ兄ちゃんも、あんまり家族とはうまく行ってなかったみたいでさ。親身になって、相談に乗ってくれた。
そうして俺は、フサ兄ちゃんが経営してたカードショップに住ませてもらうことになった。
『出て来いオラァ!』ゲシゲシ
『いつになったら金返すんだオラァ!』ゲシゲシ
(;'A`)「……」
ミ ;゚Д゚彡「静かにしてろよ、ドクオ……」
……まあ、フサ兄ちゃんもフサ兄ちゃんで、金に困ってたみたいだけど。
自分に似てる俺が、どうしても見過ごせなかったんだってさ。ほんと申し訳なかったよ。
(,,゚Д゚)「おうドクオwwww蜂食えよ蜂wwwww」
(;'A`)「や、やめろよ……」
(,,゚Д゚)「あ? 口答えすんのか?」
(;'A`)「いっ、いや、そういうわけじゃ……」
(,,゚Д゚)「みんなー! ドクオくんがこれから自殺の練習を始めるそうでーすwwwww」
「「「wwwwwwww」」」
(;'A`)「ちょっ……」
俺は俺で、どうにか高校まで上がったんだけど、なんか知らんがイジメに遭ってさー。
やっぱそういうオーラ出してんのかね、俺。いや、そこで頷くのやめてよ。
ちなみにこの時の主犯格がギコにすげえ似てる奴でさ。今でもお前の顔見るたびにトラウマが疼くんだよ……いやごめん、冗談。冗談だから。
('A`)「はぁ……」
ミ ゚Д゚彡「どうしたドクオ。学校でなんかあったのか?」
('A`)「……まあ、ちょっとね」
ミ ゚Д゚彡「……」
ミ ゚Д゚彡「ドクオ。おまえ、遊戯王って知ってるか?」
('A`)「知ってるよ。昔はやってた」
親が生きてたころは、って意味だった。
それ以降はまぁ……いつも金に困ってたからなぁ……
ミ ゚Д゚彡「高校ではどうだ? 流行ってるか?」
('A`)「……最近、ちょっと流行りだしたかな」
ミ ゚Д゚彡「……だったら。ほら、これ……やるよ」
っ『《No.56 ゴールドラット》』
('A`)「え……?」
そんなときにもらったのが、この『ゴールドラット』だったんだ。
〜〜〜〜〜
(´<_` )「……ただの在庫処分じゃねえの?」
(;'A`)「そっ、そんなことあるかよ! ……たぶん」
( ・∀・)「ほんとに?」
(;'A`)「ああ。フサ兄ちゃん、渡した後ボソッと『よかったー……全然売れなかったんだよな、あれ』って呟いてたけど、絶対に違う!」
(´<_` )「確定じゃねえか」
(;'A`)「うっ……でっ、でも! こいつが俺にとって思い出のカードなのに変わりはねえ!」
っ『《No.56 ゴールドラット》』
(;*゚ー゚)「……まさか今のやりとりだけで、思い出のカードとか言ってるんじゃないですよね……?」
(,,;゚Д゚)「いやまあ、いい話ではあるけどさ……在庫処分って知っちゃうと……なんか……」
(;'A`)「ちげーーーよ! さすがの俺でも在庫処分を思い出のカード認定したりはしねえからな!」
从'ー'从「在庫処分って認めてんじゃねえかよ」
(;'A`)「あーもう、うっせえ! ここからだ、ここから!」
〜〜〜〜
それ以降、俺はまた遊戯王を始めるようになった。
なにせ住んでるところがカードショップだからな。在庫処分……じゃなくて、いらないカードを格安で譲ってもらったりして、デッキを作った。
ミ ゚Д゚彡「あいつら戦い方をわかってねぇんだよな、ただ顔面殴ればそれでいいと思ってやがる。俺の得意技、中高一本拳は……」
(;'A`)「お、おう……」
フサ兄ちゃんからは、他にもケンカのやり方を教わったりしたんだけども。
(,,゚Д゚)「じ・さ・つ! はい、じ・さ・つ!」
(;'A`)「……」
イジメの主犯格、そいつの家が……なんていうかその、闇金っていうかヤクザっていうか……
とにかくその筋のお仕事に携わってるって噂があったからさ。迂闊に歯向かうわけにもいかなかった。
……まあ、そんなある日のことだ。
('A`)「おはよー、フサ兄ちゃん……」
('A`)「……って、あれ?」
フサ兄ちゃんが、消えた。
後で知ったんだけど、このころの店の経営状態、相当酷かったらしくてさ。借金まみれだったみたいで。
まあ、俺には兄ちゃんを責められはしないよ。でも……
『いい加減にしろやてめえ!』ゲシゲシ
『さっさと金返せよクズが!』ゲシゲシ
(((;A;)))
借金取りの襲来に、一人で耐えなきゃなんないのは……怖かったなぁ……
まあ、それでも俺は頑張って生きてた。
でも、それも長くは続かなかったんだよなぁ。
('A`)(兄ちゃん……どこ行っちまったんだろう……)
っ『《No.56 ゴールドラット》』
ある満月の夜のことだ。
……ごめんちょっとかっこつけた、満月だったかどうかは覚えてない。
ともかく。その日は夜遅くまで、店のカウンターでデッキの調整をしてたんだが……
ドガラララガッシャァァァァァ―――z_____ン!!!
(;'A`)「!?」
(,,゚Д゚)「この店で、合ってるんだよな?」
( ・∀・)「へい、坊ちゃん」
( ´ー`)「オラァ! 出てこいやクソ野郎!」
借金取りが、店の中まで押し入ってきたんだ。
(;'A`)「な、あ……おまえ!?」
(,,゚Д゚)「ん? なんだ、ドクオじゃねえか。おまえ、こんなとこに住んでたのか?」
( ´ー`)「ガキ一人だけ……っつーことは、アニキ」
( ・∀・)「ああ。フサギコの野郎はトンズラこいたみてえだな」
(;'A`)「な、なんでおまえがこんなとこに……」
(,,゚Д゚)「ん? ああ。俺も一応、将来は擬古の家を継ぐ男だからな」
(,,゚Д゚)「二代目候補として、現場の仕事も見とかなきゃな、って思ったわけよ」
(;'A`)「……」
噂は、マジだった。
イジメの主犯格が、怖いお兄さん方を引き連れて、やってきた。
この時の借金取りの顔が、どうもモララーに似ててなあ。今でもモララーを見るたび思い出すよ。
ってかまさかとは思うけど、血縁関係とかないよな? ないよな? なんでそこで黙るの?
(,,^Д^)「まー実際は、ただ暴れたかったってだけの話なんだけどなwwwww」
( ´ー`)「さて……。フサの野郎がいないんじゃ、どうしようもないっすね。どうします、アニキ?」
( ・∀・)「どうもこうもねえよ。適当にガサ入れてから、そこのガキ連れてけ」
(;'A`)「!?」
笑い続けるギコを尻目に、後ろの怖いお兄さん方が物騒なことを言い始めた。あれには本気で死んだと思ったよ。
( ・∀・)「俺とおまえで母屋のほうに行く。坊ちゃん、そこのガキは任せて大丈夫ですかい?」
(,,゚Д゚)「当たり前だ。さっさと行ってこい」
( ・∀・)「ありがとうごぜえやす。おら、行くぞ」
( ´ー`)「うっす」
('A`)(い、今のうちに……!)ダッ
( A )「ぐほっ……」ガラガラガッシャーン
(,,゚Д゚)「逃がすわけねえだろ。バカじゃねえの」
怖い人たちがいなくなったから、タイマンなら逃げられるんじゃないかって思ったんだが……甘かった。
けど俺をぶっ飛ばした後、あいつはカウンターの上に置いてあった俺のデッキに目を留めた。
(,,゚Д゚)「なんだ、おまえ遊戯王やんのか? そーいやここカードショップだったな」
(,,*゚Д゚)「……プッ。おまえ、こんなカード入れてんのかよ」
っ『《No.56 ゴールドラット》』
あいつは『ゴールドラット』を見て笑った。ムカついたが、その時の俺にはどうしようもなかった。
けど次の瞬間、あいつはこう言ったんだ。
(,,゚Д゚)「よし。じゃあ、俺とデュエルしようぜ」
('A`)「……え?」
(,,゚Д゚)「なにビックリしてんだよ。アニメじゃよくある展開だろ? 俺に勝てたら、借金の取立ては中止にしてやるよ」
(;'A`)「な……」
ビビったよ。まさか、現実でそんな台詞を聞くとは思わなかったからな。
('A`)「……おまえ、デッキ持ってんのか?」
こんなこと聞いちゃうくらいだから、相当テンパってたんだと思う。
(,,゚Д゚)「いや、今は持ってねえ。けど、ここカードショップだろ? この場でデッキを作らせてもらう」
(;'A`)「……」
この時やってたのは……ZEXALだったかな。とにかく遊戯王のアニメがやってたからか知らないけど、
当時俺の高校では、DQNやリア充の間なんかでも、そこそこ遊戯王が流行ってたんだ。
そいつらも小学生のころは遊戯王やってたみたいだから、やっぱ懐かしいところがあったんだろうな。
(,,゚Д゚)「〜♪」
('A`)「……」
結局俺は、店のストレージから各種パック、そしてシングルで売ってたカード、
さらには俺の個人的な所有物だったカードまで差し出して、そいつにデッキを作らせた。
今なら逃げられるんじゃないかって思ったけど、そう思うたびに睨まれたからな。たぶん無理だったと思う。
(,,゚Д゚)「よし、これでいいや」
別に、『勝ったら見逃してやる』なんて言葉を信じてたわけじゃない。
こいつはシチュエーションに酔ってるだけで、もし負けたら俺を力ずくで黙らせるんだろうって思った。
でも、それでも俺はデュエルすることにした。
( ´ー`)「何してるんすか、坊ちゃん?」
(,,゚Д゚)「おう。これから、こいつと一勝負しようと思ってな」
( ;´ー`)「はぁ……?」
俺はイジメられっ子だったから、一緒に遊戯王をやる友達なんていなかった。
ショップでデュエルしようにも、バイトが忙しかったし、そもそもフサ兄ちゃんの店はそんなに客が来なかった。
だから、俺はフサ兄ちゃんとしかデュエルしたことがなかった。
( ´ー`)「アニキ、いいんですか?」
( ・∀・)「……まあ。坊ちゃんのお守も、オジキから仰せつかった俺の役目だ」
( ;´ー`)「……」
( ・∀・)「てめえは表に出てろ。誰か来ないか見張っとけ」
( ´ー`)「うっす……」
どこへ連れて行かれるのかは、わからないけど。きっと、のんきに遊戯王なんてできる場所じゃなかっただろうから。
最後に誰かとデュエルできるなら、それでいいかなって思った。
( ・∀・)(遊びとはいえ、勝負事だからな。二代目としてふさわしいかどうか……)
( ・∀・)(見極めるには不十分としても、少しは坊ちゃんの器を測れる……かもな)
(,,゚Д゚)「よし、じゃあデュエルすっか」
('A`)「ああ……」
そして、怖いお兄さんが見守る中で、デュエルが始まった。
このときのデュエルの内容は、今でもはっきりと思い出せるよ。
―――
(,,゚Д゚)「先攻は俺からだ。いいよな?」
(;'A`)「……わかった、そのくらいくれてやるよ」
(,,゚Д゚)「それでいいんだよ。ドロー」
(,,゚Д゚)「メインフェイズ、手札から『ジェネクス・ニュートロン』を召喚」
ジェネクスニュートロン レベル4/ATK1800
(,,゚Д゚)「そしてエンドフェイズ、『ニュートロン』の効果を発動」
('A`)(あいつの効果は、たしか……)
(,,゚Д゚)「召喚に成功したターンのエンドフェイズ、デッキから機械族のチューナー1体を手札に加えることができる」
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・キューブ』を手札に加えさせてもらう」
( ヴァイロン・キューブ レベル3/ATK 800 【機械族】 【チューナー】 )
(,,゚Д゚)「そのままターン終了」
手札6 / ライフ8000 / ジェネクスニュートロンATK1800
('A`)「……じゃあ、俺のターン。ドロー」
('A`)(伏せは何もなしか。けど、攻められる手札じゃなさそうだ……)
('A`)「メインフェイズ。『レスキューラビット』を召喚」
レスキューラビット レベル4/ATK 300
('A`)「効果を使うが、何かあるか?」
(,,゚Д゚)「別に、何も」
('A`)「なら、そのまま続行だ。フィールドの『レスキューラビット』を除外して、デッキから同じ通常モンスター2体を特殊召喚する」
('A`)「『ウォーター・スピリット』2体を特殊召喚」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
(,,゚Д゚)「うわ、キモッ。使う奴がキモけりゃ、カードまでキモくなるんだな」
(#'A`)「……魔法発動、『ワンチャン!?』。このカードは自分の場にレベル1のモンスターが存在する時に発動できる」
('A`)「デッキから、レベル1のモンスター1体を手札に加える。『レベル・スティーラー』を手札に」
( レベル・スティーラー レベル1/ATK 600 )
(,,゚Д゚)「バカじゃねえの? スティーラーをわざわざサーチしてどうすんだよ」
('A`)「カードを1枚伏せて、『手札抹殺』を発動。お互いに手札をすべて捨てて、捨てた枚数分ドローする」
(,,゚Д゚)「けっ、回りくどい墓地肥やししやがって。俺の手札は6枚、全部捨てて6枚ドローする」
っ『ヴァイロン・キューブ』『大嵐』『ヴァイロン・フィラメント』『銀河の魔導師』『サイクロン』『暗黒竜 コラプサーペント』
('A`)「俺の手札は3枚。3枚ドローする」
っ『クリッター』『レベル・スティーラー』『ウォーター・スピリット』
(,,゚Д゚)「なんだ、そのキモいの手札にも持ってたのかよ」
(#'A`)「……レベル1の『ウォーター・スピリット』2体でエクシーズ。『シャイニート・マジシャン』を守備表示で召喚する」
シャイニート・マジシャン ランク1/DEF2100 【素材2】 ※『ウォーター・スピリット』×2
(,,゚Д゚)「おお、少しはマシな見た目になったな」
('A`)「カードをもう1枚伏せて、エンドフェイズ」
(,,゚Д゚)「『ワンチャン!?』のデメリット、忘れんなよ」
('A`)「忘れてねえよ。『ワンチャン!?』の効果で手札に加えたモンスターを召喚しなかった場合、俺は2000のダメージを受ける」
ライフ8000→6000
('A`)「これでターン終了だ」
手札2 / ライフ6000 / シャイニートマジシャンDEF2100 【素材2】 / 伏せカード×2
(,,゚Д゚)「俺のターンだ、ドロー。メインフェイズ」
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・テセラクト』を召喚。なんか発動するか?」
ヴァイロン・テセラクト レベル4/ATK 800 【機械族】 【光属性】
('A`)「いいや」
(,,゚Д゚)「よし。魔法カード『アイアンコール』を発動」
(,,゚Д゚)「このカードは俺の場に機械族モンスターがいれば発動できて、墓地からレベル4以下の機械族モンスター1体を特殊召喚する」
(,,゚Д゚)「『テセラクト』が機械族だから、墓地の『ヴァイロン・キューブ』を特殊召喚するぞ」
ヴァイロン・キューブ レベル3/ATK 800 【機械族】 【チューナー】 【光属性】
('A`)(チューナーか……)
(,,゚Д゚)「この特殊召喚にも何もないんだろ? んじゃ、このままシンクロだ」
(,,゚Д゚)「レベル3の『ヴァイロン・キューブ』と、レベル4の『ヴァイロン・テセラクト』でシンクロ。レベル7の『ヴァイロン・シグマ』を召喚だ」
ヴァイロン・シグマ レベル7/ATK1800 【光属性】 ※光属性チューナー+光属性非チューナー
('A`)(そして、『ヴァイロン・キューブ』の効果……)
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・キューブ』の効果発動。このカードを素材として光属性シンクロモンスターの召喚を行った場合」
(,,゚Д゚)「デッキから、装備魔法1枚を手札に加えることができる。『ヴァイロン・セグメント』を手札に加える」
(,,゚Д゚)「んで、装備魔法『ヴァイロン・セグメント』をそのまま発動。対象は『シグマ』だが、何かあるのか?」
('A`)「いや、ない」
(,,゚Д゚)「なら、『魔導師の力』も使う。これも『シグマ』に装備するぜ」
ヴァイロン・セグメント 装備魔法
装備モンスターは相手の罠・モンスター効果の対象にならない ※ヴァイロン専用
表側表示で存在するこのカードがフィールドから墓地へ行った場合デッキからヴァイロン魔法1枚を手札に加える
魔導師の力 装備魔法
自分の場に存在する魔法・罠カード1枚につき500ポイント攻撃力がアップする
(,,゚Д゚)「俺の場には魔法カードが2枚。これで『シグマ』の攻撃力は1000ポイントアップだ」
ヴァイロン・シグマ ATK2800 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】
(,,゚Д゚)「バトルフェイズ。『ヴァイロン・シグマ』で『シャイニート・マジシャン』を攻撃」
('A`)「……そいつ、確かまだ効果あったよな」
(,,゚Д゚)「当たり前だろ? 『ヴァイロン・シグマ』の効果発動」
(,,゚Д゚)「このカードの攻撃宣言時、俺の場に他のモンスターが存在しない場合。デッキから装備魔法を1枚選択し、『シグマ』に直接装備する」
(,,゚Д゚)「俺が装備するのは、『閃光の双剣−トライス』だ」
閃光の双剣−トライス 装備魔法
手札を1枚墓地に送って発動する
装備モンスターの攻撃力は500ダウンするが2回攻撃が可能になる
('A`)(本来なら、発動するのに手札コストが必要なカード……)
('A`)(だけど今回は『発動』したわけじゃなく、『シグマ』の効果で直接装備しただけだから、コストは無視できる。そういうことか)
(,,゚Д゚)「このカードを装備したことで、『シグマ』の攻撃力は500下がる」
(,,゚Д゚)「けど、俺の場に魔法カードが増えたことで、『魔導師の力』の上昇値も500上がる。差し引きゼロだな」
ヴァイロン・シグマ ATK2800 【2回攻撃】 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】
ヴァイロン・シグマ ATK2800 vs DEF2100 シャイニート・マジシャン
('A`)「『シャイニート・マジシャン』は1度の戦闘では破壊されない」
(,,゚Д゚)「だから、2回攻撃できるって言っただろ? もう1度、『シグマ』で『シャイニート』を攻撃」
(,,゚Д゚)「そしてこの攻撃宣言時、再び『シグマ』の効果発動。デッキから『ヴァイロン・マテリアル』を装備する」
ヴァイロン・マテリアル 装備魔法
装備モンスターの攻撃力を600ポイントアップする ※ヴァイロン専用
表側表示で存在するこのカードがフィールドから墓地へ行った場合デッキからヴァイロン魔法1枚を手札に加える
(,,゚Д゚)「『マテリアル』の効果で600ポイント、『魔導師の力』でさらに500ポイント、攻撃力が上がるぜ」
ヴァイロン・シグマ ATK3900 【2回攻撃】 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】
ヴァイロン・シグマ ATK3900 vs DEF2100 シャイニート・マジシャン 【破壊】
(;'A`)「チッ……」
(,,゚Д゚)「これで、俺はターンエンドだ。お前のターンだぜ」
手札4 / ライフ8000 /ヴァイロン・シグマATK3900 / ヴァイロン・マテリアル ヴァイロン・セグメント 閃光の双剣−トライス 魔導師の力
('A`)「ドロー。スタンバイフェイズは素通りして、メインフェイズ」
('A`)「……伏せカードの『バブル・ブリンガー』を表にする」
バブルブリンガー 永続罠
このカードが場に存在する限りレベル4以上のモンスターは直接攻撃できない
表側表示のこのカードを墓地に送ることで墓地からレベル3以下の水属性・同名モンスター2体を蘇生する
(,,゚Д゚)「それで?」
('A`)「そのまま墓地に送って、効果発動。墓地から『ウォーター・スピリット』2体を特殊召喚する」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【水属性】 【チューナー】
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【水属性】 【チューナー】
(,,゚Д゚)「また出たよ、キモい奴」
(#'A`)「……手札から、魔法カード『テラ・フォーミング』を発動。デッキからフィールド魔法1枚を手札に加えることができる」
('A`)「『忘却の都 レミューリア』をサーチして、そのまま発動だ。なにかあるか?」
(,,゚Д゚)「ねーよ」
('A`)「よし……」
忘却の都レミューリア フィールド魔法
全フィールドの水属性モンスターは攻守200ポイントアップ
自分のメインフェイズに1度、自分の場の水属性モンスターの数だけ水属性モンスターのレベルを上げることができる
('A`)「『レミューリア』の効果発動。俺の場には、水属性モンスター『ウォーター・スピリット』が2体いるから……」
('A`)「その2体のレベルを、2つ上げることができる」
ウォーター・スピリット レベル1→レベル3 【水属性】 【チューナー】
ウォーター・スピリット レベル1→レベル3 【水属性】 【チューナー】
(,,゚Д゚)「でも、どっちもチューナーじゃねえか。エクシーズでもすんのか?」
('A`)「まだだ。伏せカード発動、『リビングデッドの呼び声』。墓地から『クリッター』を特殊召喚する」
クリッター レベル3/ATK1000
('A`)「レベル3の『クリッター』と、同じレベル3『ウォーター・スピリット』1体でシンクロ」
('A`)「『獣神ヴァルカン』をシンクロ召喚する!」
獣神ヴァルカン レベル6/ATK2000
(,,゚Д゚)「ふーん。そこそこいいカード持ってんじゃねーか」
('A`)「まず『クリッター』が墓地に送られたことで効果発動。このカードがフィールドから墓地へ送られた時」
('A`)「俺は、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える。『魔界発現世行きデスガイド』を手札に加えるぜ」
( 魔界発現世行きデスガイド レベル3/ATK1000 )
('A`)「そして『獣神ヴァルカン』の効果。こいつのシンクロ召喚に成功した時、
自分と相手のフィールドから、表側表示のカード1枚を選んで、手札に戻す」
(,,゚Д゚)「おーっと。『シグマ』は今『セグメント』を装備しているから、その効果の対象にはならないぜ? 残念だったな」
('A`)「知ってるさ。だから『シグマ』本体じゃなくて、『魔導師の力』を手札に戻してもらう」
(,,゚Д゚)「ケッ」
ヴァイロン・シグマ ATK1900 【2回攻撃】 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】
('A`)「そして俺のほうは、『リビングデッドの呼び声』を手札に戻す」
(,,゚Д゚)(『リビングデッド』は、特殊召喚したモンスターが破壊されない限り、場に残り続ける……)
(,,゚Д゚)(あれで特殊召喚したモンスターをシンクロ素材に使った場合、破壊されたわけではないから『リビングデッド』自体は場に残る)
(,,゚Д゚)(毎度思うが、めんどくさいカードだぜ……)
('A`)「さらに、墓地から『レベル・スティーラー』の効果発動」
('A`)「『獣神ヴァルカン』のレベルを1つ下げて、墓地から『レベル・スティーラー』を特殊召喚する。守備表示だ」
獣神ヴァルカン レベル6→レベル5
レベル・スティーラー レベル1/DEF 0
('A`)「よし。レベル5になった『獣神ヴァルカン』と、レベル3になったもう1体の『ウォーター・スピリット』でシンクロして……」
('A`)「『閃光竜 スターダスト』をシンクロ召喚だ」
閃光竜 スターダスト レベル8/ATK2500
('A`)「バトルフェイズに入る。『閃光竜 スターダスト』で、『ヴァイロン・シグマ』を攻撃」
閃光竜 スターダスト ATK2500 vs ATK1900 ヴァイロン・シグマ 【破壊】
(,,゚Д゚)「……」
ライフ8000→7400
(*'A`)「よし……!」
(,,゚Д゚)「『シグマ』が破壊されたことで、『シグマ』に装備されていたカードはすべて破壊される」
(,,゚Д゚)「よってこの時、『ヴァイロン・マテリアル』と『ヴァイロン・セグメント』の効果を発動する」
('A`)(そーいや『ヴァイロン』の装備魔法って、全部に後続サーチ能力がついてるんだったな……)
(,,゚Д゚)「フィールド上に表側表示で存在するこれらのカードが墓地へ送られたとき」
(,,゚Д゚)「俺はデッキから、『ヴァイロン』と名のついたカード1枚を手札に加えることができる」
(,,゚Д゚)「『マテリアル』の効果で『ヴァイロン・コンポーネント』を、『セグメント』の効果で2枚目の『ヴァイロン・セグメント』を手札に加えるぜ」
('A`)(まあ、アド損しないとはいえ……単体の性能は、どれも大したことのないカードだ。別にいいだろう)
('A`)「メインフェイズ2。カードを1枚伏せて、ターン終了」
手札3 / ライフ6000 / 閃光竜 スターダストATK2500 レベルスティーラーDEF 0 / 伏せカード×1 忘却の都レミューリア
(,,゚Д゚)「まあ、その伏せはどうせ『リビングデッド』なんだろうな。ドロー、そのままメインフェイズへ」
(,,゚Д゚)「『増援』を発動。デッキからレベル4以下の戦士族モンスター、『フォトン・スラッシャー』を手札に加える」
( フォトン・スラッシャー レベル4/ATK2100 【戦士族】 )
(,,゚Д゚)「……んで、こいつは自分のフィールドにモンスターが存在しないとき、手札から特殊召喚できる」
フォトン・スラッシャー レベル4/ATK2100
(,,゚Д゚)「さらに、『ヴァイロン・プリズム』を通常召喚」
ヴァイロン・プリズム レベル4/ATK1500 【チューナー】 【光属性】
('A`)(どっちもレベル4、片方はチューナー……シンクロか? エクシーズか?)
(,,゚Д゚)「レベル4の『フォトン・スラッシャー』と『ヴァイロン・プリズム』で、レベル8『ヴァイロン・エプシロン』をシンクロ召喚だ」
ヴァイロン・エプシロン レベル8/ATK2800 ※光チューナー+非チューナー
('A`)(シンクロ、か……)
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・プリズム』は、フィールドから墓地へ送られた時、500ポイントライフを払うことで……」
(,,゚Д゚)「場のモンスター1体の、装備カードにできる。500ライフを払って、『ヴァイロン・エプシロン』に装備する」
ライフ7400→6900
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・プリズム』を装備したモンスターが戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力は1000ポイントアップするぜ」
('A`)(実質攻撃力3800。それにあのカードの効果は、たしか……まずいな)
(,,゚Д゚)「そして、手札の『ヴァイロン・セグメント』と『ヴァイロン・コンポーネント』の2枚を装備させる。どうせ、何もないんだろ?」
('A`)「ああ……」
(,,゚Д゚)「『セグメント』の効果はさっき説明した。『コンポーネント』は……まあ、説明してもしょうがねーか」
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・エプシロン』の効果発動。このカードに装備された装備カード1枚を墓地に送ることで、相手モンスター1体を破壊する」
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・コンポーネント』を墓地に送って、お前の『閃光竜 スターダスト』を破壊だ」
('A`)「なら、チェーンして『閃光竜 スターダスト』の効果発動。俺の場のカード1枚を選択することで、そのカードはこのターン1度だけ破壊されない……」
('A`)「俺は『スターダスト』自身を選択し、破壊を免れる」
(,,゚Д゚)「だったら、俺は『ヴァイロン・コンポーネント』の効果発動。ヴァイロン装備の共通効果により、デッキから『ヴァイロン・マテリアル』をサーチ」
(,,゚Д゚)「……で、サーチした『マテリアル』を、そのまま『エプシロン』に装備する。攻撃力が600アップする」
ヴァイロン・エプシロン ATK3400 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】 【戦闘時攻撃力1000アップ】
【このカードに装備された装備カードはカード効果の対象にならない】
(,,゚Д゚)「説明してなかったが、『ヴァイロン・エプシロン』にはもうひとつ効果がある」
(,,゚Д゚)「こいつに装備された装備カードは、自分・相手を問わずあらゆる魔法・罠・モンスター効果の対象にならない」
('A`)(それに加えて、『エプシロン』本体には『セグメント』の耐性が付く)
(;'A`)(さっきみたいに装備カード自体を狙うのも無理。どうしたもんか……)
(,,゚Д゚)「バトルフェイズ。『ヴァイロン・エプシロン』で、『閃光竜 スターダスト』を攻撃」
(,,゚Д゚)「そして装備された『プリズム』の効果によって、攻撃力は1000ポイントアップだ」
ヴァイロン・エプシロン ATK4400 vs ATK2500 閃光竜 スターダスト 【破壊】
(;'A`)(これはちょっとヤバいかもわからんね)
ライフ6000→4100
(,,゚Д゚)「カードを1枚伏せて、ターンエンドする」
手札2 / ライフ6900 / ヴァイロン・エプシロンATK3400 / ヴァイロン・マテリアル ヴァイロン・プリズム ヴァイロン・セグメント 伏せカード×1
('A`)「……ドロー」
(;'A`)(えーっと。まず『エプシロン』自身に対しては、対象を取るモンスター効果及び罠は通用しない)
(;'A`)(そしてその耐性を与えている『セグメント』は、『サイクロン』など対象を取るカードでは除去できない)
('A`)「手札から、魔法カード『貪欲な壺』を発動」
(;'A`)(全体除去でも引ければいいんだが。まあ、無理なら『シャイニート』を再召喚して壁に……いや、『ガンテツ』で1ドローしてもいいかな)
('A`)「墓地に存在するモンスター5枚をデッキに戻して、カードを2枚ドローする」
っ『ウォーター・スピリット』『ウォーター・スピリット』『シャイニート・マジシャン』『獣神ヴァルカン』『閃光竜 スターダスト』
('A`)「……」
(;'A`)「(やっぱダメだったか……!)手札から『魔界発現世行きデスガイド』を召喚する」
魔界発現世行きデスガイド レベル3/ATK1000
(,,゚Д゚)「お前のデッキ、どうなってんだ? カードパワーが高いのか低いのか……」
('A`)「うるせえ。召喚時効果発動、デッキまたは手札からレベル3の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する」
('A`)「デッキから、もう1枚の『魔界発現世行きデスガイド』を特殊召喚する」
魔界発現世行きデスガイド レベル3/ATK1000
('A`)「そのまま『デスガイド』2体でエクシーズ。ランク3の『虚空海竜リヴァイエール』を召喚する……守備表示でな」
虚空海竜リヴァイエール ランク3/DEF1600 【素材:2】 ※魔界発現世行きデスガイド×2
('A`)「『リヴァイエール』の効果発動。素材を1つ取り除き、除外されているレベル4以下のモンスター1体を帰還させる」
('A`)「俺の最初のターンで除外した『レスキューラビット』をフィールドに特殊召喚だ」
レスキューラビット レベル4/ATK 300
(,,゚Д゚)「ああ……あのキモいのを2体とも戻したのは、そのためか」
('A`)「『レスキューラビット』の効果発動。このカードをフィールドから除外することで、デッキからレベル4以下の同名・通常モンスター2体を特殊召喚だ」
('A`)「『貪欲な壺』で回収した、『ウォーター・スピリット』2体を特殊召喚する」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
(,,゚Д゚)「やっぱ、そいつらか……チェーンはないからさっさとエクシーズなり何なりに使え、キモくて見てらんねえよ」
(#'A`)「……レベル1の『ウォーター・スピリット』と『レベル・スティーラー』でシンクロ。『フォーミュラ・シンクロン』を守備表示でシンクロ召喚だ」
フォーミュラ・シンクロン レベル2/DEF1500
(,,゚Д゚)「ふぅ、助かった……って、まだ1匹残ってるじゃねーか」
('A`)「このカードのシンクロ召喚に成功した時、俺はデッキからカードを1枚ドローできる。ドロー」
('A`)「そして、『忘却の都 レミューリア』の効果発動。俺の場の水属性モンスターの数だけ、水属性モンスターのレベルを上げる」
('A`)「俺の場の水属性モンスターは『ウォーター・スピリット』が1体だけ。よってこの『ウォーター・スピリット』のレベルを1つ上げる」
ウォーター・スピリット レベル1→レベル2
('A`)「レベル2の『フォーミュラ・シンクロン』と、レベル2になった『ウォーター・スピリット』でエクシーズ……」
('A`)「『ガチガチガンテツ』を守備表示でエクシーズ召喚だ」
ガチガチガンテツ ランク2/DEF1800 【素材2】 ※『フォーミュラ・シンクロン』 『ウォーター・スピリット』
(,,゚Д゚)「またそういう壁モンスターかよ」
('A`)「『ガチガチガンテツ』の効果。このカードのエクシーズ素材1つにつき200ポイント、俺の場のモンスターの攻撃力・守備力はアップする」
('A`)「素材は2つだから、『リヴァイエール』と『ガンテツ』の守備力は400ポイントずつアップするぜ」
虚空海竜リヴァイエール DEF2000
ガチガチガンテツ DEF2200
('A`)(……さて。『ガチガチガンテツ』には、エクシーズ素材を1つ取り除くことで、戦闘・効果による破壊を免れる効果がある)
('A`)(素材は2つ。最大2回まで耐えられるわけだから、『ヴァイロン・エプシロン』の攻撃と除去効果、両方を受けきれる)
('A`)「(『リヴァイエール』は犠牲にするしかないが、とりあえずこの場は凌げるか……)これで俺はターン終了だ」
手札5 / ライフ4100 / 虚空海竜リヴァイエールDEF2000 【素材1】 ガチガチガンテツDEF2200 【素材2】 / 伏せカード×1 レミューリア
(,,゚Д゚)「何が来るかと思ったが……新しい伏せはなし。壁だけ増やして、ターンエンドか」
('A`)「悪いかよ」
(,,゚Д゚)「ハッ、いいや。手札だけは順調に増やしてるみたいだけどな、あんまり温存しすぎても意味ねーぜ」
('A`)「……」
(,,゚Д゚)「俺のターンな。ドロー」
(,,゚Д゚)「メインフェイズ。『ヴァイロン・エプシロン』の効果を発動」
('A`)(やっぱ、来るよな……)
(,,゚Д゚)「『エプシロン』に装備された『ヴァイロン・マテリアル』を墓地に送って……」
ヴァイロン・エプシロン ATK2800 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】 【戦闘時攻撃力1000アップ】
【このカードに装備された装備カードはカード効果の対象にならない】
(,,゚Д゚)「『ガチガチガンテツ』を破壊する」
('A`)(……ん?)
('A`)「『ガチガチガンテツ』の効果。エクシーズ素材を1つ取り除き、このカードは破壊されない」
ガチガチガンテツ DEF2000 【素材1】
虚空海竜リヴァイエール DEF1800
('A`)(妙だな。どのみち『ガンテツ』は破壊しきれないんだから、ここは『リヴァイエール』を狙うところじゃないのか?)
('A`)(いや、まあ……『エプシロン』にはまだ攻撃が残ってるから、普通に戦闘で破壊するつもりなのかもしれないが)
(,,゚Д゚)「そして、墓地へ送られた『ヴァイロン・マテリアル』の効果発動」
(,,゚Д゚)「デッキから『ヴァイロン』と名のつく魔法カード……永続魔法『ヴァイロン・エレメント』を手札に加える」
('A`)(今度は装備魔法じゃない……。このカードのサーチが目的だったのか)
(,,゚Д゚)「そしてサーチした『ヴァイロン・エレメント』を発動する」
(,,゚Д゚)「さて。手札の『魔導師の力』を捨てて、伏せカードを発動だ……『サンダー・ブレイク』」
('A`)(ここで『サンブレ』? 『ガンテツ』や『リヴァイエール』に使うようなカードじゃないし、俺の伏せが『リビングデッド』なのは奴も把握しているはず)
('A`)(墓地には『クリッター』がいるから、『リビデ』を狙うのは危険だし……いったい何を破壊するつもりだ?)
(,,゚Д゚)「手札を1枚捨てて、フィールド上のカード1枚を破壊する。俺が破壊するのは……」
(,,゚Д゚)「俺のフィールドの、『ヴァイロン・エプシロン』だ」
('A`)「は?」
(,,゚Д゚)「『エプシロン』に装備された『ヴァイロン・セグメント』は、あくまで【相手の罠の対象にならない】効果。自分の罠は管轄外なんだよ」
('A`)「だからって、わざわざ自分のカードを破壊する意味なんか……」
(,,゚Д゚)「わかってねえなあ、おまえは」
('A`)「……」
(,,゚Д゚)「『エプシロン』が破壊されたことで、装備されていた『ヴァイロン・プリズム』と『ヴァイロン・セグメント』も一緒に破壊される」
(,,゚Д゚)「なので、『ヴァイロン・セグメント』の効果。墓地へ送られたことで、デッキから3枚目の『ヴァイロン・セグメント』を手札に加える」
('A`)(まさか、装備カードのサーチだけが目的じゃないはずだ。いったい、何が……)
(,,゚Д゚)「そして、『ヴァイロン・エレメント』の効果を発動する。このカードの発動中に、『ヴァイロン』と名のつく装備カードが破壊された時」
(,,゚Д゚)「破壊されたのと同じ数だけ、デッキから『ヴァイロン』と名のつくチューナーを特殊召喚できる」
(;'A`)(それが本命だったか!)
(,,゚Д゚)「破壊されたのは、『ヴァイロン・プリズム』と『ヴァイロン・セグメント』の2枚。よって、俺は……」
(,,゚Д゚)「2枚目の『ヴァイロン・プリズム』と、『ヴァイロン・テトラ』を特殊召喚する」
ヴァイロン・プリズム レベル4/ATK1500 【チューナー】
ヴァイロン・テトラ レベル2/ATK 900 【チューナー】
(,,゚Д゚)「今のプレイは、ちとアド損が酷く見えるかもしれねえが……」
(,,゚Д゚)「これから出てくるモンスターの性能を考えれば、十分お釣りが来るレベルだぜ」
(;'A`)(2体のチューナーを用意したってことは、狙いは……ヴァイロンの、切り札!)
(,,゚Д゚)「手札から、『ヴァイロン・ハプト』を召喚」
ヴァイロン・ハプト レベル4/ATK1800
(,,゚Д゚)「レベル4の『ヴァイロン・ハプト』と、レベル2『ヴァイロン・テトラ』、レベル4『ヴァイロン・プリズム』の3体でシンクロ」
(,,゚Д゚)「レベル10、『ヴァイロン・オメガ』をシンクロ召喚する!」
ヴァイロン・オメガ レベル10/ATK3200 ※チューナー2体+ヴァイロン非チューナー
(;'A`)(このモンスター、実際のデュエルで見るのは初めてだ……! ヤバいかもしれねえ!)
(,,゚Д゚)「このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在する通常召喚されたモンスターをすべて破壊する」
(,,゚Д゚)「……が、今フィールドには特殊召喚されたモンスターはいないから、関係ない」
(,,゚Д゚)「というわけで、『ヴァイロン・テトラ』と『ヴァイロン・プリズム』の効果、発動。これらのモンスターは、フィールドから墓地に送られた場合」
(,,゚Д゚)「500のライフを払うことで、自分の場のモンスター1体に装備できる。ライフを500ポイントずつ払って、2体とも『オメガ』に装備だ」
ライフ6900→6400→5900
(,,゚Д゚)「『プリズム』の効果は……さっき説明したな」
('A`)(戦闘時、装備モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせる効果。つっても、素の攻撃力で3200あるんだが……)
(,,゚Д゚)「そして『テトラ』の効果は、装備モンスターが戦闘・カード効果によって破壊される時……」
(,,゚Д゚)「代わりに『テトラ』を破壊することで、その破壊を免れることができる、そういう効果だ」
(,,゚Д゚)「加えて。さっき手札に加えた『ヴァイロン・セグメント』を、『オメガ』に装備する」
('A`)(……つまり、罠とモンスター効果の対象にすることができない上、1回限りだが破壊耐性が付いた、ってことだよな)
(,,゚Д゚)「まだだ。『ヴァイロン・オメガ』にはまだ効果がある」
(,,゚Д゚)「1ターンに1度、自分の墓地に存在する『ヴァイロン』と名のつくモンスターを、装備カード扱いとして『オメガ』に装備できる」
(,,゚Д゚)「俺は、墓地から『ヴァイロン・スフィア』を『オメガ』に装備させる」
ヴァイロン・スフィア レベル1/ATK 400 【チューナー】
('A`)(たしか、『手札抹殺』で捨てたカードだったな)
(,,゚Д゚)「そして『ヴァイロン・スフィア』には、装備カードとなっている時に発動できる効果がある」
(,,゚Д゚)「装備されているこのカードを墓地に送ることで、墓地の装備魔法1枚を選択し、そのカードを自分のモンスターに装備させることができる」
(,,゚Д゚)「『スフィア』を墓地に送って、『ヴァイロン・コンポーネント』を『オメガ』に装備」
ヴァイロン・コンポーネント
装備モンスターに貫通能力を与える ※ヴァイロン専用
表側表示で存在するこのカードがフィールドから墓地へ行った場合デッキからヴァイロン魔法1枚を手札に加える
(,,゚Д゚)「これにより、『オメガ』は守備モンスターを攻撃した際にも戦闘ダメージを与えることができる」
(;'A`)(……これ、本格的にヤバくね?)
(,,゚Д゚)「さらに。『ヴァイロン・オメガ』には、まだもう1つだけ効果がある。知ってるか?」
('A`)「ああ……」
('A`)(自身に装備された装備カード1枚を墓地に送ることで、モンスター効果の発動を無効にし、破壊する)
('A`)(つまり……)
ヴァイロン・オメガ ATK3200 【貫通能力】 【破壊耐性×1】 【相手の罠・モンスター効果の対象にならない】 【戦闘時攻撃力1000アップ】 【天罰×4】
(;'A`)「 な ん だ こ れ 」
(;'A`)(……って、つい声出しちまったよ)
(,,゚Д゚)「ハハッ。他の『ヴァイロン』のスペックが低い、っつーか展開力がないせいで、軽視されがちだが……」
(,,゚Д゚)「『テトラ』や『プリズム』を用いて召喚され、『セグメント』で守りを固めたこの『オメガ』は」
(,,゚Д゚)「スペックそのもので言えば、最強クラスのモンスター! 多少無理をしてでも、召喚する価値はある」
(;'A`)(ヤバイ、こんなモンスターどう処理すれば……!)
(,,゚Д゚)「そして俺は、墓地の闇属性モンスター『暗黒竜 コラプサーペント』を除外することで」
(,,゚Д゚)「手札の『輝白竜 ワイバースター』を特殊召喚する」
輝白竜 ワイバースター レベル4/ATK1700
('A`)(『暗黒竜』? いったいいつ墓地に……って、『手札抹殺』か)
(;'A`)(……『スフィア』といい『アイアンコール』といい『暗黒竜』といい、もしかして結構裏目に出てる?)
(,,゚Д゚)「バトルフェイズに入る。『ヴァイロン・オメガ』で、『ガチガチガンテツ』を攻撃する!」
ヴァイロン・オメガ ATK4200 vs DEF2000 ガチガチガンテツ
('A`)「ガt……ッ、『ガチガチガンテツ』の効果。素材を1つ取り除くことで、この戦闘では破壊されない」
ライフ4100→1900
ガチガチガンテツ DEF1800 【素材0】
虚空海竜リヴァイエール DEF1600
(,,゚Д゚)「噛んでんじゃねえよ。確かに、『ガチガチガンテツ』のそれは『効果の発動』ではないから、『オメガ』じゃあ止められない」
(,,゚Д゚)「まあ、元から無効にする必要なんてないんだけどな。『輝白竜 ワイバースター』で、『リヴァイエール』を攻撃だ」
輝白竜 ワイバースター ATK1700 vs DEF1600 虚空海竜リヴァイエール 【破壊】
(;'A`)(やっぱ、『リヴァイエール』は生き残れなかったか……)
(,,゚Д゚)「さて、メインフェイズ2……といっても、できることがないから、そのままターンエンドだ」
手札0 / ライフ5900 / ヴァイロン・オメガATK3200 / プリズム テトラ セグメント トライス エレメント
('A`)(奴の手札はこれでゼロ。それに魔法・罠ゾーンが全部埋まったから、とりあえず罠を張られる心配はなくなった……)
(;'A`)(……が、『オメガ』自身がカウンター罠みたいなもんだからな。どうしたものか)
('A`)「俺のターンだな。ドロー」
('A`)(俺の手札は6枚、奴の手札はゼロ。ハンドアドバンテージという一点においては、圧倒的に俺が有利……)
(;'A`)(……なんだが、4回分の『天罰』を掻い潜るには、どうにもパワーが足りない)
(;'A`)(『オメガ』は自身の効果で装備カードを補充できる。仕掛けるなら、隙を見て一気に仕掛けないと、ジリ貧になるだけ)
(;'A`)(しかし俺のライフは残り1900。場には守備力1800の『ガンテツ』がいて、攻撃力4200の『オメガ』は貫通能力を持つ)
(;'A`)(このまま行くと、次のターンで死ぬぞ……)
(,,゚Д゚)「どうした、長考か?」
('A`)「……手札から、魔法カード『トライワイトゾーン』を発動」
('A`)「自分の墓地に存在する、レベル2以下の通常モンスター3体を選択して、すべて特殊召喚する」
('A`)「『ウォーター・スピリット』3体を守備表示で特殊召喚だ」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【チューナー】 【通常モンスター】
(,,゚Д゚)「……心底、キモいな……」
('A`)(さて、ここからどうするかだ)
('A`)(この3体をそのまま壁にする、もしくは『シャイニート』を作って壁にするか?)
(;'A`)(ダメだ。今の『オメガ』には守備貫通能力がある。俺のライフは残り1900……)
(;'A`)(守備力2300以下のモンスターを攻撃されたら、それで終わっちまう)
('A`)(『コンポーネント』の装備を剥がせたとしても、『オメガ』本体を倒せなければ、『スフィア』経由で回収される)
(;'A`)(……守勢に回ったら、死ぬ。なら、攻めるしかない……と、言いたいところ、なんだが……)
っ『海皇の長槍兵』『D・D・R』『忘却の都 レミューリア』『浮上』『エクシーズ・リボーン』
(;'A`)(……この手札で、どうするよ?)
(;'A`)(今引いた『エクシーズ・リボーン』と、さっきから腐らせてる『レミューリア』2枚目はどうしようもない。『D・D・R』のコストにするくらいか)
エクシーズ・リボーン 通常罠
墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚し、このカードをそのモンスターのエクシーズ素材にする
忘却の都レミューリア フィールド魔法
全フィールドの水属性モンスターは攻守200ポイントアップ
自分のメインフェイズに1度、自分の場の水属性モンスターの数だけ水属性モンスターのレベルを上げることができる
D・D・R 装備魔法
手札を1枚捨てて発動。
ゲームから除外されている自分のモンスター1体を特殊召喚してこのカードを装備する。
('A`)(しかし、その『D・D・R』から『レスキューラビット』を帰還させたとしても)
('A`)(まず間違いなく効果は使わせてもらえない。『オメガ』に止められて終わりだろう)
('A`)(となると、残りの2枚だが……)
浮上 通常魔法
墓地からレベル3以下の水族or海竜族or魚族モンスター1体を選択して守備表示で特殊召喚する
海皇の長槍兵 レベル2/水属性/海竜族/ATK1400
ただの通常モンスター。
('A`)(今釣り上げた3体の『ウォーター・スピリット』で、何かランク1のエクシーズモンスターを召喚し、効果を発動。素材を墓地へ落とす)
('A`)(その後『浮上』で『ウォーター・スピリット』を特殊召喚して『海皇の長槍兵』を召喚。『レミューリア』の効果を使えば、レベル7のシンクロ召喚が)
('A`)(その前に、今この状況で『レミューリア』の効果を使えば、3体の『ウォーター・スピリット』でランク4のエクシーズ召喚ができる
('A`)(どちらの選択肢にも、『オメガ』を破壊する効果を持つモンスターは存在する)
('A`)(だけどそんなモンスターは、効果を無効にされて終わるのが目に見えている)
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)「……坊ちゃん。あの野郎、随分と熱心に考えてるみたいですぜ」
(,,゚Д゚)(いや、まさかな……この布陣、そう簡単に突破されることはないはず……)
('A`)(『レミューリア』の効果は1ターンに1度しか使えない以上、選べるのはどちらか片方だけ)
('A`)(いや待て、『レミューリア』を張り替えればもう1度効果が使える。そうすればランク4エクシーズとレベル7シンクロが両方出せる……)
('A`)(……けど。『D・D・R』に『レミューリア』2枚、手札をフルに使って攻めても、『オメガ』の装備を3枚削るだけの結果に終わる)
('A`)(伏せてある『リビングデッドの呼び声』を使えば、打てる手はまだ広がる……だが、それで『オメガ』を倒せるかといえば、答えは……)
('A`)(……本格的に、ダメだ。どうしようもねえな、これ……)
('A`)(……いや、待てよ?)
('A`)(あいつを、出せば。あいつを出せば、もしかしたら……)
('A`)(……まだ、可能性が、あるかも)
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)「随分、長い思考時間っすね」
(,,゚Д゚)(あいつは、何を考えてるんだ……?)
(,,゚Д゚)(……あいつの手札は5枚、プラス『リビングデッドの呼び声』。まさか……)
(,,゚Д゚)(わざと効果を無効にさせて、『オメガ』の装備カードを消耗させ……装備がなくなったところを除去する)
(,,;゚Д゚)(そういう手順を、考えてるのか……!?)
('A`)(……といっても。これもモンスター効果なのは確かだから、通るかどうかの保証はない)
('A`)(それに、通ったとしても……与えられるのは、僅かな可能性にすぎない。それで逆転できなければ、終わる……)
('A`)(……でも。やらなきゃ、100%俺は負ける。それは確かなんだ……だったら!)
('A`)(フサ兄ちゃん。力を、貸してくれ!)
('A`)「俺は、俺は――レベル1の、『ウォーター・スピリット』3体で、エクシーズ」
('A`)「――『No.56 ゴールドラット』を、守備表示でエクシーズ召喚する」
No.56 ゴールドラット ランク1/DEF 600 【素材3】 ※ウォーター・スピリット×3
(,,゚Д゚)「……」
(,,゚Д゚)「……ゴールド……ラット……?」
('A`)「『ゴールドラット』の効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除いて、デッキからカードを1枚ドロー」
('A`)「そしてその後、手札1枚をデッキの1番下に戻す」
('A`)「さて。『オメガ』の効果、使うか? 使わないか?」
(,,゚Д゚)「……」
(,,゚Д゚)(え? あんな思わせぶりにしといて……出てきたのが、『ゴールドラット』?)
(,,゚Д゚)(……この状況で、手札交換。単純に、手が悪いようにも見えるが……)
(,,゚Д゚)(ここまでの奴のプレイングは、どうも手札を温存するようなものが多かった)
(,,゚Д゚)(そして、『ゴールドラット』は『トライワイトゾーン』ただ1枚の消費で召喚されたカード)
(,,゚Д゚)(もしここで俺が『コンポーネント』あたりを墓地に送って『オメガ』の効果を使ったとする)
(,,゚Д゚)(そうなれば、奴は手札1枚で『オメガ』の装備を1枚削った計算になる)
(,,゚Д゚)(すると奴の手札は5枚、加えて場には『リビングデッドの呼び声』が伏せられている)
(,,゚Д゚)(対する俺の装備は3枚。内訳は『プリズム』と『テトラ』と『セグメント』)
(,,゚Д゚)(『プリズム』は単に攻撃力を上げるだけのカード。『オメガ』は元々3200の攻撃力を有するため、維持の優先度は低い。捨てても問題はない)
(,,゚Д゚)(だが、もし……もし奴が、手札をつぎ込んでモンスター効果を連発してくれば)
(,,゚Д゚)(破壊耐性をつける『テトラ』と、罠やモンスター効果を防ぐ『セグメント』、そのどちらかを、切り捨てなければならない……)
( ・∀・)「……坊ちゃん?」
(,,゚Д゚)(この布陣、相当な硬さを誇るのは確かだが……ただひとつ、魔法カードだけは防ぐことができない)
(,,゚Д゚)(しかし今の環境、『破壊以外のモンスター除去魔法』というのはあまり見かけない。だから、『テトラ』があればとりあえずは防げると思っていい)
(,,゚Д゚)(しかし、しかし……仮に『セグメント』を外した場合。再び装備できるのは、次の俺のターンのメインフェイズ。そこまでは無防備になる)
(,,゚Д゚)(それまでの間、スタンバイフェイズなどに……もし、『強制脱出装置』のようなフリーチェーンを当てられたら……)
(,,゚Д゚)(……いや、でも。『オメガ』の無駄撃ちを狙うにしても、わざわざ『ゴールドラット』を呼ぶ必要はなかったはず)
(,,゚Д゚)(だとすれば、単純に手札交換で活路を見出そうとしただけか……?)
(,,゚Д゚)(『レミューリア』を使えばランク4のエクシーズができたはず……いや、待て)
(,,゚Д゚)(……他で『レミューリア』を使うコンボがあった……その可能性がある!)
(,,゚Д゚)(そうなると。ランク1のエクシーズに、『オメガ』を除去できるモンスターはいない)
(,,゚Д゚)(『シャイニート』や『ギャラクシー・クィーン』みたいな壁を出しても、『オメガ』には貫通能力がある)
(,,゚Д゚)(だから、それを無効にする意味はない。奴もそれを把握しているはず)
(,,゚Д゚)(他のランク1エクシーズ……えーっと、なんだっけ……)
(,,゚Д゚)(……何がいたかは忘れたが。他のエクシーズもそうだ、無効にする意味はない)
(,,゚Д゚)(となると、ドロー効果を持つ『ゴールドラット』が、もっとも『オメガ』の無駄撃ちを誘いやすい……!)
('A`)「なんだよ、長考か?」
(,,゚Д゚)「……うるせえ」
( ・∀・)「……」
(,,゚Д゚)(……っていうか……)
(,,゚Д゚)(ここまでグダグダ考えてきたけど、あいつ……『ゴールドラット』だろ……?)
(,,゚Д゚)(全エクシーズモンスターの中で1,2を争う産廃……『ゴールドラット』だろ……?)
(,,゚Д゚)(……こんなに悩む必要、ないだろ)
(,,゚Д゚)「ああ、通してやるよ。そんな雑魚に装備を使うのももったいねーからな」
('A`)「そうか、なら……」
('A`)「――」
('A`)「――1枚、ドローだ」
( ゚A゚)「 … … ! ! 」
(,,゚Д゚)「……あん? どうした?」
(;'A`)「いっ、いや、なんでもない。……そして、手札を1枚、デッキの1番下に戻す」
(,,゚Д゚)(さて、ここからどう来るか……)
('A`)「魔法カード『浮上』を発動する」
('A`)「墓地に存在する、レベル3以下の水族モンスター……『ウォーター・スピリット』を特殊召喚」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【水族】 【水属性】 【チューナー】
('A`)「そして、手札から『海皇の長槍兵』を召喚」
海皇の長槍兵 レベル2/ATK1400 【水属性】
('A`)「ここで『忘却の都レミューリア』の効果発動。俺の場に水属性モンスターは2体、よって2体のレベルを2つ上げる」
ウォーター・スピリット レベル1→レベル3
海皇の長槍兵 レベル2→レベル4
(,,゚Д゚)(ここまでの展開は、すべて魔法カードによるもの。『オメガ』が介入する余地はない)
(,,゚Д゚)(だが、シンクロ召喚なんてしてこようものなら……即刻無効にしてくれる!)
('A`)「そして、伏せてある永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動。墓地から『クリッター』を特殊召喚」
(,,゚Д゚)(レベル合計は10……6と7も出せるが、はたして何が出てくるか)
('A`)「そして俺は、魔法カード……」
(,,゚Д゚)「……」
('A`)「『大嵐』を、発動」
(,,;゚Д゚)「 … … … ! ? ! ? ? 」
('A`)「フィールド上に存在する、全ての魔法・罠カードを破壊する」
(,,;゚Д゚)「な……な、な……!?」
('A`)「おまえのフィールドの5枚のカードと、俺のフィールドの『リビングデッドの呼び声』を破壊する」
('A`)「そして『リビングデッドの呼び声』が破壊されたことで、その効果で特殊召喚した『クリッター』も破壊される」
('A`)「よって、『クリッター』の効果が発動。フィールドから墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える」
('A`)「攻撃力ゼロの『バトルフェーダー』を手札に加えさせてもらう」
( バトルフェーダー レベル1/ATK 0 )
(,,;゚Д゚)「……『オメガ』に装備されていた『コンポーネント』と『セグメント』が破壊されたことで、効果発動」
(,,;゚Д゚)「デッキから『ヴァイロン・ポリトープ』と『ヴァイロン・マター』をそれぞれ手札に加える……」
(,,;゚Д゚)(……んな、バカな。『大嵐』を持ってたのなら、最初っからそれを使えば済む話だ。けど、そうしなかったってことは……)
(,,;゚Д゚)(たった今『ゴールドラット』の効果で、引き当てたっていうのかよ……!?)
(,,;゚Д゚)(所詮はただの手札交換。そう思ったから、スルーしたってのに……マジかよ!)
('A`)「よし。レベル4になった『海皇の長槍兵』と、レベル3になった『ウォーター・スピリット』で、シンクロ召喚」
('A`)「『妖精竜 エンシェント』を召喚する!」
妖精竜 エンシェント レベル7/ATK2100
('A`)「さらに、2枚目の『忘却の都 レミューリア』を発動。このとき『エンシェント』の効果で、カードを1枚ドローする」
('A`)「そして、『エンシェント』のもうひとつの効果。フィールド魔法が表側表示で存在しているとき、場の攻撃表示モンスター1体を破壊できる」
('A`)「『ヴァイロン・オメガ』を破壊だ」
(,,;゚Д゚)「な、あ、っ……」
('A`)「バトルフェイズ。『エンシェント』で、『ワイバースター』を攻撃」
妖精竜 エンシェント ATK2100 vs ATK1700 輝白竜 ワイバースター 【破壊】
(,,゚Д゚)「……『ワイバースター』の効果発動。このカードがフィールドから墓地に送られた場合」
ライフ5900→5500
(,,゚Д゚)「デッキから『暗黒竜 コラプサーペント』を手札に加えることができる」
( 暗黒竜 コラプサーペント レベル4/ATK1800 )
('A`)「これでターン終了だ」
手札3 / ライフ1900 / 妖精竜エンシェントATK2100 No.56ゴールドラットDEF 600 ガチガチガンテツDEF1800 / レミューリア
(,, Д )「……うぜえ……」
('A`)「……?」
(,, Д )「いっっっっっつも、そうだ。俺が、俺が苦労して『オメガ』を召喚できた時、その時に限って……」
(,,#゚Д゚)「どいつもこいつも、『オメガ』を召喚できた時に限って、『大嵐』を握ってやがる!」
(,,#゚Д゚)「ふざけんな、ふざけんな、ふざけんなああああああああ!」
(;'A`)「な、なんだ……!?」
(,#,゚Д゚)「俺のターン。ドロー」
(,,#゚Д゚)「メインフェイズ。魔法カード『ヴァイロン・マター』を発動」
(,,#゚Д゚)「墓地の装備魔法3枚を選択して、デッキに戻しシャッフル。その後、デッキからカードを1枚ドローできる」
っ『ヴァイロン・マテリアル』『ヴァイロン・セグメント』『ヴァイロン・マテリアル』
(,#,゚Д゚)「ドロー。よし……墓地の光属性モンスター『ヴァイロン・テトラ』を除外することで、手札の『暗黒竜 コラプサーペント』を特殊召喚」
暗黒竜 コラプサーペント レベル4/ATK1800
(,,#゚Д゚)「そして、『ヴァイロン・ステラ』を通常召喚する」
ヴァイロン・ステラ レベル3/ATK1400 【チューナー】
('A`)(あいつもレベル7のシンクロを……)
(,,#゚Д゚)「レベル4の『コラプサーペント』とレベル3の『ステラ』でシンクロ。『機械竜 パワー・ツール』を召喚」
機械竜 パワー・ツール レベル7/ATK2300
(,,#゚Д゚)「そして『ステラ』の効果発動。フィールドから墓地に送られた時、500ライフを払うことで、自分のモンスター1体の装備カードにできる」
ライフ5500→5000
(,,#゚Д゚)「『機械竜』に装備する。そして『機械竜』に装備魔法が装備されたとき、俺はカードを1枚ドローすることができる。ドロー」
(,,゚Д゚)「……ハッ、どうも引きが冴えてるみたいだぜ。魔法カード『アイアンコール』を発d」
(;'A`)「ちょ、ちょっと待てよ。ドローできるのは【装備魔法】を装備したときだろ? 『ヴァイロン・ステラ』はモンスターだ、ドローできるのか?」
(,,#゚Д゚)「あ? 【ユニオン】はできるって裁定が出てるんだ、できるに決まってんだろうが」
(;'A`)「そ、そうか……」
(,,゚Д゚)(ほんとはどうか知らねーけど、このまま押し切ってやる! 俺を舐めんじゃねえ!)
(,,゚Д゚)「『アイアンコール』の効果。自分の場に機械族モンスターがいる時、墓地からレベル4以下の機械族モンスターを特殊召喚する」
(,,゚Д゚)「『機械竜 パワー・ツール』がいるから、墓地の『ヴァイロン・キューブ』を特殊召喚する」
ヴァイロン・キューブ レベル3/ATK 800 【機械族】 【チューナー】
(,,゚Д゚)「さらに『コラプサーペント』がフィールドから墓地に送られたことで効果発動。デッキから『ワイバースター』を手札に加える」
( 輝白竜 ワイバースター レベル4/ATK1700 )
(,,゚Д゚)「そして、墓地の闇属性モンスター『暗黒竜 コラプサーペント』を除外して、手札の『輝白竜 ワイバースター』を特殊召喚する」
輝白竜 ワイバースター レベル4/ATK1700
(,,゚Д゚)「で、速攻魔法『ヴァイロン・ポリトープ』を発動。フィールド上に存在する、【装備カードになっているヴァイロン】を選択して発動」
(,,゚Д゚)「そのモンスターを、自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。『機械竜』に装備された『ヴァイロン・ステラ』を特殊召喚」
ヴァイロン・ステラ レベル3/ATK1400 【チューナー】
(,,゚Д゚)「そしてレベル4の『ワイバースター』と、レベル3の『ヴァイロン・ステラ』でシンクロ」
(,,゚Д゚)「レベル7、『パワー・ツール・ドラゴン』をシンクロ召喚」
パワー・ツール・ドラゴン レベル7/ATK2300
(;'A`)(今度は本家のほうかよ……)
(,,゚Д゚)「『ポリトープ』で特殊召喚した『ヴァイロン』は、墓地へ送られずにゲームから除外される」
(,,゚Д゚)「で、墓地に送られた『ワイバースター』の効果。デッキから『コラプサーペント』を手札に加える……」
('A`)(しつこいな、こいつらも)
(,,゚Д゚)「そして『パワー・ツール・ドラゴン』の効果を発動。デッキから装備魔法を3枚選択し、さらにその中の1枚をランダムに選び、手札に加える」
(,,゚Д゚)「ランダム選択だ、お前が選べよ」
っ『???』『???』『???』
('A`)「じゃあ、真ん中のカードだ」
(,,゚Д゚)「……ハッ、とことん運がねえなお前」
(;'A`)(何をサーチしたんだ……?)
(,,゚Д゚)「俺は、レベル7の『機械竜 パワー・ツール』と『パワー・ツール・ドラゴン』でエクシーズ」
(,,゚Д゚)「『No.11 ビッグ・アイ』をエクシーズ召喚」
No.11 ビッグ・アイ ランク7/ATK2600 【素材2】 ※『機械竜 パワー・ツール』 『パワー・ツール・ドラゴン』
(,,゚Д゚)「そして『ビッグ・アイ』の効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除き、相手モンスター1体のコントロールを得る」
(,,゚Д゚)「『妖精竜 エンシェント』のコントロールを得る。ただしこのターン『ビッグ・アイ』は攻撃できない」
(;'A`)「……」
(,,゚Д゚)「さて、俺は手札に加えた『銀河零式』を発動」
(,,゚Д゚)「墓地に存在する『ギャラクシー』または『フォトン』と名のつくモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する」
(,,゚Д゚)「『銀河の魔導師』を特殊召喚だ」
銀河の魔導師 レベル4/ATK 0 【魔法使い族】
(,,゚Д゚)「レベル4魔法使い族『銀河の魔導師』と、レベル3『ヴァイロン・キューブ』でシンクロ。『アーカナイト・マジシャン』をシンクロ召喚」
アーカナイト・マジシャン レベル7/ATK 400 ※チューナー+魔法使い族非チューナー
('A`)(こいつは……)
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・キューブ』の効果発動。このカードが光属性モンスターのシンクロ召喚に使われた時、デッキの装備魔法1枚を手札に加える」
(,,゚Д゚)「『D・D・R』をサーチ。そして『アーカナイト・マジシャン』には、シンクロ召喚に成功した時【魔力カウンター】が2つ乗る」
(,,゚Д゚)「そして【魔力カウンター】1つにつき1000ポイント、『アーカナイト』の攻撃力はアップする」
アーカナイト・マジシャン ATK 400→ATK2400 【魔力カウンター2】
(;'A`)(あいつの真価は、攻撃力アップじゃなかったはずだ……)
(,,゚Д゚)「さらに『アーカナイト・マジシャン』の効果を発動。自分フィールドの魔力カウンター1つを取り除くことで、相手のカード1枚を破壊する」
(,,゚Д゚)「『No.56 ゴールドラット』を破壊する。死んじまえ、クソネズミが」
('A`)「……」
アーカナイト・マジシャン ATK2400→ATK1400 【魔力カウンター1】
(,,゚Д゚)「さらにもう1つカウンターを取り除いて、『忘却の都 レミューリア』を破壊だ」
アーカナイト・マジシャン ATK1400→ATK 400 【魔力カウンター0】
('A`)(これで、俺の場には『ガチガチガンテツ』が1体か)
(,,゚Д゚)「まだだ……手札の『暗黒竜 コラプサーペント』を捨てて、装備魔法『D・D・R』を発動」
(,,゚Д゚)「ゲームから除外されている自分のモンスターを特殊召喚して、このカードを装備する」
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・テトラ』を特殊召喚」
ヴァイロン・テトラ レベル2/ATK 900 【チューナー】
('A`)(『コラプサーペント』で除外したモンスターか)
(,,゚Д゚)「レベル7の『アーカナイト』と、レベル2『ヴァイロン・テトラ』でシンクロ。レベル9、『ヴァイロン・アルファ』をシンクロ召喚」
ヴァイロン・アルファ レベル9/ATK2200 ※ヴァイロンチューナー+非チューナー
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・テトラ』の効果発動。このカードがフィールドから墓地に送られた時、500ポイントライフを払って、自分のモンスターに装備できる」
ライフ5000→4500
('A`)(1回限りの破壊耐性、だったか……)
(,,゚Д゚)「『ヴァイロン・アルファ』に装備する。そして『ヴァイロン・アルファ』の効果も発動」
(,,゚Д゚)「このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地に存在する装備魔法1枚を装備することができる」
(,,゚Д゚)「『魔導師の力』を『アルファ』に装備だ」
(,,゚Д゚)「魔法・罠ゾーンにはカードが2枚。よって攻撃力は1000ポイントアップする」
(,,゚Д゚)「また、装備カードを装備した『ヴァイロン・アルファ』は、魔法・罠カードの効果では破壊されない」
ヴァイロン・アルファ ATK3200 【破壊耐性×1】 【魔法・罠では破壊されない】
(,,゚Д゚)「バトルフェイズ。『妖精竜 エンシェント』で、『ガチガチガンテツ』を攻撃」
妖精竜 エンシェント ATK2100 vs DEF1800 ガチガチガンテツ 【破壊】
(,,゚Д゚)「そして、『ヴァイロン・アルファ』で……直接攻撃だ!」
ヴァイロン・アルファ ATK3200 vs ライフ1900 ('A`)
(,,゚Д゚)「よっしゃ……! これで、勝った――」
('A`)「手札から『バトルフェーダー』を特殊召喚!」
(,,;゚Д゚)「なぁ……っ!?」
バトルフェーダー レベル1/ATK 0
('A`)「相手が直接攻撃を宣言したとき、手札のこのカードを特殊召喚することで、バトルフェイズを終了させる」
(,,;゚Д゚)「んな、バカな……」
( ・∀・)「……坊ちゃん。あっしはこのゲームをよく知らないんで、あまり偉そうなことは言えません。ですが」
( ・∀・)「今出てきたカードは、さっき奴が……なんだったかな。『クリッター』、でしたっけ? とにかく、その効果で手札に加えたカードだったはず」
(,,゚Д゚)「あ……!」
〜〜
('A`)「『リビングデッドの呼び声』が破壊されたことで、その効果で特殊召喚した『クリッター』も破壊される」
('A`)「よって、『クリッター』の効果が発動。フィールドから墓地に送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を手札に加える」
('A`)「攻撃力ゼロの『バトルフェーダー』を手札に加えさせてもらう」
〜〜
( ・∀・)「『バトルフェーダー』、ですか。あのカードの効果を、知らなかったわけじゃないんでしょう?」
(,,゚Д゚)「あ、ああ……」
( ・∀・)「なら、どうしてそんなに焦ってるんです?」
(,,;゚Д゚)「そっ、……それは……」
( ・∀・)「……熱くなりすぎです。周りが見えてないですよ、坊ちゃん」
(,,;゚Д゚)「うるせえ! てめえは黙ってろ、状況は圧倒的に俺の有利なんだ……!」
(,,゚Д゚)
ヴァイロン・アルファ ATK3200 【破壊耐性】 【魔法・罠では破壊されない】
No.11 ビッグ・アイ ATK2600 【素材1】
妖精竜 エンシェント ATK2100
('A`)
なし。
(,,゚Д゚)「俺はこれでターンエンドだ!」
手札0 / ライフ4500 / ヴァイロン・アルファATK3200 No.11 ビッグ・アイATK2600 妖精竜 エンシェントATK2100 / ヴァイロン・テトラ
('A`)「俺のターン。ドロー……」
('A`)「……よし! 魔法カード『サルベージ』を発動」
('A`)「墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を手札に戻す。俺は、『ウォーター・スピリット』と『海皇の長槍兵』を回収する」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK 400 【水属性】 【チューナー】
海皇の長槍兵 レベル2/ATK1400 【水属性】
(,,#゚Д゚)「それがどうした……! 何の効果もない雑魚で手札を増やそうが、何も……」
('A`)「魔法カード『悪魔への貢物』を発動」
('A`)「フィールド上に存在する特殊召喚されたモンスター1体を墓地へ送り、手札からレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚する」
(,,;゚Д゚)「 … … ! ! 」
('A`)「お前のフィールドの『ヴァイロン・アルファ』を墓地に送って、『海皇の長槍兵』を特殊召喚する」
海皇の長槍兵 レベル2/ATK1400
(,,;゚Д゚)(……『ヴァイロン・アルファ』は、魔法・罠カードの効果では【破壊されない】効果……)
(,,;゚Д゚)(直接【墓地に送る】効果は、防げない……)
('A`)「さらに。手札の『ウォーター・スピリット』を捨てて、俺も『D・D・R』を発動。除外ゾーンから『レスキューラビット』を特殊召喚する」
レスキューラビット レベル4/ATK 300
('A`)「そして『レスキューラビット』の効果。このカードをゲームから除外して、デッキから同じ通常モンスター2体を特殊召喚する」
('A`)「残りの『海皇の長槍兵』2体を、特殊召喚だ」
海皇の長槍兵 レベル2/ATK1400
('A`)「レベル2の『長槍兵』3体でエクシーズ。『No.96 ブラック・ミスト』をエクシーズ召喚」
No.96 ブラック・ミスト ランク2/ATK 100 【素材3】 ※『海皇の長槍兵』×3
(,,;゚Д゚)「うっ……!」
('A`)「バトルフェイズ、『ブラック・ミスト』で『ビッグ・アイ』を攻撃。そして効果発動」
('A`)「エクシーズ素材を1つ取り除くことで、戦闘を行う『ビッグ・アイ』の攻撃力を半分にする」
('A`)「そして半分にしたその数値分、『ブラック・ミスト』の攻撃力が上がる」
No.11 ビッグ・アイ ATK2600→ATK1300
No.96 ブラック・ミスト ATK 100→ATK1400
No.96 ブラック・ミスト ATK1400 vs ATK1300 No.11 ビッグ・アイ 【破壊】
(,,;゚Д゚)「……」
ライフ4500→4400
('A`)「よしっ。俺はこれで、ターンエンド」
手札0 / ライフ1900 / No.96 ブラック・ミストATK1400 【素材2】 バトルフェーダーDEF 0
(,,゚Д゚)「お、俺の……ターン」
('A`)(さて。『エンシェント』は残しちまったが……)
(;'A`)(大丈夫かな? あいつフィールド魔法とか入れてないよな? 除去効果使われたりしないよな……)
('A`)(……まあ、いいか。どの道、あいつの手札はゼロなんだ)
(,,゚Д゚)「ドロー」
('A`)(【ヴァイロン】は単独での展開力に乏しいテーマ群。だから、『フォトン』や『輝白竜』『暗黒竜』で補ってたんだろうけど)
('A`)(つまりそれは、2枚以上のカードが噛み合わなければ動けないということ)
(,,;゚Д゚)「う……」
('A`)(それに、特性上大量の装備魔法を搭載するわけだから、事故も多いはず)
('A`)(手札ゼロの状態から、1枚のドローで状況を打開する。そういう動きができるデッキじゃないはずだ!)
(;'A`)(……とはいっても、俺の場には『ブラック・ミスト』が1体いるだけだから、除去でも引かれたら詰むんだけど)
(,,゚Д゚)「……」
('A`)(まあ装備カードに相当スペース取られてるだろうから、除去カードもそんなに多くないとは思うが)
(;'A`)(……『サンダー・ブレイク』とか、入ってたしなぁ……まあ、あれには手札コストがいるんだけど)
(,,゚Д゚)「……」
っ『自律行動ユニット』
(,,゚Д゚)(……1500ポイントのライフを払うことで、相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する)
(,,;゚Д゚)(クソッ。どうにか、単独で機能する装備魔法を引けたってのに)
(,,;゚Д゚)(あいつの墓地には……)
('A`)
『ウォーター・スピリット』『ウォーター・スピリット』『ウォーター・スピリット』『レベル・スティーラー』
『魔界発現世行きデスガイド』『魔界発現世行きデスガイド』『虚空海竜リヴァイエール』『ガチガチガンテツ』
『フォーミュラ・シンクロン』『クリッター』『No.56 ゴールドラット』『海皇の長槍兵』
(,,;゚Д゚)( ロ ク な モ ン ス タ ー が い ね え ! )
(,,;゚Д゚)(チューナーがいるから、『妖精竜』とシンクロして『スクラップ・ドラゴン』あたりを出すことはできるが……)
(,,;゚Д゚)(『リビングデッド』なんかと違って『自律行動ユニット』は装備魔法だから、蘇生したモンスターをシンクロに使うと、『ユニット』自体は墓地へ行く)
(,,;゚Д゚)(俺の手札はこれ1枚だけなんだ。そうなると、『スクラップ・ドラゴン』の効果で破壊するカードがなくなっちまう……!)
(,,;゚Д゚)(かといって、単体で強力なモンスターは落ちてねえし。せいぜい『リヴァイエール』の1800打点……)
(,,;゚Д゚)(あいつ最初は『閃光竜』とか出してたのに……って、『貪欲な壺』で回収されちまったのか。クソ!)
(,,゚Д゚)(……ん、『閃光竜』? そうか、その手があったか)
(,,゚Д゚)「1500ポイントのライフを払い、装備魔法『自律行動ユニット』を発動」
ライフ4400→2900
('A`)(あのカードは……)
(,,゚Д゚)「相手の墓地に存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターを自分の場に特殊召喚。その後、このカードを装備する」
(,,゚Д゚)「お前の墓地から『ウォーター・スピリット』を特殊召喚する」
ウォーター・スピリット レベル1/ATK400 【チューナー】
( ・∀・)(……あんなにキモいキモい言ってたカードを、使うんですか。坊ちゃん)
(,,゚Д゚)「レベル1の『ウォーター・スピリット』と、レベル7『妖精竜 エンシェント』でシンクロ。『閃光竜 スターダスト』をシンクロ召喚だ」
閃光竜 スターダスト レベル8/ATK2500
('A`)「『閃光竜』……」
(,,゚Д゚)「こいつを入れてるのはお前だけじゃねーんだよ。バトルフェイズ、『閃光竜』で『バトルフェーダー』を攻撃」
閃光竜 スターダスト ATK2500 vs DEF 0 バトルフェーダー 【破壊】
('A`)「自身の効果で特殊召喚した『バトルフェーダー』は、フィールドを離れるときゲームから除外される」
(,,゚Д゚)「俺はこれでターンエンド」
手札0 / ライフ2900 / 閃光竜 スターダストATK2500
(,,゚Д゚)(ライフコスト1500は痛かったが、『閃光竜』は1ターンに1度破壊されない。『ブラック・ミスト』の攻撃にも耐えられる)
(,,゚Д゚)(これで、なんとか時間を稼ぐぜ……)
( ・∀・)「……あの、坊ちゃん。つかぬ事を聞くんですが」
(,,゚Д゚)「あ? なんだよ」
( ・∀・)「えっと、ですね。その、今のターン……」
( ・∀・)「『妖精竜』…? で、攻撃してから、その後でその『閃光竜』とやらを出す、っていうのは、無理だったんですかい?」
(,,゚Д゚)「え?」
( ・∀・)「いや、あっしはルールをよく知らないんですがね。そうしておけば『閃光竜』は守備表示で出せたんじゃないかなー、と」
( ・∀・)「そっちのほうが、色々と都合がいいような」
(,,゚Д゚)「……」
(,,゚Д゚)「あっ」
( ・∀・)「……坊ちゃん……」
(,,;゚Д゚)「るっ、るせえっ! まだだ、まだ勝負はこれからなんだ!」
( ・∀・)「そうですかねえ。あっしには、もうすぐ終わるように見えるんですが」
(,,#゚Д゚)「なんだと、てめえ!?」
( ・∀・)「ほら。あっちの坊主の手番、始まってますよ」
(,,゚Д゚)「!」
('A`)「手札から、『深海のディーヴァ』を召喚」
深海のディーヴァ レベル2/ATK 200 【チューナー】
('A`)「このカードの召喚に成功した時、デッキからレベル3以下の海竜族モンスター1体を特殊召喚できる」
('A`)「『海皇の狙撃兵』を特殊召喚」
海皇の狙撃兵 レベル3/ATK1400 【海竜族】
('A`)「バトルフェイズ。『ブラック・ミスト』で、『閃光竜 スターダスト』を攻撃」
(,,゚Д゚)「だが、『閃光竜』自身を対象にして、『閃光竜』の効果発動」
(,,゚Д゚)「このターン、『閃光竜』は1度だけ戦闘では破壊されない」
('A`)「なら、こっちも『ブラック・ミスト』の効果発動。素材を1つ取り除き、『閃光竜』の攻撃力を半分にして、『ブラック・ミスト』の攻撃力を上げる」
閃光竜 スターダスト ATK2500→ATK1250
No.96 ブラック・ミスト ATK1400→ATK2650
No.96 ブラック・ミスト ATK2650 vs ATK1250 閃光竜 スターダスト
(,,゚Д゚)(よし……)
ライフ2900→1500
('A`)「そして、『海皇の狙撃兵』で『閃光竜 スターダスト』を攻撃」
(,,゚Д゚)「えっ」
('A`)「えっ?」
海皇の狙撃兵 ATK1400 vs ATK1250 閃光竜 スターダスト 【破壊】
(,,゚Д゚)「……『ブラック・ミスト』の攻撃力半減って、その戦闘が終わるまでじゃないのか?」
ライフ1500→1350
('A`)「いや、違うけど……戦闘終了どころか、エンドフェイズの後もずっと続くぞ」
(,,゚Д゚)「……永続?」
('A`)「ああ」
(,,;゚Д゚)(マジかよ……!! 『ギガンテック・ファイター』出しとけばよかった……)
(,,;゚Д゚)(……って、『閃光竜』と入れ替わりに抜いたんだったな。クソォ!)
('A`)「そして『海皇の狙撃兵』の効果発動。このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」
('A`)「デッキから、レベル4以下の『海皇』と名のついたモンスターを特殊召喚できる」
('A`)「『海皇の突撃兵』を特殊召喚」
海皇の突撃兵 レベル3/ATK1400
('A`)「自分のフィールドにこのカード以外の魚・水・海竜族モンスターが存在する時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする」
海皇の突撃兵 ATK1400→ATK2200
( ・∀・)(……ギコ坊ちゃんが、2枚以上のカードを用いて、大型のモンスターを召喚していくのに対し。この坊主は……)
〜〜
('A`)「……手札から、魔法カード『トライワイトゾーン』を発動」
('A`)「自分の墓地に存在する、レベル2以下の通常モンスター3体を選択して、すべて特殊召喚する」
〜〜
〜〜
('A`)「……伏せカードの『バブル・ブリンガー』を表にする」
バブルブリンガー 永続罠
このカードが場に存在する限りレベル4以上のモンスターは直接攻撃できない
表側表示のこのカードを墓地に送ることで墓地からレベル3以下の水属性・同名モンスター2体を蘇生する
(,,゚Д゚)「それで?」
('A`)「そのまま墓地に送って、効果発動。墓地から『ウォーター・スピリット』2体を特殊召喚する」
〜〜
〜〜
('A`)「そして『レスキューラビット』の効果。このカードをゲームから除外して、デッキから同じ通常モンスター2体を特殊召喚する」
('A`)「残りの『海皇の長槍兵』2体を、特殊召喚だ」
〜〜
〜〜
(;'A`)「(やっぱダメだったか……!)手札から『魔界発現世行きデスガイド』を召喚する」
魔界発現世行きデスガイド レベル3/ATK1000
(,,゚Д゚)「お前のデッキ、どうなってんだ? カードパワーが高いのか低いのか……」
('A`)「うるせえ。召喚時効果発動、デッキまたは手札からレベル3の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する」
('A`)「デッキから、もう1枚の『魔界発現世行きデスガイド』を特殊召喚する」
魔界発現世行きデスガイド レベル3/ATK1000
〜〜
〜〜
('A`)「そして『海皇の狙撃兵』の効果発動。このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」
('A`)「デッキから、レベル4以下の『海皇』と名のついたモンスターを特殊召喚できる」
('A`)「『海皇の突撃兵』を特殊召喚」
海皇の突撃兵 レベル3/ATK1400
〜〜
( ・∀・)(出てくるモンスター自体は雑魚でも。1枚のカードから、複数のモンスターを展開する……そういった戦術を好む)
( ・∀・)(……性格というか、育った環境の違いってやつかね)
(,,゚Д゚)「……」
('A`)
No.96 ブラック・ミスト 【攻撃済み】
深海のディーヴァ ATK 200
海皇の狙撃兵 【攻撃済み】
海皇の突撃兵 ATK2200
(,,゚Д゚) ライフ1350
なし。
(,,゚Д゚)「えっ」
('A`)「『海皇の突撃兵』で、相手プレイヤーに直接攻撃」
(,,゚Д゚)「えっ、えっ――」
海皇の突撃兵 ATK2200 vs ライフ1350 (,,゚Д゚)
(,,゚Д゚)「 」
ライフ1350→ 0
――
(;'A`)「……勝った……」
( -∀-)「……」
(,,゚Д゚)「 」
うん。勝っちまったんだよね、俺。
正直、フル装備の『ヴァイロン・オメガ』が出てきたときは死んだと思った。
でも、勝っちまったんだよね……
( A )「げはぁっ!」
……まあ、だからといって、見逃してくれたわけじゃないんだけど。
むしろ、俺が予想したとおりの結果になったよ。
(,,#゚Д゚)「ハァー、ハァー、ハァーっ!」
( ・∀・)「……いいんですかい、坊ちゃん? 負けたら見逃すって、そういう契約をしてたんじゃあ……?」
(,,#゚Д゚)「してねーよ、そんなもん……」
(,,#゚Д゚)っ=|二フ チャキッ
(;゚A゚)「……!」
まあ、ナイフまで持ち出してくるのは、流石に予想外だったが。
( ・∀・)「……坊ちゃん」
(,,#゚Д゚)っ=|二フ 「止めんなモララー。こいつはぶっ殺す」
(,,#゚Д゚)っ=|二フ 「クズのくせに、イジメられっ子のクズのくせに、俺に楯突きやがって……」
(((;゚A゚)))
( -∀-)「……ハァ。まあ、そろそろ殺しを覚えるのもいいでしょう。ですが、あまり手間を取らせんでくださいよ」
(,,#゚Д゚)っ=|二フ 「うるせえ……!」
もうね、完全にブチ切れてた。ビビって声も出なかったよ。
もしかしたら止めてくれるかもって期待してたお兄さんも全然動こうとしないし。
流石に死んだかなって思ったよ。
でも、その時だった。
「なっ、てめえこの野郎……ぐわっ!」バキッ
( ・∀・)「!?」
(,,゚Д゚)っ=|二フ 「!?」
('A`)「!?」
( #・∀・)「……おい! ネーヨ、どうした!」ダッ
( #・∀・)「何があっ――」
( # ∀ )「ぐぼ……っ!」
(,,;゚Д゚)っ=|二フ 「……!?」
ミ;゚Д゚彡「ドクオ! 大丈夫か!?」
(;'A`)「ふ、フサ兄ちゃん!」
(,,;゚Д゚)「な、な……」
ミ#゚Д゚彡「うおおおおおおお!」
(,, Д )「げばぁっ」ドバシャァ
ミ;゚Д゚彡「ハァ、ハァ、ハァ……」
ミ ゚Д゚彡「……すまん、ドクオ。ただいま」
(;'A`)「……」
(;A;)「おかえり……」
フサ兄ちゃんが、助けに来てくれたんだ。
あとで聞いたんだけど。フサ兄ちゃんの家って、実はすごい金持ちっていうか、大富豪っていうか、とにかくすごい家だったみたいでさ。
両親との仲がうまく行かなくて、追い出されちゃったらしいんだけど……。
プライドが邪魔をして、ショップ経営がうまく行かなくても、泣きつくことは出来なかったんだってさ。
でも、借金まみれになってどうしようもなくなって、一人で逃げたあの後。
しばらく一人で過ごしてたけど、やっぱりショップに残してきた俺のことが気になってしょうがなかったらしい。
ミ ゚Д゚彡「ドクオのことを思うと、くだらないプライドなんか捨てちまえって思えてきてな」
親と仲直りして、借金を工面してもらおうって。そう、決めたんだってさ。
そうしてショップに戻ってきたら、俺が襲われてる真っ最中だったんだと。
ミ ゚Д゚彡「俺を、許してくれるか? おまえを置いて、一人で逃げようとした、この俺を」
('A`)「いや、許すも何も……そもそも兄ちゃんに拾われなきゃ、俺はどっかその辺でのたれ死んでたわけだから」
ミ ゚Д゚彡「……そうか」
その後フサ兄ちゃんは親に土下座して。散々叱られて、唾吐かれて。
それで何とか仲直りして、借金を肩代わりしてもらったらしい。
――――
いつの間にか、子供たちは皆その口を閉じていて。
『ゴールドラット』を手にした青年だけが、喋っていた。
('A`)「今でも、たまに思うんだ。もし俺が、フサ兄ちゃんからこのカードをもらってなかったら」
っ『《No.56 ゴールドラット》』
('A`)「俺は、『ヴァイロン・オメガ』を倒せずに、負けてた。兄ちゃんが助けに来る前に」
('A`)「そうなったら、俺は今ここにはいなかっただろうな……って」
(,,゚Д゚)「……」
(*゚ー゚)「……」
从'ー'从「……」
(´<_` )「……」
( ・∀・)「……」
('A`)「みんなは、こいつを雑魚だとか産廃だとか言うけど」
('A`)「俺は、このカードに命を救われたんだ」
从'ー'从「……」
(,,゚Д゚)「店長……」
(*'A`)「―――っていう設定を考えたんだけど、どうかな!?」
(,,゚Д゚)「……え?」
( ・∀・)「は?」
(*゚ー゚)「はい?」
(´<_` )「はぁ?」
从'ー'从「あ"ぁ"?」
(*'A`)「いやさあ、カードそのものの性能が低くて売れないんだったらさ、
なんかこうバックストーリーみたいなものを用意したら売れるんじゃないかなって思ったのよ!」
(*'A`)「で、どうなの? メインターゲットの小学生的に、この話に点数をつけるなら何点くらい?」
(´<_` )「2点」
( ・∀・)「−(2600+2400+200×8+200×7)点」
从'ー'从「論外」
(;'A`)「おふっ……最近の小学生って意外と目が肥えてるんだね……」
(´<_` )「なんか白けた。俺もう帰るわ」
( ・∀・)「俺も。この空間にいたくない」
从'ー'从「死ねよクズが」
(;A;)「最近の小学生いちいち辛辣すぎィ!」
今までの話がフィクションだったと知るや否や、小学生たちはすすり泣く青年を残して去っていった。
(,,゚Д゚)「……俺たちも、帰るか」
(*゚ー゚)「……うん」
そして最後に残った少年少女たちも、店を出る。
(*゚ー゚)(……でも……)
数歩歩いてから、少女はもう1度店を振り返った。
入り口の上に掛かっている看板には、この店の名前が刻まれている。
【カードショップ A.u.R.a.t】
(*゚ー゚)(……ずっと、変な名前だと思ってたけど)
そして少女は思考をめぐらせる。
(*゚ー゚)(理科の教科書に載ってたけど……『Au』って確か、『金』の元素記号だよね)
(*゚ー゚)(で、『Rat』はたしか『ネズミ』って意味の英単語……)
(*゚ー゚)(つまり――)
【カードショップ A.u.R.a.t】
【カードショップ 金ネズミ】
……【カードショップ ゴールドラット】
(*゚ー゚)(……ただの作り話で、こんな名前、つけるかなぁ?)
少女の抱いた、ひとつの疑問。
その答えを知っているのは、青年ただ一人だけ。
――('A`)産廃ショップ『金ネズミ』のようです Fin――
('A`)「しかし売れねーなぁ、おまえたちは」
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】
【《No.56 ゴールドラット》】【《No.56 ゴールドラット》】 <サーセンwwww
('A`)「……まあ。俺だけが知ってる魅力ってのも、それはそれでいいけどね」