- 64 名前:名も無きAAのようです :2013/01/26(土) 00:39:18 ID:MeTY1xmw0
- 暗闇でふっ、と息をもらした。
(;^ω^)「……」
弾薬はほぼ底を尽き、手元に残っているのはコルトパイソンだけ。
1960年代に勃発したベトナム戦争。
それを辛くも生き延びた父が、こいつがなければ俺は死んでいた。
とまで言った愛銃だったらしい。
正確な事は覚えていない。
父はその後に起きた湾岸戦争で死んだ。
まだ若い母と幼い俺に、幾ばくかの金と、このコルトパイソンを残して。
当時は、世界中から絶賛された名銃も時間の流れには勝てない。
数年前に開発されたExecutioner 。
処刑にの名を冠するそれは、リボルバーの、役割を大きく変えた。
そんな今や、旧時代のリボルバーは玩具以下のがらくただ。
それでも俺は、このコルトパイソンを愛用していた。
(;^ω^)「……ッッ!!」
僅かな、ほんの僅かな物音がした。
手早く、そして静かにパイソンを構える。
ここで死ぬとしても。
せめて、一人でも多く。
全ては、栄光ある祖国のために。
- 65 名前:名も無きAAのようです :2013/01/26(土) 00:40:08 ID:MeTY1xmw0
( ^ω^)は 2025年を駆け抜けるようです
CoDBO2をクリア次第投下したいところ
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